シノワレコード

女性Vo60sサイケガレージ的Indiepopバンド"シノワ/shinowa"のGtヒラタによる色々レビュー&世間の話題

So Long

2011年12月31日 | indiepop00's
このブログを始めたのは2005年9月のことで、気が付いたらもう足かけ6年になった。
2005年7月の印度洋でのライブを終えた後シノワのかおりが産休となり、シノワはしばらく活動休止。
その間さすがにシノワとして何も無いのはどうかということで、バンド活動の一環としてブログを始めることにした。

シノワとしての活動がない間は、音楽ブログとして機能させていた当ブログだけど、めでたく今年2011年にシノワが完全再開でき、気が付くとシノワの活動ブログみたいになってて、ライブ告知とかそういうのがブログの主体になってきた。

今年は震災の年に加え、自分たちの身の回りでも良いことも悪いこともいろんなことが起こった。
世相からもやはり負の日々が思い出されてしまうが、でもMGMTの前座、DVD撮影、トラッシュアップのインタビュー、セカンドアルバム製作始動など、数年間のブランクを帳消しにするようなうれしい奇縁が相次いだ。
だけど、この縁の輪にいたユニソル山本君の急逝はやはりあまりにも大きかった。


当ブログは、年末は「シノレコ再発アワード」として、当年に買ったCDのうち、リイシューや発掘モノのうち良かったのを紹介するというのが恒例だったのだけど、今年は過去にあり得ないほどにCD・レコードを買わなかった。
その費用分を機材に費やしたというのが本当のところで、最近のエフェクターの進化に目を奪われる日々だったな。

ところで今年一番の再発にまつわる出来事は、バナナエレクターズの再発と再結成ライブを見にいったことだ。
バナナエレクターズは、シノワの最初のCD音源である1996年発売の"ハニーパイ"というオムニバスで一緒になったバンドで、縁あってリーダーのnutさんと知り合いとなった。奇しくもシノワの再始動の年にバナナエレクターズは音源の再発とリユニオンライブが行われることに。
シノワもなかなかバンドが軌道に乗らない時期があった。だから、バンドができないつらさというかそういうのも人一倍経験してる。
ゆえにnutさんのバナナエレクターズに対する思いというのもとても理解できるわけで、8月のバナナエレクターズのライブでは目頭が熱くなった。



さて、今年は前半は13thフロアエレベータース、後半はXTCばっかり聴いてた。

再発モノではないけどいろんな意味で今年一番印象深かった曲は Zooey Deschanel & M Ward の "So Long"だったな。


これはディズニーのくまのプーさんの映画のエンドロールで流れる曲。
自分はディズニーが非常に苦手なのだが、福岡の駅ビル阪急に行った時、妻の買い物の間、自分は子どもらとプーさんの映画の引率役に。座って寝てるか寝てないかの中間でずーっとボーッとしてたところ、最後のエンドロールの曲で目が覚めた。
映画が終わるとそのまま同じ館のタワレコにサントラを買いに行ったくらいの元気が出たほどだ。

Zooey Deschanel & M Ward は通常は SHE & HIM というユニットで活動してる。
これに関する蘊蓄は抜きにして、この "So Long" は古来からの伝統的なアメリカンポップスの現代版という感じで本当に素晴らしい。
ラヴィンスプーンフルとかと同じ感覚で聴ける。
やはり家の中ではなく、外に出ることで偶発的にいい音楽と出会うことができるということを思い出した。