2018-19 SERIE A 第23節 SAMPDORIA 0-1 Frosinone しょうがないじゃ済まされない!

2019-02-16 23:04:39 | ほぼ週刊サンプ通信 '18-'19

SERIE A 第23 2/10(日) 15:00@ルイジ・フェラリス(ジェノヴァ)  主審:マリネッリ氏(Tivoli出身)

サンプドリア 0-1 フロジノーネ

             (前半0-1)

・前半25分ナポリ[1] チョファニ

↑↑©eurosportより

100歩譲って前節2位のナポリ相手にアウェイで敗戦はしょうがない。しかし例え相手の枠内シュートがたった1本だけだったとしても、ボールポゼッションが70%だったとしても、ホームで19位に敗戦はしょうがなくない油断以外の何物でもない

【試合前はこんな感じでした~】

 さて、前節の負けをすぐホームで取り返したサンプ。相手は今季まだ2勝しかしていない19位、しかも前回のアウェイでの対戦で5-0で勝っているフロジノーネ。ナポリのデ・ラウレンティス会長に、「フロジノーネがセリエAにいる意味がわからない」と酷いことを言われてしまったクラブだ。しかし前回9月に対戦した時からは監督が代わってる。16試合を終えた時点で1勝5分け10敗の19位で、そこでモレーノ・ロンゴ(42)が首を切られてマルコ・バローニ(55)へ。バローニは、2016年に就任したベネヴェントでセリエB昇格プレーオフを制してクラブを史上初のセリエA昇格に導いた。しかし、初挑戦となったセリエAでは、開幕から敗戦を重ねてセリエAワースト記録となる開幕9連敗を喫すると、2017年10月に解任されフリーとなっていた。

 ⇒https://blog.goo.ne.jp/shussissi/e/92f5445dae030fc121a55f70fd5cf7f0

ちなみにフロジノーネとのセリエAでの通算対戦数はまだわずか3回。3年前にアウェイで0-2で負け。しかしホームでは2-0で勝っている。そして前回アウェイで5-0勝ちと言う事で、通算2勝1敗。 


  さてサンプはジャンパオロの4-3-1-2。引き続き怪我人や移籍した選手、出場停止も含めてかなり層が薄くベンチ入りは21人。まずムッルーが出場停止。カプラーリバッレートが怪我でいない。その影響でまず左SB、”ドド2世”のありがたくないレッテルを剥がそうと頑張ってるタヴァレスがついにセリエA初スタメン。そしてCBトネッリvsコリーは再びコリー。私は実力で選ばれていると思っているが、ジェノヴァでは

「レンタルで獲得しているトネッリの買い取りオプションに、20試合以上出場したら自動買い取りと言う契約が含まれていて、サンプがトネッリを高額で買い取りたくないので最近干し始めた」と言う噂がまことしとやかに流れている。うなずける話ではあるが・・・。右はすっかり治ったベレシンスキ。MFではエクダルをPLAYに、プラートが出場停止から帰ってきて、リネッティが本来の左に。前節あまり良くなかったラミレスに代わってサポナーラがトップ下で先発。2トップはついに復帰後初先発でガッビアディーニクアリアレッラとコンビを組む。元フロジノーネはいない

SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ

クアリアレッラ(cap)ガッビアディーニ(57分デフレル)

     サポナーラ(56分ラミレス)

リネッティ   プラート

    エクダル(74分サウ)

タヴァレス       ベレシンスキ

  コリー  アンデルセン

      アウデーロ

ベンチ:GKラファエル、ベレッツ DFサーラ、フェラーリ、トネッリ

MFヴィエイラ、ヤンクト FW -

ーーーーーーーーーーーーーー

 一方のフロジノーネはバローニ監督の3-5-2。GKは昨季フィオレンティーナの正GKだった実力者のスポルティエッロ。DFは元サンプのポーランド人サラモンを中心に、右がゴルダニーガ。左はベテランのカプアーノ。3バックと言っても実質5バックに近かったが、右WBはサンプに戻ってきて欲しいザンパーノ。左WBはベゲット。中盤は全員ボール奪取に優れてるトリオ。マイエッロをレジスタに、その前をカッサータとガーナ代表のチブサーが固める。FWはキャプテンのチョファニを起点に、その相棒は左利きのチャーノ元サンプ勢はザンパーノ、サラモン、クラインツ、サンマルコと非常に多い。もう一人いた元10番のソッディモはクレモネーゼに冬移籍してすでにいない。あとはサンプも狙っていたMFヴィヴィアーニがSPALから移籍して来てた。

フロジノーネ(3-5-2):監督マルコ・バローニ

 チョファニ(cap) チャーノ

          (78分トロッタ)

 カッサータ  チブサー

 (73分ゴーリ) 

    マイエッロ

ベゲット      ザンパーノ

 カプアーノ  ゴルダニーガ

     サラモン

   スポルティエッロ

ベンチ:GKイアコブッキ DFモリナーロ、ヴァルツィアーナ、クラインツ、ヴェルデ

MFサンマルコ、ヴィヴィアーニ FWパガニーニ、エッリコ、ピナモンティ

備考:年間チケット保有者数17.057枚(1試合平均170.851euro),有料入場者数1.880人;芝状態そこそこ

↑↑©picomicoより

↑↑©primocanaleより

★日曜レギュラータイムに行われた試合。この日はSUDのウルトラ”FEDELISSIMI”、の主導でBlucerchiati傘を使ったコレオグラフィア。傘、欲しいなw

