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わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

また、微妙な映画を見てしまいました『ヴィクトリア女王 最期の秘密』

2017-10-21 | Museumsとイベント
「Victoria and Abdul(ヴィクトリアとアブドゥル)」作家シャラバニ・バスによる、実話を元にした本、「ヴィクトリアとアブドゥル:女王の最も親しい秘書の真実の物語(Victoria and Abdul: The True Story of the Queen's Closest Confidant)」の映画化です。予告がとても面白そうだし、実話を基にした女王とインド人召使との友情が描かれるというのも興味深い。Rotten Tomatoesでの評判も高いし、なにしろ名優ジュディ・デンチがヴィクトリア女王を演じるとなれば、外れはないだろうと安心して劇場に足を運んだのですが…


 英国領インド州アグラの刑務所吏員アブドゥル・カリームは、一番背が高いという理由で、女王の在位50年を祝うゴールデンジュビリーで、インドの感謝を示すための特別な金貨を差し出す役を仰せつかります。女王とは決して目を合わせるなと言われていたにも関わらず、思わず平伏して女王の足にキスしてしまったアブドゥルは、女王に強い印象を植え付けました。

 前半は、孤独な女王が、ハンサムなインド人青年と友情を育くみ、笑顔を取り戻す一方で、この二人に振回される王子や側近達がコメディー調で描かれ、美しい風景や豪奢な宮殿内、絢爛なドレスと軽妙な会話で楽しかったのですが、女王がアブドゥルが結婚していたことを知って激高する辺りから、話が妙な方向に… 



 女王激高の理由は、アブドゥルの語った「インドの大反乱」に関する話が大ウソだったと知ったからもありますが、私にはそれ以上に、彼が結婚していると言ってなかったから、と、思えました。実は、女王は、アブドゥルの語る異国やコーランの世界、ウルドゥー語に憩いを見出していただけではなく、老いらくの恋だったのか。女王はすぐに後悔して、アブドゥルに妻を連れてくるよう命じ、ますますイスラムへの興味をつのらせていきます。

 今のイギリスやその周辺国での移民状況や、ISISによるテロ、イスラム教徒への恐れや嫌悪の状況を考えると、このタイミングで、女王がイスラム教に入れ込んでた映画を持ってくるとは、なんか小賢しいものを感じる。ターバンを巻いてるし、服装や容貌では正にインド人っぽいのに、実はモスリムとか、この時代はまだ厳格に別れてなかったのかな?

 インドから呼び寄せたアブドゥルの妻が黒いブルカを脱いで顔を見せるまでの息をのむ表情や、彼女が丸顔でぽっちゃり型の「絶世の美女」ではなかったと分かった時には、安堵の表情(と私は感じた)を浮かべます。なんだか、この辺りから映画は生臭く、女王の寵愛と、それをやっかむ息子のバーティー(後のエドワード7世)達のドタバタが、気軽く笑えない状況になってきます。

 輪をかけるのが、アブドゥルが家族を呼び寄せ、立派な一軒家を与えられた一方で、一緒にインドから呼び寄せられたモハメドの末路。インドに帰りたいと言い続けていたのに、顧みられないままに寒い屋根裏部屋で弱って亡くなってしまいます。最初はコミックリリーフだったモハメッドの寂しい埋葬は、陽光にあふれていた映画前半とは対照的に薄寒いグレーの空の下でした。元々はアブドゥルより高位のモハメッドの哀しい末路には、身につまされました。だって私は、先生が贔屓する可愛いクラスメートや、上司がちやほやする美人の同僚を、羨ましく思ってた方なので。

 ヴィクトリア女王は、ぞっこんだった御主人のアルバート公と結婚する前にはメルバーン子爵、亡くなってからは使用人のジョン・ブラウンを厚遇しすぎて周囲を辟易させましたが、ブラウンの死後に寵愛したのが、このアブドゥル。女王は彼を「ムンシー(精神的な師みたいな意味らしい)」と呼んで特別扱いします。ナイトの称号を与えると言い出した時には、周りは女王の精神状態を疑い始め、宮殿の使用人が一斉に辞めると言い出しても、女王は態度を変えません。一方でアブドゥルも、女王の寵愛を盾に横柄に振る舞い、周りから憎悪されるようになります。

