シノワレコード

女性Vo60sサイケガレージ的Indiepopバンド"シノワ/shinowa"のGtヒラタによる色々レビュー&世間の話題

君は1000%

2006年07月31日 | フランス
またも、留守と多忙でブログも止まっていました。
ちなみに、研修は3ヶ所に行って参りました。
こういうところもまあインディーっぽくていいかなと思っています。


さて、8月号のレココレで知った、GainsbourgのBOXセット『Mister Melody』、なんとか入手できました。
ネット上ではもはやほとんどで無くなってて、フランスのアマゾンのマーケットプレイスに出てましたが、なんと、日本のへの発送は不可。ガックリ来てたところを、東京のレコ屋のサイトに在庫をようやく見つけました。三日がかりの行程でした。

で、現在日本アマゾンのマーケットプレイスで、なんと¥ 187,036!これならギターが買えます。
うっかりポチっとやってしまうと恐ろしいことになりそうだ。
一月分の給料をゲンズブールに捧げる輩は果たして現れるでしょうか?
発売された春ころには、HMVでは8000~9000円で売ってたようだし、一気に約2000%の値上がりである。
カルロストシキ&オメガトライブ以上だ。

さて、こちらのボックス、ゲンズブールの他アーチストへの提供曲集で、その内容は最高です。
聴いたことないのたくさんありました。流しっぱなしにしてると気持ちいい。
レココレでも紹介されてましたが、眉唾モノのトラックとして、NICOのゲンズブール音源"Strip Tease"が収録されているのです。これがとても最高なのですよ。
ここで試聴可(Disque : 2の2曲目)

このボックスは遠い将来、ニコチンにやろうと思う。

BOUZOUKI

2006年07月18日 | 米サイケ・ガレージ
Count Fiveの"Piece of Mind"
ここ

カウントファイブはどちらかというと苦い想い出のあるバンドだ。
19才のころ、60年代のサイケ・カレージ直球なバンドをしたいと思い、楽器店などでメンバー募集をした。
その時、かなりいい方と出会えたのだが、自分はまだギターも下手だった。
で、結局それが直接の原因となりバンドはダメになってしまった。
その時、スタジオでやった課題曲が、カウントファイブの"サイコティック・リアクション"と、チョコレート ウォッチバンドの"Are You Gonna Be There"だった。
この練習テープ、今でも残っていて、シノワ関連のレア音源の一つとなっているということだ。


さて、この映像のカウントファイブの左のギターが使っている琵琶みたいなギター。
これは、danelectroのBOUZOUKIという、ギリシャの民族楽器とエレキギターを合わせたものだ。
ちなみに、エレキギター初の12弦ギターなのだとか?

実は、このダンエレクトロのブズーキは、シノワかおりの現在のメインギター。
自分が心斎橋の石橋楽器で5万円で売ってたのを、金利ゼロキャンペーンで月々5000円のローンで衝動買いしたものだ。
ただし、かなり状態が悪くてあまり使えなかったのだ。

そこで、一昨年、意を決して北九州のクルースラットという楽器屋さん(リペア屋さん)で完全リペア。
ここは有名店ですが、本当に素晴らしい仕事をしてくださいます。
ブリッジをリッケン12弦のものに交換したり、ネックを改良したりと、かなりのグッドコンディションにしてもらった。
もちろん、本体価格より高く付きましたが、最高になりましたぜ。

このギター、オリジナルは12弦にも関わらずオクターブ調整ができないので、チューニングはバラバラ。
カウントファイブの人もこんな状態で使っていたのだろうと推測されます。

これぞ!!究極の逸品!!

2006年07月17日 | 楽器・機材・DTM
エフェクターをエフェクターボードに固定するときの常套手段は、マジックテープのオス(イガイガの方)をエフェクターの裏に貼ることだ。
大概のボードはマジックテープのメスになってるので、これでくっつくことになっている。

しかし、このオス側をエフェクターに貼り付けるのには一工夫が必要となるのだ。
ここなどを参照

レアなエフェクターに貼り付けた接着剤が残ってしまう・・・なんて悲劇もあるし、かといって粘着力が弱いと、ボードを持ち運ぶときにズレるのがオチだ。
マジックテープではなく、エフェクター本体に固定金具を付け、ボードにねじ止めする方法もあるのだが、組み替えがめんどくさくなったり、電池交換もめんどくさくなる。

で、ボードを組むことになって、そして熟考した結果、自分は組み替えが容易なマジックテープで行くことにした。


さて、とあるネット情報で「接着剤が残らない両面テープがある」ということを知った。
ただし、具体的な製品名は記されていなかったので、いろいろと試した結果・・・・
上記写真の「コニシ ボンド」社製 「ボンド 両面テープ 固定用 超強力(品番:#04686)」というのに行き着いた。
近所のホームセンターに売ってて、定価は500円だが、実売価格は250~300円の間くらいだ。

