シノワレコード

女性Vo60sサイケガレージ的Indiepopバンド"シノワ/shinowa"のGtヒラタによる色々レビュー&世間の話題

bitter cherry jam/Amy Winehouse

2012年12月31日 | UKガールポップ
年の瀬を迎え、今年を振り返ってみようと思っても、振り返る必要もないなあというような年末だ。
本ブログは今まで雑記的にかれこれ長きにわたって続けてきたけど、今年の後半はさすがに手が回らなくなった。

諸事情で今年は圧倒的に音源を購入することが少なくなってしまったが、最高の "indie pop"Bitter Cherry Jam の新譜には熱いものが込み上げてきたものだ。



ともあれ、今年は Amy Winehouse ばっかり聴いてた。
その経緯はというと、昨年周知のようにいろいろと話題になって、結果遺作となった Lioness: Hidden Treasures が、なんばのタワレコの店内で流れてて、その瞬間以来ずっと聴いてる感じだ。
このアルバムでのカバー曲の選曲が本当にド・ストライクでしばらくこのアルバムばっかりだったので、今年はこのアルバムのジャケしか記憶にないほどだ。

エイミー・ワインハウスはいろんな聴き方があると思うのだけど、おそらく一番感動的な聴き方は、60年代UKガールポップの現代版として聴くことだろう。
ダスティ・スプリングフィールドとか、シラ・ブラックとか、キキ・ディーとかの正統的な後継者に位置づけられると思う。
この感覚に同調してくれる人は多いはずなので、特にそれについての説明もいらないだろう。
Lioness: Hidden Treasures は人生の名盤に決定で、リスナーとしての自分にとっては本当に完璧な音楽。


自分はバンドとしては骨太にならない程度にサイケっぽくやってる気がするが、実はほとんど購入分の過半数以上は年代を問わないソウルで、特に甘ったるく恥かしめなのが好きだ。
なので、リスナー的な立場での知り合いが少なかったのが、妻の友人のご主人がいわゆる自分好みなソウルを本当に愛している方で、ちょっと久々にそういう意味で人と音楽を共有する感じを覚えた。

2011/5/23ロックンロール黄金狂 VOL.8 後日談

2011年05月27日 | UKガールポップ
今週は熾烈な激務でかなりの後日談になりましたが、5/23、毎週月曜の夜20:00から山口宇部のコミュニティFM「FMきらら」の、バナナエレクターズのnutさんのラジオ番組「ロックンロール黄金狂」Vol.8 にゲスト出演してきました。

バナナエレクターズのnutさんと

ロズウェルズのカクさんがレギュラーで、

自分がゲスト。

こちらでテーマを決めさせていただけたので、どうしても好きなUK60'sガールポップの特集にしました。

セトリは以下


1、Hold On/Sharon Tandy(1967)


2、The other side of love/The Caravelles(1968)


3、I Can't Wait Until I See My Baby's Face/Dusty Springfield(1967)
↓ダスティ版の映像がなかったので違うカバーで。


4、You Can Be Wrong About Boys Mally Page
試聴ナシ
http://www.45cat.com/artist/mally-page

5、 I'm Not Saying NICO 2:52



で、当番組の毎回のコーナーのカバー曲聴き比べでは、Across The Universeを。

6、Across The Universe/The Beatles


7、Across The Universe/トワ・エ・モワ
アマゾン試聴

それから、近日中にシノワのスタジオライブDVDが発売になるんですけど、これはプロモ的にきちんと制作されたもので、6/4の大阪に間に合うように準備が進んでいるみたいです。
その中から新録した「赤い花」のNEWバージョンの音源のみも放送させてもらいました。

放送がどんな感じだったのかは自分でもよくわからないのだけど、nut さんのタイムテーブルと仕切りが絶妙。
自分はかなり「言いまつがい」的なワードが多かったものの楽しくやれて良かったです。

nutさんカクさん、また呼んでください!


『シノワ復活来阪ツアープレゼンツ! ★カリフラワーシンドローム★』
シノワ/ぱぱぼっくす/チッツ/BLONDnewHALF 他
エジプトレコーズの出張店舗あり!

