シノワレコード

女性Vo60sサイケガレージ的Indiepopバンド"シノワ/shinowa"のGtヒラタによる色々レビュー&世間の話題

【驚愕】山口県柳井市にマーシャル(アンプの)博物館オープン

2012年05月03日 | 楽器・機材・DTM
ちょっと驚いたのですが、なんと山口県の柳井市にいわゆるアンプのマーシャル博物館が今日オープンしたらしい。
それもマーシャルミュージアムジ・ャ・パ・ンということ。おおお寝耳に水すぎる。
http://www.marshall-mj.jp/
試奏もできるとのことでちょっと驚愕なので、こんど平日にでも自分のギターとエフェクター持って行っていろいろ試してこよう。
レコーディングもできるんだとか。ソロだけでも録ってみようかなと。
SUPAFUZZも試奏できるんかなー
入館料は\1000とのこと。まあスタジオ代ですね。

FMきらら ロックンロール黄金狂時代 & さよならBurns

2011年07月17日 | 楽器・機材・DTM
明日7/18(月)の夜20:00より、山口県宇部市のコミュニティFM局「FMきらら」の番組「ロックンロール黄金狂時代」にシノワのギターのヒラタが、ゲストパーソナリティとして二回目の出演をします。
http://www.kirara804.com/
明日もナイスな選曲を予定していますので、どうぞお近くの方はお聴き下さい!


さて、今年になってだいぶ機材の出入りが頻繁なのだが、つい先日、愛用していた Burns の Marquee ベースを訳あって手放した。
トップ画像と全く同じ Baby Blue である。
http://www.morizono.co.jp/Burns%20Marquee%20Bass.htm
http://www.burnsguitars.com/marqueebass.php
これは結局日本では流通しなかったみたいで、そういう意味では稀少な一本。
オートメイヤーのライブで一度使用したのみの美品で、かつバーンズらしくピックアップのバリエーションも特殊。
ピックアップが三つのストラトタイプで、ベースにめずらしくハーフトーンも出せる。
さらに、コントロールノブを引っ張るとリアのピックアップがONの状態になる仕組みで、フロント+センターのハーフトーンにこのスイッチを組み合わせるとなんと全ピックアップがONになるという、凄いんだかどうなんだかわからないヤツだ。

ちなみに、ローカルながら山口市の大内ユメタウンのハードオフに並んでると思うので、気になる方はお急ぎを!
是非どなたかがライブで使ってる姿を拝見したいものです。

個体差ファン

2011年05月14日 | 楽器・機材・DTM
先日からシノワのCDがヤフオクに出てた。もう手持ちもないし、入札もなかったので初値で落とせるかと安心してたら、なんと最後に10円差ですくわれてしまった。
残念なのかちょっと嬉しいのか、なんとも微妙な感じだ。


さて、シノワサウンドのまさに心臓な部分を占めるのが COLORSOUND の某トーンベンダーなのだけど、これは無いとライブが出来ないので、一応スペアも持ってる。
メイン機は知人から3000円+タバコで売って貰ったやつなのだが、シノワ結成15年来セッティングさえ変えていないというほどに愛用してる。
カラーサウンドのトーンベンダーもいろいろ持ってるが、なぜか最も人気のない我が愛機がもうバツグンなんだよなあ。だからこそ人気が出たら困るので本名は教えられない(笑)。
ゲインが低めのこの愛機、アシストのためにクリーンブースターまで導入しているという溺愛ぶりである。

当然個体差もあって、サブは元々調子も悪いので、安心できるスーパーサブが欲しいとずっと思ってて、偶然今日安価で見つかった。
つまり同じのを3台ということになるわけだけど、この個体差ってのが本当に楽しいのだ。
同じのを横に並べて、同じ音のするポイントを探る作業がもう堪らないんです。
このポイントからの増減が、自分なりの個体差オーディションの上位審査基準というわけで。

こんな日に、ファイル名からして「70年代初期の楽器ショーでのカラーサウンドのブース」らしき画像を見つけた。

我が愛機ちゃんをさらにアシストしてるのが、この写真にもいっぱい坐してるオレンジのパワーブースト。
つまり愛機ちゃんはブースターに挟まれたかよわい箱入り娘状態である。
個体差ファンとしては、全部直列につないで全部同じ音ポイントでホールドして、最高の1台を選んでみたい衝動に駆られ駆られ駆られますねー。

今年2011年は本家 Macari's がカラーサウンドorトーンベンダーで新展開という噂もあり、そういえばサイトも長らくリニューアル中で期待大!