もうズバリのものが見つかりました。
これ以外はありえないし、「エフェクター固定用」として売り出しても売れるだろう、それほどの逸品である。

これは両面テープなのだが、テープの材質が発泡樹脂(ゴムっぽい感じ)でできていて、厚みがあって弾力がある。
つまり、テープ自体がクッションになってるので、振動に強いのだ。
さらに、接着力がかなり強力にも関わらず、はがしても全くはがしたあとが残らない(すべてにそうなるかは不明)。スゴイ。

マジックテープとエフェクターをこれで貼り付ければかなり完璧。
マジックテープに最初から接着剤がついているタイプ(ボードを買ったときについてくるようなやつ)なら、台紙をはがして、接着面にこのテープを貼れば、これはかなり強力になる。

残念なことを言うようだが、マジックテープでエフェクターを固定している人がこれを知らないとすれば、それは不憫で仕方ないし、損してると思う。
それほどの逸品である。
これは、もう楽器屋で売った方がいいと思う。


このテープをネットで大量購入しようとしたのだが・・・なぜかこのテープはヤフーやグーグルで検索かけてもなかなか引っかからないのだ。
このテープが今後、エフェクターボード作成の基本アイテム化したら、このシノレコの功績が大きいということになります。
コニシボンドの方は、どうぞこのリベートとして、このテープを大量にシノワヒ宛てに送って下さいませ。

恥ずかしながら Paul Mauriat が好きです。

2006年07月16日 | サントラ・イージーリスニング
今日はとある行事のBGMを担当することになった。
迷わずチョイスしたのは、ポール・モーリアだ。
イージーリスニングの基本というか、だれでも一度はどこかで聴いたことのある音楽である。
羞恥心を隠さずにいうが、ポール・モーリアが大好きだ。

これははっきりと覚えているのだが、自分が3歳のころ、TVで住宅のコマーシャルがあった。
そのバックに流れていた音楽がとても好きで、そのCMが流れるのを楽しみにしていた
ちなみにこのCMは午前中を中心に流れていたことまで覚えている。
しっかりとメロディーまで覚えていた。

そして小学生(たぶん1・2年)になって、この曲が母のラジカセから流れてきたので、「あ!あの曲だ!!」とびっくりした。
それは母が持っていたカセットで、それによってこの曲がポールモーリアであることを知った。
ちなみにこの曲は"Petite Melodie(そよ風のメヌエット)"である。
たぶんこの曲も、ほとんどの方がどこやらで聴いたことがあると思う。

そういえば、ハイスクール奇面組で、色音好という先生が登場する。
「色男組の担任。代講専門。色男組の担任だけあって、軽薄で女たらしな性格。その為、生徒からもあまり好感を得ていない。石砂先生とは折り合いが悪く、恋敵でもある。のち一応高に転任し、演劇部顧問。アパートは「無節荘(むせっそう)」。当時のジャンプ編集部の編集者がモデル。(ウキペディアより)」
この先生は「軽いノリ」というキャラだったが、この先生が松田聖子とポール・モーリアばっかり職員室で聴いているというシーンがあった。

ポール・モーリアの音楽は、AMラジオの音質以下で聴くのが最高にいい。

Hello It's Me

2006年07月14日 | 米60's
昨日に続きのネタですが、Todd Rundgrenの"Hello It's Me"
ここ
1973年のTV番組 Midnight Special の出演時のものということです。

このトッドの姿、どこかでみたことあるなーと思ってたら・・・
そうか!ロック史上の名作、2枚組"Something/Anything"を1枚にまとめた日本編集盤、"Hello It's Me"のジャケ写だ。
調べてみたら見事にビンゴ。この出演時のものを使ったらしい。

"Something/Anything" は、人生で最もヘビロテされたアルバムの一つだ。

ピアノを弾きながら歌うトッドですが、おそらく、バックはカラオケだけど、ピアノと歌だけはライブ。
これだけでもう感激。
この映像は有名だったみたいだけど、初めて見ました。このころのトッドの映像はなかなか見つからなかったし。

さらに同じく "Something/Anything" 収録の "Black Maria"
ここ
こちらはライブでさらに感激。

いやー。トッドファンで良かった。
90年代にはちょっと暴走した感もあったが(ワラ)、現在の活動ペースにはファンとしても嬉しい限りです。
TR氏、今後ともどうぞよろしくお願いします。

Hello It's Nazz

2006年07月13日 | 米60's
ついに!
キタ━━━━(。A。)━(゜∀゜)━(。A。)━(゜∀゜)━(。A。)━━━━!!!!