 その女王も高齢には勝てず、臨終を迎えます。自分が死ぬ前にインドに帰れという女王の忠告は受け入れず、アブドゥルは最期まで女王に付き添いました。女王の死の直後、アブドゥル一家は家から追い出され、二人の友情を証明する女王からの手紙を全て燃やされてしまいます。インドに帰った彼は、英国に行く前の明るくハッピーな男とは別人でした。彼は女王の死後、8年後に42歳で亡くなりました。因みにWiki先生によれば、彼の妻はインドへ帰る航海中に亡くなったそう。

 カワイ子ちゃんを贔屓して、能力に見合わない重職に付け、贅沢を許すのは、男の権力者だけじゃないってお話でしたが、この頃のアメリカは、ハリウッドの大物プロデューサーのセクハラで持ち切り。日本語でも「まくら営業」って言葉があるじゃありませんか。最初に警鐘を鳴らしたモデルさんが称えられるのは解るけど、そのあと続々と出てきた、私も、私も組が「勇気ある」とか言われてるのは解んないなぁ… この件については、後日。


女王とアブドゥル

コロンバスのオクトーバーフェスト

2017-09-23 | Museumsとイベント
行ってみました。

 イベント入場は無料だけど、駐車場に10ドル。高い。会社の人に評判を聞いてみると、「大したことないから、期待しすぎないように」と言われたのですが、まぁ1回くらいは行ってみるかと。


雲一つない青空でした。暑かった…


 この近辺のオクトーバーフェストとしては、デイトンの方が大規模で、ビールや屋台の数も多いし、美術館が主催するのでアート系の出し物も多くて楽しかったな。ボランティアはただでイール飲み放題だし(←これだ!)

 デイトンでは、コロンバスのジャーマンビレッジの名店、シュミッツのソーセージとジャンボ・クリーム・パフ、モーツアルトのドイツ料理は楽しみだったけど、わざわざフェスティバルで割高なお値段で食べなくても、お店に行けるし…

  
火に気をつけて!のスモーキーと、私のランチ

 でも、ビールのテイスティングができるのは嬉しかった、上の画像のように、少しずつ5種類のビールを試せます。ビールだけの味と、食べ物と一緒の時の味って違うんですよね。ビール単体なら、軽くて色の薄いのが美味しいけど、食べ物と一緒だと、ちょっともっさりしてるかなと思ったのが、まろやかで美味しかったり…

 クラフト系のビールが、レストランのお料理と一緒に楽しめるのは、フェスティバルならではの特典ですね。お腹もいっぱいになったし、二度回りたいほどの催しもなく、一時間ちょっとで会場を後にしました。え?飲酒運転??それは言わないお約束www

素敵がいっぱい!カントリー・リビング・フェア

2017-09-17 | Museumsとイベント
 Country Livingという月刊誌があります。インテリアやガーデニング、お料理のレシピにアンティーク鑑定等の、数あるアメリカの女性向け雑誌の一つですが、私はこの雑誌が大好き。カントリー・リビングといっても、日本の「カントリー」を思い浮かべると、ちょっと何か違うかな?って気がするし、まさに中西部の「カントリー」生活での経験と比べると、内容はむしろ、都会に住む洗練した人達のカントリーとかオーガニック嗜好向けって感じ。

 そんな雑誌のグラビアを眺めて「すてき~」と溜息ついてる私的に、毎年コロンバスとアトランタで開かれるフェアは、この雑誌を見始めたテキサス時代から「行ってみたいな、でも遠い…」の憧れでしたが、なんか、私、コロンバスに住んでるし。いやー、運命って不思議ですね。

転がります


 フェアは金・土・日の3日間、コロンバスの明治村的な、昔の建物を集めたオハイオ・ビレッジで開催されました。入場料15ドル。ちと、高い。でも、ずーっと憧れてたんだもん、思い切って払っちゃうよ(←1800円でかなり躊躇したオノレの経済感覚が少し悲しいけど)


ハロウィーンだから、センターピースはパンプキンの山

  
ハロウィーン向けのグッズが多かった

  


アンティークのディスプレイ

 色んなお店が出て、本当に楽しかった!素敵なアンティークやクラフトはいっぱいあれど、ウチに見合うような感じじゃないし、実際に買ったのは、来月お誕生日のお友達へのお茶と、母の肩掛けだけですが、こういう雰囲気でお買い物するのが楽しい。私自身のお土産は、たくさん撮った写真と、車のフォードが出してたテントで、アンケートに答えてもらった傘とキャンバス・トート。タダなのに、かなり品質いい。しかし、日本の自動車部品メーカーに勤めてんので、会社には持っていけない「Ford」ロゴ入りwww

