シノワレコード

女性Vo60sサイケガレージ的Indiepopバンド"シノワ/shinowa"のGtヒラタによる色々レビュー&世間の話題

So Long

2011年12月31日 | indiepop00's
このブログを始めたのは2005年9月のことで、気が付いたらもう足かけ6年になった。
2005年7月の印度洋でのライブを終えた後シノワのかおりが産休となり、シノワはしばらく活動休止。
その間さすがにシノワとして何も無いのはどうかということで、バンド活動の一環としてブログを始めることにした。

シノワとしての活動がない間は、音楽ブログとして機能させていた当ブログだけど、めでたく今年2011年にシノワが完全再開でき、気が付くとシノワの活動ブログみたいになってて、ライブ告知とかそういうのがブログの主体になってきた。

今年は震災の年に加え、自分たちの身の回りでも良いことも悪いこともいろんなことが起こった。
世相からもやはり負の日々が思い出されてしまうが、でもMGMTの前座、DVD撮影、トラッシュアップのインタビュー、セカンドアルバム製作始動など、数年間のブランクを帳消しにするようなうれしい奇縁が相次いだ。
だけど、この縁の輪にいたユニソル山本君の急逝はやはりあまりにも大きかった。


当ブログは、年末は「シノレコ再発アワード」として、当年に買ったCDのうち、リイシューや発掘モノのうち良かったのを紹介するというのが恒例だったのだけど、今年は過去にあり得ないほどにCD・レコードを買わなかった。
その費用分を機材に費やしたというのが本当のところで、最近のエフェクターの進化に目を奪われる日々だったな。

ところで今年一番の再発にまつわる出来事は、バナナエレクターズの再発と再結成ライブを見にいったことだ。
バナナエレクターズは、シノワの最初のCD音源である1996年発売の"ハニーパイ"というオムニバスで一緒になったバンドで、縁あってリーダーのnutさんと知り合いとなった。奇しくもシノワの再始動の年にバナナエレクターズは音源の再発とリユニオンライブが行われることに。
シノワもなかなかバンドが軌道に乗らない時期があった。だから、バンドができないつらさというかそういうのも人一倍経験してる。
ゆえにnutさんのバナナエレクターズに対する思いというのもとても理解できるわけで、8月のバナナエレクターズのライブでは目頭が熱くなった。



さて、今年は前半は13thフロアエレベータース、後半はXTCばっかり聴いてた。

再発モノではないけどいろんな意味で今年一番印象深かった曲は Zooey Deschanel & M Ward の "So Long"だったな。


これはディズニーのくまのプーさんの映画のエンドロールで流れる曲。
自分はディズニーが非常に苦手なのだが、福岡の駅ビル阪急に行った時、妻の買い物の間、自分は子どもらとプーさんの映画の引率役に。座って寝てるか寝てないかの中間でずーっとボーッとしてたところ、最後のエンドロールの曲で目が覚めた。
映画が終わるとそのまま同じ館のタワレコにサントラを買いに行ったくらいの元気が出たほどだ。

Zooey Deschanel & M Ward は通常は SHE & HIM というユニットで活動してる。
これに関する蘊蓄は抜きにして、この "So Long" は古来からの伝統的なアメリカンポップスの現代版という感じで本当に素晴らしい。
ラヴィンスプーンフルとかと同じ感覚で聴ける。
やはり家の中ではなく、外に出ることで偶発的にいい音楽と出会うことができるということを思い出した。


Amy Cooper

2009年09月13日 | indiepop00's
Rubies で 最初のころギターを弾いてた Amy Cooper さんのアルバム "Mirrors" をようやく聴いた。
http://www.amycoopermusic.com/

現在は残念ながら Rubies からは脱退して(現 Rubies は simone さんと Terri さんの二人)おられるが、
元々ソロでやっていた方だったので、ずっと聴こうと思いながらそのままになってた。
偶然先日タワレコで日本盤を見かけて、そういえば出てたなと思い出したので購入。

なかなかの佳作で一安心というところだった。
下記 Youtube が代表曲で、これは名曲だと思う。


そもそも Rubies は call and response のドラマーさんが脱退されて、その後メンボしてたのが、そのまま解散 (?) ぽくなって、Simone さんが宅録してたのにAmy さんが加わって、二人でやってて、その後結局car のベースの Terri さんが加わったはず。
先日の来日ライブの時は三人で、すごくいい雰囲気だったので、Amy さんの脱退は本当に残念だったな。
http://blog.goo.ne.jp/shinowarecords/e/b74aa6e7cb655675cbce7fb16fd45608
http://blog.goo.ne.jp/shinowarecords/e/c007d77c618ca541630bc957de522902
ちなみに、サイトや写真のイメージではちょっとダークでクールな感じなのだが、実際は小さくてすごく可愛らしい方です。
一応説明には「パティ・スミスを彷彿とさせる」というコピーもあることなので。。。

