もし、かの被疑者が離婚していなかったら、このような結末は無かったのではないか・・・? 結婚というゴールにたどり着かなかったら・・・。 江東区の我が子への虐待死。
自然の営みの中で、当然のごとく結婚まで漕ぎ付け、子供を儲けたところまでは順調で有ったのだろう。
体験談風的に言えば、子育て等と云うものは、到底片親だけでやり通せるものではない。 なので、世間的に云えば、「だから、結婚などムリする事は無い!」、一般的には、このような結論に成るのだろうか・・・?
*** 以下引用 毎日新聞9/7&13付 ***
5歳の長男を殴って死なせたとして、警視庁城東署は6日、東京都江東区の無職、大平洋一容疑者(45)を傷害致死容疑で逮捕した。
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大平容疑者方は父子家庭で、龍桜ちゃんには9歳と8歳の姉、3歳の妹がいた。 1年ほど前に離婚し、生活保護などで暮らしていたという。 事件当時は妹を含む3人が在宅していたとみられる。
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( 以下 9/13付 )
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大平容疑者は自身の通院などを理由に、今月2日から幼稚園を休ませていた。 事件のあった6日は午前9時過ぎに「少し遅れる」と電話が幼稚園にあり、正午ごろに同園が電話すると「(登園するか)分からない」と返答があったという。 供述通りなら、こうしたやり取りの間も大平容疑者は断続的に龍桜君を殴っていたことになる。
事件について「子供が片付けをしないことにずっとイライラしていた」と供述。 また、睡眠障害があり、前日は一睡もできなかったという。
捜査関係者によると、大平容疑者は約4年前に勤めていた建設会社が倒産して無職となり、約1年前に離婚。 龍桜君のほか、小学4年の長女(9)、小学3年の次女(8)、三女(3)を引き取り、生活保護を受けながら生活していた。
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*** 以上引用 終 ***
記事の文面だけで詳細は不明ですが、《通院》と《睡眠障害》と云うキーワードから、精神科に通院していただろうと云う事が伺えます。
或るお医者さんの著作物を字面の通りに解釈すれば、精神科と云う所はその診断した病名を納得させるために、必死の薬による治療を行う処だと有る。 その薬は、一般的に云うところの『麻薬』と『覚せい剤』と『農薬』あるいは『睡眠薬』そのものであるとも・・。
実は筆者も独り親で、子育てを体験したわけだが、その時には、筆者には母親(ばあちゃん)がいた。 それも、とびきりの寝たきりの『ばあちゃん』が、居た・・・ 。
私の子供は、1~2歳のころ、夜中に4回くらい起きた。 そのたびに、オシメを交換し、お湯を沸かし、ミルクをひと肌まで冷まして飲ませ、その後、眠りに就かせる。
当然、日中は人並みに仕事をこなさなければ生活出来ない(社長=従業員)ので、肉体的につらいところが有る。 それだけで済めば良いが、会社員ならば日中にも強いストレスにさいなまれるのだろう。 筆者には、母親の介護という違うストレスが付加された。 夜眠る事が出来なければ、どういう事に成るか・・・、それは云うまでも無い。 今で云うストレス障害、所謂精神疾患と診断される。 それでも、本当に必要なのは抗精神薬では無くて、『睡眠』で有り、『手助け』で有る。
昔の多世帯住宅の場合、『ばあちゃ~~ん』という、嫁さんの『猫なで声』で解決し、ほとんど現在の様な精神障害と言われるところまで落ち込む事は無かったのではないか・・。 もちろん、違った意味での嫁さんのストレスと云う事は有ったのだろう。 だがそれでも、目に入れても痛く無い『孫』と、じいやとばあやとの、厚い人間関係が有ったのだろう。
この様なストレス障害に『麻薬』や『覚せい剤』を調合したら、どういう事になるか想像がつくのではないだろうか。 今回の事件が、薬の使用によるものかどうか断定は出来ないが、全然影響が無いことも無いのではないか・・・。
精神障害を薬で解決しようと云う結果どう云う事に成っているのか、うかがい知ることが出来るデータは山ほどあるが、証拠として用いられる様な事例は少ない。 だが、向精神薬の売り上げと、精神疾患と診断される病人は、10年前に比べ倍以上となっている現実がある。 そして、自殺者の70%以上が『精神疾患』として、病院に通院していたと云う現実もあまり知られていない。
突然、子供を殺したり、妻を殺したり、親を殺したり、普通の人間関係からは考えられない事が、この日本に多く起こりつつある。 そして自殺率も、世界を見渡せば多い方から何番目と云う位置に、この日本が有る。
貧困と云う面から云えば、この日本よりまだまだ貧困と云われる国でも、人間関係が『破壊』と云うところまで至って無い国が、世界の大多数である。 文明国面をしている日本人であるが、実はカネで、心を『悪魔』売った人は、医者だけでなく、学者だけでなく、政治家だけでなく、利発そうに振舞っている殆どの人が、悪魔の手先に成り下ってしまったのではないか・・・・。
強いて言えば、《心の貧困》 と言えなくも無い。