以下、撮ってきた写真のごく一部、特にお気に入り。アート・フェアとは違って、むしろ宣伝になるから(?)か、写真OK、むしろ推奨なテントが多いのも嬉しかった。もちろん、中にはアイデを盗まれる可能性があるからか、撮影禁止!なところもあったけど、本当に自分でもやってみたくなるようなアイデアも沢山ありました。手作りしたいな~

     



   

クリーブランド美術館

2017-09-02 | Museumsとイベント
 アメリカの夏の終わりを告げるLabor Day(労働者の日)で、月曜日が祭日なので、LAから若息子が遊びに来ました。2人で、3日間、大いに遊んだ。まずは土曜日、雨が降ったり止んだりのぐずついたお天気なので、インドアを攻めるべく美術館へ。


コロンバスから車で二時間ほどのクリーブランドの美術館は、Wiki先生曰く全米有数の規模の総合美術館で、特にヨーロッパ中世の甲冑コレクションが有名だとか。

 お目当ての甲冑コレクションは、想像していたより小規模でしたが充実し、説明も詳しくて見応えがありました。展示レイアウトが、数年前にLA群立美術館で見た、日本の鎧兜の展示と似てました。ガラス張りのケースなので、あまり見る機会のない後姿も見られるのが興味深い。日本の鎧は背後も、馬手の草摺で覆われてるけど、西洋のは、お尻はスカート(?)だけとか。

 日本美術を含めた東洋武術も、全米でも有数のコレクションだそう。私的には仏像コレクションが見て楽しかった。日本、中国、インド…と、部屋ごとに、お国の特徴のある変わる仏様のお顔や衣装が面白い。日本のコレクションでは、小さな絵なのに、遊女、地獄大夫の姿絵に魅かれました。小さいのに凄い存在感!そして、虎家族の屏風絵も、虎達の迫力と風格がある姿に、どこかユーモアが感じられて好き(翌日には、迫力ゼロのお腹出して寝てる虎4兄弟見ることになるんだけどw

 入場料は無料ですが、駐車場に最初の2時間10ドル、その後一時間ごとに1ドルがかかります。近くにあるので、路駐場所を見つけられればラッキーかも。館内には、カフェテリアとレストランがあります。カフェテリアと言っても、出来合いを選ぶのではなく、その場で調理してくれます。注文取ってから作ってくれるので、カフェテリアなのに、結構待たされましたが。

 この頃はカフェだからお手軽、というのではなく、カフェでも高品質なお食事を、ってコンセプトのお店が増えてきたけど、クオリティー・フードか、ちゃちゃっと食事を済ませるか、の選択が難しいような気がする。ちなみに、私はタンドーリ・ラムを、息子はバーガーを注文しましたが、結構、時間がかかったよ~ でも、ふわふわのピタにのったスパイスたっぷりの焼き立てラムと、ひよこ豆のカレーは美味しかった!息子曰く、バーガーは「普通」だったそうです。


 閉館ギリギリまでいたのですが、閉館後に結婚式の披露宴があるそうで、その準備をしていました。とっても素敵~!お金かかってそう~w



Wag! Fest!!

2017-08-19 | Museumsとイベント
 犬のイベントに行ってきました。犬好きな人と、その犬たちのためのイベントで、基本的にはマーケティングのイベントなので、出展しているのは殆どがペット・フードのお店。買い物袋にいっぱいサンプルやクーポンを貰って、「ただ・安い・もらう」が大好きな私は、とっても幸せ。小一時間掛けて遠征した甲斐、大有りでした。

 犬のレイキ・セッションとかもやってて面白かった。効くのかしら?興奮しやすい犬の気を鎮めて、穏やかにするらしいけど、それ、必要なのは、犬じゃなくて私の方だわw

 私はコロンバスのASPCA(アメリカ動物虐待防止協会)のブースで、買わずに里親になろうって、車体に貼るステッカー買った。うちの子たちは皆、保護団体から引き取ったか、元野良たちだからね。

 大きな犬、ちっこい犬、純血種に雑種、いろんな犬に出会えたのも嬉しい。愛犬モカも、たくさんの犬のお尻を嗅いで嗅かかれてソーシャル・タイムです。おっきな犬にビビったり、同サイズの犬と鼻突き合わせて、愛が芽生えたんか?と思うシーン有り、ちっちゃな犬にえらそーにしてたり。犬が自由に泳げる湖ではしゃいでいる犬たちも沢山いましたが、モカは水辺に行きたがりませんでした。LAのドッグ・ビーチでは、波打ち際が大好きだったのになぁ…



 わんこ用の氷のフロアもあって、気持ちよさげに寝そべってる犬たちも。人間も寝そべりたかった。あちこちに犬用の飲水はあるのに、人間用のはないのか?と、思ったら、ちゃんと、人間向けにお水のペットボトルも無料で配ってくれて、有難かったです。折角の氷のベッド、うちの犬はつま先チョンチョンして、興味なし。その癖、日陰で座り込むし…



きゃわわ~!