You TubeにようやくTodd Rundgren関連のブツがアップされはじめました。

本日はNAZZの"Not Wrong Long"
ここ
こちらは三日前にアップされたばかりで、まだ閲覧数も少ない。

これの映像があることは知っていたのですが、ようやく見れました。
これはTV番組出演時のもので、完全にクチパクです。
長らく、ものすごく期待していたのだが、見てしまえば、アア・・・こんなもんかという感じだ。

で、もういっちょ、"Open My Eyes"
ここ
こちらは、サイケ・ガレージものコレクターズビデオなんかによく入ってる映像で、ちなみにビデオクリップ。

ナッズは高校生以来の、生涯の超フェイヴァリットバンド。
定期的に聴いておかないと生きていけません。あこがれの音楽です。

サイケの偉人

2006年07月12日 | 英60's
もういろんなところで話題になっているのだけど、シド・バレットが亡くなったそうだ。
自分が知った最も早い情報ソースは、ブランのアダチさんのミクシィ日記で、それ以降、他の方のブログや掲示板、また夕方にはミクシィのニュースにも出てた。
享年60歳だとか。

以前は「実はシド・バレットはまだ生きているんですよ」なんてネタもあったくらいの人だったが、もうこんな冗談もシャレにならない。
「生あるものには 必ず死あり」というのが仏教の出発点であるとはいえ、本当に残念なことです。

自分は、ピンクフロイドはシド・バレット在籍時代しかあんまり興味がない。

高校生の時『夜明けの口笛吹き』を買った。
まだあまりサイケも聴き始めで、ピンクフロイドがどういう位置にあるとかよくわからない時だったが、すごくその世界観が伝わってきたものだ。

同級生にビートルズ好きな子がいた。
その子がビートルズのいわゆるサイケっぽい曲が好きだというので、(例えばtomorrow never knows とか)ちょっと嬉しくなって、「それならいいのがある!」とピンクフロイドの1stをテープにとってあげた。
しかし、「一曲目で鬱っぽくなって、二曲目でノックアウトされた」と、全く意味がわからなかったようだ。
それにはかなり凹んだ。

See Emily Playがたまらなく好きだ。
このクリップが大好きだ。


本日、LSDの父ティモシー・リアリー博士から突然シノワmyspaceへフレンドリクエストが来た。
博士のプロフィールの年齢をみると、85歳となっているのだが、これは現在も博士が生きていたら・・・という年齢のことだ。

偶然にも、サイケの偉人二人の死にふれた日となりました。

ベン・ワットに似た子供

2006年07月11日 | indiepop80's
オートメイヤーのドラマーのK君がどうも帰ってきたとの噂。
もしこれを見てたら連絡ください。


暑い。暑すぎ。猛烈な湿気だ。
とにかく暑いのは苦手。早く秋、そして冬が来ないかなあ。

昨年の夏はEverything But The Girlの「Each And Everyone」を一日に一回は必ず聴いていて、常に頭の中に流れていた。
なぜなのかはよくわからないのだが、CDも改めて買い直したりもした。
このマイブームはかなり唐突だったが、かなり長続きもした。
この曲はもはや人生のフェイヴァリットソングの一つ。初期EBTGは最高です。

トレイシー・ソーンは、たしかシノワ結成のころ、Voのシノワかおりに『遠い渚』を教えてもらったことが発端。
渡辺満里奈も好きだったらしい。生歌を聴くのが夢だ。

ちなみに、今まで、ベン・ワットに似た子供を三人見ました。

【検証】竹の子

2006年07月10日 | 日本80's
先日、母がDVDを買いたいというので、一緒にヤマダ電機に行った。
母は寺尾聡の『博士が愛した数式』を欲しかったのだとか。
そのDVDを探してやっていたその時、偶然、『昭和青春グラフィティ 原宿竹の子族』というDVDを見つけた。
竹の子族は、自分が小学校1年生のころに流行っていた。そういえば、沖田浩之も竹の子族出身だった。

名作ドラマ『積木くずし』で、高部知子が自室でシンナーを吸うシーンがあり、その荒んだ部屋の壁にスプレーで「竹の子」と書いてあった。
だからそのイメージがあって、竹の子族はかなりヤバい、退廃的で危険な集団なんだろうとずっと思っていた。

小学生の自分にはまさにタブーだった竹の子、「竹の子の実体ってどんなんやったんやろ?」と思って、そのDVDを買ってみた。


このDVDは、リアルタイムに作成された、原宿ホコ天を中心とした風俗を紹介するガイドビデオのDVD化だった。
竹の子オンリーではなく、キャロルとか横浜銀蝿とかアラジンのようなロックンロールや、そしてローラースケート、さらに当時は少数派と思われるホコ天バンド、また、風見慎吾で有名な(ワラ)ブレイクダンスなどが収録されている。

