SERIE A 第26節 3/3(日) 15:00@パオロ・マッツァ(フェラーラ) 主審:パスクア氏(Tivoli出身)
サンプドリア 2-1 SPAL
(前半2-0)
・前半4分サンプドリア クアリアレッラ[18]
・ 11分サンプドリア クアリアレッラ[19]
・後半49分SPAL クルティッチ
↑↑©Espn.comより
クアリアレッラの大活躍で、敵地フェラーラでは1958年以来60年ぶりの勝利!!
【試合前はこんな感じでした~】
試合前には触れなかったが、実はSPALのホームでの相性はあまり良くなかった。16試合やって3勝6分け7敗。15得点20失点。昔はセリエAの常連だった時期もあったSPALが、しばらくAの舞台から遠ざかっていたというのもあるが、最後にサンプがフェラーラで勝ったのが1958年11月2日(2-1)。昨季も最終戦で1-3で完敗している。しかもこの間、格下フロジノーネにあっさり負けたのもあり実はかなり心配していたのだ
⇒https://blog.goo.ne.jp/shussissi/e/b8746c912450ba8a58e267a0f81c9896
SPALがA復帰してから最近3試合は下の通り↓↓2勝1敗。
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2018/10/01 SAMPDORIA 2-1 SPAL
25'(1°T)リネッティ, 15'(2°T)デフレル 21'(1°T)パロスキ -
2018/05/20 SPAL 3-1 SAMPDORIA
4'(1°T) アンテヌッチ, 5'(2°T)グラッシ, 7'(2°T)アンテヌッチ 20'(2°T)コフナツキ -
2017/12/30 SAMPDORIA 2-0 SPAL
47'(2°T) クアリアレッラ, 49'(2°T) クアリアレッラ
必ずホームのチームが勝っている。そんなジンクスも心配していた。でもよくよく見たらクアリアレッラがドッピエッタで勝ってる試合も有るな。そう言えば後半ロスタイムから2点も取った劇的な試合だった
さてサンプはジャンパオロの4-3-1-2。さて、プレビューからは左SBだけ外れた。ムッルーは結局怪我が完治せずにサーラが先発。ただ、最近サーラの調子が良いのも事実だ。あとはプレビューの予想通り。エクダルが出場停止でヴィエイラが念願の先発だ。トップはデフレルではなく、ガッビアディーニが先発来たー。ちなみに元SPAL勢は不在
SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ
クアリアレッラ(cap)ガッビアディーニ
(69分デフレル)
サポナーラ(58分ヤンクト)
リネッティ プラート(88分ムッルー)
ヴィエイラ■
サーラ■ ベレシンスキ
コリー アンデルセン
アウデーロ■
ベンチ:GKラファエル、ベレッツ DFタヴァレス、フェラーリ
MF - FWサウ
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一方のスパルはセンプリチ監督の4-4-2。センプリチは先日フィレンツェで盲腸かなんかの緊急開腹手術でサッスオーロ戦をお休みしたばかり。この日が復帰試合となる。前回対戦した時は3-5-2だったが、右WBのラッツァーリの怪我により3バックを諦めて4バックにせざるを得なくなったようだ。前節からこの布陣。プレビューからはFWだけ外れた。好調ペターニャの相棒はベテランのフロッカリ。そして彼がキャプテンマークを巻く。GKは元サンプのヴィヴィアーノが出てきた。DFはボニファツィとベテランのフェリペが真ん中。右にはポーランド代表でW杯にも出場したチョネク。左にアルジェリア代表のスピードスター・ファレス。MFはスキアッタレッラが怪我から戻ってきてミッシローリとダブルボランチを組む。右がヴァローティ、左がクルティッチ。スパルの元サンプ勢はGKヴィヴィアーノ、DFシミッチ、レジーニ、FWペターニャと多数。残念ながらレジーニはまだレギュラーを取っていないようで、見られなかった・・・
SPAL(4-4-2) 監督:レオナルド・センプリチ
ペターニャ フロッカリ(cap)
クルティッチ ヴァローティ■(79分ヤンコヴィッチ)
ミッシローリ スキアッタレッラ(55分ムルジャ)
ファレス■ チョネク■96分
ボニファツィ フェリペ(83分アンテヌッチ)
ヴィヴィアーノ
GKゴミス、フリグナーティ DFレジーニ、ポリッツィ、ヴィカーリ
MFディックマン、コスタ、ヴァルディフィオーリ、FWパロスキ
備考:芝状態良好
★日曜12時半キックオフのランチタイムゲーム。サンプは3rdユニ。黒⁻黒⁻黒。そしてGKアウデーロは青⁻青⁻青。
↑↑©telenordより
モザイクの街Ferraraにも大勢のドリアーニが駆け付けた。
”Siamo i tifosi blucerchiati
Siamo gli ultras della Samp"
のストリッショーネ(横断幕)が。
これは古くから使われるチャントの歌詞の一部。この日のウルトラは全体的にチャントをゆっくり歌っていた。
個人的にはこの方が良いと思う。最近、必ずキックオフ直後に歌われる”Siamo l'armata Blucerchiata"などもテンポが早すぎて、まとまりがなく聞こえが悪いような気がするし・・・
<あらすじ>
ハイライト動画⇒https://www.youtube.com/watch?v=c6YffJjIHpU&feature=onebox
前半4分 クアリアレッラGoooooL:1-0
右からのベレシンスキのクロス。DFと競りながら体勢を崩したクアリアレッラだったが、倒れながらも右足のアクロバティックなボレーで叩き込む!いきなり先制!!