きゃわわわ~!!!このオリの中に入りたい。


神秘的なブラウンとブルーの瞳のわんこ。
怖い顔で写ってるけど、とってもフレンドリー


日陰で座り込むモカ


TV局のブースでアホ写真を取ってもらう

クマの絵を描いた

2017-08-15 | Museumsとイベント
 ワイン飲みながら、ペットの絵を描くイベントに参加しました。場所はコロンバスのダウンタウン、何やら小洒落た雰囲気の、Short North地区。オハイオ州立大学のキャンパス・エリアで、大学街らしい活気のある地域です。1900年代初頭に建てられたレンガ作りのビルに、小さなギャラリーやパブ、雑貨屋さんがひしめき合っています。NYCならグリニッジ・ビレッジ、ワシントンDCならデュポン・サークル、LAならアボット・キニー、テキサスなら無いわ、そんなトコっ!って感じ。

 カフェやバーで、キャンパス、絵の具、筆など必要な品を提供してもらい、先生に教えてもらいながらお絵かきというイベントは、ここ数年、アメリカではなかなかの人気です。私もLAで何度か参加しましたが、今回は、一つのお手本に従って皆で同じ絵を描くのではなく、ペット・ショップで、皆それぞれに自分のペットを描きます。一ヶ月前に参加登録してから、すっごく楽しみにしていたの!


描き上がったモカの絵と記念撮影するわたくし。しかし


どう見てもクマである


 と、いう訳で、これは、生肉に囲まれた幸せなクマの絵ということにしたいと思います。ありがとうございました。

ダブリン アイリッシュ・フェスティバル

2017-08-05 | Museumsとイベント
 コロンバス郊外のダブリンは、日本人も多く住む高級住宅地ですが、その名の通り、元はアイルランドからの移民が多かったようです。年に一度開かれるアイリッシュ・フェスティバルは、アイルランド国外で開かれるアイルランドの文化をテーマにした催しでは最大規模なのだそう。こういうイベントは大好きなので、興味はあったものの、入場料が前売りでも10ドル!当日券が15ドル!!って、高すぎでしょ…と、思っていた私が、大喜びで大枚(←私的に)叩いた理由は、

   
犬!


大きい犬!

 出し物の一つ、オハイオ州立大学獣医学部の主催する「ケルトの犬だち」で、アイルランドを起源とする犬大集合、しかもモフり放題とくりゃ、犬好きとして行くしか無い。入場したら、一目散にワンコ会場を目指しました。血統書付きで、RKCチャンピオンの血筋だの、AKCチャンピオンだののお犬様がたが、愛想を振るまいておられる!そしてお触り自由!!キスされぱなし!!!

 犬写真をいっぱい撮ったけど、ワンコたちと一緒に取ってもらったり、自撮りした写真の、私のニヤケ面は、決して人には見せられません。犬界体高最大種のアイリッシュ・ウルフハウンドは、犬界のロックスター、私の憧れです。二歳の♂、フェンくんと意気投合してしまい、ハグやらキスやら、もう大変。グルーピーとして、これ以上の幸せはない!二度目に訪れたときも大歓迎してくれて、ご主人に「アンタ、もう、この子連れて帰る?」なんて言われました。愛が芽生えちゃったよv

 散々、わんこを堪能したら、アイルランドのビールやウイスキー頂きながら、いくつもあるステージでコンサート聴いたり、お店を覗いたり。実は今日は私の誕生日、ハッピバースデー・ツーミーで可愛い指輪と、先月誕生日だった息子に、帽子とTシャツ買った。実はカードだけ送って、プレゼントは未だだったの。その日は、産んだ私が偉い日だからと、ステーキ食べたしwww

  
ランチはやっぱ、フィッシュ&チップスにモルツ酢をたっぷりと、
ウイスキー+レモネードのカクテル。美味しかった。ハマってしまいそう…
アイリッシュ・サイダーとやらも試した(お酒です)。近所でも買えるかな?

