ウェイン・ホーヴィッツ+ブッチ・モリス+ウィリアム・パーカー『Some Order, Long Understood』(Black Saint、1982年)。
Wayne Horvitz (p, key)
Butch Morris (tp)
William Parker (b)
一聴、何とも捉え難い演奏だ。
三者が重力を創りだし、聴き手との間の媒体を凝集させ、その媒体を経て宇宙空間に音を響かせるプロセスのみにひたすら奉仕しているような、奇妙な感覚。聴き手は宇宙空間に浮遊しつつ、その音に共鳴し、どこかへと連れ去られてしまっている。
中でも、中心人物はやはりウィリアム・パーカー。ホーヴィッツの基底音と交感しながら、空間全体を震わせるような、素晴らしい瞬間がある。
●参照
○ブッチ・モリス『Dust to Dust』
○ウィリアム・パーカー+オルイェミ・トーマス+リサ・ソコロフ+ジョー・マクフィー+ジェフ・シュランガー『Spiritworld』
○ダニエル・カーター『The Dream』、ウィリアム・パーカー『Fractured Dimensions』
○ウィリアム・パーカー『Luc's Lantern』
○ウィリアム・パーカーのベースの多様な色
○ウィリアム・パーカーのカーティス・メイフィールド集
○ジョー・ヘンダーソン+KANKAWA『JAZZ TIME II』、ウィリアム・パーカー『Uncle Joe's Spirit House』 オルガン+サックスでも随分違う
○ブラクストン、グレイヴス、パーカー『Beyond Quantum』
○エバ・ヤーン『Rising Tones Cross』(ウィリアム・パーカーが語る)
○ESPの映像、『INSIDE OUT IN THE OPEN』(ウィリアム・パーカーが語る)
○セシル・テイラー『In Florescence』(ウィリアム・パーカー参加)
○サインホ・ナムチラックの映像(ウィリアム・パーカー参加)
○ペーター・ブロッツマン(ウィリアム・パーカー参加)
○セシル・テイラーのブラックセイントとソウルノートの5枚組ボックスセット(ウィリアム・パーカー参加)
○『Tribute to Albert Ayler / Live at the Dynamo』(ウィリアム・パーカー参加)