シノワレコード

女性Vo60sサイケガレージ的Indiepopバンド"シノワ/shinowa"のGtヒラタによる色々レビュー&世間の話題

ロケット

2005年11月30日 | イタリア
 本日はROKESです。およそ10年くらい前は、わりと安価だった再発のLP(おそらく1stと2nd)をよく見かけたが、最近はなかなか見なくなった。

 とりあえず気になるざるを得ない、ロケットギターとロケットベース(イタリアEKO社製)を持った4人。長髪具合もブリティッシュのそれとは異質な感じで怪しい。これだけでジャケ買いしますよね。
 我らが世界に誇るゴールデンカップスのハイパーベーシスト、ルイズルイス加部さんもこれを使ってはった写真を見たことある。

 ロークスは、イタリアで大ブレイクしたバンドだそうだ。イギリスで音楽活動を始めた、その後イタリアに渡って成功したらしい。
 いわゆる63年~65年ころのブリティッシュサウンドをイタリア語で歌っているのだが、これが結構いい。ブリティッシュ勢よりもなんかへんでクセのあるサウンドがちょっとハマる。ただし、これは自分の所有の1stと2ndだけの感想で、60年代後期の彼らのサウンドは聴いたことがない。

 で、なんとロークスのオフィシャルHPが発見されました。もちろんシノワレコードお得意の映像もありますえ!こちらはかなり詳細なデーターがたくさん。ギター&ベースギャラリーもあります。再発CDも結構出てるみたいだ。欲しいな。やっぱ彼らの60年代後期の展開がやっぱ気になるところです。よし。どっかで注文しよう!


 うーん、インターネットってやっぱりすごい。

*上記リンクのエコー社のカタログ、パスワードが必要っぽい。課金?残念・・・
 また、こっちにも別のページがありました。
今もなお現役であり、かつ、お元気にロケットギターを使っておられるようだ。

『V.A胎教 Vol.1』

2005年11月29日 | サントラ・イージーリスニング
『V.A胎教 Vol.1』

1 永遠のうた 羅針盤
2 The AutumnStone The Small Faces
3 Femme Fatale The Velvet Underground
4 Believe In Me Todd Rundgren
5 Sit With The Guru Strawberry Alarm Clock
6 Postcards From Paradise Dead Famous People
7 How Can I Apply? The Trash Can Sinatras
8 Here, There And Everywhere The Beatles
9 A Whiter Shade of Pale Procol Harum
10 She's A Rainbow Rolling Stones
11 Intermission(Bothing Besutis) BMX Bandits
12 Ready Eddie? (Waltz For Debby) Chamaeleon Church
13 You Didn't Have To Be So Nice Lovin' Spoonful
14 You Mary You Louis Philippe
15 Off With The Old Chamaeleon Church
16 When The Lights Are Out Call And Response
17 Busy Doin' Nothin' The Beach Boys
18 One Day The Tages
19 Strawberry Fields Forever The Beatles
20 There She Goes (Original Single Version) The La's
21 My Fairy Tale Anthony Adverse
22 A Groovy Kind Of Love The Mindbenders
23 I'm not saying Nico

ソフトロック「12.1」

2005年11月27日 | ソフトロック
 昨日は知人に会いに北九州に行き、帰宅が遅くなった。
 なのでブログ更新はお休みでした。

 さて、出発前に近所のセルフの給油所で給油をしたら、ガソリンがリッター121円だった。確か前回は124円だったので安くなってきてるようだ。数年前は安いところでリッター86円だったもんなー。

 さて、この「121」という数字から、ソフトロックのKEITHを思い出した。彼の曲には3ケタの数字のタイトルの曲があるからだ。

 そういえば、近年てっきりソフトロックの再発、人気ともに頭打ちになってきた。
 狭義の「ソフトロック」とは、雑誌『VANDA』で紹介されたり、そこが編集した『SOFTROCK A to Z』 という本(以下:ソフトロック本)に紹介されたレコードということである(自信はないが、おそらくそうだ)。

 元来、中古レコード屋で、60年代アメリカというくくりで峻別されるレコードには、よくわからないのがたくさんあった。例えば、ソフトロックで有名なLOVE GENERATIONも、ソフトロックとして体系化される以前はそういうくくりで普通に並んでいて、2000円前後だった。たぶんママス&パパスみたいなやつだろうと思って購入したら、結構よかった。しかし、紹介された後は急に値段が上がった。
 今はソフトロックのものも、以前はだいぶサイケの方にカテゴライズされていたりもした。

