わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

Miss Poter

2016-11-03 | 映画・ドラマ・本
 ピーターラビットが長編映画化されると聞いて、楽しみなような、実写・アニメのハイブリットらしいので「リトル・プリンス 星の王子さまと私」みたいな、私的には中途半端な感じになるのではないかと不安なような。兎年生まれで、ついつい、うさぎモチーフに目が行ってしまい、気が付くと身の回りにうさぎの置物、うさぎ柄の手拭い、食器等がワラワラしている私は、当然、ピーター・ラビットも大好物です(パイにしようというのではない。でも、ウサギ肉のワイン煮込みとかってのは食べてみたい)。もふもふ感あふれるCGのピーターたちが跳ね回るのは見たいけど。

 ピーター・ラビットの実写・アニメ映画は、今回が初めてではなく、2006年に公開された作者のベアトリックス・ポター女史の映画「ミス・ポター」の中でも、紙の中のピーターたちが動くシーンが有りました。紙の中で動く水彩画のいたずらな動物たちは実にチャーミングで、その場面だけを集めた動画をYouTubeで何度も観ましたが、今回、探してみたけど見つからなかった。実は、予告と、そのYouTube動画以外は観たことなかったのですが、丁度、図書館のオススメ映画の棚にあったので、この機会にみてみました。


 ポター女史には興味あるし、ビクトリア期の衣装やご婦人方が身に付けている豪華なアクセサリー、ロンドンの町並み、お屋敷の内装に、美しい湖水地方の風景に加え、小動物のアニメ。これだけ好きな設定が揃っているにも関わらず、今まで何となく避けていたのは、どうも私はレネー・ゼルウィガーとユアン・マクレガーの顔が苦手なのです。ごめんなさい。二人とも上手な俳優さんだし、いろんな名作に出ているので出演作を見ることは多いのですが、本当に申し訳ないけど、単に相性が悪いとしか…

 良家の女性は、良い(=経済力のある)夫を見付けて、パーティーに明け暮れるのが務め(?)な時代に(お国を率いているのは女性なのにね!)、椎茸の研究でも認められ、児童文学作家として名声を得て、自力で得た資金を基に湖水地方の開発に反対して土地を買い続けたポター女史。約半世紀前に生きたジェーン・オースティンが「偏見と高慢」等で描いた、裕福なお相手をゲットするためにあたふたする主人公たちとは全く新しい女性像です。

 アメリカでは、女性大統領が国を率いる予感、イギリスには既に『鉄の女』サッチャーが実績を築き、女王のもとでBrexitを導く首相は女性、そして勿論、ドイツにはメルケル首相がいる。日本だっけ東京の知事は女性です。ジェーン・オースティンの半世紀語にはミス・ポターが現れ、マーガレット・サッチャーが首相に就任して37年後、テリーザ・メイ首相が就任しました。なんだか、こう書いていくと感慨深い…

 ところで、メイ首相ってオシャレさんだから、彼女のファッションが楽しみなのよねv 私にとっての「ファッション番長」はコンドリーザ・ライス国家安全保障問題担当大統領補佐官/国務長官なんだけど、メイ首相も楽しみ~!自分はお洒落やファッションとは全く縁のない生活してるけど、見るのは好きよ