四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

月下美人咲く

2018年09月15日 20時20分37秒 | 日々の歩み
我が家の月下美人が、今週初めにやっと咲いてくれました。

かなり大きく繁茂した我が家の月下美人。細君も持て余し、バッサリと選定してしまいました。
それゆえか、はたまた異常気象ゆえかどうかは定かでありませんが、例年ですと7月ごろから
咲き始めますが、今年は9月に入っても咲く気配がありませんでした。

先週初め花芽が一輪かすかに見えました。例年は3輪~5輪の花芽が付くのですが今年はわずか
一輪です…。でも、気づいた時はホッとしました。
今週になり勤務から帰ると、その一輪がかすかに咲き始めていました。

20時過ぎには7~8割り片開花しました。このころは部屋中に甘やかな香りが漂ってきました。
21時頃にはほぼ満開となり香りも、風姿も雅な花が圧巻のオーラを放っていました。
しばらくは見惚れていましたが、何枚かデジイチスケッチしました。

年々歳々咲く花ですが、見るたびに新たな魅力を見出し、惹きつけられる花は私的にも他に
あまり例がありません。
それはわずか数時間にも満たない花の命を、最高の装いを成し懸命に咲く、その花の見事さ
ゆえかもしれません。
正にその瞬間に命の限りを尽くす、見事なまでの花の生きざまを諭される思いです。

サボテンにも似た月下美人の葉を改めて眺めると、小さなつぼみが幾つも付いていました。
これらはやがて、今夜のように見事な花となって咲いてくれることと思います。
少し楽しみになってきました。

即興で推敲もしていませんが、そんな様を短歌に詠んでみました。
 ☆ 花もまた天地異変を捉えるや 月下美人も遅れ咲きいる
 ☆ 遅るるも艶めき咲くや月下美人 異変を越えて風姿凛とし
 ☆ ひと日にも満たぬ命の花ゆえか 凄愴秘むる月下美人よ
コメント
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