 そういう、よくわからんがジャケだけみると良さそうな60年代のレコードがソフトロックとして体系化され、そして自分もめちゃくちゃ夢中になった。
 ちょうどソフトロックがバブリーな時代は、どのレコード屋にもソフトロックのコーナーができ、まとまったジャンルとして並ぶようになった。

 ハーパスビザールのようなバンドをソフトロックのコーナーにならべ直しただけのところもあったが、ピンポイントにソフトロック本掲載アーチストをどんどん発掘しているレコ屋もあり、足繁くそういうレコ屋に貢いだ。当時は¥4800でアルバム買うこともあったし、¥3800なら安い方だった。

 なかにはFREE DESIGNのアルバムをウン万出して買った知人もいた。
 それだけみんな当時は欲しかったのだ。

 当時は未CD化のレコードが大半で、必死でソフトロック本を読んで頭に知識を叩きこんでいたものだ。

 あの本の掲載のものすべてがCD化されてるわけではないが、もっともソフトロックファンの念願だったSALT WATER TAFFYがアナログ・CDで再発されたところで、どうもリイシューは頭打ちになってきた気もする。まだ聴きたいのもだいぶ残ってます。トミー ロウのカート ベッチャープロデュースのやつとか、本気で最高だし、是非CD化してほしいんですけど。

 当時最も再発が進んでいたころに発売されたCDが結構見なくなってるので、買っておいてよかったなあと思う。ロバートレスターフォルサムとか。ロバートレスターもウン万のアイテムだったし、ソフトロック本がなければこんな再発もなかっただろう。



 そういえば、キースにはこういう思い出がある。

とあるレコード屋での男性二人の会話。

 男A「オレ、キース探しとんねん」
 男B「へえー、キースリチャーズのソロ探してるんやー」
 男A「ストーンズちゃうで。今、キースゆうたら、ソフトロックやで」

こんな時代があったんです。

 キースもCD化は意外と遅かった。とても素晴らしいポップチューンの数々です。
 モータウンとかのノーザンソウルのニュアンスがそのまま60年代ポップスになった感じで、最高です。

ちなみにキースの数字3ケタの曲は「98.6」だった。

これからどうぞよろしくお願いします。

2005年11月25日 | 英70's
 KEVIN AYERS を、2004の春に紙ジャケで1st~4thが再発されたのをきっかけに本気で好きになってしまいました。これまでちゃんと聴いてこなかったのです。
 先日、バンディッツ、テレスコープスとともに、購入したのが『Didnt Feel Lonely Till I Thought Of You』。こちらは上記4枚以降の3枚ということになるようです。まだまだ熱心に聴き始めて2年ほどですから、ちゃんと頭の中にディスコグラフィーも出来上がってないのだ。

 高校時代に、大物アーチストのアルバムを順を追ってドキドキワクワクしながら聴いていく、あの感覚をまた味わえると思うと、ああ、大物を聴き逃していてよかったなあと。ロック少年フォーエバー!でありたい。
 先日、最近タワーでプッシュされてるDVD『THE OLD GREY WHISTLE』のVOL2(英BBCの音楽TV番組の総集編)には、ケヴィンエアーズのインタビューから始まって、そして「MAY I」の演奏があるのですが、いやーーー 心の底からかっこいいのです。あの髪型にしたいなー。

 30才を超え、インスパイアの基本的な部分を占めるアーチストに出会えたことが、本当に嬉しい。

 昨日のブログの「サイケデリックロックの軌跡」のソフトマシーンは、ケヴィンエアーズ在籍時のもので、その時も相当かっこいいと思った。
 しかし、自分はもともとバンドでやってた人が後にソロでやる展開にあまり興味がない人なんです。だから、ビートルズ解散後のソロワークスにはあまり魅力を感じてないのです。バンドが好きなんです。こういう感覚もあって、ケヴィン エアーズも聴いていなかった。
 
 これからのマイブームは「ソロ活動」かもしれない。

 よくトッドラングレンは変態だみたいなんていわれるけど、めちゃくちゃポップで聴きやすい部分が根っこにあるアーチストですよね。ケヴィンエアーズもまずは難解なイメージが自分自身にも先行していたのですが(実際そういう部分もあるんですが)、トッドにもある、そういう部分が基本みたい。好きなアーチストには徹底的に律儀で献身的になるタイプなので、今後の楽しみが増えた感じですわ。

 この時期まで聴いてなくて、いろんな意味でほんまに良かった。

2005年11月24日 | 英60's
 ファイヤーです。

 有名な映像ですねー!