サンプはホーム4連勝中。そして10試合で勝点20を稼いでいたが・・・


<あらすじ>

ハイライト動画https://www.youtube.com/watch?v=6OFbWqlqfqA&feature=onebox

 さすがにホームのサンプが圧倒的にボールを持つが、実質5バックでかなり引いて守るフロジノーネ守備陣に手を焼く。フロジノーネは亀のように守り、そこから2トップにロングボールを放り込み、チョファニがヘッドで競り勝って裏にすらしてチャーノが狙う形を徹底。そして一瞬の隙をつかれて

前半25分 チョファニGoal:0-1 

→右から左、そして左から右へ大きなサイドチェンジで振られ⇒右サイドのペナ内からゴルダニーガのすごい速さのグラウンダーの折り返しをチョファニが合わせてゴール・・・先制される・・・

↑↑©telenordより

反撃を試みるサンプだが、あまり創造性に富んだ攻めが繰り出せず。36分にはクアリアレッラの惜しいボレーがあったが、決定的なのはそれぐらいか

ロスタイム0分。そのまま0-1で前半終了

 ポゼッションはサンプ18分33秒:フロジノーネ8分38秒。ポゼッションは圧倒しているが・・・点を取られたのもそうだが、嫌な感じの前半だ

後半のスタートから選手の交代は無かったが、サンプは左右MFのプラートとリネッティの位置を入れ替える。しかしそれほど効果は見られず。56,57分にはいつもの交代。トップ下のラミレスとFWデフレルを投入。サンプ初先発となったガッビアディーニは残念ながらノーインパクトに終わった。さらに74分には最後のカード。いよいよサンプデビューとなったFWサウを投入

↑↑©il secolo XIXより

4-2-3-1にフォーメーションも変化。リネッティとプラートをダブルボランチにして、クアリアレッラの下をデフレル、ラミレス、サウが支える形。しかし相変わらずイマジネーションに乏しい攻撃は大したチャンスを作れず。左CKのラミレスが蹴ったボールをコリーがヘッドで合わせたのが一番惜しかった。

ロスタイム5分。そのまま試合終了、0-1・・・

(ポイント)

・ポゼッションはサンプ39分00秒:フロジノーネ16分56秒 

・シュート数はサンプ11本(枠内7本):フロジノーネ3本(枠内1本)

・70%を超えるポゼッション。しかしサッカーはボールを保持するゲームではない

・アウェイで5-0で勝った相手に、ホームでなぜ負ける?

・枠内シュート1本で勝ったフロジノーネ。素晴らしいゲームプランと勝利だった

・こんな事をやっていては到底ヨーロッパリーグとか無理

・左SBタヴァレスは及第点か。悪くは無いが、変な遠慮がみられる気がする。おそらくもっとドリブルで突っかけるタイプだと思うが、相当ジャンパオロに守備に関して言われて、縮こまっているのではないか?

↑↑©passioneinter.comより

・まず、セリエAは昔から簡単な試合は無い。これはプレミアやリーガと比べても顕著。下位チームも異様な頑張りを見せる事が有り、このような取りこぼしは特にサンプは良くしてきた。だからビックリでは無いが、ELを目指すチームとしてはやってはダメ。こういう試合で取りこぼしては順位は作れない。やはり試合前から油断があったと思うし、あの攻めのクオリティではとてもヨーロッパなんて・・・

・もう一つ、最後の攻めかた。ジャンパオロはスピードとテクニックがあるFWが好みで、事実活躍してきたパワータイプのサパタもあっさり放出したし、コフナツキもあまり出番を与えずに去っていった。それは良い。そして今いるFW、クアリアはおいといてデフレル、サウ、カプラーリ、ガッビアディーニ、みんなパワーでは無い。だったら、なぜ最後の10分間前線に放り込んでのパワープレーをやる?そういうサッカーを拒否してきたチームでしょ?最後の最後まで細かくつないで崩すサッカーを貫いて欲しかった。

 さて次はアウェイでインテル戦。厳しい戦いではある。これがあるから余計このフロジノーネには勝っておきたかった。まぁ今更四の五の言ってもしょうがない。朗報も一つ。我らが仇、”バカルディ”が偉大なるアバズレの”ワンダフル・奈良”の活躍のおかげで、先日のELからベンチを外れ、このサンプ戦もおそらく出てこないだろう。このゴダゴタ騒ぎを上手くつくしかない。サンプもさすがに反省しただろうから、強豪相手に見せる集中した試合を期待して。あと、エクダルが実は昔アウェイのインテル戦でハットトリックした事がある(カリアリ時代)。今のプレースタイルからはあまり想像できないが。奇妙な縁か、その試合でもう1人ゴールを決めていたのがサウさぁ、そろそろガッビアディーニの爆発を期待しよう

Foooooooorza Saaaaaaamp!!

次節:セリエA第24節 2019年 2/17(日)インテル@ミラノ 現地18:00Kick Off(日本時間深夜2:00)

’18-’19 SERIE A

23試合 9勝6分8敗 勝点33 得点39 失点30 得失点差+9 現在 9位



最新の画像もっと見る

コメントを投稿