このDVD、80年代のあの空気が妥協なくビシバシ伝わってくる感じだ。
わかってはいたことなのだが、80年代の感じって懐かしくもあるが、今見ればビックリもする。
 ・茶髪が少ない
 ・女子がおぼこい
この2点につきる感じ。


DVDには、竹の子族の総リーダー「かずくん」と、その仲間たちのインタビューが収録されている。
自分が初めて知る竹の子の実体だ!・・・・・が・・・・・なんとビックリ。みんな不良性は低い感じだ。
竹の子って「積木くずし」みたいな、シンナー臭のするフーテンみたいなラリラリのチンピラ集団だと思っていたので、そのイメージが吹っ飛んだ。
竹の子のチームってすごく和気藹々としてて、みんな楽しそうだ。現在のよさこいチームに近い感じだ。

この時代のインタビューを見ると、みんなどこか「ひょうきん」であることを意識しているようだ。
「ひょうきん」とは、狭義でいうと「80年代的な、軽いノリの明るさ」という感じか?
この「ひょうきん」という感性、もはや現代人が否定し、失われてしまったもののようだ。
そういえば、「新人類」って言葉もすでに死語で懐かしい。

80年代の若者って、それぞれが最終的には健全で素朴で純情で暖かい「いいやつ」という感じがする。すごく性善的。
しかし、現代は残念ながら、みんな最終的には「悪」という感じなような気がしてしょうがない。


このDVD、後半は原宿の服屋の紹介が中心となり、ロックンロール系のショップが多く紹介される。
店先で、店員がオススメの服などを紹介するのだが・・・・・・
ある店舗での取材の途中、修学旅行生と思われる坊主頭のオドオドした中学生が店から出てきて、一緒に移っていた店員より「お前あっち行け」みたく追いやられる。
しかし、矛盾するようだが、この店の奥には修学旅行生専用のスペースがあり、そこに張ってある日本地図に、自分の学校を書き込んだりするみたいだった。すごくいいなーと思った。

小学校の時、友人が「原宿」と書かれたTシャツを着ていた。
お兄ちゃんの修学旅行のお土産だったそうだ。
自分は、それをすごくカッコイイと思った。
だから、自分はこの映像にうつった中学生に共感した。


このDVD全編にわたって、ナレーターが盛んに口にするのは、「日本でもこんなに本場アメリカに近い空間があるんだぜ!」ということ。
日本の西洋コンプレックスがまだ根深い時代だったんだなーと、再認識。
ペリー来航から続く「日本は西洋に劣っている」という深層心理がムキ出しだ。

80年代、まだまだ一般的には洋物とは白人文化!との認識でしかなかったのだなーということを再認識させられた。
現在ではいつのまにやらヒップホップとか、ラップなどが日本でもメジャーなとこにあるものだし。
まあ、この事についてはここまでになるとはちょっと想像してなかった。


で、このDVD、すでに3回繰り返してみてしまいました。
自分自身、東京のことはほとんど知らない田舎モンです。

リアルな竹の子を知った初めての機会だったが、やっぱいろんな意味でいい時代だったんだなーということを実感。
幼少のころ、知りたかったことをようやく今知れた感じだ。

80年代って、70年代の否定から始まったらしい。
90年代も、80年代の否定から始まったことについては、自分が実感したことだ。
じゃあ、90年代はどういう否定対象になるんだろうと考えると、そう前時代のような極端なものはないようにも思える。
現代の閉塞感はこのへんに由来があるのかもなー。

80年代の音楽が本当にいいと思って聴けるようになってまだ日は浅い、今日この頃です。

【竹の子リンク】
その1
その2
その3
その4
その5
その6
その7
その8
その9
その10
その11
その12
その13

Tin Pan Alley

2006年07月09日 | 日本70's
本日は、北九州よりこちらのブログにもカキコしてくださるマンボウさんをはじめ、あんこうさん、かいさん、シンジさんが来てくださった。
北九州から山口までは車での往来がちょうどいい感じの距離である。
今回もとても楽しい時間を過ごさせていただいたし、いろいろといただきもした。
皆さん、いつも本当にありがとうございます!


さて、マンボウさんとははっぴいえんど好きで(セブンや怪奇大作戦でも)意気投合しているが、youtubeにティン パン アレイの映像があった。
ここ
自分はとある機会があってティンパン映像をみたことがあるが、youtubeでもいつかだれかアップするだろうと思ってたので、待ってましたという感じだ。

あらためてyoutube万歳ですねー。