SERIE A 第28節 3/11(土) 20:45@ルイジ・フェラリス(ジェノヴァ) 主審:オルサート氏(Schio出身)
サンプドリア 1 - 0 うんこジェノア(前半0-0)
・(後半26分)サンプ[1] ムリエル
↑↑©Sampnews24より
Genova e' solo Blucerchiata!!
SUDの素晴らしいCOREOGRAFIA
1959-60年以来、57年ぶりのセリエAでのダブル。年間DERBY2試合2連勝を飾った!!!
[試合前情報]
ここ6試合で4勝2分けと好調のサンプ。一方の憎敵ジェノアは年明け絶不調。前節はアウェイでエンポリに勝ったが、それが2017年初勝利。1勝3分6敗となっている。監督もアンダータの時のユリッチが解任されて、マンドルリーニが就任。彼の右腕であったニコリーニが生粋のドリアーノだった為、一緒にジェノアに行くのを拒んだのは有名な話だ。
アンダータのDERBYはムリエルのゴールと、記憶に新しい敵DFイッツォの自らのゴール裏”NORD”の下でのオウンゴールで快勝した!
⇒http://blog.goo.ne.jp/shussissi/e/a5328053b8fd6c862d184df8bf20e641
そして私個人的に久々現地に馳せ参じる。事前にSAMPファンのBLOGでいくつかインタビューを受けており、その中で今回のDERBYを観に行くと答えていた
⇒https://blucerchiando.com/2017/03/08/sampdoria-derby-genoa-giappone-club-tokyo/
ので、空港に着くやいなやジェノヴァの地元紙=”Il Secolo XIX"(イルセコロ ディチャノヴェージモ)の突撃インタビューを受け、次の日の新聞に載ってしまった↓↓
↑↑内容としては、DERBYに向けてのサンプ、ジェノア両チームの海外のサポーターの紹介。サンプはサンプドリアクラブ東京の私が、「この試合を観る為にわざわざ12時間以上のフライトを経てやってきた」と
一方のジェノア側はオランダから来た「ジェノアクラブ・アムステルダム」。電車で16人の集団でやってきた、と。
さてサンプはジャンパオロの4-3-1-2。出場停止も重要な怪我人もおらず、万全の態勢でDERBYに挑んだ。レギュラー争いが激しいポジションの中で、トップ下はブルーノ・フェルナンデスが先発。左MFはプラートとの争いを制してリネッティ。左SBは前節のパヴロヴィッチでは無く、レジーニが先発に復帰してキャプテンマークを巻く。現在のベストの陣容と言えよう。
一方ジェノアはマンドルリーニ監督の3-5-2。GKはペリンが怪我で長期離脱の為ラマンナ。DFは裏切り者のムニョスとキャプテンのブルディッソ、そして前回素晴らしいオウンゴールを決めてくれたイッツォ。中盤は右にラゾヴィッチ、左にラグザール。中央はアンカーにコフィー、その前を私もサンプに狙っていたヒリエマルクと10番のヌチャム。2トップは売出し中のシメオネ息子と、出戻りのピニージャ。元サンプ勢としては先ほどのDFムニョスだけか
★土曜日20時45分キックオフで行われたアンティチポ。SUDの2階を仕切るのは新たなグループ、”Cattivi Maestri”
SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ
ムリエル クアリアレッラ
(87分ジュリチッチ) (67分シック)
フェルナンデス(75分プラート)
リネッティ バッレート
トレイラ
レジーニ(cap) サーラ
シュクリニアール シルヴェストレ
ヴィヴィアーノ
ベンチ:GKプッジョーニ DFシミッチ、ドド、パヴロヴィッチ、ベレシンスキ
MFアルヴァレス、パロンボ、チガリーニ FWブディミル
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Merda(3-5-2) 監督:アンドレア・マンドルリーニ
シメオネ ピニージャ
ヒリエマルク ヌチャム(91分モロジーニ)
ラグザール ラゾヴィッチ(76分パッラディーノ)
コフィー(83分タアラブト)
イッツォ ムニョス
ブルディッソ(cap)
ラマンナ
ベンチ:Rubinho, Edenilson, Gentiletti, Biraschi, Beghetto, Pandev, Brivio, L. Rigoni, Cataldi.
*
備考:警告:前半20分コフィー,41分サーラ,45分ピニージャ,後半6分ヌチャム,7分バッレート,27分ムリエル,41分ブルディッソ,47分ヴィヴィアーノ;芝状態完璧では無い
さぁ試合、いよいよ開始だー(これはスタジアムすぐ外、サンプファンの聖地=Via del Piano)
<あらすじ>
前半 8分 最初のチャンス!クアリアレッラのパス⇒ムリエルがスルー⇒リネッティが右足アウトでムリエルに返してムリエルのシュート⇒左に外れる
18分 前を向いたヌチャムがスルーパス⇒シメオネが抜け出すが、シュクリニアールが後ろから何とか追いすがりコースを制限⇒ヴィヴィアーノがセーブ
19分 ピンチ!左からのシメオネのクロス。ピニージャが合わせるもヴィヴィアーノが足でセーブ⇒そのこぼれをヒリエマルクがシュートするがDFブロック
20分 カウンターのドリブルに入ったムリエルを倒してコフィーにイエロー■
41分 ラグザールを倒したサーラにイエロー■
45分 ヘディングの競り合いでシルヴェストレを倒したピニージャにイエロー。この試合何度もヘディングの競り合いで悪質なファールを繰り返していた。3度目の正直■
ロスタイム1分。そのまま終了
前半は0-0。ポゼッションはジェノア13分58秒:サンプ14分03秒。シュート数はジェノア3本(枠内2本):サンプ5本(0本)。両チームともチャンスはほとんど無し。サンプは2トップとブルーノに、バッレートかリネッティがワンツーとか細かいパスで中央から崩しに行く。一方のジェノアは両サイドをワイドに。ラグザールとブロゾヴィッチのクロスからチャンスを作ろうとする。ただ、両チームとも戦術的に相手の良い所をお互い潰そうとする展開。負けられないDERBYならではの展開か
後半6分 バー!ムリエルが右サイドからカットインして、左足のシュート。惜しいシュートだったが、クロスバーに当たってゴール後ろへ
7分 ヒリエマルクに足裏を見せて倒したバッレートにイエロー■
11分 トレイラからやや長めのクサビのパス。クアリアレッラがDFを背負いながらこのボールを受け、反転して左足シュート。わずかに右に外れる
22分 クアリアレッラに代わっていよいよシック投入。シックの人気は日増しに高まっており、この日もシック入場の際にはティフォージから「オォォォーーーー」の歓迎の歓声が。ちなみにクアリアレッラは4試合連続得点ならず
23,24分 トレイラ、バッレートと立て続けにミドルシュート。共にGKにキャッチされるが、良いシュート。
後半26分 ムリエルGoooooL:1-0
→ヌチャムのミスパスをムニョスが受けた瞬間を狙ってカットしたムリエル。そのままドリブルでペナ内に持ち込み、右足インサイドで狙い澄ましたシュート。先制!ムリエル、DERBY連続得点!!
