シノワレコード

女性Vo60sサイケガレージ的Indiepopバンド"シノワ/shinowa"のGtヒラタによる色々レビュー&世間の話題

シノワヒエフェクトシステム その1

2006年03月13日 | 楽器・機材・DTM
シノワではエフェクターを多用している。結成以後ずっとエフェクターケース(ギターを担いだギター少年が手に持っている、よくシールが貼ってある黒いハードケース)はあくまでも運搬用。使用時にはハコから取り出し、横一列に床に並べてパッチケーブルでコツコツつないでいたものだ。
例えばライブなどではリハで一度組んで、リハが終わったらまた崩し、本番になったらまたコツコツつないでいた。

所詮は我々も人間だから完璧ではない。
いざケースから取り出し、エフェクターをつなぎ、そして一発で音が出る確立は通常練習・そしてリハを合わせ、自分は70パーセントくらいだった(涙)。VO&Gのかおりに至っては50パーセントを切っていたのではないかと思う。

一度音が出ないと、原因を特定するのがメンドクサイのである。
しかし頻度の高い原因は、アダプターを挿し忘れていること、そして、ギターとアンプのインアウトが逆になっている超ケアレスミスであることが情けないところだ(特にVO&Gのか○りはほとんどの原因がこれ)。
ただし、ケーブル不良などは一個一個挿し換えたりしないといけないので、特定作業は困難を極める。

家電の説明書の巻末には「故障と思ったら?」というようなFAQがある。
そこには「コンセントを挿してください」とか、「電源スイッチは入っていますか?」とかの「バカにすんな!」と言いたくなるような対処法が載せられている。ところがドッコイ。ある人から聞いたのだが、大半はこういう初歩的なウッカリな原因がものすごく多いのだそうだ。実際サービスセンターにかかってくる電話もこれで対処できることが多いのだとか。


さてさて前置きは長くなったが、一昨年のシノワの山口での活動開始を機にちゃんとエフェクターケースを「エフェクターボード」に昇華せしめて、エフェクターもマジックテープで止めて、サッと練習やライブができるようにしようと思ったのだ。グッバイ!ケヤレスミス!
ちょうどこのころは交通事故の慰謝料などで金銭的にちょっと余裕もあったし、ここは勝負と思い、10年は使えるシノワヒエフェクトシステムを徹底的に完成させることを決意。
膨大なるリサーチ、そして度重なる楽器屋での試奏、所有エフェクターの見直しなどを経て、かなり納得いく物ができあがった!
しかし、これは企業秘密なのでその詳細は教えられません。悪しからずご了承下さい。

今回のシノワヒエフェクトシステム作成にあたって、目からウロコなことがあった。
それははケーブルである。今までギターケーブルは、ギター→エフェクターにはカールコード、そしてエフェクター間のパッチケーブルは青とか赤のゴムコーティングの安いやつ、そしてエフェクターからアンプまでは5m1500エンくらいのやつと決めていた。

システム構築にあたり、ケーブルも新調しようと思っていろいろ調べてみた。すると、どこかのページで「ギターケーブルとはイコライザーみたいなもんだ」という、カチョイイフレーズを見つけてしまった。
一つのことに囚われたら気が済むまではそのことしか考えられなくなる性格なので、徹底して追求してみた。朝起きたらそのままネットに向かって2ちゃんねるの楽器スレのケーブルスレをチェックする毎日だった。
そして、調査上で行き着いたのは、George L'sというケーブルだった。

山口市のロックシーンを本当に支えている楽器屋POPS-Kにあったので、3メートル分を買って試してみた。結果は目からウロコ。ギターの音が全然替わった。明らかに音のヌケがよくなった。このケーブル、見た目は細くてショボイのだが、これはびっくりする。確かに世間の評判もいい。

そして今度はとある楽器屋でジョージを含め、同じギター・同じアンプで著名ないろんなケーブルを取っ替え引っ替えのケーブル試奏させてもらった。いわゆる「利きケーブル」である。結果、この中で抜群にいいと感じたのもジョージのケーブルで、それは自分もオーナーも同意見であった。
なお、こちらのページでは各ケーブルを周波数で測定されている。重引させていただきました。

このジョージのすごいとこは、自分でケーブルを切ってプラグにねじ止めすれば、ハイ!ピカピカのケーブルのできあがり!ということだ。ハンダ付け不要。だから、エフェクターボード作るのには最適。調子が悪くなれば、ちょっと切ってプラグをつけ直せば治ることもある。

プラグは三種類。ストレートには短いのと抜き差ししやすいように長くしてある二種があり、そしてL字が一種ある。それぞれクロームとゴールドがある。なお、ラップ社というところからは、安定性を向上させたと思われるオリジナルのL字のプラグも出ている。

先日の練習でジョージの調子が悪くなって、昔使ってた1500エンのやつを久々に使ってみた。ものすごくびっくりした。ギターの音がボソボソしているんです。

というわけで緊急を要したので、、上記POPS-Kで換えケーブルを買いに行くと、黒のジョージしかなかった。
ジョージには赤と黒の二種があって、自分が使っていたのは赤だった。そして、この赤と黒はどう違うのか?には諸説あって、違うといいう人もいればあまり変わらないよという人もいる。
また、最近では白と青までも登場した。ただし、こちらは中身は黒と同じだそうだ。

赤と黒を比べた結果、どう違うかは表現できないのだが、やっぱ違う気がした。

なお、ジョージはハンダ不要の弊害で耐久性に不安があるといわれる。とりあえず一年半使ってみたのだが、パッチケーブルに関しては数十本のうち一本が不良を起こしたくらい。しかし、ギター→エフェクターの3メートル、エフェクター→アンプの5メートルのケーブルについてはすべてがトラブルを起こしてしまった。やはりケーブル自体の可動履歴が多くなるとその耐久性は落ちるようだ。


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