  
私の人生で未だかつて、こんなに多くのスカートを履いた男性を見たことはなかった。
キルトのお店。どのタータンチェックもすてき

  
ケルト・ミュージックって好き
伝統的なお料理のデモや展示も


 楽しかった~!また来年も行きたいです。わんこさん達が来るなら。

Indy 200 Mid-Ohio

2017-07-30 | Museumsとイベント
 で、人生初オートレースですよ!二輪はむか~し鈴鹿で耐久レースを見たことあるけど、車は半世紀以上生きてきて、初めてナマで見ました。エンジン音すごい!

レースの前にドライバーからサイン貰ったり


かっこいい車をぺたぺた触ったり


 レースそのものは、優勝したJosef NewgardenのTeam Penskeの青い2番が、ずーっと首位を走り続けて、そのまま勝っちゃったんで、ハラハラドキドキ感は無かったのですが、先のIndy500で日本人として初めて優勝した佐藤琢磨選手の青い26番は、3番目のポジションから始まって、その後遅れて長い間8番目でしたが、結果は5番目でした。
  
佐藤選手の車とヘルメットケース





 私たちはピットの真後ろから見ていたので、順位が変わったり、競り合ってたりというところは見られませんでしたが、タイヤ交換・給油の速さにびっくりしました。でも、ピットって、レース中は2回ほど神業を発揮する時以外は、ぽけーっと座ってるだけなのねw


 アメリカでは深夜トーク番組のホストを2015年に引退するまで33年間務めた、ディヴィット・レターマンが、共同オーナーであるRahal Letterman Laniganのピットにいましたが、ひげを伸ばして随分と老けてて、私は言われるまで分からなかった。御年70歳だそうですが、長身で姿勢が良く、かくしゃくとしたじっさまって感じでしたよ。

 ナマのレース、かっこよかったなぁ… 機会があれば、また見たい!

伝説的なIndyドライバー、マリオ・アンドレッティ氏と記念撮影


お孫さんのマルコが参戦してました

ジェイムズ・サーバーを知っていますか?

2017-06-17 | Museumsとイベント
 出会いは、何十年も前に本屋さんで見つけた「サーバーのいぬ・犬・イヌ」という文庫本でした。犬大好きな私は、犬本にも弱い。とぼけた表情のシンプルなペン書きの犬のイラストと、洒脱なエッセイに、すっかりハマってしまい、米国に来てニューヨークの本屋さんで初めて買った洋書も、サーバーの「サーバー・カーニバル」のペーパーバックでした。


 私が生まれる前に亡くなっているサーバーですが、つい数年前にも、代表作の「虹をつかむ男」がベン・スティラー主演の「LIFE」というタイトルで映画されたように、そのユーモアは現代でも十分に通用すると思います。映画の方は、予告では「こんなのウォルター・ミティーじゃない…」と思ったけど、原作の真髄を受け継いだ良い映画だった。なにより、音楽が良かった。

 サーバーはコロンバスの生まれで、オハイオ州立大学を卒業しました。彼が学生の頃に家族と住んでいたのが、コロンバス美術館から歩いて5分ほどの住宅街にあるこのお家で、今は博物館として、無料で公開されています。今日は、会社の方に誘われて、コロンバスの薔薇園に行ってきたのですが、その前に、このサーバー・ハウスを訪問してみました。
   
77 JEFFERSON AVENUEの前景と、サーバーの部屋。
タイプライターは、サーバーがニューヨーカー記者時代に愛用していたもの


今は、小説家やエッセイスト支援プログラムの事務所でもあり、
クローゼットにゲストとして訪れたライターの絵やサインが。
(一般時が勝手にサインしちゃダメよw)


私が一番好きなのは「世界一醜いネコ」サーバーっぽい


サーバーが表紙を飾った、ニューヨーカー誌


 ライター支援を兼ねているので、サーバーの原画等に混じって、現在活躍している漫画家の4コマ原画が家中に展示されていましたが、サーバーだけが目当ての私には、正直、ちょっと目障りだった…

 かつてのダイニングは、売店になっていて、サーバーの本や、イラストをモチーフにしたグッズを販売しています。博物館のサポートも兼ねて、犬のイラストのカードセットを買いました。4つ並べてマット付きで額装したら、いい感じになりそうで、新しいアパートに飾れるんじゃないかって、ちょっとワクワクです。

 この後、コロンバス美術館のカフェでランチしてから、ばら園に向かったのですが、写真の整理ができていないので、ばら園の記事はまた明日。金曜日は同じ日に入社し、同じアパートで仮住まい中の方と、お向かいのモールでディナーして、すっごく楽しかったし、素敵な良い社宅なのですが、いかんせんインターネットが遅いのが玉に瑕で、記事のアップも結構タイヘンなのだな…

