シノワレコード

女性Vo60sサイケガレージ的Indiepopバンド"シノワ/shinowa"のGtヒラタによる色々レビュー&世間の話題

2009年のお年玉

2009年01月01日 | ジャズ
謹賀新年 
本年もシノワとシノレコをよろしくお願いいたします。


さて早速お知らせですが、1月31日(土)、山口市の man-grove(山口市駅通り2-3-22大平ビル1F)にて
シノワの本当に久々のライブをします。ただし今回は山口フォーマットでして、かおり(Vo.Electro)とヒラタ(G)の2人です。
ここに、グロッケンの一楽まどかさんが加わった新フォーマット、シノワ & 一楽まどか にての初ライブです。
http://www.man-grove.net/top.html
この日は一楽まどかさんのソロもあります。時間や詳細はまた追ってお知らせします。

さらに、2月21日には今度はOrgan's Melody(山口市湯田温泉3-7-7)にて シノワ&一楽まどか の二回目です。
対バンは JOJO広重さん、佐々木匡士さん、LILY で、18:30オープンの¥2000です。
http://www.h7.dion.ne.jp/~nowave/organ.html

そして、それ以降はかおりが産休に入ることになりますので、またちょっとシノワもお休みです。
というわけで今回は胎教ライブを2本するんですが、JOJOさん、佐々木さんのライブが胎教になるなんて幸せな子ですねえ。

いろいろと新曲もできてますので、今回はなんと新曲を2曲と新カバーを1曲する予定です。
かおりはおなかもちょっと大きくなっててギターが弾けませんので、いろいろアイデアを練ってるとこです。

お近くの方は是非にお越し下さい!!


さて、今日はまた仕事で一日忙しかった。
実はBigspace君から年の瀬に届いていた郵便物をあまりの忙しさでうっかり家庭内で失念していたようで、、、
本日、発見されて(スンマセン)開封しようと封筒を手に持つと、なんと封筒にはCDの感触があり!そしてまさにCDが入ってました。
最近はプレゼントとしてCDをいただく機会もほとんどなくなっていたので、本当に嬉しくて今日はこればかり聴いてました。

澤野工房ジャズの THOMAS FINK TRIO (トーマス・フィンク・トリオ) の 「TIME TO SMILE」
http://catfish-records.ocnk.net/product/5158
実は先日 bigspace君より「ビル・エヴァンスのアルバムにニコ(ベルベッツの)の写真のジャケがあるよ」とメールをくれてて、
今回のこのアルバムのライナーに「ビル・エヴァンスを彷彿とさせる」みたいに書いてあったので、それつながりのプレゼントだったのだ。
Bigspace君は、自分は20代前半の時にティンパンやらナイアガラやらをいろいろ教えてくれた、音の恩人でもある。

今日は寒い一日で時折吹雪くこともあった。
なんていうんだろう、寒い日に部屋で聴くジャズの暖かさ、そこからは始めての感覚があった。
偶然にも元旦の日に発見されたその封筒だったからこそのことだ。

新しい感性で音楽を聴ける条件にはこういう付加価値が多分にあるものですね。
素晴らしい一年のスタートとなりました。

新稲・子門

2007年11月19日 | ジャズ
夕方、支払いの仕事などの外回りで車中にいて、ああ久々に夕日を見ながら音楽を聴くなあと。
それだけ最近はバタバタだったんだろう。毎夕にウォーキングができていたころが懐かしい。

さて、そんな車中で聴いたのが Nina Simone の "Silk & Soul" 。
ニーナ・シモンはずっとベストみたいなのばっかりで聴いていたが、確か一年前ころ?たまたま中古で見つけたアルバムがこれ。
ジャズよりもポップシンガーとしての方の魅力が楽しめるといった内容(コアじゃないにわかファンの発言としてご容赦ください)。
一曲目の 「It Be's That Way Sometimes」 でソウルファンはすでにノックアウトされるんでしょうが、ポップファンとしては五曲目の 「Cherish」 のカバーの歌い出しのところで秒殺のはず。
ホーリーでスピリチュアルな声にこの曲の組み合わせ。これは誰にも真似できないだろうなという稀代なる一曲。
アマゾンで試聴できます
このアルバムはまさに全ポップファンのマストアイテムに間違いない感じですね。