なお、Amy さんのサイトの写真はその Terri さんが撮ってるようで、ああ仲はこじれたわけではなかったんだとこちらも一安心です。

他作も早速聴いてみたいなと思って、レーベルサイトのアルバムをクリックしてみたら、iTunesが開いた。
ああ、そうか忘れてた。ハイテクな世の中なんだから、すぐに買えるんだったな・・と改めてしみじみと思った。
http://retonerecords.com/artists/amy-cooper.html

Rubies I Feel Electric と まんじゅう・みそ汁・京都

2008年01月12日 | indiepop00's
ルビーズの I Feel Electric のビデオクリップが Youtube でルビーズのSimoneさん自身にてアップされてました。


なお
http://www.youtube.com/profile_videos?user=simonerubi&p=r
のシモーヌさんのビデオ一覧では、先日の日本ツアーの様子なんかのビデオがあります。
まんじゅうやみそ汁を食べる様子もあるんですが、どうもお気に召さなかったようだ。



ちなみに、自分が行った京都ライブの映像もレーベルさんの手で残されていました。


2007年の indiepop その4

2007年12月30日 | indiepop00's
2007年もあと僅か。ということで歳末スペシャルスタート!
2007年のindiepopシリーズ4つ目、つまり総決算は、neru という日本のユニットの『眺めのいい場ばしょ』。
http://www.neruweb.com/

こちらは、元 スパロウズスクーター のカオリさんとユウキさんによるユニットで、待望のCD発売となりました。
もちろんシノワはスパロウズ時代から本当にお世話になっています。

シノワはギューンカセットのポップなレーベル「チャイルディッシュスープ」からCDをリリースさせてもらったのだけど、今回のネルのアルバムがなんとそのチャイルディッシュスープからのニューリリースということが、本当に嬉しく!
ちなみに、ネルとは2005年にシノワと一緒になんばベアーズでライブが予定されてたのだけど、諸事情ありシノワの出演辞退ということになった。

そんなこんなでこのCDではじめてネルを聴いたことになった。スパロウズの紅二点、VO&アコーディオンのカオリさんがVo&ギターで、キーボード&ハモリのユウキさんがベースになったネルはどんな感じなんだろうと思っていたけど、期待を全く裏切らない内容でした(面識があるからとか、そんな姑息なことではないのを大前提として)。

こういう質感は非常に良い意味でのインディーポップ特有のもので、モデリングやらなんやらでパソコン一台でかなりのクオリティまで作り込める最近となっては本当に少なくなってきたものだ。
聴き触りはいいけど、上級者向けのアルバムという感じ。特にイギリスの80年代インディーポップを消化した人にはとってもよくわかる肌触りだと思います。そんな人ならアルバム一曲目の「夢の温度」の感覚がとてもよく理解できるはず。
自分の今年のベストトラックのうちになりました。 

機材の発達などに呑まれる音楽も多い中、やっぱこういうのがいいんだよなーと思わせられる快作。
音楽ってやっぱ人間が作るものなんだということを再認識させられる、実はいろんな意味で一石を投じている一枚。

タワレコにレビューもあります。
http://www.towerrecords.co.jp/sitemap/CSfCardMain.jsp?GOODS_NO=1573515&GOODS_SORT_CD=104

11・22Rubies@京都 レポ その2

2007年12月29日 | indiepop00's
さて、ルビーズのライブが始まる。

いつもの自慢だが、自分は2004年の10月4日、ロンドンの water rats で call and response のライブを見ている。そもそもの目当てはエルレーベルの「camera~」が日本のネアアコ界では有名な would be goods だったのだ。
call and response のことは全く知らなかったのだが、ライブを見て「これはすごいバンドだなー」という衝撃的な驚きあった。アンサンブルが本当に見事かつ、ひとつひとつのパートそれぞれが際立っているという奇跡的なもので、さらにボーカルの声質、コーラスワーク、また楽曲とどの一つの要素も欠けていなかったのだ(強いての不満は、機材トラブルでスタートが遅れ、演奏途中で帰らなければならなかったことくらい)。帰国してCDを買ってみるとこれもまたすばらしく、これ以降は自分のバンドの理想型というか、ポップなロックの一つの帰結点だと思っているバンドだ。

