「天国から地獄」
今シーズンはこの言葉しかない。一年前の今頃、5月17日にサンプは4位を決め、チャンピオンズリーグ出場権を確保した。私も現地に駆け付けた8月24日にはあと2分でチャンピオンズリーグのグループリーグ進出のところまで来てた。それが・・・・・・・・・・・・・・・・・
この日レッチェが勝ち、サンプが負けたため最終節を待たずにセリエB行きが決まった。まぁ最早原因は一目瞭然で後々落ち着いてからまた書いてみようと思う。しかしこの日我々は、我々のバンディエラを再認識した。
http://www.youtube.com/watch?v=EFRTUqKU0rI
試合終了後、キャプテンのアンジェロ・パロンボは大泣きしながらスタッフに肩を支えられ1人、Gradinata SUDとNORDに謝罪しに来た。ルイジ・フェラリス中が涙する感動的な光景だった。誰より彼がチームの事を思い、戦い、B落ちを嘆いているというのがヒシヒシ伝わった。一つのクラブに長くとどまる事が無くなっている、ビジネスがはびこる現代のヨーロッパサッカー界。マルディーニ引退以来ここまでのバンディエラはなかなかいないだろう。パロンボは2002年、ちょうど今のガッローネ会長政権が始まってからサンプに来てそれ以来ずっとサンプ一筋。最初は当時のキャプテン「セルジオ・ヴォルピ」の補佐役・弟分みたいな感じであったが、ずっと中盤の底でレギュラーを張り続け、アズーリにも
選ばれた。今や立派なキャプテンである。カッサーノもパロンボには一目置いていた。
GRAZIE GRANDE CAPITANO17!!
- すでに来シーズンへの動きは始まっている。新しいスポーツディレクターには Pasquale Sensibile が就任した。すでに左SBのツィーグレルはユーヴェ行きが内定した模様。B落ちによってかなりの選手が動く事になるだろう。
- 全ての人はガッローネを批判するだろうが、私はそうは思わない。カッサーノに対しての、ビジネスを超えた人間としての態度はなかなか取れるものでは無い。パッツォまで出したのは私も誤りだと思うが、どの道チームを一新せざるを得ない状況だったという事だ。このB落ちによりガッローネの気持がどうなるか。まだまだサンプに愛情を注ぎ、再びSAMP D'OROを目指すか。それとも身を引くか。来シーズンは変革の時期だ。
ガッローネ政権下のサンプ
- 2002-03 セリエB 1位(昇格)
- 03-04 セリエA 8位
- 04-05 セリエA 5位(UEFAカップ出場権獲得)
- 05-06 セリエA 12位
- 06-07 セリエA 9位
- 07-08 セリエA 6位（UEFAカップ出場権獲得）
- 08-09 セリエA 13位（コパイタリア準優勝）
- 09-10 セリエA 4位（CL出場権獲得）
- 10-11 セリエA 18位（セリエB大昇格）
セリエA 第37節
サンプドリア 1－2 パレルモ
ビアビアニー（後半5分）：CKからのこぼれ球。ビアビアニーがGKにヘッドで競り勝って同点ゴール
フォーメーションは以下の通り。
SAMPDORIA
32マッカローネ 9ポッツィ
8グベルティ 27ビアビアニー
17パロンボ（Cap) 12ティッソーネ（82分16ポーリ）
18ラツコ 78ザウリ
6ルッキーニ（20分28ガスタルデッロ）26ヴォルタ
1ダ・コスタ
この日の試合展開は今シーズンを象徴しているかのようなもの。前半30分に左サイドのグベルティのクロスからマッカローネがもつれ、こぼれた球をポッツィが蹴りこみ先制!!・・・・・・・・・・・・・かと思われたが、存在しないオフサイドでゴール取り消し。その後も攻め立てるがCKばっかりとっても点に結びつかず。集中が切れた前半ロスタイムにワンチャンスからミッコリに決められ先制を許す。
後半は心機一転、開始早々にCKからビアビアニーがファールっぽかったがこぼれ球を敵GKにヘッドで競り勝ち同点。その後も攻め立てるが、どうしても1点が遠い。そしてあせりの見える後半終了間際に大カウンターをくらい万事休す。良い攻めはみせるが決定力に欠く。
ディフェンス時に一瞬の集中力が切れる。
肝心なところで不運な判定に泣かされる。
今シーズンはこの悪循環だった。とにかくブレーメン戦から始まって、試合終了間際の失点がやたら多かったシーズンだった。サッカーは怖い
サンプに歌え~
とにかく我々はサンプに誇りを持っている。この日のＳＵＤのＣＯＲＥＯＧＲＡＦＩＡも見事だった。
ＴＵ....ＳＯＬＡＭＥＮＴＥ ＴＵ..........
ＮＯＮ ＡＶＥＲＥ ＰＡＵＲＡ
ＮＯＮ ＳＡＲＡＩ ＭＡＩ ＳＯＬＡ
ＤＯＲＩＡ Ｉｏ ＴＩ ＡＭＯ.........
（和訳）
お前（サンプ）、お前だけだ。（俺が愛しているのは・・・）
怖がる事は無い。
お前が1人になる事は絶対ない。
ＤＯＲＩＡ お前を愛してる!!
待ってるよ、世界最凶リーグで！