SERIE A 第21節 1/21(日) 15:00@ルイジ・フェラリス(ジェノヴァ) 主審:パスクア氏(Tivoli出身)
サンプドリア 3 - 1 フィオレンティーナ(前半1-0)
・前半(30分)サンプドリア[1] クアリアレッラ
・後半(16分)サンプドリア[2] クアリアレッラ
・ (23分)サンプドリア[3] クアリアレッラ
・ (35分)フィオレンティーナ[1] サンチェス
↑↑©genovatodayより
とにかく今日のヒーローはクアリアレッラ!!!3点取ったぞー!!!
コパ含めて3度目のフィオレンティーナ戦。老いてますます盛んなクアリアレッラのトリプレッタで、アウェイに引き続き快勝!!
[試合前情報]
2週間のお休みを経て、久々の試合。フィオレンティーナをホームに迎え撃つ。この日は”ドゥッチョ”こと故リカルド・ガッローネの命日。もう5年も経つのか~。カッサーノを厳格に追い出したのが最後の思い出となってしまったな・・・偶然ジェノヴァのピザ屋で会ったのが懐かしい。
↑↑©U.C.SAMPDORIA Ufficialeページより
フィオレンティーナとはすでにリーグ戦とTIMカップで2回対戦している。共にアウェイで1勝1敗。ただ12月に戦ったTIMカップの試合は、サンプも少しターンオーバーを敷いてたのであまり参考にならないかもしれない。その時は打ち合いの末に、後半45分のPKで2-3で敗れた。ただ今年のヴィオラは、去年のチームよりは大分組みしやすい印象。実際ここまでのところ順位もサンプの方が上。やはりボルハ・バレロ、カリニッチ、ベルナルデスキ、イリチッチなどの主力が大量に抜けたのは響いている。もちろん強豪なので、ある程度それに見合う補強はしているが、若い未知な選手も多くまだ結果に結びついていない。
⇒http://blog.goo.ne.jp/shussissi/e/9b33b2c46f58461654d27069c5c1b514
さてサンプはジャンパオロの4-3-1-2。まず、前節退場になったサーラが出場停止。右SBはベレシンスキ先発。また2週間のお休みを経て、ストリニッチとリネッティが怪我から復活。サパタも大分回復はしているようだが、まだベンチスタート。後はベストメンバーが組めた。ただトップのサパタの代役は、驚きのコフナツキ先発。コフナツキは去年のシックとちょうど同じような成長の軌跡を辿っている。まだレギュラーは遠いだろうが、若手を試すと言うよりは戦力としては十分考えられるまでになっている。キャプテンはクアリアレッラ。元ヴィオラ勢は娘の名前がヴィオラちゃんのGKヴィヴィアーノ、今季何個の元所属したクラブと対戦するかわからないぐらい多いクアリアレッラ、そしてヴィオラユースで6年間学んだカペッツィ。
SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ
クアリアレッラ(cap) コフナツキ
(75分カプラーリ) (58分サパタ)
ラミレス(84分バッレート)
リネッティ プラート
トレイラ
ストリニッチ ベレシンスキ
フェラーリ シルヴェストレ
ヴィヴィアーノ
ベンチ:GKプッジョーニ、トッツォ DFアンデルセン、ドド、レジーニ、ムッルー
MF アルヴァレス、ヴェッレ、カペッツィ FW -
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一方のフィオレンティーナはピオリ監督の3-5-2。4-2-3-1と表記していた新聞も有ったが、シメオネとババカルを同時に起用してきて基本2トップ状態だった。そして左サイドのビラーギはほぼずっとウィングバック的なポジションにいたので、私には3-5-2にしか見えなかった。強いて言えば4-4-2か。だがCBのヴィトール・ウーゴとペッツェッラの2枚に加え、右SBと言うかCBのロリーニは守備専業で全く上がってこなかったのでやはり3バックに見える。中盤はキャプテンのバデリをアンカーに、その前をエイゼリックとベナッシが動き回る。そして右MFにキエーザ息子、左MFに先ほど触れたビラーギと言う布陣。過去2回のサンプとの対戦を踏まえての布陣なのだろうが、結論から言うとババカルとシメオネの同時起用はこちらにとって助かり、どちらか1人のワントップで中盤をもう1枚厚くされた方が嫌だったと思う。サンプに強いイメージが有るババカルをどうしても使いたかったのかな?元サンプ勢はいないが、サンプのアイドルのキエーザの息子、フェデリコ・キエーザがいる。