6/4(土) 18:30 / 19:00 ¥1800 / ¥2300

梅田HARD RAIN 大阪市北区兎我野町3-19-B1
http://hardrain-web.net/
TEL/FAX 06-6363-5557
MAIL hardrainmail@yahoo.co.jp




祝 娘との初レコ買い。

2006年10月01日 | UKガールポップ
気が付いたら2006年 9月22日のソバンチャをもって、このシノレコも一周年をすでに迎え終えていました。

今思えば、記念すべき第一回目はcall and response だったのですね。
このシノレコは、シノワの産休の穴埋めに始めたブログであり、当初は安易な気持ちでした。
一年経って、ソテーガイの本当に毎日の沢山のアクセスをありがとうございます!
完全素人ブログですから、私事で停滞するのも愛嬌です。今後ともよろしくお願いします。

で、ちょっとビックリしたのは、昨日、なんとなくうちのCD棚をみてたら、なんと!ソバンチャのCDがあったことだ!!
一体いつ買ったのかも不明なのだが、これはまさにシノレコ一周年のプレゼントなのだろう。ナムナム。
そういえば、昨年の今頃はシャラマーばっかり聴いていたなあ。毎日 Night To Remenber を聴いていました。


さて、シノレコ一周年もめでたいのだが、9月29日で娘ニコちゃんが六ヶ月のハーフバースデーを迎えました。
今ではグラグラしてたクビもすっかり座っています。
昨日のオートメイヤーの練習前、アンプを車に積む際、VOXアンプとリッケンジェットグロー330を前に、6ヶ月の記念写真を撮りました。この組み合わせが自分の原点なので、是非この魂をニコチンもしかと受けとめてほしいものです。


先月、初めてのニコチン同伴の関西帰省の間、奈良橿原のダイヤモンドシティに行き、初めて娘と二人でレコード屋、テナントで入っているタワレコに行ったんです。
地方のタワレコでは、自分はオムニバスCDのコーナーをまず見るようにしています。オムニバスだったら欲しいのが一枚は見つかる可能性が高いからです。

初めての娘とのレコ屋だから、記念に何か欲しいなあ・・・と思ってたら、そのオムニバスコーナーで"It's So Fine" という、英60'sパイレコード発ガールポップの二枚組を発見。
こちらのコンピは、ジャケを見てもわかるように、ガールポップの名シリーズ ”Here Come The Girls”の流れを汲むものです。
このシリーズはすでに第10作で完結してしまっていて、現在新品では意外と入手困難。
こういうこともあってか、 "It's So Fine"はこのシリーズのダイジェスト版という趣になっています。
自分は、このシリーズ、Vol.2だけ持ってないんですよねえ。探してるけど、昔一度見ただけでそれ以来遭遇してません。見つかればそうレアな値段はついてないと思うのですが。

Here come the girlsは、最初の方にリリースされた盤のうち、ビクター日本盤と輸入盤(原盤)では選曲が異なってて、輸入盤のVol.1・4・6が、日本盤では二枚に編集されています(日本では日本編集盤の方が有名だと思う)。

この日本盤ではVol.1に、原盤ではVol.4に収録の、Mally Page の「You Can Be Wrong About Boys」という曲が本当に大好きで、自分オムニバスを作る時は必ず入れるほどの大好きソングです。
なお、原盤のVol.4はこの曲がそのままコンピ名になってます。そのくらいの名曲です。
この曲は今回の "It's So Fine"にもばっちり収録されてて、このCDは娘との初めてのレコ買いとして本当に相応しい一枚となりました。
さっそくこのままきれいに保管しておいて、ニコちゃんが思春期になったらプレゼントしようと思っています。


最近の出来事。

2006年06月17日 | UKガールポップ
ご無沙汰しておりました。ちょいと多忙でしたが、もう順調に更新も進むと思います。
留守でしたのに、結構なアクセス数をありがとうございました!

