シノワレコード

女性Vo60sサイケガレージ的Indiepopバンド"シノワ/shinowa"のGtヒラタによる色々レビュー&世間の話題

Karen Dalton

2006年08月11日 | アシッドフォーク
リーフハウンドレコードさんのメルマガで知ったのですけど、 Karen Dalton の映像がリリースされるようです。
アルバム " It's So Hard To Tell Who's Going To Love You The Best "の10曲に、DVDで
1. God Bless The Child
2. It Hurts Me Too
3. Little Bit Of Rain
4. Blues Jumped The Rabbit

が収録されている模様。
すでに海外では発売されています。

一度みたら忘れられないジャケットのこのアルバム、一般的にはアシッドフォークとして位置づけられています。
しかし、あからさまでステレオタイプなサイケなアシッドっぽさではなく、静かでブルージーなフォークという趣き。
あまりアシッドフォークで括ってしまうと、ちょっともったいないような懐の大きさとスケールを感じます。
もちろん、そういう聴き方でも十分応えうる内容ではあります。

リンダリンダ

2006年03月05日 | アシッドフォーク
youtubeより、Linda Perhacsの映像です。ここを栗
というか、イメージビデオですな。これは。
リンダ・パーハックスのオフィシャルサイトはこちらです。
お!このイメージビデオはオフィシャルものですね!

昨年よりフリーフォークってカテゴリーが出てきてます。
「アシッドフォーク」よりも無菌な感じが21世紀という感じだ。

個人的にはESPのGODSこそフリーフォークという感じがするのだが、如何でしょうか?

リンダ・パーハックスは最初のCD再発がなかなか見つからなくて苦労したものです。
関西では当初ほとんど出回ってなく、いまはもう閉店した、京都のZESTでようやく見つけた。
その後、ボーナストラック増しで再発されて、韓国のbeatballからは紙ジャケアナログも再発されましたよね。ポスター付き!のアナログは買っちまいました。

ヤフオクではオリジナルがなんと100000エンで出てて、希望落札価格は150000エンである。
以前、渋谷のウルトラの壁にかかっていたのを見たときは25000エンだった。タケエー。

リンダ・パーハックスはこれこそ飽きることなく聴き続けられる一枚だ。
なお、call and responseの Simone Rubiさんもリンダ・パーハックスが好きなんだそうだ。

冗談抜きのアシッドな名盤 現在アマゾンで在庫あと2枚。

2005年12月14日 | アシッドフォーク
 アシッドフォーク名盤のお知らせです。騙されたと思って聴いてみてください。
 DAVID HEMMINGSさんという方の『happens』つうアルバムです。

 元スロータージョーの、クリエイションの重鎮ジョー・フォスターがやってる素晴らしき再発レーベルRev-Olaの一枚ですけど、Rev-Olaはこういう日本ではアシッドフォークにカテゴライズされるような再発を結構出してくれています。ジョー・フォスターはこの辺を好きなんだと思う。スロータージョー自体がこんな感じですものね。
 このアルバムのハイライトは、8曲目の「After The Rain」という曲で、これはかなりA級の曲。もっとこのアルバムが有名だったらもっと知られていただろう、稀代なる名曲に間違いないです。すっごくナチュラルな高揚感のある、ソフトでドリーミーでアシッドな最高の曲。ある日にはこれだけ車でリピートして聴いてました。

 詳細は上記アマゾンのレビューに詳しいですが、ちょっとレブオラのページの邦訳っぽいです。人脈もすごいですね。
 その上記レビューにも書いてあるんですけど、この人はヤードバーズの演奏シーンが見れる「BLOW UP」(邦題「欲望」)の主演男優さんなんだとか。「欲望」は昔見たんですけど、そこまで覚えていませんでした。ジェフ・ベックが暴れるシーンしか覚えていませぬ。確かに男前や。

「欲望」のアナログ再発のサントラが昔心斎橋のパルコにあったWAVEのワゴンセールで売られていたのを思い出します。

for 雀電動自転車さんへ

2005年11月19日 | アシッドフォーク
 本日、難波におられるお世話になっている方に電話をしたところ、こちらのブログを褒めてくださって、早速、先日ブログで取り上げた「ヒッコリーウィンド」を購入して下さったとの嬉しいお言葉をいただいた。
 