↑↑©Gazzetta dello sportより
前半11分 クアリアレッラGoooooL:2-0
サポナーラが右から左に展開。そしてそのボールに追いついたリネッティがクロスを上げる⇒ペナ内中央で待ち構えたクアリアレッラが、スタンディングヘッドで叩き込む!立て続けに追加点!!
クアリアレッラは昨季の自己ベストに早くも並ぶ19ゴール目。またこのゴールでサンプ通算67ゴールとなり、”アエロプラニーノ”ことヴィンチェンツォ・モンテッラを抜いて歴代6位に躍り出た。
前半13分
いまだ記憶に新しい、昨季のダヴィデ・アストーリの突然死。昨年3月4日、遠征先のウディネのホテルで就寝中に心肺停止状態に陥り、31歳の若さで帰らぬ人となった。あれから1年が経ち、セリエA第26節では、すべてのスタジアムにおいて追悼セレモニーが行われた。アストーリが生前に背負っていた背番号「13」にちなみ、13分で試合を一時中断し、スクリーンに映し出されたアストーリの姿に拍手が送られた。1年が経つのは早いなぁ
これで良い流れが途切れなければ良いなぁと不謹慎な事を考えてしまった私だが・・・
実際はサンプの攻勢は続き、23分にクアリアレッラっぽい超ロングシュートは元同僚のGKヴィヴィアーノがわずかに触れてポスト直撃。27分には逆にコリーのクリアミスをどフリーのヴァローティがボレーで狙うが上に外す。34分には4たびクアリアレッラが決定的な左足ボレーを放つがこれはヴィヴィが膝でセーブ。
ロスタイム2分。結局そのまま2-0で前半終了
ポゼッションはサンプ11分18秒:SPAL11分40秒。早々に先制したおかげで優位に試合を運び、しかも2点差後もそのペースが落ちることはなかった。今のサンプはGKアウデーロへのバックパスの時、ちょっとヒヤヒヤするぐらい短いグラウンダーで組み立てようとするが、相当ジャンパオロはこの練習に時間を割いているのだろうなー。CBをやってて、危険そうだったらすぐ大きく前へクリアしてしまう私は、おそらくジャンパオロ監督になったら即クビだろう・・・
後半もクアリアレッラの勢いは衰えない。7分には2本惜しいシュートを放つが、1本はヴィヴィアーノがセーブ、1本はバー。その後ヤンクト左MFに投入でトップ下プラートの右MFリネッティにシフトチェンジ。直後の15分に右サイドからのFK⇒クルティッチのゴールに向かうボールをフロッカリがヘッドで叩き込んで1点返された・・・・・・・・・・・・・・・・・かと思いきやVAR判定となり、オフサイドが発覚して取り消し。珍しくVARの恩恵を受けた気がする
その後クアリアレッラがちょっと痛んだかデフレルに交代。最後の最後にプラートに代わってムッルー投入で最後の守備固め。サーラが右MF、リネッティが左のヤンクトがトップ下に。これに伴ってキャプテンマークはFQ27⇒プラート⇒そしてなんとサーラに受け継がれた
ロスタイム7分
この長すぎるロスタイムの中、
後半49分 クルティッチGoL:2-1
→ペナすぐ外のFKを、壁の右側を巻いてクルティッチが直接決める
しかし、この直後にチョネクが決定的な抜け出しを見せたデフレルを倒して一発レッド。これで万事休す
そのまま試合終了、2-1!!
