シノワレコード

女性Vo60sサイケガレージ的Indiepopバンド"シノワ/shinowa"のGtヒラタによる色々レビュー&世間の話題

フランプトーン

2011年08月09日 | 英70's
ちょっと自分の中ではニッチな部分だった70年代のUKヒットチャートから曲のインスピレーションを得るべく、高校時代に録画した "ロック映像年鑑" を見た。
なんとまだ見てない部分もあったので、ビデオにとってから20年目にしてようやく見たという。。

今見ると、70年代も遠くなったのだなあと感じる。
このビデオを録画したのは90年初頭だが、その時は80年代の音は現在の音で、70'sの音はわりと新しい音として聴こえていた気がする。
90年代を中心とすると70'sと現在2010年は前後20年であるのだが、90年代にベルボトムが流行ったみたいに、大体リバイバルは20年周期だろうから、そろそろ90年代リバイバルが来るのかもしれないな。
ネオシューゲイザーもすでにあったから、次はネオネオアコ?
ともあれ総じて90年代以降は新しいモノが産まれなかったみたいな幻想に包まれてるしなー。

さて、その先日視たビデオをきっかけに改めて惚れ直した曲が
Al Stewart の "Year of the cat"


Peter Frampton の "Show me the way"


別にこれらの曲に限ったことではないけど、やっぱテクノロジーの進化は曲調を変化させるんだなあと再認識させられた。
それにしてもピーター・フランプトンはカッコイイなあ。最近ではスティーヴ・マリオットよりもカッコ良く思えてきた。

それでピーター・フランプトンによるエフェクターメーカーの「Framptone」ってのがあると知って驚喜。
http://www.framptone.com/
スゲーと思って、すぐにサイトを調べてみると、やっぱりというべきかトーキングモジュレーターがあった。それもピラミッド型。かっこいい。
しかし他のラインナップはというと、アンプスイッチャーが二種というちょっと微妙な品揃えだったが(笑)、もしピータープロデュースの歪みなんかが出たら絶対予約してでも買う。

念のためにHERDも見直してみた。

やっぱレスポールが似合う。でも若い頃はピックアップは2つなのか。
大人になってちょっとお金持ちになってきっともう一個真ん中にも付けてみたくなったんだろうな(笑)。

曲間の妙

2009年03月08日 | 英70's
とある仕事が昨日で一区切りついたので、その記念に1枚CDでも買おうと思ってタワレコに行ったら、そういや、Rod Stewart の来日記念盤みたいな紙鮭CDが先日出てたことを思い出した。
ちょっとだけ今回はメモリアルな区切りでもあったので、ロッドで一番好きな " Never a Dull Moment " を買うことにした。
(最近では定価2800円でCDを買うのもやや飛躍がいるような感じになってきた)

さて、このアルバムは高校時代からの超愛聴盤で、このアルバムに関してはiPod的な聴き方でなく、必ずアルバムを通じて聴くのが基本。曲の流れとかそういうのを含めて完成される一枚だと思う。だから、今回ボーナストラックが一曲入ったのがちょっと不安だった(巷では昨今の大量ボーナストラック付きのCD再発が、アルバムの価値、LP的アルバム文化を薄めていると言われている)。本当はボーナストラック大好きなんだけど(笑)、やはりこのアルバムに関してはそう思った。

実はアナログでしか持ってなかったので初CDだったのだけど、さらに今回の再発はリマスター&高音質SHM-CDだったということで、やっぱ今まで聴いてきたのと全く違う音だった。で、自分がずっと聴いてたアナログも日本再発盤だったので、オリジナルアナログが特殊ジャケだったことも知らなかった。

そういう付加条件はさておき、やはりこのアルバムはなんとも最高で、やはり別次元の音楽に感じてしまう。
いずれの他者も絶対に足を踏み入れられないような崇高観というのが、このあたりのイギリスの音楽にはある気がする。

あらためて聴いて思ったのは、やはりこのアルバムの泣き所はそれぞれの曲でなく、曲と曲の空間とその継ぎ目にあるということだ。そのポイントを整理してみた。

泣き① 1曲目True Blueのエンディングのロン・ウッドのカッティングが始まる部分から2曲目 Lost Paraguayos の2秒くらいのイントロのギターまで・・・・