ギターをお返しする。

2011年04月30日 | 楽器・機材・DTM
世間はGWですけど、また今年も恒例・・・というべきか、娘のうち次女が入院中で妻が病院につきっきりだ。
たぶんこれで3年連続GWに娘のいずれかが入院したことになる。
今年の次女の病気はちょっとやっかいな病気だったのだが、幸い早期発見で大事にいたらず、もうすぐ退院できそうでよかった。
まさにかかり付けの先生の好判断でした。

ようやく明日は約一ヶ月ぶりくらいの何も強制的な予定の無い日だけど、気が付いたらなんと明日は五月で信じられません。



さて先日ちょっとした転機があって、ここがタイミングと、61年製ジャズマスターを17年目にして師匠にお返しした。
スケート君やらHT君やらは知ってるだろう、学生時代のキトマサークル時代での切磋琢磨をともにした水色のやつです。

このギターは61年製に加えレアカラーということで間違いなく市場ではかなり高価に違いないのだが、訳あって師匠から自分に渡ってきた。
20歳当時はソロもまともに弾けない輩だったのだが、まあこのギターに相応しい人間になろうと頑張ったギターで、もはやギターというよりは自分の先生みたいな。
めっちゃ塗装もハゲハゲでほとんど文化遺産みたいなルックスだ。
ともあれこんなギターを当時学生が使ってたのだから恐ろしいものだ。
1995年に「電気ボタン」というバンドで初めてベアーズに出たときはこのギターを使ったなあ。

ギタリストにとってギターが自分から出入りすることはまさに節目ですねえ。

93958412

2011年02月03日 | 楽器・機材・DTM
5年来使用してきた George L's のパッチケーブルだけど、ご存知の通りかなりの高確率で接触不良になる。
接触不良になれば、ケーブルを切って金太郎飴みたいに新しい接触面を出し挿し直せばいいのだけど、もちろんそういうのをくりかえすうちにどんどん短くなっていく(笑)。
さらに、プラグの方もサビやすいのでまめにクリーニングしてメンテしないといけない。
しかしハンダいらずでパッチケーブルがカンタンにつくれて、それで音もいいのだから、まあ諸刃の剣なケーブルだ。

ちなみに一度ライブ途中に突然の接触不良になって、エフェクターを踏んだら音が空振りになったことがあり、それ以来ちょっと怖くてライブでは使えなくなった。
新しいうちはいいけど、長く使うとやはり不具合の比重が高まるのが残念。

さらに、前述の理由で接触不良になるたびに切り刻んできたケーブルが箱の中に糸クズのようになってきて、赤い短いケーブルがウヨウヨしてるのもちょっと気持ち悪くもなってきた。

ここは一念発起してベルデンで耐久力のあるケーブルを自作することを決意。


さすがにギター→ギター→エフェクター&エフェクタ→アンプ間のケーブルはジョージエルスではマズイので、アッツのリアルギターズさんで作ってもらった Belden のを使っていた。
ベルデンも著名な三種の8412と9395と9778を試してみたが、8412はコード弾きだとブーミーになりすぎ、9778はちょっと音の線が細い気がした。前評判通り9395は中域が気持ちよく出てる感じで、ベルデンに関しては一般的にいわれる下馬評がかなり当たっていると思った。
いわゆる製品版では8412はブルース、9395はブリティッシュ、9778は60's と冠されているのが妙を得ている感じだ。

ということで、今回9335でギター用を、8412でベース用のパッチケーブルを作成した。

もともと半田付けにはかなりの抵抗があった。
中学の時の技術の時間でハンダを使った電子工作でインターホンを作る授業があって、最後まで自分のだけ音が出なくて、できない生徒向けの修理工場行きとなって「原因:ハンダ不良10カ所」みたいな診断書とともに送られてきたのだった。
ハンダといえばその記憶しかない。

さらに制作前にそういう苦手意識もあって、とにかくいろんなハンダに関する情報を調べ、そのなかで「ハンダの煙は非常に有害です」とか「ハンダごてでの火災に注意」だとかいろんな危険なことばかりがやたらひっかかるようになって、ああ、この世のエフェクター職人はみんな瀕死の状態なのか、まさに命がけの仕事!?みたいなことばっかり思うようになって、正直なんどもジョージを買い直そうかとはっきりいっておかしくなりそうだった。

とりあえずホームセンターにハンダグッズを買いにいこうと思ってあまりにも怖そうだから、草刈り機をかけるときの防御用グラサンだとか、煙を吸わないためのガスマスクみたいなのとかを見に行ったが、ちょっとそういうフル装備でパッチケーブルを作っている自分を想像してみると冷静になって、とりあえず150円くらいの防御グラサンだけなぜか買ってしまった。


まあ、ともあれやってみるともうめっちゃ楽しすぎ。
ハンダ付けも最初はビビっていたが、なれてくると、ある半田付け専門サイトでみた、美しい光沢にあふれた富士山型の「フィレット」でハンダが盛れるようになった。これもそのサイトにのってた「シャドーハンダ」を繰り返し実戦したおかげだ。

どちらかというとハンダ付けよりもケーブルの皮を剥いたり導線の処理の方が難しくて、なんか剥いて導線をひねってハンダ付け準備が出来た段階でうまくいきそうかどうかが決まる感じ。
導線がプラグ内部の穴にしっくりハマるかどうかが問題だ。