(ポイント)
・ポゼッションはサンプ23分43秒:SPAL20分09秒
・シュート数はサンプ14本(枠内10本):SPAL8本(枠内2本)
・前半は完ぺきなサンプの試合。後半やや失速して、最後ちょっと試合を汚されたが何とか逃げ切る
・クアリアレッラ様様だったが、ガッビアとサポナーラの3人のコンビも良かった
・ヴィエイラも上々の出来。安定感とパスの正確さはエクダルだが、エクダルには無い推進力とスピードがある
・とにかく2連勝。これでまだヨーロッパ行きの電車から降りてはいない
- 3位 ミラン 勝点48
- 4位 インテル 47
- 5位 ローマ 44
- 6位 ラツィオ、7位トリノ、8位アタランタ 41
- 9位 サンプドリア 39
- 10位 フィオレンティーナ 36
順位が一つ上がって9位。ただラツィオ、トリノ、アタランタも全部勝っている。
ところで、ラツィオの勝利はDERBYでローマを倒しての物・・・順位的には正直ローマに勝って欲しかったのですが・・・
って言うところで、思い出しました。先日、仲良くさせていただいているロマニスタの如月さんとユヴェンティーノのミツさんと、こんな対談の企画に呼んでもらいまして↓↓
http://blog.livedoor.jp/feb1205/archives/cat_50035126.html
私も勝手な事ばっかりしゃべってますが、この時代のセリエA好きな人にとっては面白い内容だと思います。暇すぎたら読んでください!
さて、次はアタランタと直接対決。ラツィオもフィオレンティーナとだから、次節の結果次第では順位が大きく変わる可能性がある。
ジェノア臭が強いガスペリーニを倒し、デフレルとサパタがどっちが上か白黒ハッキリつける!(あっ、もうついてるか・・・)
Foooooooorza Saaaaaaaamp!!
次節:セリエA 第27節 2019年 3/10(日) 対アタランタ@ジェノヴァ 現地15:00Kick Off(日本時間深夜23:00)
’18-’19 SERIE A
26試合 11勝6分9敗 勝点39 得点43 失点33 得失点差+10 現在 9位
忙しい中いつもブログ更新ありがとうございます!
これからも楽しみにしてますね!
セリエAが全体的に盛り上がりますように!
はじめまして、ケニーと申します。
ドリアーノ歴25年です。
いつもブログを楽しみに拝見しておりましたが
コメント投稿は初です。
一点お聞きしたいのですが、サンプドリアに買収の噂があるんでしょうか?とある記事でヴィアッリやサウジの名前は確認とれたのですが、イタリア語が読めなくて詳しくはわかりませんでした。
全然更新できずにすみません。
今ちょうどイタリアに3週間ほど滞在している最中なので、ホットな情報は有るのですが更新する暇がありません
ちなみにサンプの買収に関しては、話はかなり前から出ていますが、結論としてはまだ全然決まってはいません。まさに昨日の新聞では、Aquilor Capitalというイギリスのファンドグループが1億1500万ユーロに金額を釣り上げて交渉中と言う話です。ヴィアッリを会長にしようとしている Jamie Dinan と Alex Knastは、最初の提示が8000万ユーロでした。フェレーロはこれには全く首を縦に振らず、値段を釣り上げようとしています。ヴィアッリグループも、Aquilor Capitalを超える提示をするべく、ちょうど今日新たな交渉をした模様です。
どうなるかはわかりませんが、個人的には金持ちにはぜひサンプを買ってほしいけど、ファンドは不安と言うのが私の意見です。ナポリクラスのクラブにのし上がってほしいけど、ヴィアッリが裸の王様みたいなピエロになって、ファンドがはじけて転落っていうのを一番避けたいですね。
ただ、現地ではフェレーロを支持する人の方がかなり少ないです
お忙しい中、さっそくの返信ありがとうございます。
フェレーロはオビアングの移籍金問題で資産を差し押さえられた件を見てもお金が全然無いんでしょうね。
会長就任当初はキャラも含めて楽しみだったのですがやや期待外れの印象です。このままフェレーロ体制を続けても上位チームとの差は埋められなさそうなのでおとなしく売却に応じてほしいです。
ジャンルカ・ヴィアッリに会長をして欲しい気持ちはありますが、結局はバックボーン次第だと思うのでどちらが良いかは何とも言えませんね。
みんなサンプを踏み台にしていく
ただ4-3-3になるでしょうから、メルカートもだいぶ動きそうですね。
不安もありますが、楽しみです。
特にもう決まったデパオリとマローニは楽しみです。
クアリアレッラ
マローニ ガッビアディーニ
リネッティ(ヤンクト) トルスビー
ヴィエイラ(エクダル)
ムッルー デパオリ
コリー チャボット
アウデーロ
まだまだ全然変わるでしょうけど、こんな感じをたたき台にして・・・
CBとFWはとにかく補強が急務ですなー