さて、ルビーズは call and response のキーボード&コーラスで、曲によってはメインボーカルをとることもあった Simone Rubi さんが一人で立ち上げたユニットだった。確か、昨年ころに call and response はドラマーが脱退し、それ以降ドラマーを募集していたが、結局そのまま活動休止となったみたいで、それとクロスオーバーするかたちでルビーズは始まったように思う。
最初は「自分が満足するためのユニット」というような感じで、ベッドルームミュージック的なものから始まっていて、自分自身もその自己満的ユニットがまさか日本でライブをするくらいになるまで本気になるとは思っていなかったもんだ。

そのうち、まず Simone さんのパートナーしてギターの Amy さんが加入。myspace などで曲を聴けたり、HP上から「Diamonds fire」などがダウンロードできたりしていた。(ちなみにデモCDをネットで販売していて、いつか買おうと思っていたが、いつの間にか販売を停止していました)ライブも重ねていたけど、まあアコースティックにちょっとエレクトロな要素のある感じなんだろうと。で、その間に call and response のスーパーベーシスト Terriさんが加入(気がついたら加入されてました)。だけど Terri さんのRubies 加入には、ちょっとがっかりしていた。call and response の醍醐味は Terri さんのワイルドでファンキーで時には強引にも思えるベースプレイにもあるのだが、こんなアコースティックユニットだったら、あの感じがなくなるんじゃないだろうか?ということだった。彼女のベースはまさにバンドで映えるベースだと思うからだ。

Terri さんの加入でちょっと自分自身テンションが下がっていて、一時はルビーズからはちょっと離れていたのだが、突如久々にログインしたミクシィですでにCDが日本だけ超先行発売されていたことと(海外のページだけしか見てなかったので、レコーディングしてたことは知っていたがリリースはもうちょっと先だと思っていた)、日本でライブがあることを知り、それには本当に驚きを隠せなかった。

速攻でCDをネットで注文したが、運悪く抱き合わせ購入のブツ(某80’sソウル)がずっと入荷待ちの状態で、なかなか届かない。もうライブの日に間に合わないということでキャンセル。ライブの日に物販で買えばいいかと、ライブ前の予習ができなくなった。


前置きは長くなったが、ライブが始まった。
エレクトロ アコースティックユニットみたいなルビーズを想像していた自分は完全に裏切られた。
サポートの男性東アジア系ドラマー(アメリカから一緒に来た方のようで、日本語は話されませんでした)が加わった、その完全バンド形態からは、まさに2004年に見たcall and responseのライブのような音で、Terriさんのベースも当時よりさらに切れ味が鋭くなったような迫力!もう感激しまくり。

もともと call and response の曲でも、自分は Simone さんの声が好きだったので、Simone ファンとしては call and response では稀少だった Simone さんの声が沢山聴けるという感じだ。
Rubiesは、call and response 好きな人ならその新作としての延長上に聴ける。そしてギターとドラムが男性だった call and response から男性的要素を抜いたというような感じだから、さらにポップに明快さが加わりそういう意味での魅力はさらに増していると断言できる。

そういえば、rubies のCDのライナーには「Simoneは悩んでいた」とあった。call and response の1stでは大部分で Simoneさんのモーグとかコーラスとかキーボードが前に出ていたややファンキーなポップロックという趣だったのが、2ndではややダークでポストロック色も強まり、今度は 一転ギター中心の楽曲が増えて、Simoneさんのメインボーカルの曲も無い。そういう不満もあったのだろうか、Rubies では Simone さんが call and response では消化不良で終わっていたところを徹底的に炸裂させているという感じだ。 

ライブでは曲ごとに振り付けもあったり、Amyさんによるテクノっぽいダンスもあったりして(笑)演出もよく考えられていて、すごく練習したんだろうなと伝わってくる。何よりも、メンバーが本当に仲が良さそうで本当に良くまとまっている。
コーラスワークも完璧でいうことないし。

そして、何よりも素晴らしいのは自分たちの音楽を本当に楽しみながらやっていて、そして聴いている人も楽しくなってほしいという感覚。バンドのグルーブ感というかリズムの弾力性というか、天然的な躍動感がみなぎっていて、ここのあたりが決定的に日本のバンドには欠けているところだろうと思う。ステージで踊ったり、手を叩いたりてのが演出でなく無意識に湧き出ているような。場内に幸せでない人は誰もいなかっただろうと思う。