さて、留守の間いろんなこともあったのですが、youtubeの特にアニメモノにそろそろ規制が・・・?
・・・という噂がチラホラ流れてます。早めに保存しとかないとなー。
マックではかなり簡単に保存できてしまうのですよね。そして、iPod用変換もカンタンなんですよねえ。
クイックタイムでカンタンに見れるようにもなりますし。


さて、先日ヤマダ電機に行って、マックのメモリー増設でもしようかと思い店員さんに聞いたところ、全く話がかみあわなくなった。
そして、非常に険悪なムードになっていた・・・その時!
突然店内すべての電気が落ち、停電に。
もう険悪どころではなく、店員さんも慌てている・・・・わけではなく、半分くらいの店員はこの非常状況に興奮気味だった。
なんとなくわかる気もする。

その険悪だった店員さんもテンションが上がっていて、「もう停電でレジも止まってしまいましたので、またこちらからご連絡しますよ!」なんて、とたんに丁寧な対応になった。
こっちもそんな気分になって、「いやいや、メモリーはもういいですよ!」なんて、すごく和やかな空間になった。

どうもヤマダの電気だけが落ちているようで、復旧には相当時間がかかるようなことを言っていた。
その時は店内にお客さんが少なかったのだが、「この状況なら間違いなく万引きし放題だよなぁ・・」と思って、店員さんに
「今なら万引きし放題ですね!」と言ってみたら、「そうですよね!!!」とめちゃ嬉しそうだったのが印象的だった。


さて、先日、ある意味買い逃していたPickettywitchのCDを買った。
こちらはソフトロックが流行っていたころに紙ジャケで発売されていたのだが、ちょうど同じくらいに英キャッスルからもリリースされてて、実はこっちの英盤の方はコンプリート音源集である。
さらにこの英盤はvividからの日本盤があるのだ。

日本盤も英盤もさほどネット上新品では値段が変わらなかったので、せっかくなら日本盤と思って、Diskboxに問い合わせたところ、Vividに在庫が4枚だけあるとのことだった!ラッキー。

ピケティウィッチは、英ガールポップコンピの確固たる地位を築いた(ワラ)”Here Come The Girls”のVol.1で知った。
”Here Come The Girls”のVol.1は、アナログを当時心斎橋パルコにあった関西モッズシーンの当時の基本ショップ、「ジェリービーン」にて予約してまで購入したものだ。
60年代後半から70年代初頭にかけての活動ということで、確かにコンピ中でもちょっと録音の質感がレイト60's~70年代の雰囲気で、少し浮いている。
そのことがあまりその時は好きではなかったので、後にソフトロックで再評価されてもそんなに興味がなかった。

しかし、iPodランダムプレイで流れ★ときめいて、最近になって突然欲しくなった。
すると残り在庫4枚だったというわけでナイスタイミング!

いやー。これやっぱイイです。流しっぱなしにすると最高に気持ちいい。
いくら軟弱と言われようとも、やっぱこういうのが好きなのですよ。
ピケティウィッチは、同じPYEのトニー・マコウレイモノで、フライングマシーンの妹分みたいな扱いだったんですねー。
とは言っても、紅一点のバンド。ヒアカムザガールズ聴いたときはバックが野郎なんて夢にも思わなかったな。

Vashti Bunyanの映像

2006年01月10日 | UKガールポップ
先日のブログのハイライト第二弾です。

おおお!
タイムリーにも、最近紙ジャケが大好評のVashiti Bunyanの「Vashiti」時代映像です。

彼女はこのレアなブリティッシュフォークの前に、アンドリュー・オールダムプロデュースで
いわゆるガールポップとしてデビューしていたそうですが、その時の映像ですねー。
すごいぞ。

これがミックとキースによるデビューシングルです。

もうひとつあります

このころの音源は、このブログでも以前紹介したこのコンピに二曲入ってます。

2006年 聴き初め

2006年01月01日 | UKガールポップ
 2006 迎春

 昨年の秋よりVoかおりの産休に伴うシノワ活動休止の穴埋めをすべく立ち上げたブログでしたが、みなさまの暖かい励ましで、ここまで続いております。
 従来からの友人はもちろんのこと、このブログを通じて親交をもつことができるようになった方、特にいつも書き込みをしてくださるサイケさん、ソーラーさんには心から感謝しております。

