保存版 SAMPDORIA 吉田麻也加入!冬のメルカート'19-'20総集編

2020-06-21 10:56:10 | 保存版 サンプ名鑑

さあ、いよいよ明日にはセリエAが再開される。

このblogもセリエA中断から急ピッチに今シーズンを振り返り始めて、何とか再開幕までに間に合った。そして最後の最後に冬のメルカート情報も加味して、現在のサンプの姿を完璧にお見せできる。

 結果的にまだフェレーロの身売りは実現しておらず、お金は無いサンプ。しかし冬のメルカートの時点で16位と、降格圏内ぎりぎりの争いをしていた為に手をこまねいているわけにもいかない。

 そこでサンプが行った事は期待外れに終わった金食い虫を即座に放出。そしてCBフェラーリの怪我による長期離脱も含めて補強が急務だったセンターバックを2人補強。まぁ大した動きは無かったが、冬のメルカートだけを見ればプラスと言えよう。

この陣容で再開されて残り13試合となるセリエAに臨む

それらも踏まえ、移籍を総括してみよう。まずニューカマーの紹介

’19-’20 冬メルカート 新入団選手

まず最初に決まった移籍がトネッリのサンプ帰還。

昨季、半レギュラーだったトネッリは高額だった買い取りオプションを行使しないように、ぎりぎり19試合の出場に抑えられてレンタル元のナポリへ戻っていった。

しかし、ナポリでは結局全く出番が無く、本人の希望とCB補強急務のサンプの思惑が合致して戻ってきた。要するに半年間我慢してトネッリの価値を安くしたという事だ。

買い取りオプション付きレンタル250万ユーロ。去年は買い取るとしたら確か900万ぐらいだったから大分安くなった。

チーム状況もあり、獲得されていきなり先発出場。実に259日間実戦から遠ざかっていたので、不安っちゃー不安だ。

ただ、ここでキャリアをここで終えたいと語っているようにサンプ愛も有るし、この風貌ながら練習場では神対応。

ものすごい優しいのだ。そんな彼の帰還は素直にうれしい。

ちなみに背番号が昨季の26から21に変わった

↑↑©Fanta Masterより

Lorenzo Tonelli 21ロレンツォ・トネッリ

  • ポジション:DF
  • 1990年1月17日生まれ(30歳) 
  • イタリア フィレンツェ出身
  • 183cm 78kg
  • 昨季:サンプドリア 19試合1得点

次は将来の投資。

 1月28日にサンプが4年半契約で獲得。弱冠19歳のセントラルMF。長身だが潰し屋と言うより攻撃にも優れたセントラルMFのようだ。

今季はプリマヴェーラ中心にイタリアサッカーに慣らさせる形だろう。同胞のトルスビーの存在が彼の成長を助けられると良い

↑↑©U.C.Sampdoria Official Pageより

Kristoffer Askildsen  16クリストファー・アスキルドセン
・ポジション:MF
・2001年1月9日生まれ(19歳)
・ノルウェー オスロ出身
・190cm 77kg
・昨季:スターベク(ノルウェー) 14試合1得点

移籍最終日に控えFWの交換のような形。カプラーリをパルマに放出(買い取りオプション付きレンタル)して、エンポリから同じ形式で獲得した。

昨季もサンプ移籍の話がかなり濃厚なところまで有ったが、最終的にエンポリが獲得。2017-18シーズンのパレルモ(セリエB)で29試合9得点で頭角を現してサンプも獲得を望んだ。

スピードとテクニックに優れるFW。ただ、結果的には怪我の影響も有ったが、昨季もエンポリで22試合でわずか2得点。FWとしては得点力に課題を残す。

カプラーリより気持ち実力で劣って、その分若いという感じか?カプラーリも上手かったが今いちサンプでは突き抜けなかったので、この移籍が両選手とサンプにとって良い転機となれば良いが。ちなみに買い取りオプション600万ユーロのレンタル

しかし遠目から見るとマクシ・ロペスにそっくり。私のサンプ全く興味ない女の子の友達が、めちゃくちゃイケメンですぐファンになっていたという事はカッコは良いのかな?

