シノワレコード

女性Vo60sサイケガレージ的Indiepopバンド"シノワ/shinowa"のGtヒラタによる色々レビュー&世間の話題

名器発見!

2008年05月31日 | 楽器・機材・DTM
前回記事YUKIのライブの前に、博多の新星堂に偶然寄った。
そこで、試してみたかったエレハモの新しい "グレイル" シリーズリバーブのHoly Grail Plusがあった。
早速試奏しようと思って店員さんを呼んで、ついでにショーケースのホリーグレイルプラスのそのとなりにみたことないディレイが置いてあったので、ついでにそれもお願いしてみた。

今までの Holyと Holier と Holiest の三種のホリグレ神器シリーズリバーブはどうもなくなるらしいとの噂(?)で(実際にエレハモオンラインストアではずっと在庫切れ)、このブツはニュージェネレーションホリグレの嚆矢というわけで、かなり期待大だったのだが・・・・個人的には求めてた傾向からはさらに離れた感じになってた(自分的には改悪だった)。
このたびのエレハモのリバーブは「ブレンド」のツマミでドライとリバーブを配分するタイプで、これはHorierと同じ仕様。全体を10と考えたら、ドライを7でリバーブを3、ドライが3でリバーブが7みたいな感じに。ちなみにエレハモの空間系ペダルはだいたいこういう傾向にあって、そしてだいたいがドライを少なく配分すると音量が下がるという伝統(笑)がある。
今回の新しいのはとにかくこの伝統をさらに突き詰め、そしてかなり配分のコントラストが急激な感じ。

自分の場合は、ドライはバイパス音そのままでリバーブが+αっぽく出ていく感じのが好きなので、正直前のラインのHoly grailの方が好みだったというのが正直なところ。ドライ音をリバーブさせるというより、リバーブモジュレーションがかかる的な印象だった。まあ、そういう効果としてはいいのかもしれない。
このクラスのリバーブが必要だったら早いうちに旧モデルの流通在庫分を買った方がいいのかもなと思った。発売当初より現在は値上がりしてるけど。

ホリグレシリーズでは真ん中の Holier Gralが文句なく最高だ。エレハモの伝統もレベル付きのループボックスでドライ音レベルをあげてかなりいい感じで使えてます。
なお、Holiestはかなりディープな設定も作れて非常にエレハモらしくアバンギャルドな感じでおもしろいけど、かなりデジタル臭の強い音という感じで、そして使える音を作るのが結構難しい。あまり売れてなさそうだ。


というわけで、ややニューグレイルにがっかりしたのだが次に10000のハンドメイドっぽいディレイを試す。
ハンドメイドのディレイではかなり安価なので、全然期待してなかったのだが、ややや・・・これが超好みのディレイでまさに運命的な出会い。気がついたら買ってしまっていました。

以下某所に書き込んだのを転載。

★ ★ ★ ★ ★

ARTEC(アーテック) CUSTOM SERIES ANALOG DELAY ADL2

購入動機
本命のエフェクタ脇に陳列してあり、見たこと無かったのでついでに試奏

購入価格
10000(ネットでは9000のとこも)

満足している点
ドライ音がバイパス音とほぼ同じ。
DM-2相当に加えそれ以上の付加価値あり。

不満な点
筐体底面の電池フタが突起しててフラットでないので、これをはずさないとマジックテープでボードに組み込めないかも?というのがいまのとこ唯一の欠点。安価なので、使い込むうちに何かあるのかも?と実は不安は拭い去れない(笑)