さらに楽しいのが熱収縮チューブ。これをヒートガンでヒュルヒュルしてる時はもうたまりません。

延々三日間のべ20時間くらい没頭して、パッチケーブルやシールドなどなど 9395 と8412 あわせて60本くらい作ってしまった。

9395 は結構カンタンにつくれるのだが、8412 は芯線が二本もあって難しくて、さらになんかケーブルのなかに引っ越しのヒモみたいなのが入ってて、それを切り取る時に粉っぽくなるので体に悪そうだった。


ともあれ 8412 の単価が高いのも納得できる内部構造である。


そして、あらたにボードを組み直したのだけど、ジョージエルスで組んだ時と全然音が変わった。
ジョージはカキンとした感じになるが、こっちは全体がまろやかにシステムがまとまる感じになった。
何よりも「音が出ないかも知れない」という不安から解放されたのが嬉しい。

あーケーブルのこと考えるだけでまた作りたくなってきた。
知り合い限定でご希望の方は基本材料費で作ります。

2010年シノレコ再発アワード ~ 今年はいろいろ

2010年12月31日 | 楽器・機材・DTM
さて、今年は例年に増して忘我の日々で、やらなあかんことが全然進まず、ほとんど来年に持ち越し。
相変わらず年賀状も書けてませんが、年末はさすがに一年のスタミナ切れを起こし、能動力が完全に低下。

そんな中で今年後半期のキツい状況に出会えた最高のドリンク剤が、ゼリア新薬のハイゼリーBフレッシュ

http://www.zeria.co.jp/healthcare/product/genre_01.html#105
これ、本当に良く効く。
永年のドリンクジャンキーの立場から言わせてもらっても価格と効能のバランスが類を見ないのではないでしょうか。
ユンケルの安いのより全然良いし。ネットなんかでまとめ買いすると200円台で購入できます。
ちなみにこれはハイゼリーBというまあフラグシップ商品のローカロリーバージョンらしく、こんどは本家も是非飲んでみたい。
もっと効くかも


また、今年は今までなんとなくだったDTMに本腰を入れたことで、音楽人生もここにきてかなり見え方が変わってきた。
いままで聴いてきた音源の聴き方もだいぶ変わってしまって、音楽を作る立場の人間としては音源化の最後までトータルで考えて作っていく必要があることを実感した。
そこで一つ学んだことが、コンプをいかに音楽製作の行程で利用するのか?ということだった。

で、だいぶコンプの使い方もわかってきて、コンプで音像をコントロールすることの面白さはまさに製作の醍醐味。

そういうまさにコンプタイムリーな今年の自分のヒット商品は、iPadをはるかに超えて strymon のOB.1というコンプエフェクター。

http://www.strymon.net/products/ob1/

最近、音楽家が自分の企業秘密をカンタンに伝えるべきではないと思っているので、ボードの中での組み込み方、使い方はちょっといえないのだけど(笑)、これをあるポイントにかますと劇的にプレイも出音も変わる。
ギターのシステムの中でのコンプの意味・使い方については、従来、人によっていろんな発想があったと思うけど、このエフェクターはちょっとその価値観を柔軟にさせるような、そういう逸品だと思われます。

あまりに素晴らしいので、かおりのボードにも楽天のポイントためて導入したところ。
かおりも理屈ではなく、体感的に良さを感じたよう。ブースターとしても秀逸ですし、しかもコンパクト。
ジャックが上についてるのもなかなか考えられてるんですよね。さらにベースにも使える。
strymon のエフェクターは正直全部欲しい。


なかなか本題に進まないのだけど、今年はシャレとか思い入れとかそういうのを抜きにして、単純に一番聴いた再発盤は Boy Krazy の2010年リマスター盤。

http://www.amazon.co.jp/Boy-Krazy/dp/B003XKB0EO/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1293723380&sr=8-1
といっても、今回ので初めて知ったんだけど。

一応バイオグラフィは以下みたいな感じのようです
http://en.wikipedia.org/wiki/Boy_Krazy


このグループについて深く知りたい!とかそういう欲求は起こらなかったのだが(笑)、なぜかとにかく毎日聴きたいという感覚だけがあった不思議なグループだ。

このブログももはや7年目に突入で、永らくご贔屓下さってる方はサイケとかの話題を期待されていたりもするようだけど、実は購入するソフトの半分くらいはソウルと60'sのガールポップだったり、80's関連だったりする。

そういう中で偶然知ったBoy Krazy なわけですが、このアルバムの楽曲の良さはほとんど神懸かってる。
特に1曲目から4曲目までの流れは凄い。
もし自分が今DJをやれと言われたら、絶対このアルバムをフルでかけたい。
中でも特筆すべき秀逸な曲はその四曲目 "Different Class" に違いない。