こんなにライブに集中したのも久しぶりだったが、残念ながらアンコールはなし(曲がないため?)。現行バンドで一番好きなバンドを目の前で見れるなんて経験は本当になかなかないことで、1994年に エンジェリンヘヴィシロップ のライブをベアーズに見た時のような感激があった。
ルビーズの曲は間違いなく一生好きだろうし、今後また日本に来るかはわからないので、本当に歴史的なライブを見れたなーとまた感激もひとしおである。

終わってからは、もらい損ねていた Amy さんのとこにサインをもらいにいく。Rubiesにおけるアンサンブルとしては、現行くらいのギタープレイが一番ちょうど良いと思う。
そんであとは、メンバー全員と写真を撮っていただいたりした。ちなみに場内ではマジックを持参していたのは自分だけだったので(基本的にファンのバンドの時は必須です)、Terriさんが自分にペンを貸してくれと言いにこられる。帰り際にペンを返したいといわれたが「別のとこで使ってください」というと喜んでくださったので、ファンとしてはうれしいとこだ。
本当に好きなバンドが武道館クラスのバンドでないということは、こういう喜びがあるのが嬉しいところです。

ちなみに、会場でノリノリだった青年がいて、Simoneさんが演奏中に彼にマイク向けたりしてた。終わっても写真撮ったり、サインもらったりしていた。少し話しをしたら「全然ルビーズのことは知らなくて、たまたま来たんです。普段はNAHTとかのハードコアばっかり聴いてます。こういうライブも最高ですね!!」という彼だった。
彼は本当に選ばれた幸せ者なんだろうだと思った。

11・22Rubies@京都 レポ その1

2007年12月29日 | indiepop00's
入院とかいろいろあったので、入院前に書きかけてたのをようやく放出しようと思います。


11月22日 Rubies の京都ライブ、運良く所用あって京都にいたので行ってきますた!

京都アバンギルドは初めてだったので迷ったが、なんと学生コンパのメッカ「さざんか亭」のとなりのビル。
メガ牛丼食って到着すると、すでにひとつ目のバンドが始まっていた。
しかし、場内には物販してる気配もないしルビーズの姿も見つからないしでちょっと不安になったが、場内カウンターにシノワのアニキ分KN氏の姿をハケン!嬉しくなった。
「来るんちゃうかと思ってた」と言われ、「知り合いには会わんやろと思ってたから、ある意味残念や」と相変わらずのオコトバをのたまわれる。

さて、ふたつ目の演奏時にようやくルビーズの面々が登場!
自分の座ってる後ろに Simone さんが来て、カウンターに置いてあった水を飲み始めた。そしてライブをずっと見ている。
ふたつ目の演奏が終わると物販スペースがオープンしたようなので、速攻でCDやトートバッグや妻へのお土産のTシャツなどを買う。
実はルビーズのCDはすでに10月に出ててとある通販サイトで注文していたのだが、同時注文のブツの入荷が大幅に遅延。
CDがライブに間に合わなかったのだ。当日の物販だったら特典とかあるかな?と思ってたが、税抜き価格どまりだった。
タワレコだったらバッヂの特典があったみたいなので、やや残念。

さて、CDを買って、三つ目のバンドのインターバルにルビーズのみなさんにサインをもらいに行く。
マイネームマジックを持参作戦、大成功。

まずは Simone さんに声をかけてみる。すると快くサインを書いてくださる。
実は Simone さんには以前 call and response のCDを通販してもらったりしてメールのやりとりとかしてる時に、シノワのCDを送ったことがあって、そのことを言ったら覚えてくださってた。一応「shinowa ! cool !」などとおしゃっていただけたのでファンとしては嬉しい限り。2004年にロンドンでcall and response のライブを見ましたというと、さらに喜んでいただけた。
で、「I can't speak english very well」というと「music !」とおっしゃる。
たぶん「音楽に国境や言語はないよ !」ということだったんだろう。

次に、ベースの Terri さんにサインをもらう。
「あなたの弾くベースがすごく好きです!」というと「You Know call and response ?」といわれたので、また2004年にライブをみましたというと、こちらもめちゃ喜んでくれる。「I can't speak english very well」というと、「I can't speak japanese」と言われる。
さらに、CDのみならずiPodの裏にもサインをいただくなど、ミーハー丸出しの時間を過ごした。

三番目はYamauchi Yuriさんという人で、エレキのクラシックギターをループにサンプリングして演奏するスタイル。
途中、ゲストで Simone さんが登場。