総評
このメーカーはアリオンとかべーリンガーとかクラスの廉価なブツを扱う韓国のメーカーとのことですが、これは上級ラインにあたるカスタムシリーズのディレイの方。
廉価の方は試していませんが、このモデルを本命のついでにたまたま試奏したところ、文句なしに理想に近いアナログディレイペダルで目からウロコ。個体差もあるかもと思い、値段にして三倍は違う本命はこれに全く及ばず、即買い。
名器bossのDM-2と似てて、DM-2よりさらにタイムの幅を拡げ、リピートも、ディレイレベルも可変域が広くなって、DM-2の延長線上にあるのだろうと仮定されるような極端なセッティングが可能。DM-2はこの幅の狭さがまあ使いやすくて人気なのだとは思いますが、要はDM-2を現代風にモディファイしたような感じです。さらにトーンも付いてて、トーンを落とすセッティングにすると、非常にぶっといディレイ音となり、かなりDM-2に近い音が出ます。逆にトーンをあげるとショボくなるのはやや残念。実際二つ並べて確認してみましたが、なんと両者でほぼ同じ音が作れました。DM-2にもうちょっとタイムがあればなあ・・・とやや物足りなかった人も満足できること間違いナシです。この価格でこのクオリティは驚愕で、個人的にはこの手の音を求めている人のニュースタンダードとなりうるとさえ思い、正直エライもんが出たなあと感じます。特にバイパス音が最高で、かつていろいろ試してきたうえで、尤も音ヤセの少ないディレイペダルに位置してます。
先入観とか偏見を捨てて、騙されたと思ってまずは試奏をオススメします。

なお、AC電源使用の際はレギュレーター使用のサプライ、もしくはそれ相応のアダプター(純正もある)が必要とのこと。試奏の際、実際に通常アダプターを使用してしまい、猛烈なノイズが発生しました。

★ ★ ★ ★ ★

このアーテックのディレイ、DM2の調子が悪いので何か代替のブツはないかなと地道に試奏を続けていたのですが、まさに代替に余りあるほどの名器に出会ったものです。まさに管見キングオブザアナログディレイ。回路がどうとかはよくわからないけど、"ARTEC Custom Hybrid ASIC Chioset"搭載らしい。いつか@りまさんにでも聞いてみよう。

ちなみに安価ラインメーカーのエフェクターということで取扱店も少ないみたい。偏見があるのは仕方ないとしても、これは別格。もっと店頭在庫が増えれば試奏も増えてこういのを探してる人はきっと良さに気づくと思うから、一気にメジャー化大化けするかもしれないなぁと思った。特にDM2ユーザーはびっくりするでしょう。
だけど、やはり安価だから何かあるのでは?と逆に心配にはなる。個体差も。もう一個買ってみようかな。
そして、試奏動画があった。


ARTECのこのカスタムシリーズ、全部試してみたいなーと心から思う。でも試奏ナシでもコーラスは買ってみようかとも思ってます。こちらはオリジナルBBDを使用してるらしいです。以下に試奏。いい音してます。

これから一気にバクハツして、品薄になったらどうしよう(笑)

ここがHP
http://www.artecsound.com
日本のディストリビューターはギタースタンドとかでおなじみのキクタニ。
http://www.kikutani.co.jp

なお、アーテックとDM2と並列で同時にディレイかけたら、ヘッド二つのスペースエコーみたいな音になりましたよ。
ニクイことに、ツマミもDM2にちょっと似てるんですね。
これからはcolorsound 90's仕様 tonebenderとともにシノワサウンドの核だなー。

YUKIのライヴに行ってきますた

2008年05月29日 | 日本90's~
うちの妻はニコちゃんを身籠もってからYUKIのファンになって、胎教以来ずっと聴いている。
YUKIも母であり、そういう母性的な部分も含めて通じるものがあったのだろうと思う。
現在では、ニコちゃんを寝かしつけるときに必ず一緒にYUKIのDVDを視ることが恒例になっていて、娘も「ユキちゃんみる!」といつものようにいう。
そして、現在2才2ヶ月だが結構曲も覚えてしまって、かなりうたえるようになった。歌詞の意味はわからないとは思うが、「♪なくした約束は~」とか「♪浮気をしました~」とか歌っていて、面白い(笑)。
YUKIのPV集のDVDには動物も結構出てくるし、動物好きの娘はそこにも虜なようだ。

先日、YUKIのライブに急遽行くことになったので行ってきた。
妻が福岡サンパレスでのライブのチケットを2枚とってて、自分のイトコのシノちゃんと行くことになってて、自分は車で一緒に行くだけ行って別行動でレコ屋、楽器屋、ラーメン屋めぐりをする予定だったのだ。
しかし、急遽シノちゃんが季節外れのインフルエンザでダウン。仕方なく自分が行くことになった。
実は、行くのにはかなり躊躇せざるを得なかった。というのも、若い女の子ばっかり来てて、男がいるだけでその存在だけでセクハラなのでは?と思ったりしたのだ。
実際、行ってみると、やはり女性が9割くらいで1割は男性くらいの感じ。男子はほとんどが彼女の付き添いという感じだった。