シノワでもカバーしたいんだけど、どうやってやるんかとか言われそうだ。

ソウル好きもポップ好きも80's好きもPerfume好きも(90年代のグループだけど)騙されたと思って是非一聴してみてください。
きっと新しい世界が待ってる。
運が良ければワゴンセールで100円で買えるでしょうし、アマゾンなら1円+送料で買えます。


で、今年はもう一枚、ほぼ同率一位が Goodees の Condition Red : the Complete Goodees
http://www.amazon.co.jp/Condition-Red-Complete-Goodees/dp/B004785JJ8/ref=sr_1_8?ie=UTF8&qid=1293796472&sr=8-8

これはいわゆるUSガールポップで、Where the Girls Are 6 のジャケのグループだそう。

ACEなんかのこういうガールグループのCDの再発はほぼ漏らさず購入しているが、これは本当に良かった。
ガールポップからロックへの過渡期的な要素もあり、サイケっぽいアレンジも随所にあったりと、オルタナガールポップ的だ。
それにしてもやっぱこういうジャケはキラージャケですよね。


ガールポップ好きだけど、マニア的に詳しく知りたいとかは思わないタイプなので、場当たり的に買って聴いて楽しむタイプ。
それがまたツボに入った時の喜びは代え難いものだ。


今年の購入したり聴いたので良かったのが
再発では
・タミーテレルのコンプリート盤
・ガールズサーフポップのオムニバス Hey, Beach Girls! Female Surf'n'Drag 1961-1966
・Mel & Kim
・Bandits のデラックスエディション
・Mari Wilson の紙鮭再発
・Kelly Patterson かなりのキラーチューン
・Todd のボックス Lack Of Honest Work
・Dolly Mixture の奇跡のボックス
・オレンジジュースのボックスが到着遅延してる。
・Faces の紙ジャケ再発
・Mary Wells の In And Out Of Love
・Belle Stars のさりげなく出たコンプリート音源

新譜では
ケミカルブラザース なんか一瞬たりとも気が抜かれてないアレンジは圧巻
Steso Songs の Now It's Dark
二階堂和美さんの solo
Frida のDear Let It Out
矢野顕子さんの 音楽堂


事件的なCDとしてはだったのが

・ニコのイミディエイトからのソロの I'm Not Saying がカナダの Gordon Lightfoot というシンガーソングライターのカバーだったこと。

http://www.amazon.co.jp/United-Artists-Collection-CD-Set/dp/B00000DQO2/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1293798120&sr=8-2
ここ数年では一番仰天だった。原曲も大変すばらしい。すっかりファンになった。


・Hall & Oates の No Goodbye

ずっと探し続けてたCD。探してた割には数百円で東京の神田のディスクユニオンで見つかった。

・Sacred Songs Daryl Hall のソロ

ロバートフィリッププロデュース作。売れなかったのがよくわかるが、良い意味でちょっとイメージ変わるな。

・Foot Loose 最高峰のダサかっこいい80's


・Le Beat Bespoké 長らく高値だったコンピCDがここに来て値下がり。シリーズの一作目だが、サイケでポップなキラーチューン揃い。


・Night shadows これも長らく探してたサイケバンド。ディスクユニオンにて。やっぱディスクユニオンの中古の品揃えは凄い。



なお、今年非常に残念だったことは、iPodのフォルダ移行に失敗してプレイリストとか履歴を失ったことだ。
これはかなり痛い経験となりました。
かろうじて残った断片があって、これを2010年ベストのプレイリストにしたい。
・Sufferin' Succotash [Demo]/The Music Machine
・Love Is/Blue Sandelwood Soap
・Upside Down World/Buff Organization
・Till You Take My Love/Harvey Mason
・Let The Music Play/J.G.Lewis
・Cyke/Family Of Souls
・He Knows How To Love Me/Helen Shapiro
・Be His Girl/Sami Sloan
・Surfer Boy/The Supremes
・Don't Drag No More/Susan Lynne
・Only When You're Lonely/The Royalettes

ほとんどがコンピCDからiPodシャッフルプレイで流れたので良かったのばっかりだ。
まあこういう楽しみ方ができるのもiPodのおかげだな。
特に Let The Music Play/J.G.Lewis は MAINSTREAM SOUL SURVEY ってソウルのオムニバスに入ってたやつだけど、ほんまに名曲。

下記で試聴可
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2559563


だけど、何と言っても今年は山口市でのゲントウキのライブにつきるかなー。
あれでいろんなテンションが一気に高まったもんです。
先日の大阪ライブは大盛況だったとのことで、やっぱ早くゲントウキとしての新譜が聴きたいとこですよね

A/D変換

2010年12月30日 | 楽器・機材・DTM
一応音楽ブログなので、音楽について最近思うことを書いてみることにした。


今年はどちらかというといろんな機材とかプラグインとかに目が行ってしまい、仕方なくソフトの購入量は減ってしまった。


様々な音楽状況が10年前とは想像もつかないくらいに変わってしまったことを実感することが多くなってきた。


山口市のライブハウスであるオルガンズメロディに行く機会が多くなった。
自分とは10才くらい違う年齢のバンドが多いのだけど、やはり驚くのはその機材や出音のクオリティの高さ。