などつらつらと書こうと思ったら、実はすべての曲がそれに該当することが判明。
アナログなら Angel からB面なのだが、CDのケガの功名で Italian Girls からAngel の曲間までもそういう効果になってる。
つまり、イントロとエンディングが非常に印象的な曲が揃ってるんだなと。

ちなみに、You Wear It Well はマギーメイの続編といわれてるけど、自分はこっちの方が相当に思い入れがある。
高校時代は早く大人になって、このレコードをちょっといいレコードプレイヤーで聴くのが夢だったな。


なおロッドが、P.P. アーノルドの The First Cut Is The Deepest をカバーしてるのを見つけた。

ロッドの初期キャリアのこの二人のデュオ曲群がもう最高ですものね。

25年目のハイライト

2006年11月23日 | 英70's
今日は父方のおばあちゃんの25回忌の法事があった。
父方のおばあちゃんは自分が8歳のころ亡くなったので、うっすらとしか記憶がない。
母方のおばあちゃんも自分が7歳のころ亡くなったので、こちらもうっすらとしか記憶がない。

本日25年を迎えた父方のおばあちゃんとは同居していたが、いつもタバコばかり吸っていた。
正直、その印象しかない。それもハイライトである。
おばあちゃん専用のたばこ盆みたいなのがあって、それをいつも側に置いて正座して吸っていたのだ。
腰もだいぶ曲がっていたし、見た感じすごく小さい感じでチュパチュパと吸っていた。

その他の家族は誰も吸ってなかったので、タバコは世間ではおばあちゃんの楽しみなんだろうと思っていたくらいだ。


こちらのブログは一応音楽ブログだから、タバコから連想するミュージシャンを思い浮かべてみた。
パッと思い浮かんだのが、こちらのスモールフェイシズの再結成 Lazy Sunday のクリップ。
自分のなかでタバコの似合うミュージシャンと言えばロニー・レイン。
フェイシズでもタバコとベースがかっこいい。


京大の近くにハイライトという定食屋があった。
チキンカツを頼んだら気持ち悪くなったことがあった。


そういえばファミリーマートで深夜バイトをしてる時(五年間勤めていました)、毎朝必ず チェリーを二箱買うおじさんがいて、「チェリーおじさん」と呼ばれていた。
おじさんが来ると、やれやれもうすぐ仕事も終わりだなーといつも思っていた。


で、今日はおばあちゃんにハイライトを一箱お供えしました。

スティーヴ = ロッド+ロン

2006年05月15日 | 英70's
今日はサッカー日本代表が決定したようで、いろんなブログではこの話題で持ちきりだろう。
残念ながらサッカーはあまりよく分からないのだが、代表選手を見て驚いたことは、ほとんどの選手が自分より年下ということだ。
冗談抜きでかなりビックリした。
ベッカムが年下であることは薄々は知っていたが、まさかサッカーの世界はほとんどが年下なんて・・・。
自分が知ってるサッカー選手は、カズやラモスやゴンとかで止まっているし。。。

いまだに自分の中ではサッカー選手は「キャプテン翼のどのキャラクターに相当するか?」を基準としている、そんなサッカーオンチである。


初めてサッカーをしたのは小学校四年生の体育の時間だ。
そのころキャプテン翼がめちゃくちゃ流行っていたので、初めてのサッカーの時間に胸は最高潮に高鳴った。
が、しかし・・・その授業中、なんと一度もボールに触ることなく終わってしまった。

中学でもサッカーの授業があったが、ずっとキーパーの前でじっとしていた。
高校の授業ではなぜかキーパーをやらされたことがあり、同じ時間中に二度トンネルし、我がチームは負けてしまった。
その授業はかなり本気度が高かったので、同じチームの人に授業が終わって教室で着替えているときに真剣に怒鳴られた。
かなり平謝りしたはずだ。


さて、サッカーと言えば、Rod Stewartの「Maggie may」のクリップを思い出す。
間奏中にロッドがサッカーボールを蹴るのだ。まあそれだけの話だが。
確か、ロッド・スチュアートはサッカーでかなりいいとこまで行った選手だったとか・・・。

それにしてもFacesは最高ですよねー。
図式的には「スティーヴ・マリオット=ロッド+ロン・ウッド」であるのだが、それで本当にいい風に転回できたんだなーと、SF熱烈ファンとして思いますです。ハイ。
もちろん、Faces期のロッドのソロも最高。

高校時代近所のレンタル屋に「Rod Stewart & Faces」のクリップ集があって、それを借りてダビングした。
しかし、友人に貸す時、友人の郵便受けに入れておいたのをパクられた。
DVD化されているので、欲しいと思いながらもまだ入手してない一枚だ。

さて、その上記のマギーメイのクリップが見つからなかったので、以下ので我慢されてください。
これ

なんてステキな曲!

