SERIE A 第16節 12/10(土) 20:45@ルイジ・フェラリス(ジェノヴァ) 主審:ルッソ氏(Nola出身)
サンプドリア 1 - 2 ラツィオ(前半0-2)
- (前半40分)ラツィオ[1] ミリンコヴィッチ-サヴィッチ
- (前半44分)ラツィオ[2] パローロ
- (後半44分)サンプ[1] シック
前半終了間際の魔の5分であっという間に2失点。覚醒し始めたシックの追撃弾は遅すぎて、ホームで悔しい敗戦
[試合前情報]
↑↑©sampdoria.itより
Veratour がサンプのメインスポンサーに
今節の直前、サンプは旅行会社であるヴェラトゥールSpA社とスポンサー契約を結んだ事を発表した。早速このラツィオ戦のユニから胸に”Veratour"のマークが。フェレーロは「仕事の疲れやスポーツの疲れの後に、誰もが理想のバカンスを求めるのは当然の事。この素晴らしいバカンスを企画してくれる会社が、カルチョの世界、そして我々サンプドリアとパートナーシップを結んでくれた事は素晴らしい事だ。私は既にVeratourのツアーに申し込んだ。あなたたちは?」と語った。
前節に続いて、珍しく連続でホームの試合となった今節のラツィオ戦。ジェノア、インテル、サッスオーロ、トリノを倒してホーム4連勝中の勢いのまま、強豪ラツィオにも勝ちたいところだ。ラツィオは前節のローマダービーに0-2で敗北。選手もティフォージも怒っているだろう。ホームでのラツィオ戦の相性は悪くはない。ここ10試合で6勝2敗2分け。ラツィオは2003年以来11試合、マラッシでのサンプ戦で2点以上は取っていない。前回の対戦は今年の4月。フェルナンドとデ・シルヴェストリのゴールで(2人とももういないけど)、2-1で逆転勝している。
⇒http://blog.goo.ne.jp/shussissi/e/d086e8c5251fd01b14d4ed5ba249b202
さてサンプはジャンパオロの4-3-1-2。ジャンパオロは前節退席処分になったが、テクニカルエリア(そんなのセリエAで存在していたのか!?)を、著しく飛び出し続けて采配を振るっていたため、と言う事でそれ程処分は重くなく警告で終わり。この試合も普通にベンチ入りした。スタメンはリネッティがスタメンに戻った以外は前節と一緒。GKヴィヴィアーノとDFサーラの怪我はいまだに治らず。代わりにプッジョーニとペレイラが入り、現時点でのベストイレブンか。ところで、最近忘れ去られてきたカッサーノ。先日ジェノヴァのレストランでジェノアの監督、ユリッチと食事を共にしていた姿が激写された。本人も「1月のメルカートではサプライズがある」と言っており、まさかのジェノア移籍か!?と話題になった。しかしさすがにカロリーナ夫人がすぐさまSNSでこの噂は否定。いくら人を驚かせるのが大好きなカサ坊ではあるが、いくらなんでもそれだけは無いだろう。ちなみに現在サンプのプリマヴェーラで練習は開始しており、ジェノアは無いと思うが移籍する可能性は有るだろう。
一方のラツィオはインザーギ弟監督の4-3-3。ラツィオはDERBYに敗れたとはいえ8勝4分3敗と好調。ELはもちろん、CLも狙える位置にいる。ラツィオに来て復活したFWインモービレの存在が大きく、彼を中心とした3トップ。サンプ戦にめっぽう強く、個人的にはなんでもっと大ブレイクしないのかわからないF・アンデルソンが右FW。左にはサンプの右サイドを警戒したらしいルリッチが先発。MFはアンカーの位置にキャプテンマークを巻いたアルゼンチンのビリア。その前に世界一?名前が長いミリンコヴィッチ-サヴィッチと、これもサンプ戦に強いイメージのイタリア代表パローロ。DF陣はバスタ、デ・フライ、ワラセ、ラドゥと4か国からそれぞれ渋い実力者が揃っている。GKはラツィオですでに6年目となったマルケッティ。ちなみに元サンプ勢は選手にはおらず、監督のシモーネ・インザーギが一瞬バッツァーニとトレードでサンプのユニを着たぐらい。ものすごく使えなかったが・・・
★土曜日20時45分に行われたアンティチポ。
SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ
クアリアレッラ ムリエル
フェルナンデス(46分プラート)
リネッティ(76分ジュリチッチ) バッレート(56分シック)
トレイラ
レジーニ(Cap) ペレイラ
シュクリニアール シルヴェストレ
プッジョーニ
ベンチ:GKクラピカス、トッツォ DFドド、クラインツ
MFエラモ、アルヴァレス、パロンボ、プラート、チガリーニ FWブディミル
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Lazio(4-3-3) 監督:シモーネ・インザーギ
インモービレ
ルリッチ F・アンデルソン
(86分ルカク)
ミリンコヴィッチ-サヴィッチ パローロ
ビリア(Cap)(65分ケイタ)
ラドゥ バスタ
ワラセ デフライ
マルケッティ
ベンチ:Vargic, Hoedt, Kishna, Djordjevic, Bastos, Leitner, Lombardi, Murgia.