↑↑©sampnews24より
28分 右サイドからシックがドリブル。細かいタッチで3人を抜いてペナ内、最後にDFにつつかれてこぼれたボールを、ムリエルがシュート。しかしDFにブロックされる
30分 ブルーノ・フェルナンデスに代わってプラート投入
31分 ラゾヴィッチに代わってパッラディーノ投入。むかつくパッラディーノは、いつの間にかまたジェノアに戻ってきていた。ジェノア、3トップへ
34分 シック、今度はドリブルで4人抜き!しかしDFの股抜いて撃ったシュートは弱く、GK正面・・・
38分 コフィに代わってタアラブト投入
42分 傷んだムリエルに代わってジュリチッチ投入
ロスタイム4分。
47分 ヴィヴィアーノ、遅延行為でイエロー■
そのまま終了。1-0の大勝利!
(ポイント)
・ポゼッションはジェノア27分49秒:サンプ30分02秒
・シュート数はジェノア5本(枠内4本):サンプ10本(枠内5本)
・あらすじが真っ青になっている通り、後半は圧倒的サンプペース!
・敵のミスからの得点だったが、その前から得点の臭いはしていた
・これでジェノアとは勝点12差!
・DERBY通算 サンプ41勝 ジェノア29勝 引き分け44
雨も無く、オフサイドも無く、PKも無く、ジェノア側には何の言い訳も出来ない完璧な勝利だろう!2002-03の時にも1年で3試合DERBYが有り(コパイタリアでも当たった)、3連勝。しかしこの時はSerie B。Serie Aではなんと57年ぶりの年間2試合2勝だったようだ。57年前のメンバーと言えば、Ultras の名前にもなっている”Tito Cucchiaroni" とかがプレーしていたらしい。どれだけ古いかがわかる。
ところで、今回渡伊して様々な情報を得る事が出来たが、一番びっくりしたのがこの”Ultras Tito Cucchiaroni"が解散していた事。サンプのティフォージでの最大派閥だったウルトラス・ティトは、”Tessera del tifoso”に対するスタンスを巡って内部分裂。最初からこのアウェイゲームでの身分証提示義務制度に大反対していたウルトラスだったが(イタリアのほとんどのチームのウルトラも同様)、様々なデモやボイコット等を行っても政府が変わらない。このままでは一生アウェイゲームにはわずかなファンしかいられない事になる。俺たちが好きなのはサンプで、あくまでサンプを支えないといけないと言う事で、ある程度妥協案を飲もうと言う事になっていた、ティトの重鎮・幹部連中。
それに対して一部の若者達があくまで強硬的にアウェイゲーム帯同拒否を続けた事から内部分裂。そのまま彼らがTitoから脱退。一方元々の幹部はTitoの事務所もそのまま使用して、”Cattivi Maestri”と言うグル―プを新たに作り活動を始めた。私も今回会って友人にもなれたマウロっていう、元々Titoで書記をやってた奴がリーダーとなる。ちなみに彼の職業は弁護士。イタリアのサッカーのティフォージと聞いて、まさか弁護士がやってると想像する人はいないだろう(笑)
時間は過ぎ、こうして様々な事は変わっていく。しかし我々のサンプへの愛は変わらない。DERBY連勝と言う素晴らしい結果を残してくれた選手たち。今はただ感謝しかない。
Grazie Ragazzi!!
Foooooooorza Saaaaaaaamp!!
次節:セリエA 第29節 2017年 3/19(日) 対逆賊ユーヴェ@ジェノヴァ 現地15:00Kick Off(日本時間23:00)
’16-’17 SERIE A
28試合 11勝8分9敗 勝点41 得点35 失点33 得失点差+2 現在9位
今日のカッサーノの“アフォリズム(格言)”
numero141:
Il mio sogno nel dopo carriera e' continuare a lavorare nel mondo del calcio,
ma senza troppe responsabilita'.
Il ruolo ideale per me e' quello di team manager,come il nostro Giorgio Aiazzone:
in pratica ti danno dei soldi per non fare niente
格言141:
俺のサッカー選手のキャリアを終えた後の夢は、カルチョの世界で働き続ける事。
ただ、そんなに責任が重くない仕事で
一番俺にとって理想的なのはチームマネージャー。
我々のチームマネージャー、ジョルジョ・アイアッツォーネのように。
現実的には、ほとんど何もしないで金がもらえる素晴らしい仕事だ
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