今年最後になってシノワを再開することになって、少しエフェクターを入れ替えたりしたのだけど、明らかに一世代前のエフェクターとは全くテンションが違う感じになってきてるのに驚く。


ディレイやモジュレーション系といえば音量が下がったりオトヤセしたりするのが常だったが、
最近ではゲインつまみもついてるのが多く、トゥルーバイパスはほぼ標準装備。
さらに多機能のも多く、今までできなかったことが可能になってきてるし、以前は発想さえしえなかった機能がついてるのも多い。


エフェクターのデジタル化と多機能化で、マニュアルを熟読しないと操作不可能なエフェクターが増えてきた。
自分は説明書とか読むのが人一倍苦手だが、ここは克服しないといけないところ。


先日シノワの練習で、かおりが明らかにギターの出音が良くなっていることにびっくりしていた。
それは上記の理由で新世代のエフェクターに入れ替えたことによると思われる。
彼女がそれに気付くと言う事は相当な進化だということだ。


最近はiPodで音楽を聴くことが物足りなく感じてきた。圧縮ファイルの音のショボさを痛切に感じるようになってきた。
特に車中ではiPodとリアルCDでは全く聴こえ方が違う。


今までiPod的なシャッフル的な音楽の聴き方をしてたけど、やっぱりアルバム単位で聴きたいと思うように回帰してきた。


最近、CDやらソフトの管理ができなくなってしまい、CD棚の中で紛失するCDが増えてきた。
どうもiPodに入れて安心してそのまま適当にする場合が多かったようだ。


どちらかというと自分はアーチストのバイオグラフィなどにはあまり興味がない方で、興味があるのはそこから聞こえてくる出音と音像だけという指向が強いことに気付く。
むしろうちの妻なんかはかまってちゃんとかCoccoとかなどその人物像に興味を持って聴く場合が多いようだ。


Twitterを初めてしばらくたったが、最近mixiが過疎ってる。mixiから乗り換えた人が多いのだろうなと思う。
Twitterのいいとこは、自分でその空間を調節できるということだろう。情報収集のみに利用するもよし、防備録、日記、チャット、SNS、宣伝などあらゆる要素を含んだツールだなーと。


こうやって思いついたことをザザッと並べてみても、ほとんどが「音楽とデジタル」に関することばっかり。
このへんは克服できたと思ってたんだけど、74年生まれの人間としてまだまだアナログVSデジタルとかいう図式でしか考えられない思考でとどまってることに気付く。
娘らがもうちょっとわかるようになったら、こういうことをどう感じてるのかを是非聞いてみたいと思う。

驚愕の BOSS Pedal Sketch

2010年09月02日 | 楽器・機材・DTM
iPhone のアプリでこんなのが出てました。
http://www.roland.co.jp/BOSS/sketch/

BOSS Pedal Sketch というもので、なんとエフェクターの接続とセッティングを記録するというアプリ。
おおーっと初見ではかなり心を奪われたわけです。

それでは、早速使った感想を附しときます。

まずボスのエフェクターの現行モデルのみが倉庫的なとこに登録されてて、その詳細も見れてさらにリンク先に飛ぶことで試聴もできる。ちょっとした製品紹介も兼ねてるっぽい。
やはりというべきか、残念ながら自分が愛用しているツインペダルシリーズやDM-2などのオールドBOSSはもちろんオミットです。

そして各エフェクターをこのいわゆる倉庫的なところから「コレクション」というマイページみたいなとこに引っ張り出してくる。

それから、新規のエフェクターのセットリストを作成し、 その「コレクション」に登録したエフェクターを、実際にボードに並べていく要領で登録していき、バーチャルのボードを組んでいくというアプリだが、要はエフェクターの並べ順をスケッチするというだけのアプリで、「こう接続すればこういう音がします」というように、実際に音が出ることはない(笑)。
そこまでできたら面白いのに。

やや芸が細かいのが、それぞれのエフェクターを拡大表示でき、ツマミを動かすことができ、そのセッティングを保存することができるのだ。もちろんこれもあくまでもセッティングを保存するだけ。
やっぱり最初にいじった時は実際に音が出るのかと期待しただけにちょっとがっかりだ。

で、結局どういう使い方をするのかと言えば、実際にリアルで現物エフェクターを並べて、それをiPhoneにも同じように記録していく。さらにつまみの位置もきちんと記録しとく。
するとその新規作成したセットリストには録音ボタンがあるので、iPhone内蔵のマイクで実際に実機を弾いてリアルに録音。
ついでに「これはなかなかいいセッティングで今後も使える」とか、セットリストにちょっとした覚え書きメモを附すことができるというものだ。
さらにセットリストには写真も掲載でき、その並べてる場面をアイコン化することもできます。
「別にそれだけでいいやん?」とかいうツッコミは決して言わないようにしましょう。

