わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

はまぐりさんは507歳だった

2013-11-17 | 時の話題
 さっき、ツイッターに出てたニュース。2006年に発見された蛤のミン(Ming)は、長らく死亡当時の年齢は405歳であったと思われてきましたが、その後の北ウェールズ、バンガー大学の調べにより、実は、当時507歳であったことが判明しました。まさに大往生です。2006年にアイスランド沿岸の海床で採取されたミンさんは、その場で冷凍され、調査のために実験室へと運ばれました。

ミンさん

 蛤の年齢は、貝の輪っかの数で知りことが出来るのだそうです。木と同じで年輪が出来るのね。階の年輪は貝殻の内側と外側の両方できることができますが、内側のほうが保護されている分、正確だとか。蛤は、中国の明王朝の時代に生まれたので、ミンと名付けられたそうですが、調査にために殺されなければ、もっと長生きしていたのかもしれないのに…

 でもミンさんの尊い犠牲のお陰で、ここ500年の大洋の海水温度の変化等の貴重な調査が可能となるそうです。アイルランド周辺や北海では、100歳を超える蛤は珍しくないそうで、その長寿の秘密を探る調査にも期待が寄せられているとか。でも、この辺りって海水がものすごく冷たいので、実は冷凍睡眠みたいな状態で年月だけ過ぎていってるだけだったりしないのかな?

 それにしても、調査のためとはいえ、こんなに長く生きた個体があっさり殺されちゃうのは無情だと思います。一番、それを感じたのは、一年以上の漂流を経て、東北からアメリカ西海岸に漂着したイシダイ達(その紹介記事は、ここから)です。SF仕立てにすれば、突然の母星の爆発から逃れ、小さな宇宙船で宇宙を漂流することとなった6人。遂に、他の星に辿り着いた途端に、一人をのぞいて、共にサバイバルしてきた5人は、その場で殺されて他星人が調査のために解剖、ってな、バッドエンドではありませんか…