そして、Rubies のライブが始まる。

(続く)

New in

2007年12月14日 | indiepop00's
11月下旬に妻の実家で弔事があり、妻と娘は先に自分は仕事を終えて奈良県某市に向かった。
葬儀が終わって妻の姉宅に泊まったその夜、猛烈な吐き気と下痢に見舞われる。それも娘も同時に。
朝になり病院に行き、とりあえず二人とも脱水症状になってて即点滴。
自分は起きてられないくらいのしんどさ + 20~30分おきの下痢 + 一時間おきの吐き気。こんな経験は初めてだ。

そのまま娘は入院となり、自分は帰宅し妻の実家の方で養生・・・のはずが、その深夜、急激に猛烈な寒けと痙攣に近い震えが生じ、呼吸さえ困難になるような状況。このままだと意識がなくるだろうと察し家族に助けを求めた。そして救急車で病院に。「これは死んだかも」と本気で思った。
そして、そのまま入院。病名はウイルス由来の「感染性腸炎」と診断される。
実は発症の前の日の通夜の帰りに娘が車中で吐いたのだが、それが広まった原因だったようだ。
当初は大部屋にいたが、同じ病棟のおじいちゃんらに感染すると危ないということで、個室に移動。それもたまたま空いていたという小児科病棟の個室だったので娘と隣の部屋どうしになった。

その後娘に付き添い中の妻にも感染したようで、介護しながら点滴。そして翌日には妻の姉の次女、妻の姉の旦那、妻の姉も発症し点滴。翌々日にはその次女と三女も入院。その次には妻の母も発症&点滴、さらに次の日にやはり妻の父も発症&点滴となった。最後に残っていた妻の姉の長男も遅まきながら数日後発症して、ここで感染率100%になってしまった。
とても感染力の強い菌だということなのだが、「ノロウイルスでもロタウイルスでもない、う~ん、マイナーな菌だと思われますねえ」とのことだった。担当医の先生はアキバ系のとても話しやすい方だった。
ピーク時の四人入院のときは小児科病棟の一角を親族でジャックしたような感じで、妻は「林間学校みたいやな」と言うくらいだった。

さて、この手の腸炎は通常は2~3日で回復するとのことだったが、自分の場合は血液検査の結果、肝臓の数値が通常値の約10倍に達していることが判明(ウイルスが肝臓にも影響を及ぼした?と説明される)。強度のフラつきはこのせいだったのだろう。さらに、救急車で搬送時には40度超の発熱だったようで、高熱は腸炎ではめずらしいとのことだった。
これは完全なるレアケース?で計八日間の入院となった。

最初はフラフラでしんどかったものの、座る姿勢がキープできるようになるとなんせ個室で本も読めたし、PCも持っていってたので仕事もはかどったし、iTuneの整理したり、入院記念のプレイリストを作ったりして、そしてiPodに入れるだけ入れてた動画もほとんど視たので(怪奇大作戦の狂鬼人間入れてて良かった)、今思ってもなかなか快適な入院生活だった。食事も美味しかったし。
ちなみに妻にコンビニで買ってきてもらった手塚治虫の雑誌コミック『ミッドナイト』がなかなか面白かったし、たまたま持ってきてたベルリンブックスで先日購入の大塚英志の『戦後民主主義のリハビリテーション』もじっくり読めた。
テレビを借り忘れていたことに退院時に気づいたくらいに、そういうものに没頭した感じだったが、やはり「番組」的なものに触れたくなったので、当時の新作だったサイケさんのラジオの「自分が持ってた意外な7インチ特集」を聴いたりした(面白かったです!)。

入院中で唯一の悩みはやはり風呂に入れないことで、アタマも3~4日洗ってないともう気持ち悪くなった。思い切って看護師さんに「頭だけ流しで洗ってもいいでしょうか?」と聞くとなんと「洗髪所があります」とのことで、一気に目の前が明るくなった感じがした。こんなに頭を洗うことが気持ちいいのか?というくらいに最高のシャンプーをした。
さらにはスケート君にご子息誕生などの嬉しいニュースもあった。


ちなみに吐き気がして気持ち悪いときに敢えて焼き肉のこととか、焼きそばのこととかを考えてみようと思って(そう考えることで克復できるかも?と思ったのだ)、実際考えたらやっぱり気持ち悪かった。
だけど、こってりした料理を食べる夢はよく見たものだ。

さて、退院して自宅に戻って以来もフラつきが続くなどやはり調子悪かったが、再度点滴をうったら急速に回復した。
点滴の力には恐れ入りました。
しかし、こうやってがんばったおかげで天然に3~4キロ痩せたのでちょっと嬉しいのと、それ以降あまり大食いしない習慣がついたのでさらにどんどんスリムになっていってる気がする。ちなみに自宅帰宅後の採血やエコーの再検査の結果、脂肪肝だったことが判明。どうも家系の影響もあるらしい。


ちなみに病院でのヘビロテはやっぱりルビーズでした。

今日は京都で Rubies のライブ!