やっぱり最初はその録音した素材に実際にバーチャルにエフェクターがかかるのかな?と思って、マイクで「アーッ」と声を出して再生してしまった(笑)。
繰り返すが、このアプリはあくまでもセッティングを記録するだけのものである。
つまり、セッティングをノートに記録して、その音をラジカセに録っとくのと同じ事だ。
過剰な期待を持てば持つほどガッカリするので、軽いひまつぶしの気持ちでインストールしてみましょう。
一応タダですから。

現バージョンではオンリー現行機ボスエフェクターユーザーのみが恩恵を受けそうな、非常にマニアックなアプリと結論付けられました。

是非他社が今回のアイデアをパクって欲しいなあ。


南無2010

2010年01月15日 | 楽器・機材・DTM
毎年恒例、 New 楽器のハイパー見本市 NAMM Show 2010 が向こうの時間で14日、こっちの時間でいうと今日の超朝早くから始まりました。
アッツ-は行ってるのかな?

各社すでにブログや特設ページなどで情報を出してきてる。
例えばこことか
http://namm.harmony-central.com/WNAMM10
こことか。
http://www.miroc.co.jp/show-report/namm2010/

今まではギターのエフェクターやアンプが楽しみだったのだけど、今は断然 DTM 関連がメイン。
でもVOXの新しいAC30が出るみたいなので、やっぱそういうのは心ときめく(笑)
http://www.voxamps.jp/products/AC30C2/

とりあえず今日までのハナシで一番の目玉は、IK Multimedia の新しいアンプリ Amplitube 3。
http://www.ikmultimedia.com/amplitube/features/
一応ギタリストだし。

とりあえずざっと新しい仕様なんかを見るに、相当大幅に良くなってて、2 時点で物足りなかったとこがほとんど改善されてるっぽい。

そのなかで特に嬉しかった機能をあげとくと、

まず、アンプのマイキング。2 は基本的にはアンプキャビのコーンからのオン・オフと、直線的なマイクの近いか遠いかだけだった。
今回は Logic9 みたいに自由に動かせるようになった。さらにマイクは2本立てられるみたい。
オンマイクとアンビで録れるんだと思うが、キャビの真後ろまで行けるのかな? さすがにそれは無理か(笑)
弾いてる部屋のタイプも選べるようだ。
ミックスんときにギターが浮いてる感じだったら、マイクの空気感の調整で何とかなることがあるので嬉しい。

もう一つ嬉しいのは GUI がようやくすべてモノホンぽくなったこと。
特に、ジャズコがそうなったのがとても嬉しい。やっぱ気分出ませんものね。

ちなみに、旧アンプリ製品を持ってればアップグレード価格の149ユーロ(199ドル)で、現在相場で19460円(ユーロ換算)。
なお、たぶんユーザーには IK からメールが来てるので、クーポンコード入力で40ユーロ引きの予約価格です。
約14000円くらいなので、初代ファミコンの最初の値段くらいですね。

そして全部のアンプとかを新しくモデリングしなおしてるみたいでこれも楽しみです。
ジミヘンやメタルのアンプリはこれに統括されるみたいで、それについてはピンでジミヘンを買った自分にはなんとも言えない感じ。
アンプリ3の 宣伝ビデオがすでに YOUTUBE に来てます。


まだ正式にはアナウンスされてないんですが、WAVES からはこんなんが出るみたいです。
http://www.gearslutz.com/board/new-product-alert/457047-waves-helios-channel-pye-compressor.html

2009年の出来事 #1

2009年12月29日 | 楽器・機材・DTM
自分が小さいころから本当にお世話になっている、80歳を過ぎられた声楽家の先生がおられる。
以前はうちの近所の大学の教授だった方だ。
そもそもは自分の弟の同級生のお父さんだったのだが、いつの間にか家族ぐるみのお付き合いとなって今に至ってきた。

昨年の晩秋、うちの親経由で最近のご自身の作品だというカセットテープをいただいた。

もともとはオペラや聖歌などの妥協ないクラシックがご専門なのだが、今回いただいたテープはご自身で作詞作曲された童謡集。
先生の息子さんの幼少から結婚までをモチーフとしたコンセプトアルバムだった。
ちなみにテープはマスターからダビングを繰り返したような音質で、ラベルに鉛筆の走り書きでタイトルが書いてあるというようなもの。
実はテープをいただいてから、しばらく何やかんやで放置してしまっていた。

ところが、そのうちに「そのテープをCDにしてお渡しします」という流れになってしまっていた。

以前、シノワの初期カセットを、安価なオーディオインターフェイス付属のマスタリング機能を使ってCD化したこともあったので、
http://www.cdbaby.com/cd/shinowa2
まあそんなんでいいんかな・・・と、当初は非常に軽く考えていた。