↑↑©U.C.Sampdoria Official Pageより

Antonino La Gumina  17アントニーノ・ラ・グミーナ

・ポジション:FW
・1996年3月6日生まれ(24歳)
・イタリア パレルモ出身
・184cm 72kg
・今季:エンポリ(セリエB) 17試合4得点

最後にこの、日本代表キャプテンのサンプ加入は全く噂にも上っていなかったので、まさに青天の霹靂だった。

サンプに勤めてる友人から、正式にNETなどにニュースが出回るちょっと前に、「吉田ってどんな選手だ?サンプに入ってくるぞ」って言うメッセージが来て、私はドッキリかと思ったぐらいだ。

正直Jリーグに全く興味が無く、日本代表選手よりイタリア代表選手の方が圧倒的に詳しい私でもさすがに吉田麻也は知っている。

ただ、入る前の印象とサンプ入団後では大分印象が変わった。まぁそれを話し出すと長くなるので、「柳沢よりは期待してます」。

全然日本人に興味が無い私でも、吉田がサウザンプトンが0-9で負けた試合は見て、その試合の戦犯の一人が吉田。やっぱり年を取って落ち目になってんだなぁという印象だった。

元々豪快なボレーで点を取ったりフィードは得意だが、スピードもあまり無くてディフェンスはそんなに上手くないというイメージ。

今季8試合しか出ておらずに、しかも11月から実戦から遠ざかっていたのが心配だったが、意外と久しぶりの試合は良かった。

ここまでわずか1試合しか試合出場していないが、その1試合含めてサンプファンの評価は今のところ思いのほか高い

↑↑©Genova Notiziaより

Maya Yoshida  34吉田 麻也

・ポジション:DF
・1988年8月24日生まれ(31歳)
・日本 長崎出身
・189cm 78kg
・今季:サウザンプトン(プレミア) 8試合0得点

また、冬のメルカート中の移籍では無いが、実は夏の移籍が締め切られた後にサンプは契約切れでフリーになっていた選手を1人獲得してる。

10月8日にサンプがベルトラッチの獲得を発表。契約期間は1年間で2020年6月までとのこと。ローマユース出身、💩ェノアで名を上げたベルトラッチは、2015年7月からミランに加入。初年度は良かったが2年目は出場機会が激減。2017年7月から古巣💩ェノアへ1年レンタルで戻ってまたレギュラーでプレーしたが、昨季2018年6月から再びミランでプレー。ただ昨季は怪我も有りリーグ戦出場無し。出場はEL4試合のみで2019年7月に契約切れでチームを退団、フリーになっていた。

 イタリア代表歴も5試合有り、タイプ的にはなんでも平均点8でこなすが傑出した特徴のないボランチと言う個人的なイメージ。サンプで言うとポーリとかが近いのかな?どうも💩ェノア臭も強いし、ローマやミランと渡り歩いていたクラブを見ると”敵キャラ”と言う感じだが、まぁ怪我が治ってれば実力は有るし歓迎しよう。契約切れ選手の中で、私も「唯一獲っても良いかなぁ」と思っていたのが彼だった。補強するポジションがここでは無いのは間違いないが監督交代を機にMF陣容も変わるし、いきなりデビューしたという事はラニエリにリクエストされたという事か

⇒その後、DERBYでサンプ快勝の後のロッカールームでベルトラッチもバカ騒ぎに加わっている姿がSNSであげられた。素晴らしい!

↑↑©La Roma24.itより

Andrea Bertolacci  91アンドレア・ベルトラッチ

・ポジション:MF

・1991年1月11日生まれ(28歳)

・イタリア ローマ出身

・179cm 75kg

・昨季:ACミラン 0試合0得点(ヨーロパッリーグで4試合0得点)

OUT (金額は全て推定)

DFヴァスコ・レジーニ(29)⇒パルマにレンタル

DFジェイソン・ムリージョ(28)⇒セルタ・デ・ヴィーゴ(スペイン)に買い取りオプション付きレンタルで移籍
FWエミリアーノ・リゴーニ(27)⇒ゼニト(ロシア)へレンタルバック
FWジャンルカ・カプラーリ(26)⇒パルマに買い取りオプション付きレンタルで移籍

 

 

この冬のメルカートの結果で、センターバックが大きく変わった。ラニエリは4‐4‐24‐3‐1‐2を併用。基本的にはラミレスの調子次第で、彼が好調でスタメンの時は彼をトップ下で戦うという事だ。

