なあむ

やどかり和尚の考えたこと

利尻島

2012年06月15日 14時28分17秒 | ふと、考えた

12日、稚内で北海道第3宗務所青年会総会での講演があり、そのついで、足をのばして利尻島まで行ってきました。

もちろん初めての渡島です。

高校時代山岳部でしたから、山の雑誌で利尻富士を見てその姿にあこがれていました。

船で島が近づくにつれその雄姿が間近に迫ってきて、感動一入でした。

20120613_084840 到着して、島内一周の観光バスに乗り、島巡りをしました。

姫沼、オタトマリ沼など、東西南北から見る利尻富士は、その度ごとに七変化します。

20120613_095440 当然、栄養補給をしなければなりません。

20120613_103812 午後には鴛泊のペシ岬に登って絶景を満喫。

Dscn2449 Dscn2446 宿に1泊して、サイクリングロードを自転車で周り、仕上げにウニ丼を食べて帰ってきました。

20120614_115325

周囲6㎞ほどの小さな島ですが、島民5000人、「利尻町」と「利尻富士町」の2つの町があり、観光と利尻昆布を代表する海産物に恵まれたとってもいい島でした。

暖流の関係で、冬はマイナス10度以下にはならず、夏も27度以上にはならない、北海道本島よりも過ごしやすい気候のようです。

おみやげ屋のおばちゃんと話した時、この島にお寺はあるのかと聞くと、

「あるよー、デンデラもあるし、シンシュウもホッケもあるよ」と、魚屋みたいな答えでした。

「デンデラ?」

「曹洞宗って言うの?ウチもそうだよ、えっ、お坊さん?」

「そう、曹洞宗だよ、何でデンデラって言うの?」

「さぁ、でもそう言うよね」「言う言う」

「ふーん、・・・もしかして、『禅寺』のことじゃないの」

「ゼンデラって何?」

「ほら、坐禅する」

「ああ、そうかもしンない」

まるで禅問答みたいな。

最果ての夢の浮島、利尻島。

上陸前、こんな島に人が住めるのだろうかといぶかりましたが、本当にいいところでした。

熊もヘビもいない、小鳥の楽園でもありました。なぜが猫もいませんでした。


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
特派で行ったのかと思ったら、ついでだったんです... (袋田の住職)
2012-06-15 15:54:56
特派で行ったのかと思ったら、ついでだったんですね。ついでに行くにしてもけっこう大変ですよね。
もっとも、私も、利尻に特派でいく「ついで」に礼文を見てこようかと・・・
このようにきれいに利尻富士が見えるとよいのですが・・・
ウチの亡くなったばーさんは利尻の仙法志というと... (おーもり)
2012-06-19 16:48:31
ウチの亡くなったばーさんは利尻の仙法志というところの生まれです。(資料館の近く)
結婚して、夫と死別して、樺太に渡る僧侶の祖父と再婚して・・・・・・で今の私がいます。
私も一度行きました。
良い場所ですが、ばーさんが生まれた家が残っていたのですが、塩風で真っ白でした。
苦労が偲ばれました。
おーもりさん>そうでしたか、おばあさまもご苦労... (なあむ)
2012-06-19 17:21:04
おーもりさん>そうでしたか、おばあさまもご苦労されたのですね。仙法志の資料館、行きました。北海道に渡っていつも感じることは、本州と違って、家の造りが質素だということです。それから、家の周りを囲む塀がないということ。厳しい環境の中で生きてこられた先祖方に心から敬意を感じます。

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