 英BBC編集の「サイケデリックロックの軌跡」に入ってて、ビデオやLDでも発売されてるやつです。自分は衛星放送でやってたのをビデオにとりました。

 このビデオでジュリー ドリスコールを知ったし、ソフトマシーンも知った。
 ソフトマシーンのここでやってる音源がかっこよかったが、なかなか見つからなかった。

 これに出てくる、スティーブ ミラー バンドの「スペースカウボーイ」が本当にかっこいい。実際のレコードの音源はそれほどでもなかったので、ここからのをテープに落としてよく聴いてました。大学のサークルのバンドでカバーまでしました。

 Arthur Brownのアルバムは、1993年当時、アナログでなかなかみつからなかった記憶がある。

 で、見付けたのは、なんば駅からベアーズに行く途中の王将の前にあった、地下に降りていくレコード屋でだった。しかし、まったくレコード屋の名前が思い出せません。誰か教えてください。

 このアーサー ブラウンは、サイケ、さらには音楽に興味のない人も興味を持ってくれた映像です。白黒映像が効いてるんでしょうね。

 コメントにて、ご自由に思い入れなり、感想なり、批評なりをしてくださると幸いです。

角る。

2005年11月23日 | 日本80's
 本日は小・中の幼馴染みと牛角に行った。最近、偶然本屋で再会してそれからまた親交が戻ったのだが、人間は全く変わらないなーというのを実感する。
 彼はクラスメイトと結婚した。彼曰く「クラスメイトだったらしいが、同窓会で知り合った」とのことだ。その子は話したことはなかったが顔は知っていたので、大変不思議なことになってしまっている。人生とはどこでどうなるのかわからんものだ。

 さて、彼は中学のころウォークマンが好きで、ウォークマンの新製品に詳しく、実際買い換えも頻繁にしていてちょっとうらやましかった。そのころの自分の愛機は東芝のWALKY(ウォーキー)。愛機ではあったが、正直なとこ、ソニーのウォークマンがかっこよく見えてた。

 その彼が好きだったのがTMネットワークだった。自分もそのころ(たしか中2)TMをちょうど好きになっていた。CDは買えなかったので、TMはテープでしか持っていなかった。そして、TMを好きになって初めてリアルタイムでリリースされたアルバムが過去曲のリミックスアルバム『DRESS』だった。結果的には賛否両論あるアルバムで有名だ。初めてのCDでのTMだし、自分はそれを予約して買った。スタンプカードが倍押しにもなるからだ。
 
 だが、それは全くつまらなかった。(´Д`|||)


 そこで、その彼にこの『DRESS』を売ったか、譲ったか、トレードしたはずだ。ちょっと気になってきたので、また聞いてみようと思う。『DRESS』の代償はなんだったのだろうか。そして、彼は満足したのだろうか。そして、今も持っているのだろうか。

 さあ、そこのあなたも『DRESS』をジャッジしてみてください。


僕たちのはじまり

2005年11月22日 | indiepop90's
 先日の福岡のタワレコではTELESCOPESのベストも買った。テレスコープスはRIDEとか、MY BLOODY VALENTINEとか、SLOWDIVEとかのCREATIONレーベルのシューゲイザー部門(シューゲイザー=轟音ギターバンド。もしかして死語?)に属するバンドで、自分が1994年の大学2年ころ本当に大好きだったバンドだ。クリエイションのこの部門には、MEDICINEもいたな。BOO RADLEYSもこの範疇にいたこともあったし、SWERVEDRIVERもそういう感じだった。

 シノワは1996年3月ころ結成し、もうすぐ10年を迎えるのだが、自分自身、結成当初はモロにこういうバンドの影響を受けていて、こういうバンドをイメージとしたギターを弾いていた。そこにBMX BANDITS とかHEAVENLYとかのキャッチーなギターポップが好きだったVOの山内かおりと、Baはヘッドコーティーズなどのガレージっぽいのが好きな村山のりこと、ストーンローゼスが好きなドラムの大塚ちずえが集まって、これらの要素がうまい具合にバランス良くミクスチャーされたのが初期シノワサウンドである。この情報を元にもう一度シノワ1のアルバムを聴いてみると、このことがよくわかると思います。

 シューゲイザーの中でもテレスコープスは、もっともオールド的なサイケムードがあったのでとてもよく聴いていた。
 クリエイション時代は、ちょっとマイブラの「SOON」みたいなダンサブルなドラムがあったりと、ダンス部門も並行していたクリエイションっぽいテイストになっています。
 しかし、クリエイション以前はもっと退廃的なムード漂う、混沌と歪んだバンドという感じなのです。このことが意外と知られていなかったりする。