YUKIといえば、JUDY AND MARY のボーカルというイメージが強い。
ジュディマリが全盛期のころは、ちょうど自分らが大学生の時で、もっとも日本の現在進行形の音楽をバカにしていた、斜に構えた時代だった。
当時ジュディマリのギタリストのシグネイチャーモデルが売ってて、それに「JAM」とペイントしてあって、モッズからはやや脱皮しつつあったもののベスパに乗ってた自分にとっては、心からこっ恥ずかしい気持ちになったものだ。
だけど、このギタリストさんは、結構レアなエフェクターとかマッチレスのアンプとかすごい機材フェチで、後にはかなり好意的なギタリストになってしまった(彼は、ドトールとかスタバが牛耳る前の当時の京都の定番喫茶店アサヌマの息子さんだったらしい。アサヌマのカレーはめちゃ好きだった)。

さて、YUKIのライブ、実はほとんど曲も知らぬままに行ったのだが、結論的には行って本当に良かった。
実はこういう超メジャーな日本のアーチストでしかも旬で、前売りがSOLDOUTになるようなライブは初めてだった。
席は前から6列目の真中という場所。後ろを振り返ると昔見た日テレ系の月曜8時の「ザ・トップテン」の冒頭で紹介される修学旅行の生徒の紹介みたいだった。

さすがにライブの構成とか演出とかは素晴らしいもので、PAも最高、さすがにプロの技と企画だ。チケットも6800なのが納得がいく。で、ライブを見て思ったのは、演奏技術が圧倒的にあるということで、やはりここには唸らされた。どちらかというとアイドルっぽい偏見があったのだが、通常のライブハウスでのロックバンドのライブが、大きなホールになったというような感じで、そういう視点でみるとより楽しめた。ドラムはバッファロードーターのサポートメンバーの方だったようで、かなり好きなタイプのドラマーさんだった。
演奏技術は大事なんだなぁぁぁととにかく実感させられ、最近ちょっと自宅練習の方法を変えたところです。
それにしても、多くの人に受け入れられる最大公約数的幸福というか、非常に良い意味でのポピュラリティについて、深く自戒の念も込めて考えさせられ、大変勉強になりました。

で、それ以来Y●●●のPVなどこっそりiPodに落として、寝る前に隠れてヒソヒソとみてます。
妻がよく聴いていた「JOY」と「メランコリニスタ」が違う曲だったというのが最近ようやく分かりました。

ちょっと、好奇心も含めて、ドリカムとかサザンとかああいう超メジャーなバンドのライブも見てみたいなあという気になってしまった。


Terry Hall

2008年05月06日 | パンク・ニューウェイヴ
先日、山口DISKBOX主催の恒例のレコードセールに行ってきた。
今日6日が最終日なのだが、今回は初日に行ってきて超掘り出しモノが相当ザクザク来たので、また自慢げに述べたいと思う。
まあ、その中で特別に掘り出しものというわけではないが、Terry Hall のCD "Laugh"があったので購入した。
Youtubeで見つけた "I Saw The Light" のカバーが、数あるカバーのなかでもかなり秀逸で、それも収録されているやつだ。

Youtube ではライブとプロモの2バージョンが流れているが、このライブの方が断然かっこいい。

結果かなりハマってしまい、今まではなんとなく聴いてきたテリー・ホール所属の諸ユニットを仕事の合間に聴き直しているところだ。
Dead Famous Peopleの名曲 "Postcard from Paradise" の2バージョンのうち、ユーティリティーから出てた方の間奏のトランペットがテリー・ホールによるもの。そしてテリー・ホールがスペシャルズだったのはご承知の通り。
ちなみにうちの弟が高校時代にスペシャルズを本当に良く聴いてた。確か、文化祭のバンドでダムドのニューローズと、パープルのハイウェイスターと一緒に "Too Much Too Young" を演ってたような?