『CROSSBREED PARK』
ニューエスト好きには周知のことだけど、こちらのアルバムより「The Newest Model」から"The"がなくなり「Newest Model」になった。
そのいきさつはファンとして恥ずかしいのだが・・・よく知らないのだ。
なんかそれに関連したインタビューを読んだことはあるような気はするのだが・・・。
誰かご存知の方がいらっしゃいましたら、どうぞご教示くださいませ。
*なお、残念ながらiTuneからダウンロードするCD情報では、すべて「The Newest Model」と表示されてしまいます。
さて、こちらのアルバムももちろん大好きだが、うちの弟がニューエストではこのアルバムを最も好きだったようで、特に「杓子定規」が好きだったたはず。
このアルバムがニューエストの最高傑作だという人もかなり多いのだ。確かに”The”もなくなったせいか、そのサウンドも歌詞も大きく転回して、次作『ユニバーサル インベーダー』よりも後のソウルフラワーユニオンを暗示させるようなアルバムだ。
当時、グレイトリッチーズがファンクよりのアルバムを出したことがあって、「今はファンクが流行っている!」みたいな文脈のなかで、この『クロスブリードパーク』が語られていたこともあったと記憶している。
このアルバムも何回聴いたかわからないなー。
「車とういふ名の密室」のギターのリフがファズの音だということ、「夜更けの彷徨」がバーズの『The Notorious Byrd Brothers(名うてのバーズ兄弟)』の「Tribal Gathering」にかなり影響されただろうこと(イントロはほとんど一緒)などは大分後になってからわかったものだ。
「杓子定規」や「乳母車と棺桶」とかはブリティッシュフォークやトラッドからの影響もあるっぽい(実際、中川氏はペンタングルを当時紹介しておられた)。沖縄やアイヌからのインスピレーションも顕著に感じられる。
このころの中川氏のインタビューで思い出すのは、
「イギリスのサイケは密室的やな」
「ストーンズとかビートルズって、ロックファンなら誰でも一枚は持ってるやん?ニューエストのアルバムもそんな感じで持っとけるアルバムやねん」
「カーティスが自分でプロデュースし始めたころのソウルが好きや」
などである。
歌詞はやや難解に・・・というか、内向的な部分は前作に比べてかなりメタファー的になってくるように感じる。
しかし、逆にストレートに社会問題を扱う歌詞は増え、後のさらなる転回への布石となっているようだ。
全作までの一見内向的な歌詞は、実は「そんな内向の総体としての社会性(批判)」を結局は見据えていると感じられるので、おそらくこういう転回も、全作までを信奉していたリスナーは全く違和感なく入っていけたのではなかったかと思われる。
「雑種天国」の歌詞が、諸先生方に是非に響いてほしいもんだ。
実際に高校時代にこの曲を知ってから、日本の単一民族観のインチキなどを考えるようになった。
学校での全く問題意識の感じられなかった人権教育より、この5分14秒の方が重要だった。
諸先生方も人権教育に悩んでたら、とりあえずこれがオススメです。
*おまけに乳母車と棺桶
ニューエスト好きには周知のことだけど、こちらのアルバムより「The Newest Model」から"The"がなくなり「Newest Model」になった。
そのいきさつはファンとして恥ずかしいのだが・・・よく知らないのだ。
なんかそれに関連したインタビューを読んだことはあるような気はするのだが・・・。
誰かご存知の方がいらっしゃいましたら、どうぞご教示くださいませ。
*なお、残念ながらiTuneからダウンロードするCD情報では、すべて「The Newest Model」と表示されてしまいます。
さて、こちらのアルバムももちろん大好きだが、うちの弟がニューエストではこのアルバムを最も好きだったようで、特に「杓子定規」が好きだったたはず。
このアルバムがニューエストの最高傑作だという人もかなり多いのだ。確かに”The”もなくなったせいか、そのサウンドも歌詞も大きく転回して、次作『ユニバーサル インベーダー』よりも後のソウルフラワーユニオンを暗示させるようなアルバムだ。
当時、グレイトリッチーズがファンクよりのアルバムを出したことがあって、「今はファンクが流行っている!」みたいな文脈のなかで、この『クロスブリードパーク』が語られていたこともあったと記憶している。
このアルバムも何回聴いたかわからないなー。
「車とういふ名の密室」のギターのリフがファズの音だということ、「夜更けの彷徨」がバーズの『The Notorious Byrd Brothers(名うてのバーズ兄弟)』の「Tribal Gathering」にかなり影響されただろうこと(イントロはほとんど一緒)などは大分後になってからわかったものだ。
「杓子定規」や「乳母車と棺桶」とかはブリティッシュフォークやトラッドからの影響もあるっぽい(実際、中川氏はペンタングルを当時紹介しておられた)。沖縄やアイヌからのインスピレーションも顕著に感じられる。
このころの中川氏のインタビューで思い出すのは、
「イギリスのサイケは密室的やな」
「ストーンズとかビートルズって、ロックファンなら誰でも一枚は持ってるやん?ニューエストのアルバムもそんな感じで持っとけるアルバムやねん」
「カーティスが自分でプロデュースし始めたころのソウルが好きや」
などである。
歌詞はやや難解に・・・というか、内向的な部分は前作に比べてかなりメタファー的になってくるように感じる。
しかし、逆にストレートに社会問題を扱う歌詞は増え、後のさらなる転回への布石となっているようだ。
全作までの一見内向的な歌詞は、実は「そんな内向の総体としての社会性(批判)」を結局は見据えていると感じられるので、おそらくこういう転回も、全作までを信奉していたリスナーは全く違和感なく入っていけたのではなかったかと思われる。
「雑種天国」の歌詞が、諸先生方に是非に響いてほしいもんだ。
実際に高校時代にこの曲を知ってから、日本の単一民族観のインチキなどを考えるようになった。
学校での全く問題意識の感じられなかった人権教育より、この5分14秒の方が重要だった。
諸先生方も人権教育に悩んでたら、とりあえずこれがオススメです。
*おまけに乳母車と棺桶