 ただし、この中断期間中にラニエリはかなり3‐5‐2を試した。その場合はコリー、吉田、トネッリのCBを全員使って3バック。右にベレデパオリ。左はムッルー。MFにエクダルをアンjカーにしてリネッティ、ヤンクト、ヴィエイラ、トルスビーから2人が起用される形だ。また最も攻撃的な布陣だと、2トップの下にラミレスをトップ下に据えてエクダルヴィエイラリネッティのダブルボランチと言う形だ。さらに左にヤンクトを置けばかなり攻撃的だ。

SAMPDORIA <4-3-1ー2> 監督クラウディオ・ラニエリ ※赤字が冬新加入

 27クアリアレッラ(9ボナッツォーリ)23ガッビアディーニ(17ラ・グミーナ)

         11ラミレス(20マローニ)

7リネッティ(14ヤンクト)     4ヴィエイラ(18トルスビー)(26レリス)

         6エクダル(91ベルトラッチ)(8バッレート)(16アスキルドセン)

29ムッルー(3アウジェッロ) 24ベレシンスキ(12デパオリ)

    34吉田  21トネッリ

     (15コリー)   (25フェラーリ)(5チャボット) 

         1アウデーロ

        (22セクリン)(30ファルコーネ)

 
☆各ポジションを細かく見ていくとこんな感じ
  • FW陣 5.5⇒さすがに得点王だった昨季の勢いは無いが、なんだかんだ言って9得点挙げてるクアリアレッラ。そして流れの中での動きに課題は有るが、必殺の左足があるためにガッビアディーニがレギュラー。ボナッツォーリがシーズン序盤に良いアピールを見せていたが、怪我して元の調子に戻れていない。この中断が良い方向に左右して再アピールできれば。ラ・グミーナはまだサンプに来てから5分間しか出場していないが、ここから過密日程になるので、彼の出番も必ず来る。そこでどういう働きができるが。それがサンプに買い取りオプションを使わせるかの重要な要素となる
  • MF陣 7⇒MFは人数も多いし、ひし形や台形、5MFなど様々な可能性がある。完璧なレギュラーは盤石ならエクダルぐらい。しかし彼がいなくても見劣りはしない。リネッティが様々なポジションをこなせるので、色々な組み合わせが考えられる。

   ボランチタイプ⇒エクダル、ヴィエイラ、ベルトラッチ、アスキルドセン

   サイドハーフタイプ⇒ヤンクト、デパオリ、レリス

   インサイドハーフタイプ⇒リネッティ、トルスビー、バッレート

   攻撃的MFタイプ⇒ラミレス、マローニ

   彼らをチーム状況や相手によって、フォーメーションも変えて組み合わせていく。まさにラニエリの手腕が問われるところだ。個人的には4バックで上記の4人のひし形か、

 ヤンクト     デパオリ(ラミレス)

  エクダル リネッティ(ヴィエイラ)

  この台形が良いかなと思ってる。

  • DF陣 6⇒冬に加入した吉田トネッリが共にレギュラーを取りそう。ずっとレギュラーだったコリーが不安定さを露呈して降格。ただ3バックの時は彼も出るだろうし、先の2人との差はほとんどないので、調子次第。再開後の過密日程では3人とも十分に出場機会があると思われる。フェラーリは大怪我でまだ復帰の見通しが立たない。右SBは守備ならベレシンスキ、攻撃ならデパオリ。これは3‐5‐2になっても同じ。ベレは3バックの右センター起用も可能。デパオリは4‐4‐2の右MFで起用されることも有る。左SBはムッルーが鉄板レギュラーでアウジェッロが控え
  • GK陣 7アウデーロが昨季よりややパフォーマンスを落としてるのが気がかり。そしてPKは未だに止めたのを見たことが無い。しかし彼しかもちろんいないのだ。

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 さてこの陣容で、まず再開初戦は延期分のインテル戦(アウェイ)。そして次もアウェイでローマ戦。インテルはコッパですでに試合を行ってるし、久しぶりのサンプにとっては物凄くキツい戦いになる。この2戦は勘を取り戻すために、結果はしょうがないぐらいの気持ちで・・・・そうしないと再開して2連続大敗だと絶望感が大きくなるから(^^;

Foooooooorza Saaaaaaamp!! 

24試合 6勝5分13敗 勝点23 得点26 失点43 得失点差-17 現在17位

次節:セリエA 第25節 2021年 2/23(日) 対Inter@ミラノ 現地20:45Kick Off(日本時間深夜4:45)



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