TPPが、日本に国益をもたらすものかどうかと言うことは、何年か後になって振り返って見れば、明らかになることは間違いない。
そして、流れる歴史の中ではアメリカの覇権が、近々失われそうなのも間違いは無い。
日本が参加しなければ、TPP参加国の90%程度の貿易額がアメリカ一国に占められている事も間違いない。この《TPP》の大きな目的は、米国が日本からの資本の移動を目論んでいる事も、間違いないのではないか・・ 。

それは、貿易の自由化のみに関わらず、種子ビジネスやGMOに関連して、日本の食糧事情の首根っこを押さえ込もうとする戦略や、国民健康保険に関わる医療制度の変更も私的な保険への切り替えを余儀なくされ、かつての郵政資金のみならず種々の日本の保険金をアメリカ本国への誘引を図ろうとするものであろう。 そして、その国家としての資本防衛の施策を、グローバル企業の異議申し立てによって、国そのものの法さえもグローバル企業で凌駕しようとしている姿は、見過ごす事が出来ない。
コンテツの息子は、何故そんな政策を推進しようと言うグループに属する事になったのか・・・。 慶応の学閥が、どの程度の結びつきのものか知らないが、かの『タケナ力ヘーゾー』氏らの、学閥の影響が無いとはいえないだろう。
東京や大阪、仙台等の大都市は、個人で言うところの『既得権益層』。 彼の出身地の米沢市等は、いち早く地域的に言うところの貧困層(地帯)となって、再びの上杉鷹山公のような人物の輩出を、待たねば成らない事になるのではないか・・。 コンテツの息子(近藤陽介)では、残念ながらその器でない事は、彼の行動から推し量れば、明らかであろう。 《TPP》と言う政策は、アメリカ政府の実質的な延命を目指したもの、アメリカの延命が進めば進むほど、日本からの資本の移転は底なしと言う事に成る。 言葉を変えれば、日本人が蓄えた《富》が米国にせっせと移転されると言う事になるのだろう。
情報量の少ない、一般国民の立場から言わせてもらえば、前門の虎(米国)、後門の狼(中国)という状況を、思い浮かべる事ができる。 だけど、世界はトラとオオカミと『赤頭巾ちゃん』だけではない。
フィリピンもベトナムもチベットも或いはウィグル地区も有る。 あるいは、インドやパキスタンやロシアも・・。 日本的な心情を生かしつつ、世界の意見をある程度纏められるような、スケールの大きな政治家が本当は待たれるのだが、そんな政治家が日本国内から出てくることが有るのだろうか・・・。
現実には『スピッツ』見たいな政治家と、餌が目の前にあれば死ぬまで食べ続ける『家畜』のような政治家が多いのはご存知の通り。 このような現状では、日本の衰退は避けられないと見るべきか・・・。