FIORENTINA(3-5-2) 監督:ステファノ・ピオリ
シメオネ ババカル(65分ジル・ディアス)
エイセリック ベナッシ
(71分サンチェス) (65分サポナーラ)
ビラーギ キエーザ
バデリ(cap)
ヴィトール・ウーゴ ロリーニ
ペッツェッラ
スポルティエッロ
ベンチ:GKチェロフォリーニ、スポルティエッロ DFミレンコヴィッチ、ガスパール、オリヴェーラ
MFクリストフォロ FWゼクニーニ
*備考:警告;前半33分エイゼリック,39分ペッツェッラ,後半41分トレイラ;年間チケット保有者数16.635(1試合平均168.477euro),有料入場者数2.448(53.540euro);芝状態=じゃがいも畑のよう
★日曜日15:00時キックオフで行われたレギュラーゲーム。フィオレンティーナは赤-赤-赤の3rdユニで挑んで来た。
この冬の寒い間のマラッシの芝状態は最悪で、良く敵監督から「こんなのセリエAの試合をやるレベルのピッチじゃない」とか文句を言われている。イタリア語の表現で、ピッチがじゃがいもの様だ、と言われるが私には今一その表現がピンとこない・・・・
<あらすじ>
ハイライト動画⇒https://www.youtube.com/watch?v=fv54lmWsZjE
前半12分 ピンチ!右サイドからキエーザのクロス。フェラーリが触れずに後ろから来たシメオネがヘッド⇒わずかに左に外れる
17分 決定的!右サイドからラミレスのゴールにむかうクロス⇒ファーでクアリアレッラがアクロバティックな折り返し⇒中央でどフリーのコフナツキがゴールに蹴りこむ⇒懸命に戻ったGKスポルティエッロが神がかり的なセーブ
27分 トレイラの長~いスルーパス⇒飛び出してきたGKの目の前で先に追いついたコフナツキ、反転してシュートもGKに止められる
前半30分 クアリアレッラGoooooL:1-0
→右サイドからラミレスのクロス。ペナ内でDFペッツェッラとの争いに勝ってボールをトラップしたクアリアレッラがすかさずシュート。先制!!
↑↑©panorama.itより
33分 VARで悪事が後からバレたエイゼリックにイエロー■
39分 ラミレス倒したペッツェッラにイエロー■
ロスタイム1分。そのまま終了
前半は1-0。ポゼッションはサンプ14分56秒:フィオレンティーナ9分21秒。立ち上がりだけ少しバタついたが、その後はサンプがボールを支配。やはりリネッティが帰ってきたのが大きい。バッレートにはバッレートの良い所は有るが、リネッティ-トレイラ-プラートの3人が揃った中盤はボールがより回るようになるし、奪取も出来る。またこの日はクアリアレッラがゴール以外にも非常に良かった。前半の時点ではまさか最終的に3点も取るとは思わなかったが・・・ポストプレーでかなり貢献しており、攻めのリズムを作っていた。対峙していたのが本来SBのロリーニと言うのが良かったのだろう。そこでしっかりボールをキープしてタメを作れていた。サパタが不在だとポストプレーの少なさがネックになっていたから。良い内容のまま後半に向かう
後半9分 惜しい!FKのこぼれ球からリネッティのシュートクロス⇒こぼれ球をフリーでシルヴェストレが左足シュート⇒わずかに上
13分 コフナツキに代わって怪我明けのサパタ投入。コフナツキは頑張ってはいたが・・・前半の絶好機は決めたかったなぁ
後半15分 クアリアレッラGoooooL:2-0
→リネッティのボール奪取からラミレスへ⇒ラミレスのスルーパス⇒ペナ内クアリアレッラが抜け出して、飛び出してきたGK肩越しにトゥーキックで豪快に決める!クアリアレッラ2点目は貴重な追加点!!
↑↑©la presse.itより
20分 ベナッシに代わってサポナーラ
ババカルに代わってジル・ディアス投入。4-5-1へシフトチェンジ
後半23分 クアリアレッラGoooooL:3-0
→プラートのスルーパスからペナ内でラミレスが絶妙なヒールでの残し⇒走りこんできたクアリアレッラが豪快に蹴りこむ!ハットトリック!!!