Columbus Arts Festival

2017-06-10 | Museumsとイベント
 オハイオに来てから、ずっと気になっていたイベント、コロンバスの中央を流れる川沿いに300以上のアーティストが集うフェスティバルに行ってきました。今までは、遠いし、車を停めるトコに難儀しそう…と、思っていましたが、今回、なんと市営バスで行きました。アメリカで公共バスに乗るのなんて、ワシントンD.C,に住んでた時以来じゃないかなぁ…

 バスって、普段、自分が通らないところを見られるので好きです。NYCに住んでいる時、マンハッタンの北端のクロイスター美術館を訪ねる時は、ハーレムを通るバスから見える光景も興味深くてエキサイティングでした。80年代のハーレムは、未だ、全く余所者を寄せない空気を保ちながら、バイタリティーと同時に空虚感が同居して、なんとも独特な雰囲気がありました。そこを、こっそり覗いているような罪悪感と、バスに乗ってくる人々との、ほんの数分の会話。ちっこいアジア人がバスに乗ってるのが珍しいのか、結構、話しかけられることが多かったのです。子供たちは人懐っこくて色々質問されたり、逆に子供に見られて「一人でどこ行くんね?」と心配されたり…

 なんだか急にノスタルジーに浸ってしまいましたが、話をもとに戻して、Artsですよ!今まで、NYC、DC、TXのオースティン、COではデンバーとボールダー、そしてLAと、色んな所で同様のフェスティバルを見てきましたが、それなりに、その地ならではの「お国」が感じられました。例えば、テキサスではカウボーイ・テーマや荒々しい作風が目立ち、コロラドは大自然をテーマやモチーフにし、LAでは、ベバリーヒルズのフェスティバルには、作品から漂う如何にもインテリア誌のグラビア写真で飾ってありそうな「おっしゃれーくて高い!」感、同じLAでも、ダウンタウンはラテンなカラフルさが席巻し、ビーチシティーはヒップ、な独特の文化というか、匂いがコロンバスでは特に感じられなかった。オハイオは、言葉も標準語に近いそうなので、アートも街も同じく、
 無臭
なの(わざわざフォントを大きくして言うことか?と、いう突っ込みはさておき)

 惹かれた作品も幾つかありましたが、何千ドルもして手が届かな~い!のは、毎度同じだけど(www)、実際に作品が売れてるのを見たのって、ここが初めてかも?オリジナルを買うと、きっと厳重に郵送で、その辺を持ち歩かないだろうから(買ったこと無いから、知らんけど)、たぶん複製品を買って、持ち歩いてる人を多く見かけたの。浅草の朝顔市みたいに、「買った鉢を持って歩くのも、また楽し」と似た、身近な楽しさがありました。

 いつも思うけど、アーティストは商売人でなきゃならないですよね。ゴッホみたいに孤高を保ってても売れないのと同じく、すてきだなと思っても、不機嫌に座ってる人がいたら買いにくいし、愛想よくて売り込み上手なアーティストさんだと乗せられそうになっちゃう。もっとも私が買えるのは、絵葉書程度だけど


川沿い公園の噴水。サカナかわいい~
お城でも鯱写真を取りまくった私は、実はサカナ好きだったのか?


 こういったフェスティバルでは、絵画以外は写真をとってもOKな場合が多いので、気に入った作品はパチリさせてもらいます。もちろん、まずは「写真撮っていい?」ってききますが。特に、アーティストご本人と一緒に写っていただければ、一番嬉しい。たいがい作品と本人の雰囲気が合ってるんですよねv


洗練された織物作品と作者の上品な女性


ポップなコラージュと気さくな作者

 えっ?!この作品群をこの人が?!?ってのも、見てみたい気もしますが、未だ、遭遇したことがないですね~。写真を撮ると、こんなん撮った、って観てもらうことも多いです。私の日本語のブログに載せても良い?って聞くんだけど、多くの場合は喜んでもらえます。でも、ネットで拡散するのは勘弁して、って人もいるので要注意。こういう会話が元で、ちょっとお喋りが出来たりするのも楽し。ただ、お話してるうちに、私も何かアートを生み出したいわ!なんて、幻想を抱き始めるので、たまに危険。


こんな風に、何百もの白いテントに作品が展示販売されてます。


素材は薄い金属のシート。ストーリーがあって面白い~


ガラスの植木鉢飾り。こんな気取らない作品も