 今後とも拙い文章で読みにくい箇所・脱字も多くあるかと思いますが、どうぞご寛容に暖かく見守ってくださいますよう、お願いいたします。
 
 この年末にはアーニー大特集をいたしましたが、調べるうちに資料も相当なものになってしまいまして、うまくまとまりませんでした。孤独に熱くなりすぎてしまいました。
 妻に「全然反応ないなー」と失笑されてしまったくらいであります。
 今のところ日本で一番のアーニーファンを自称しておりますので、またきちんとしたカタチでお伝えしたいと思います。

 さて、正月といえば年賀状。まだ年賀状書いていません。正直、年賀状をみるのが怖かったりします。
 同じ気持ちの方も多くおられるのではないかと思われます。
 昔は、兄弟でどっちが年賀状が少ないか勝負したものです。
 結果は自分が3枚、弟が1枚で敗北してしまった、辛い想い出です。

 新年最初に聴く音楽にはいろんな意味を込めたいものですが、本年はNicoの「I'm Not Sayin'」にしました。
 自分用のコンピを作るときは必ず入れる曲です。
 
 本年もどうぞよろしく!

CARAVELLES『DREAM BABES VOL5』

2005年10月04日 | UKガールポップ
 ガールポップといえば、狭義にはイギリスの60年代女性メジャー・マイナーシンガーを差しているものと思っています。レコード屋にはロネッツとかクリスタルズとかも同じカテゴリーであったり、アメリカの方はそういうグループは「ガールグループ」であったり、「オールディーズ」だったり。まあ、どうでもいいのでしょうけど、どうでもよくない人もいるでしょう。
 
 さて、自分はこの上記に基づくガールポップ好きなのですが、このシリーズは、セイントエティエンヌがセレクトしてるらしい。レーベルはRPM。このレーベルの再発ものは本当に信頼できます。意外と安価です。
 ドリームベイビーズの5集目「FOLKROCK AND FAITHFULL」は、フォークロック的なガールポップを集めたもの。フォークロックということで65年とか66年あたりの音源が中心のようです。中にはに後期の音もありますが。60年代の音ってビートルズの遍歴でいえばわかりやすいのですけど、『フォーセール』や『ヘルプ』あたりの音というわけです。

 このオムニバスの一曲目がキャラヴェルズの曲で、「Hey Mama Youve Been On My Mind 」といいます。これは本気でオススメです。フォークロックは65、6年といいながら、いきなり例外ですがこれは1967年発。ちょっとダークでサイケなガールポップが最高。
 キャラヴェルズは、日本の再発レーベルエムレコードから、最近ジャケを変えてCDが再プレスされました(収録曲は一緒らしいです)。エムレコードは昔、関西モッズの拠点だった、レコード&服屋の「ジェリービーン」で働いてた江村さんが立ち上げられたレーベルです。今は「ジェリービーン」はクラブ系のレコ屋になってるのかな?
 上記のcaravellesのCDは63年発で、初期のキャラヴェルズということになるんですかね?1stアルバムらしいです。これもいいのですが、ちょっと地味な感じ。63年という時代のせいかもしれません。

 そしてもう一つ、caravellesはこれまた有名コンピシリーズの『ヒア カム ザ ガールズVOL8』に「the other side of love」という曲が収録されてて、これまたとんでもない名曲!イギリスガールポップの最高峰のひとつに間違いないです。これはパイからのシングルみたい。ライナーによると、この曲自体は1968年発らしいですが、なんと1989年にレズビアンのなんかのイベントのテーマソングになったらしい(!?)。英字ライナー、こうにしか訳せません。

 キャラヴェルズ(ちなみに女性2人のデュオ)の全貌がよくわからんのでなんともいえないのですが、上記「Hey Mama Youve Been On My Mind 」のシングルはポリドール発のよう。60年代中期以降、おそらくレーベルを変えながらシングル中心にリリースしていたのでしょう。その中でこんな名曲群が生まれています。他のもすごいのでは?ガールコンピをいろいろあたってみないといけないです。
 うーん、63年以降のキャラヴェルズ、これはまとめてどうしても全部聴きたいです。エムレコさん、是非よろしくお願いしますです。
 
 このコンピには、ニコの「I'm not sayin'」も入ってます。数百回は聴いている曲ですが、なんか嬉しいですわ。