2006年05月11日 | 英70's
もはや説明するまでもない不朽の名曲Nick Lowe
Cruel To Be Kindです。

ニック・ロウは自分の聴いていた系譜では、なぜかなかなか辿りつかなかったアーチストだったのです。
とあるレコード屋に行ったとき、たまたま店内にこれが流れていて、「なんてステキな曲なんだろう」と一聴で心がときめいた瞬間をとても鮮明に記憶しています。

そして早速タイムリーにも次の日にニックロウのBOXをたまたま見つけてしまい、即ゲット。
五千円くらいで購入したのだが、現在アマゾンでは20000円?
アマゾンのマーケットプレイスではこういうプライスのものが増えてきましたねー。

こちらのボックスにはオリジナル・シングル・そして日本でのライブ音源の3種のCruel To Be Kindが入っています。

こちらのHPに詳しくのってます。
(無断リンク、不都合でしたらご連絡ください)

幼稚園の運動会の入場行進曲

2006年02月28日 | 英70's
DISKBOXにてJIGSAWの紙ジャケ再発を4枚一気に大人買いした。
もう最高です。

ジグソーといえば、言わずと知れた「SKY HIGH」で、自分たちのちょっと前の世代の方にはミル・マスカラスの入場曲で有名で、自分のいとこなんかはそのイメージらしい。
僕らの世代は幼稚園や小学校の運動会でよく流れていた曲というイメージで、そういう意味で物心ついた時からのおなじみの曲だ。
だが、なんていう人のなんて曲なのかも知らなかった。大学生になってこれが「ジグソー」の「スカイハイ」やとわかったときは、なんか感慨深いものがあったものだ。

ジグソーはベストのCDを一枚持っていたのだが、スカイハイだけを自分オムニバスに入れていたものだ。ところが、iPodにジグソーのベストを全曲ブチ込んで、気まぐれプレイなどしていると、気まぐれにかかるジグソーの曲が大変際だって聴こえる。
これは全部聴かねばならないアーチストであることを最近になってようやく確認した。

いやー。やっぱ最高です。ジグソー。屈託なきポップロックの集大成!
シノワヒスタンダードになった。

なお、紙ジャケ仕様のものは在庫薄で、今後はプラケースになるらしい。
ギリギリのところで在庫を確保してくださったDISKBOXの皆さん、いつもいい仕事を本当にありがとうございます。

病床での決意。

2006年02月16日 | 英70's
体調不良・・・
仕事を終え寝込んだ。
風邪だと思っていたのだが、どうも花粉症もきているようだ。
併発しているか、もしくは花粉症オンリーどっちかだ。

そういえば、昨年も同じ時期に同じような体調不良を起こしたなー。
要するに、2006年ファースト花粉に我がカラダが激しく抵抗していたということだろう。

さて、ずっと寝ていたので夜寝れなくなった。
なので、ケヴィン・エアーズだけは何度も見たが、ところどころ飛ばして見ていた「The Old Grey Whistle Test」の Volume 2をまとめて見ることにした。

その中で
Be Bop DeluxeSqueezeNils Lofgrenが滅茶苦茶良かった。

こんなノンジャンルの映像にはこういう喜びがありますよねー。
上記のアーチストは、おそらくこういうきっかけでないと行き着けない人たちばっかりだ。

自分はもともとイギリス60年代原理主義者だったので、特にイギリスの70年代の音楽はハードになるか、トロトロしたポップになるかの印象で、ビッグアーチスト以外の音源はかなり生理的にダメだった。

考えてみたら、イギリスのアーチストに対して、自分はかなりジャンルの括りで聴いてきている。
こういう括りから外れたものに、こんなにいいのがあるんだなーと、目からウロコ。
『ストレンジデイズ』誌の「ニッチポップ」を今度から熟読しなきゃ。

徐々にこの辺の呪縛から解き放たれつつあるので、今年の目標はこの辺を攻めることにしようと、そう病床で決意した。
アア寝込んで良かった。なお、この辺とは自分での感覚ですから、どうぞツッコミ無きように願います。