2007年11月22日 | indiepop00's
今日11月22日は京都でルビーズのライブがあるのだ!

■ 07-11-19 (月) Tokyo @ O-NEST
( w / G.Rina, Pepe California, miyauchi yuri, number0 )
□ 開場 / 19時 □ 開演 / 19時30分 □ 前売 / 3,500円 (別D)
□当日 / 4,000円 (別D)□Ticket / ローソン・チケット(L-コード:39656)
O-NEST 03-3462-4420

■ 07-11-20 (火) Yokohama @ Club24 "reclash"
□Info / reclash http://www.reclash.org/
□Ticket / 045-252-4120

■ 07-11-21 (水) Nagoya @ K.D Japon
( w / miyauchi yuri, one day dairy )
□開場/19時 □開演/19時30分 □前売/ 3,000円 (別D)
□当日/3,500円 (別D) □Ticket / K.D.Japon 052-251-0324

■ 07-11-22 (木 / 祝前日) Kyoto @ Urbanguild
( w / miyauchi yuri, herons forest, choco )
□開場 / 19時 □開演 / 19時30分 □前売 / 3,500円 (W/1D)
□当日 / 4,000円 (W/1D) □Ticket / Urbanguild 078-212-1125

■ 07-11-25 (日) Kanazawa @ Social
( w / miyauchi yuri )
□開場 / 19時30分 □開演 / 20時 □前売 / 3,500円 (別D)
□当日 / 4,000円 (別D) □Ticket / Rallye 076-265-7006


ルビーズがジャパンツアーをするまでになるとは思ってなかったので、知った時は猛烈な衝撃があったもんだ。
ついでに C.A.R もやってくれないかな(笑)
ちなみに、ルビーズの紹介で「サンフランシスコの伝説的バンド call and response のメンバー」と紹介されているのだが、「伝説化」しているとは知らなかった(笑)。伝説化なんかしてないで、日本を代表する一大ファンを自負するものとしては早く活動を再開してほしいものだ(でも紹介文には「解散」って記してあるんだよなぁ。。。 涙)

ルビーズ マイスペhttp://www.myspace.com/rubies
ルビーズオフィシャルhttp://www.rubiesmusic.net




2007年の indiepop その3

2007年09月14日 | indiepop00's
「シューゲイザー」ってすでに死語化してるとか、また「シューゲイザーやってます!」とか恥ずかしくて言えないとか、今日ではいろいろとあると思います。
「シューゲイザーとは、内気な男がうつむきながら轟音リバーブギターを弾く無菌ロック」みたいに揶揄されることもあったなぁ。
自分もシューゲイザーの洗礼受けて、ライドとかマイブラとかテレスコープスとかスローダイブとかもうやたらめったら好きでしたし、今でも残念ながらギタープレイはそういうのに影響受けまくりなことは、拭い去れない事実。
そんな中、今時のシューゲイザーはどうなってるんだろうと思いながら、出会ったのがVoicesというイギリスのバンド。

http://www.myspace.com/thevoiceslostinconfusion

これをマイブラのラブレスっぽいと悪意を持って言えばそれまでだけど、善意で今回は考えてみて、なかなか良いと思った。
最近では、ネオシューゲイザーていうムーブメントもあるらしい(どのくらいの規模なのかは不明)。

マイブラのラブレスは制作費が4000万でクリエイションが潰れかけて、アランマッギーが今だにブチギレとかいろんな逸話があることを読んだことがある。
で、マイブラの轟音は、ギターのフィードバックをサンプラーに入れてそれを猛烈に重ねているとかそういう話もあって、スゲーなとか当時は思っていた。
現在はモデリングのエフェクターとかいろいろあって、DTMもめっちゃ発展して、こういうのも簡単にできて、制作費も4000万もいらんのやろうなーと思うと、やっぱ元祖マイブラのご苦労が偲ばれます。

このVoicesともさっそくマイスペでマイミク化。あっさりでした。