下記、同じくカバーつながりの 「Here comes the Sun」。イメージビデオなのが残念。。。




かっこいいザボ師のお姿

2007年11月12日 | ジャズ
あまりにもかっこいいザボ師の映像があるので、貼り付けました。
アコギにピックアップとうスタイルはザボ師のトレードマークなんだそうです。
巷ではフュージョンの祖とか言われてたり、哀愁のサンタナがフェイバリットギタリストにあげていたりもするそうです。
でもザボ師はやっぱルックスが最高。


小倉の海に Gabor Szabo

2007年11月11日 | ジャズ
今日、自分の小倉在住時代より本当にお世話になっている方のお父さんの訃報の知らせがあった。
心よりお悔やみ申し上げたい。

さて、前述の通り、自分は2001年から2004年の三年間、勤務先の都合で小倉に住んでいた。
引っ越してまだ間もないころ、当時は小倉駅前にあったボーダーラインレコードのロックのコーナーでたまたま見付けたCDが Gabor Szabo の "1969"というアルバムだった。
この時はガボール・ザボのことは知らなくて、ジャケットの写真から発せられるオーラがただ異様だった。
レーベルは SKYE というとこで、ソフトロックで流行ったウェンディ&ボニーのレーベルだということはこの時にわかったけど、ジャズのレーベルとは知らなくて、ロックのコーナーにあったCDだし、おそらくアシッドフォークみたいな感じなんかなー?とか、そんな期待をもって購入した。

で、聴いてみると、すごく哀愁あふれるギターインストで、それもいわゆるソフトロック的な(笑)ソフィスティケイトされたロック曲をカバーするアルバムで、さらにサイケ風味も感じられるもうたまらなく素敵なアルバムで、たちまち虜になった。

ある曇りの夕方、まだよくわからない小倉にどこか公園でもないかなとチャリを走らせていると、海浜公園みたいなとこに行き着いた。小倉の海は工場の煙突がたくさんあるそんな澱んだ海だ。その海とCDウォークマンからの ガボール・ザボ のギターが絶妙にハマり過ぎてしまって、それはもう忘れられない風景となった。
これ以来、超フェイバリットなギタリストなんだけど、本当のジャズファンからはやや亜流扱いなのだとか。。。

youtubeに映像ではないけど、このアルバムがありました。


小倉田口商店バンザイ!

2006年03月06日 | ジャズ
本日は所用あり、小倉に少しだけ立ち寄った。
小倉の田口商店にてArchie Sheppの『Kwanza』のCDを発見した。それも1400円だ!これは本当に嬉しい!
山口にはDISKBOXこそあるが、中古レコード店まわりにはやはり飢えているのだ。


5年前くらいだと思うが、スカパーの音楽放送(デジタルラジオ?)を聴くことがあった。
それのフュージョンチャンネルでこのアーチー・シェップの「Back Back」という曲が流れていた。
強烈に印象に残るこの曲のリフが忘れられなくて、ずっとこの曲を探していたのだが、これがなかなか見つけれらなかったのだ。
探し方が悪かったのかもしれないが。
どのアルバムに入っているかもよくわからなくて、アーチー・シェップのどのCDをみてもこの曲が入っていないし。
正直、なんで一度聴いただけであれだけ心にヒットする曲が簡単に手にはいらないんだろうと疑問だった。

京都三条のブーツィーズレコードでようやくアナログで発見した時はそれは本当に嬉しかった。
そうかー・・・これはCD化されてなかったんやーと思ってそのままそう思っていたのだが、まさに寝耳に水。
ネット中心生活になって、リサーチには自信があったのだが、こういうレコード屋で初めて知る喜びは本当に久し振りだった。

ナルホドー。1997年に紙ジャケ限定再発されていたんだな。自分が聴いたのは2001年頃だからもう在庫切れだったのだろう。

ジャズはまだ体系的に聴けていないので、アーチー・シェップどうとかこうとか言える立場にない。
ただ、このアルバムは1974リリースのもので、音源自体は60年代のレコーディングののものを寄せ集めているらしい。
自分は1974生まれ。メモリアルアルバムやんけ!!