*ちなみにNils Lofgrenはアメリカです。

冒険家 植村直己のクラプトン

2006年01月05日 | 英70's
 今日は本当に久々のウォーキングをした。
 ダイエットに成功し、ピーク時より9キロ体重が落ちた。それですっかり安心していたのだが、正月の食い過ぎで、なんか悪い前兆を感じたためだ。
 「そういえば、iPodを購入しての初ウォーキングだ!」ということで、大変に勇んで出発した。

 iPodの醍醐味は、曲がシャッフルにランダムにひっきりなしに流れてくることだ。
 以前は90分テープで自分用オムニバステープを作成すると、しばらく寝かせて聴くようにしていた。そうすると曲順を忘れてしまうので、いわゆるipodのシャッフルプレイのようなことになるのだ。
 この苦心の「人力シャッフル」がいとも簡単にできてしまうiPodは、繰り返すが本当に「ひみつ道具」レベルである。
 
 さて、本日のウォーキングはやはり寒かった。最初はトラキャンとか、トーゲスとかが流れてきたので「おおッ!」って感じだったが、途中からなぜかプログレが続く状況があり、集中力をなくし、さらに顔面にあたる冷気で完全に顔の皮膚はマヒ。本当に寒さだけしか考えられない、極限状態に気になってしまった。

 この植村直己状態のもと、Derek & The Dominosの『LAYLA』の一曲目「I LOOKED AWAY」が流れてきた。
 ハッと我に帰ったような感じになり、突然感性が研ぎ澄まされた的感じになり、ギターの音一つ一つが目に見えるがごとく、さらにはそのピッキングのニュアンスや指のフィンガリングのタッチまでが鮮明に聴こえ始めたのだ。

 この曲のクラプトンのギターって本気で滅茶苦茶に猛烈に凄いことがわかった。すごいギターアレンジ力に圧倒されてしまった。このアルバムは好きで聴き続けているアルバムの一つだが、こんなにすごいとは思えてなかったぞ。

 人間、極限状態になるとこういう聴き方ができることを、今日身をもって知ることができた。すげー。
 
 寒中水泳した後はみんな音楽聴いてるかもしれないなと思った。



これからどうぞよろしくお願いします。

2005年11月25日 | 英70's
 KEVIN AYERS を、2004の春に紙ジャケで1st~4thが再発されたのをきっかけに本気で好きになってしまいました。これまでちゃんと聴いてこなかったのです。
 先日、バンディッツ、テレスコープスとともに、購入したのが『Didnt Feel Lonely Till I Thought Of You』。こちらは上記4枚以降の3枚ということになるようです。まだまだ熱心に聴き始めて2年ほどですから、ちゃんと頭の中にディスコグラフィーも出来上がってないのだ。

 高校時代に、大物アーチストのアルバムを順を追ってドキドキワクワクしながら聴いていく、あの感覚をまた味わえると思うと、ああ、大物を聴き逃していてよかったなあと。ロック少年フォーエバー!でありたい。
 先日、最近タワーでプッシュされてるDVD『THE OLD GREY WHISTLE』のVOL2(英BBCの音楽TV番組の総集編)には、ケヴィンエアーズのインタビューから始まって、そして「MAY I」の演奏があるのですが、いやーーー 心の底からかっこいいのです。あの髪型にしたいなー。

 30才を超え、インスパイアの基本的な部分を占めるアーチストに出会えたことが、本当に嬉しい。

 昨日のブログの「サイケデリックロックの軌跡」のソフトマシーンは、ケヴィンエアーズ在籍時のもので、その時も相当かっこいいと思った。
 しかし、自分はもともとバンドでやってた人が後にソロでやる展開にあまり興味がない人なんです。だから、ビートルズ解散後のソロワークスにはあまり魅力を感じてないのです。バンドが好きなんです。こういう感覚もあって、ケヴィン エアーズも聴いていなかった。
 
 これからのマイブームは「ソロ活動」かもしれない。

 よくトッドラングレンは変態だみたいなんていわれるけど、めちゃくちゃポップで聴きやすい部分が根っこにあるアーチストですよね。ケヴィンエアーズもまずは難解なイメージが自分自身にも先行していたのですが(実際そういう部分もあるんですが)、トッドにもある、そういう部分が基本みたい。好きなアーチストには徹底的に律儀で献身的になるタイプなので、今後の楽しみが増えた感じですわ。

 この時期まで聴いてなくて、いろんな意味でほんまに良かった。