安易な善意のもとに「今度ダビングしときますね」とか「今度オムニバスのテープ作りますね」とか言ったものの、ちょっとめんどくさくなったり、かなりエネルギーを使ってしまったり・・と、そんな経験が音楽好きなら誰しもあるんじゃないかと思う。自分もずっとそういう人間で、そういうことがよくあって、結局渡せなかったり(苦笑)してきた。
今回もちょっとだけ、そんな感じになりかけていた。

で、昨年末に親に「あのテープの件はどうなったんや」とか言われて「ああ、そういえばあれしとかないといけなかったな」とか、そんな消極的な感じで、とりあえずテープをパソコンに落とすため、数年前に無金利20回ローンキャンペーンで購入して、先日完済した愛用のコルグMR-1
http://www.korg.co.jp/Product/DRS/MR-1/
に落として、wavファイル化してみた。


先生は最近では耳も遠くなられたとのことで、先生の奥さんに言わせると「耳が遠くなってからうたの音程がとれなくなった」とのこと。やはりピッチは残念ながら不安定な箇所が多い。
かつ、そのテープは先生がピアノを弾きながら歌う小さなラジカセで一発録りされたもので、いろんなフロアノイズやら、曲が終わってすぐにガッと席を立たれた音や、またはバチッとラジカセを停止される音やらが満載だった。
おそらく、テープは編集されたようなものではなく、オール一発取りで、それも一気に一日のうちに録音されたものと思われるシロモノだった。

先生はいわゆる全盛期のころには、何枚ものアルバムをアナログやCDなどなどでリリースされておられる。
そのころのうたは、僕らみたいなポップミュージックを愛する者とはかけ離れた、崇高なクラシカルば世界が繰り広げられている。

今回のテープは、いわゆる全盛期は過ぎた、ピッチもよれた、ピアノにもミスがあったりしたものだった。
だけど、自分にとってはその全盛期の音源よりも、その出音に表現される以上の世界観があって、そして何よりも円熟期特有の何とも言えない暖かさに満ちあふれているように感じられた。
また、クラシックみたいに重くない、言い意味で崇高ではない親しみある曲群だった。

せっかくの機会だから、マスタリング的なことをちゃんとして、キレイに編集して喜んでいただけたらいいなと思うようになった。
2008年の春に、曲作りのためと思って思い切って購入した Logic があって、
http://www.apple.com/jp/logicstudio/
昨年の夏に少しシノワのデモを作った。

それ以降はかなり忙しかったこともあって、あまり本気でやってなくて操作も結構忘れてたから、今回のテープのCD化はまたLogic の操作も思い出すいい機会かなと思った。
とりあえず Logic のマニュアルや、入門書
http://www.bnn.co.jp/books/title_index/dtm/master_of_logic_8.html
http://www.sotechsha.co.jp/pc/html/636.htm
や、ちょっとした応用テクニック本
http://www.rittor-music.co.jp/hp/books/DTM_data/07317309.html
などを忙しい合間に読むことにして、なんとかマスタリングしてお渡ししようと思ったのが、つまり昨年の暮れのことだった。


さて、一応Logicのオペレーションの基本的なところを復習して、wavファイルをLogic にコピーしてみた。この素材をなんとか一聴してよろこんでいただけるような音質にしたいと思って、
①音圧を上げる
②ノイズの除去
にまず取り組んでみた。

そもそも、音圧をあげれば当然ノイズも増える。
音圧あげには定番プラグインのPSP社のVIntageWamerを使い、ノイズ除去にはLogic 付属のノイズゲートを使ってみた。
そして、Logic 付属のリバーブプラグイン Space Desiner なんかをかけてみて、一応初心者ながら精一杯のトラックを作ってみた。
数テイクを作って、数種のラジカセで試聴して、客観的にうちの親なんかにも聴いてもらって、低音が落ち着いて聴きやすいバージョンを一つ選んだ。

で、そのバージョンをお宅に持って行って先生と奥さんに聴いていただいた。
するとすごく喜んで下さって「すごくよそ行きの音になったし、ピッチの狂いもリバーブで緩和されてる」とのことだった。
こっちも嬉しかったので、「ならばちゃんとジャケットなんかも作りましょうよ」という話になって、一同で盛り上がった。

ジャケットはサンワサプライの二つ折りのジャケットと、ボトムケースを使用。
シノワのCDのジャケもこれで作っていたので、多少のノウハウはあったのだ。

というわけで、後の曲も続いてマスタリングして持って行きますということになった。


ところが、初心者ゆえの素人ゆえ、全9曲を作るのはなかなか大変。
しかも、なんか前日はいいと思ったテイクも次の日に聴いていたらなんか不自然だったり、ノイズの除去が甘かったりとどうしていいかわからなくなった。
それに、バウンスすると音もかなり変わってしまうし、サンプルレートやビット数との関連とか。。。
でも、そんなのが数を重ねることに分かってきて、やればやるほど満足できなくなってきた。