*
備考:警告:後半3分ラドゥ、8分レジーニ、13分ビリア、27分ワラセ、45分パローロ、47分シック;年間チケット保有者数16.789人 (1試合平均164.806 euro),有料入場者数2.040人(39.175 euro);芝状態良好(←ホントかな?)
<あらすじ>
前半9分 最初のチャンス!ゴールキックのロングボールを、ムリエルが素晴らしいトラップでDFラインの裏に一気に抜け出す。しかしDFも懸命においすがり、シュートは撃てず。切り返してブルーノに戻して、ブルーノのパスからリネッティ左足シュート⇒やや弱くGKマルケッティがキャッチ
15分 右サイドF・アンデルソンのクロス。インモービレが中央フリーでヘッドを放つが、やや弱くGKプッジョーニが正面でキャッチ
21分 中盤から前を向いてドリブルのブルーノ。シュートフェイントで切り返して左足シュート⇒GK手前でワンバンする強いシュートだったがGKキャッチ
前半40分 ミリンコヴィッチ-サヴィッチGoal:0-1
→右サイドでリネッティを縦にかわしてF・アンデルソンのクロス。ペナ内中央でミリンコヴィッチ-サヴィッチがシルヴェストレにのしかかりながら高い打点のヘッド。豪快に叩き込まれて先制を許す…
↑↑©corriere dello sportより
↑↑©gazzetta dello sportより
のしかかられたシルヴェストレはファールをアピールするが認められず・・・確かにこれは難しい。このゴールを仮にサンプの誰かが決めていたら私は、こんなのファールじゃないって言うだろう。でもDFシルヴェストレからしたら間違いなくファールをアピールするのし掛かられ方だ。まぁでも残念ながらゴールかな
43分 右からのFK。ファーまで抜けたボールをインモービレが胸トラからボレー⇒プッジョーニがナイスセーブ!!
前半45分 パローロGoal:0-2
→パローロが中央から持ち上がって右のF・アンデルソンにパス。F・アンデルソンの低いニアへのクロスに、パローロが突っ込んで、GKの鼻先でコースを変えてゴール。瞬く間に追加点…
↑↑©VAVEL.comより
ロスタイム1分。そのまま終了
前半は0-2。ボールポゼッションはサンプ59%:ラツィオ41%。シュート数はサンプ2本(枠内2本):ラツィオ6本(枠内5本)。サンプの入りは良かった。何本かチャンスを作るが、その後こう着状態。ラツィオ前線の組織的な守備によって、サンプの最終ラインは有効なパスコースを塞がれたままボール支配率だけが高まる状況に。決定機を生み出せないばかりか、シュートすら打てない。それに対してラツィオは、インモービレのオフサイド5回が示す通り、主にカウンターからインモービレが執拗にDFラインの裏を狙う。特にシルヴェストレとペレイラの間。それに気をとられてきた終盤、右のF・アンデルソンがややおざなりになり、彼の個人技から2本の完璧なクロスを上げられてしまった。しかしフェリペはサンプ戦、ホントに強い。嫌なイメージしかない。
↑↑©calcioweb.euより 裏を狙い続けたインモービレvsペレイラ
去年のフロジノーネ戦のような、魔の5分。ミハイロビッチ監督ぐらいから、サンプは失点すると続けざまにまた失点する癖がある。この前半もそれまでは互角で、悪かったわけでは無かったのに。後半は間違いなくプラート、シックあたりを投入してくるだろう。またこの前半、両チームの選手が足を滑らせるシーンがかなり目立った。寒くなってきて、冬のナイター。芝に霜でも降りてるのだろうか?
後半1分 ブルーノに代わってプラート投入。プラートは当然としても変わった相手はちょっと意外だった。プラートはトップ下に。ブルーノは素晴らしくは無かったが、メチャクチャ悪くも無かったと思うけど
1分 GKマルケッティに代わってストラコシャ投入。怪我か!?