↑↑©violanation.itより
26分 エイゼリックに代わってサンチェス投入
30分 クアリアレッラに代わってカプラーリ投入。クアリアレッラには当然の大スタンディングオベーション
後半35分 サンチェスGoal:3-1
→右CKからニアでサポナーラがヘッドでつなぐ⇒そのボールをサンチェスがヘッドで押しこんで1点返す・・
39分 ラミレスに代わってバッレート投入。ラミレスは素晴らしい3アシスト。バッレート右MFに入り、プラートがトップ下に
41分 サポナーラを倒したトレイラにイエロー。これはもったいない。まだ大丈夫だがトレイラ出場停止になると痛い■
44分 リネッティのスルーパスからサパタがGKと1対1に。ただサパタはGKにぶち当ててしまいCKに
ロスタイム3分。そのまま試合終了。3-1!!
(ポイント)
・ポゼッションはサンプ27分39秒:フィオレンティーナ19分53秒
・シュート数はサンプ13本(枠内10本):フィオレンティーナ11本(枠内5本)
・2週間の休みがプラスに働き、内容的にも素晴らしい快勝
・リネッティの復帰による中盤の充実と、フィオの戦術的失敗が大きかったと思う
・フィオも気付いたのか途中からババカルを下げて1トップにするも時すでに遅し
・クアリアレッラはまもなく35歳にして、自己最多ゴールを更新。しかもまだシーズン半ばで。20ゴールは狙えそうだ。この日はポストプレーなど得点以外でも貢献し、第2の春を謳歌している。
・サパタはスピード、キレ共になく、まだ本調子では無いな
・フィオにはリーグ戦では2戦2勝
・この日はCBのキャプテン・アストーリがいなかったのも大きかったか?
ここ最近の不調が嘘のような素晴らしい試合だった。個人的には、サンプの休み明けは結構弱いイメージがあったので心配だったが、今回はプラスに働いた。この戦いが出来れば後半戦もまだまだ面白い。さてここで、わずかだが動きがあった冬の移籍の情報
プチ移籍情報
- MF10番のフィリップ・ジュリチッチがレンタルでベネヴェントに移籍した。おそらく既に決まっていたが、ベネヴェントとの直接対決が1月6日にあったので、それが終わってからと言う事だったのだろう。レンタルとは言ってもサンプに帰ってくる可能性は無いだろうな・・・しかしあれだけtwitterでサンプを批判するような事を言っておきながら、移籍後に感謝の意を述べるとか笑える。なぜ彼に10番を与えたのかが未だに謎。どうせ出番が少ないだろうから、機嫌取りの為にせめて背番号は良いのを上げたのかな?
- MFのダヴィド・イヴァンもレンタルでセリエBのプロ・ヴェルチェッリに移籍。こちらも出番無しでの放出だが、若い分まだサンプに帰ってくる可能性は有るか?一昨年サンプでチャンスを掴み始めていたが、昨年の武者修行先での怪我が悔やまれる。ここから再スタートを切らないと将来は厳しい
- サンプでは無いが、去年までサンプにいたDFのペドロ・ペレイラ(ベンフィカ)がレンタルで、あろうことかジェノアに移籍。移籍が決まったとたんにインスタ上の過去のサンプでの画像を消去すると言う暴挙を犯し、すでにサンプティフォージの標的になる可能性が大だ。この移籍は個人的にも大失敗に終わって欲しい
この快勝で次のローマとの2連戦が楽しみになってきた。日程の悪戯で、水曜日にローマ(雨で中止になった3節の延期試合)、なぜか日曜にもローマ。トーナメントの決勝戦、ホーム&アウェイの様な気持ちで見てみるのも面白い。ユーヴェ、ミラン、フィオに続きローマも撃破だ!
Foooooooorza Saaaaaaaamp!!
次節:セリエA 第3節(順延分) 2017年 1/24(水) 対ローマ@ジェノヴァ 現地20:45Kick Off(日本時間深夜4:45)
’17-’18 SERIE A
20試合 10勝3分7敗 勝点33 得点39 失点30 得失点差+9 現在 6位(1試合未消化)