ギタリストのエフェクターと同じ感性でしかミキシングのプラグインもさわってなかったし、またもっぱらプリセットを多様していたので、やはりすぐにボロも限界もきてしまった。
だから、ここはきちんとこういうプラグインも使いこなせるようになりたいと思って、DTM関連の本やミキシングやレコーディングや、サウンドレコーディングマガジンのバックナンバーをとにかく読みまくることにした。

特に曲の質感に関わるコンプやイコライザーについては特に熟読した。

だけど、そうこうやっているうちに「これならもう一度取り直した方が早いんじゃないか」と気付いた。


そこで、先生に「もう一度取り直しませんか」と聴いてみたら、これまた非常に喜んでくださって「やるなら徹底的にいいのを作りましょう」ということになった。
こっちももうあとに退けなくなって、ヒマな時はレコーディングやDTMの本を徹底的に読みあさることにした。

実は、先生は昨年秋ころより舌ガンの闘病中だったのだ。
しかし、抗ガン薬がよく効いているとのことで、非常にお元気な様子だった。
しかし、ご高齢でもあるし、やはり進行はゆるやかといえど重病だし、悔いの無いように今までの恩返しと思って、思い切ってボーカル録音用にやや高価なコンデンサーマイクを買った。

ただし、先生も抗ガン剤治療の時期には気分も良くなかったり、また白内障の手術などもされたので、レコーディングの時期がなかなか決まらず、4月になってようやく試しのレコーディングができるようになった。
そのレコーディングの時の様子が実は以下の日記である。
http://blog.goo.ne.jp/shinowarecords/e/42c85e6de374d436ac3a13e46f249afd

しかし、それ以降は自分が超多忙になり、また第二子の出産もあったりと順調に行かず、4月の後半になってようやくレコーディング本番となった。

とりあえず、ピアノ録りが終わった。
自分なりにまずまずの感じで録れたような気がした。


次は歌録りというときにやや治療が必要とのことで先生が入院された。
その時はしばらくしたら帰って来るよというような先生のテンションでもあったので自分もそのつもりでいた。

やや日々も経過して、その後のある日突然、奥様から神妙な声色で

「声が出なくなった・・・」

との電話がかかってきた。
自分も混乱してとっさに「治るまで待っておきます」と言う。
すると

「もうずっと出ないかもしれない」

とのこと。

やり場のないショックと後悔の念と自責の念に苛まれた。

とりあえずお見舞いに行った。
病牀の先生はお声こそ出なかったが、まだ笑顔で対応してくれた。自分もつらさでどうしようもなかった。
筆談であったが、その場で先生と以前のテープをなんとかマスタリングすることを約束することが精一杯だった。


もう後悔の無いようにと、無我夢中でプラグインを買い足したり、定番のモニターも買ったりした。

そして自分なりにがんばって数ヶ月後の七月八日、現時点ではなんとか納得のいくものが完成した。
同時にやってたジャケットも出来て、ようやくCDが完成した。
そして奥さんに電話。きっと病牀の先生も喜んでくれるだろうと思った。

「できましたので、お見舞いがてら持っていきます」

と奥様にお電話をすると

「先ほど息を引き取りました」と・・・・。

なんと一時間・・間に合わなかった。
ああ取り返しの付かないことをしてしまった。
自分がグズグズしたその結果、こういう事態になってしまった。

急いで先生の病室に行く。奥さんと泣きながら先生の前でそのCDを聴いた。


そしてご葬儀が営まれた。
ご葬儀の焼香の際にこのCDが場内に流れた。もう涙が止まらなくなったので憚らずに泣いた。
多分その場では一番泣いていたと思う。
周りの人もあの人は何故泣いているのかわからなかったことだろう。


実は筆談を行った時、先生より自分に「約束してほしい」ということがあった。
それは、CDが完成したら、CDのジャケットに先生のお名前の下にエンジニアとして自分の名前を、
要は先生のお名前と並列して載せてくれないかということだった。

今まではプレイヤーだった自分が、初めて制作者として作品に名を連ねる第一歩となった。
あまりにも辛いデビュー作となった。


先生からは
「物事はできる時に迅速にやっておかねばならない」ことを確かに学んだ。
そしてたった一時間が人生を左右することがあることも学んだ。
だけど、先生とのこの出来事をきっかけに自分も新しいことに導かれた。

先生には何人かの弟子がおられて、熱心に指導されていたようだ。
通夜や葬儀にももちろん来られていた。
あまり師弟とかそういうのは気にしたことはないが、自分は無言のうちに厳しく指導をうけた最後の弟子だったんだなと気づいた。

今年は多くの音楽家の方々が亡くなった。
歌謡曲の作曲家と歌手の関係もこういう関係にあるようで、作曲家の先生の意を受け継ぎこれからもがんばりたいと言ってた有名歌手のインタビューを先日視た。

自分も先生から学び導かれたことを、これからの音楽人生のコアの部分に持っていたいと思う。