この『Kwanza』はジャズよりもソウルっぽい感覚で聴けるのが多い(でもフリージャズな感じも満載な感じが初心者に丁度イイのだ)。
ドJAZZ人間ではないので、まだこのくらいのアプローチの方が自分の等身大という感じです。

音源を探したところ、DJの方が自らの選曲をそのまま流しているネットラジオ(?)のようなのを見つけた。
ここの9分15秒から上で紹介している「BACK BACK」が聴けます。


この小倉の帰りに下関彦島の知人宅によった。
久し振りに目がキラキラしている人たちを見た。
彼らは今この世でもっともピュアに音楽に熱い人間の中の二人だなー。
こちらも大変刺激になった。




阿知須温泉バンザイ!

2006年02月25日 | ジャズ
諸事情あり、山口県山口市阿知須(最近山口市と合併した)の「てしま旅館」に宿泊した。
ここの旅館、外見は国民宿舎のような古い白いコンクリートの建物なのだが、ところがところがスットコドッコイ。
ここが巷で話題の有名旅館なのである。
この外見と内装とサービスのギャップがここのセールスポイントなのだそうだ。

ここの若主人、プロフィールによると自分より3つ若い方である。
旅館を再建するに当たり、いわゆるデザイナーズ系の旅館にリニューアルされたのだとか。
数年前にたまたまテレビで知って、うちから車で30分の近場だし、一度行ってみたいなーと思っていた。
正直、あまり期待はしていなかったというのが本音だ。

さて旅館に到着する・・・あ、以前この旅館の前を車で通過したことがある。
あー!これやったんやー。確かに外見だけではまず止まるには勇気のいる旅館である。

さて、結果からいうと大変素晴らしい旅館だった。今まで宿泊した旅館・ホテルの類では一番良かった。
完全家族経営なのだそう。非常にアットホームな接客であるが、過剰な接客サービスもないので、気を遣わないで気軽な感じだ。

部屋は全6室しかなく、自分が宿泊したのは洋室だ。スッキリした空間は入った瞬間から落ち着く感じがした。

部屋にはCDプレイヤーが備えられてあり、ロビーに並んでいるCDを借りることができる。
ジャズがほとんどだが、キャロルキングのバンド「CITY」なんかも置いてあった。ナラ・レオンがあったのはちょっと嬉しかった。ここの若主人はDJもされるとのことだ。
ロビーには日本の有名ジャズレーベル澤野工房のCDが壁に並んでおり、澤野工房とコラボしているようだ。
自分はこのうち8枚借りて聴いた。プレイヤーがあることは知っていたので、自分も数枚CDを持っていった。

部屋にはコーンのお香も常備。自分は香好きである。
部屋には日本唯一の(ワラ)オシャレ系マッサージチェア、オムロンのPISUがおいてある。以前コジマ電機で試して以来だ。

部屋内も間接照明のみで暗いので、余計な行動も押さえられ、落ち着いてくつろぐことに集中できる感じだ。
旅館に行くとなんとなくTVをボーッと見て、実はあまり家と変わらない時間を過ごしてしまったりするもんだが、そういう方向に行かない気分になる。
まったく、友人宅に来ているようで、冗談抜きで心の底から居心地が良かった。

ここの旅館のいいとこは、うわべ面のオシャレ系ではないということだった。
雰囲気だけは先行してはいるが、細かいセンスで失敗していたり、また従業員がそういう器でないために浮いてることがない。
だから逆にオシャレな空間という感じがしない、ただ居心地の良さだけを感じることができた。

さらに料理も本当にうまかった。若主人のお父さんが板長なのだとか。これもすべての品にハズレがなかった。
最近の、創作和食屋は「相田みつを」みたいな店が多い。もちろん否定をするわけではないが、これだけでイケテルような錯覚を起こす、そんな価値観ができつつある。
おそらくこのへんのこともわかっておられるのだなーと思った。
風呂ももともとは小旅館の風呂だったんだろうなーという感じなのだが、照明を上手く使っていい具合に幻想的な空間になっていた。

本当に価値ある旅館でした。山口県の誇りだなーと思った。
今度から人が宿を希望する場合には、ここをすすめることにした。

8枚借りたCDの中から気にいったのが、Chet Baker & Wolfgang Lackerschmidの『Ballads For Two』だった。当方ヴァイブジャズ好き初心者です。

人間の持っている気が、すべての物質や物理的なものに作用するということを改めて感じさせられた感じ。
また一つ勉強になった。