 話は変わりますが、うちの妻から指摘を一つ。ドラえもんのブログで「あったまテカテカ」と書いていたんですが、「あったまデカデカやで」と怒られてしまった。幼少からそう聞こえていたんです。よくあることですよ。こういうことは。
 あるイトコが小学校の時、チェッカーズの「ギザギザハートの子守歌」の「ララバイララバイおやすみよ」のとこを「ララバイララバイこえすぶえー」と歌っていた。まあ、そう聴こえてたんでしょうが、それはいったいなんだと思っていたんだろうか。
 皆様、すんませんでした。間違いがあればどうぞご指摘下さい。

 さて、冒頭の難波の方がもしこれを聴いておられなかったら是非に購入されていただきたいブツがあります。Agincourtの『Fly Away』です。なんて読むんだろうと思って、ずっと「アインコート」だと思ってましたが、「アジャンクール」と読むんだそうです。

 こちらは、京都のメディテーションズレコードさんのメールマガジンで知って、そしてそちらの通販で購入したブツです。ちなみにこのページで試聴できる音源はアルバムの一曲目。あとに述べますが、本当に名盤中の名盤。

 このCDが通販で家に到着した日と同じく、うちに新車が来たのだ。この新車は、高速道路での事故(詳しくはこちら)で僕たちの代わりに命を奪われてしまった車の子どもなのだ。その車の車両保険(全額出た)で購入した車なんです。つまり血を受け継いでいるんです。

 いつも新しい音楽ハードを買うと、魂を吹き込む新聴式を行う。簡略にいうと、そのハードで初めて聴くCDは必ずスモールフェイシズにするというものなんですけど。
 しかし、今回はちょうどその朝にアジャンクールが来たので、運試しということで、それをかけてみたのだ。
 初めての車の車内で聴く音がハズレだったら、それはその車の一生の不覚なので、かなりの賭けだった。だけど、その心配も嬉しすぎる誤算。これは生涯の一枚になりましたよ。

 もともと、イギリスのフォークは何か難解な感じがしたり、もっと大人が聴く音楽だろうと思って、あまり聴いていなかったのだ。でもこれをきっかけにここの壁が無くなりました。
 ブリティッシュフォークのレビュー本にも、イギリスフォークでのアシッド系に分類されており、昔レココレのサイケ特集のコレクターの方の、リスニングルームの壁にも飾ってあったようなブツで、いわゆるサイケものということになるんでしょう。
 だけど、このグループの魅力は、とてもわかりやすいサイケなファクターやギミックなしで、ナチュラルなサイケ感がものすごく出ているということやということです。録音のせいかもしれないのですが、そういう空気がものすごくあるということだと思います。実はこれがいわゆるアシッドフォークの神髄なのかも。ロック的なアプローチでないことは確かですよね。勉強になりました。(ちなみに、アシッドフォークというカテゴリーについて、アメリカではB級以下のフォークはすべてアシッドフォークに一括されると、どっかで読んだ記憶がある)。

 冒頭のお世話になった方が以前されていたバンドが、実にこのアジャンクールのこういう感じだったので大好きだったんです。

 なお、こちらは某レコード屋の店長をも唸らせたブツ。自分がいうのもなんですけど、このブログを見ているすべての皆さんのCD棚にあって欲しいCDですわ。
 アジャンクールからithaca(イサカ)、という後継グループにつながるようなんですが、こちらはアジャンクールのセカンドみたいな感じに聴こえる。このithacaの方が好きだったという人もいました。この両者ともにプライベートプレスだったとのこと。メガレア盤だったのですね。ちなみに、この辺のバンドのいきさつについては、ここの記事に詳しいです。

 さらにはFRIENDSというグループも後に結成されたようで、アセテート盤一枚のみの幻のグループと言われていたようですが、今年目出度く再発!!イサカのセカンドのつもりだったとか??こちらはサイケ感は薄らいでる感じがしますが、それでもこの流れの基本的なものは全く変わっていない素晴らしいものです。2005年の再発アワードにノミネートさせていただきました!