3分 リネッティを倒したラドゥにこの試合初のイエロー■
6分 右サイドのF・アンデルソンが個人技からシュート⇒プッジョーニがパンチング
8分 足裏をみせてパローロにスライに行ったレジーニにイエロー■
11分 バッレートに代えてシック投入。プラートを右サイドMFに、シックをトップ下に。より攻撃的布陣にチェンジ
13分 カウンターに入ったリネッティを激しく倒したビリアにイエロー■
19分 オフサイドラインを突破したインモービレが左サイドからペナ内に侵入。しかしプッジョーニが鋭い出足で1対1を何とかセーブ
20分 先ほどイエロー貰ったプレーで負傷したビリアに代わってケイタ投入
22分 後方からのトレイラのFK。シルヴェストレがフリーでヘッドも上手くミートせず
25分 カウンターからケイタが持ち上がり、インモービレにラストパス。再びGKと1対1になり、さっきよりは簡単だったが右に外す
26分 ワンツーでペナ内に侵入しようとしたリネッティを倒してワラセにイエロー■
⇒27分 そのFK。クアリアレッラがジャンプした壁の下を抜くが、GK代わったストラコシャが左手1本でセーブ
30分 ムリエルの強烈なシュートを顔面に喰らったワラセがぶっ倒れる。しかしラツィオは無視して攻撃を続行。そしてその攻撃を防いで、サンプボールになって攻めようとしたところを、主審が試合を止めてドクターを要請⇒これにムリエルが激怒。ティフォージも激怒。そりゃそうだ
31分 リネッティに代わってジュリチッチ投入
41分 左サイドからレジーニのクロスをニアでクアリアヘッド⇒わずかに右に外れる
42分 F・アンデルソンに代わってジョルダン・ルカク投入
後半44分 シックGoooooL:1-2
→敵のクリアを拾ったシックがドリブルでカットインして左足の強烈なミドルシュート。GKも届かず1点差!シック個人としては、コパイタリアも含めて3試合連続得点!!
↑↑©sportivissimo.meより
45分 プラートに強烈なスライ。パローロにイエロー■
ロスタイム5分
47分 パローロに足裏を見せてスライに行ったシックにイエロー■
そのまま終了。1-2
(ポイント)
・最終的にポゼッションはサンプドリア29分50秒:ラツィオ19分06秒
・シュート数はサンプ9本(枠内5本):ラツィオ7本(枠内6本)
・サンプがポゼッションで上回るのは珍しいし、それで負けるのもなお珍しい
・改めてサッカーはポゼッションゲームでは無いし、この日は持たされてた感がある
・ただ負けていた後半は攻勢に転じて、最終的にシュート数は上回った
・ラツィオはDERBYの敗戦に燃えて、球際含めて非常にDFは強固だった
・そして鋭いカウンター。最終的にオフサイド、サンプ1:ラツィオ10がこの日のラツィオの戦い方を物語っている
・やっぱりフェリペ・アンデルソンは最凶だ。正直我らが現キャプテンじゃ役不足
・ドドの下手だけど足が早いディフェンスと対決させたらどうなっていたんだろう?
・サンプの収穫はとにかくシック
・このままいけば、いつかクアリアレッラにとって代わってスタメン有るかも
・ジュリチッチもコパの活躍が認められて、リーグ戦でも戦力とみなされた
・ブルーノはすっかり途中交代から活躍するキャラになってきた
ここでラツィオに勝てば一気に上を目指せるところだったがそうは甘くなかった。ホームだし最低でも引き分けたかったが…ただ最後まで諦めなかったので、ティフォージからが拍手が送られた。もうこの試合の事は忘れ、フェリペ・アンデルソンに拍手を送り、引きずらない事が大事。年内残り2試合。キエーヴォは6勝4分6敗、全く同じ星勘定で並ぶ相手。そして最後のウディネーゼ戦とで勝点4は欲しい!
Foooooooorza Saaaaaaaamp!!
次節:セリエA 第17節 2016年 12/18(日) 対キエーヴォ@ヴェローナ 現地15:00Kick Off(日本時間23:00)
’16-’17 SERIE A
16試合 6勝4分6敗 勝点22 得点20 失点22 得失点差-2 現在11位
今日のカッサーノの“アフォリズム(格言)”
numero118:
Fumare fa schifo.Non serve a niente.
Ditelo a Nicola,mio cugino.
格言118:
喫煙は気分を害する。何の役にも立たない。俺のいとこのニコラに、そう言ってやってくれ