 さて、確か昨年だったと思うが、クリエイションの元祖シューゲイザー(ワラ)、SLAUGHTER JOEこと(これも大好きだったなー)、ジョー・フォスターがやってる再発レーベル「REV-OLA」(もうおなじみ。結構日本人好みのソフトロックとかリリースしてます)から、テレスコープスのクリエイションのアルバムも再発されたとのことで、ずっと欲しかった。
 ただ、先日タワーで見付けたのは、クリエイション以前の混沌としたやつと、クリエイション時代のが半々くらい収録されてる、アンソロジー的な、前述のものとは別のスペースメン3のソニックブームのレーベルから出てるブツである。

 アンソロジーを出すくらいだからもう解散したのだろうと思ってたのですが、すっとこどっこい。今もなお現役でした。NEWアルバムも発表されてます!
 シノワも借りてるmyspace.comにもテレスコープスのページがあります。あとで友達のリクエストを出してみようっと。こちらは、海外のミクシーみたいなサイトです。

 このアンソロジー聴いてて、悪い意味で懐かしい感じがした。もうシューゲイザーも90年代という時代特有の過去のものになってしまった気がした。確かにもうこんなことをやってるバンドはあまりいなくなった。シノワもこういうところから始まっていたと思うと、なにか感慨深いものさえ感じた。轟音ギターはもうすっかり当たり前の手法になってしまったけど、出し方のアプローチはすっかり変わってしまった気がします。

 さて、テレスコープスの新曲を聴くと、クラシカルなサイケになってる。。。。。これをどうこういうつもりは全くないのですが、クリエイションのページでは、クリエイション時代の名曲「FLYING」のプロモビデオが見れます。やっぱこっちのほうが好きだわ。

 シューゲイザー★マンセー!


VS 篠原

2005年11月21日 | indiepop90's
 週末、本当に久々の休みで、福岡ドーム近くの親戚宅にいった。この日の夜はサザンのライブがあったらしく、21時半ころのドーム近辺は大変混雑していた。プロ野球終了後の雰囲気よりは全然治安がいい感じがした。
 さて、ホークスタウンのHMVは野球やライブがあった日は22時まで開いているとのこと。ちょっとラッキーと思ってのぞいてみることした。すると、BMX BANDITSのクリエイション時代のベストが発売されているのを見付けた。欲しくなった。しかし、こちらにはコンビニで飲み物を買うという目的のために来たので、手元には小銭を含め2800円くらいしかなかった。
 そのCDは約2500円。コンビニでいけてる食玩があっても後悔しないよう、金は残しておかねばならない。また、自分はタワレコ派。総じてHMVは置いてるアーチスト数の絶対数が少ないと感じるのと、タワーよりも高いイメージがある。次の日タワーに行く予定にもしてたので、そこで買えばいいやとスルーした。

 さて、ホークスタウンを進むとゲーセンを見付けた。さらにこの二階にバッティングセンターがあるのを見付けてしまった。20球で400円とちょっと割高だったが、どうしてもしたくなったのでプレイすることに。
 いきなり第一球目にワンバウンドのボールが来た。あわてて、ボールの高低調整で高めにあわせると、今度は頭の上を通る大暴投。さらに低くしたとこでちょうどよくなったが、またワンバンが来たりと不安定なピッチング。ちなみに、ピッチングマシーンに映し出されているバーチャルピッチャーは、ダイエーの背番号16の篠原だ。
 で、たしか10球目くらいにボールが内角に来た。思いっきり撃ちに行ったところ、なんとちょうど左手人差し指のところにデッドボールをくらってしまった。自分の両脇のゲージは両方ともカップルがキャーキャー騒いでいたので、この現場をみていたはずはないが、無意識の照れ隠しなのか、終了後思わず苦笑いをしながらゲージを去っていた。
 指がちょっと腫れていたのでトイレで冷やした。先日、防府の印度洋でポートカスのライブを見たばかりだ。ヒロシさんのギターがめちゃかっこよかった。ああいう弾き方を練習してみようと勇んでいたので、出鼻をくじかれた気分になった。

 福岡の皆さんへ。ホークスタウンのナムコのゲーセン、二階バッティングセンターのピッチャー篠原のゲージは危険です。

 トイレで冷やしながら、「嗚呼あの時、バンディッツのCDを買っておけば、バッティングセンターにはいかなかっただろうに」と猛烈に後悔した。コンビニでペットボトルを二本買って、その間に指をはさんで帰りました。トホホ。

 さて、次の日、タワーに行った。以前はタワーでは輸入盤は買わないようにしていた。結局アマゾンの方が安い気がしていたのだ。以前は確かにそういうのが多かったが、最近ではタワーの方が安いことが多い。タワーは最近、拡大路線だし、店にもよるが頑張っている気がする。かなり値段調査もしているのだろう。コンピCDにはかなりお買い得なものが多く、ノーザンソウルのコンピには大変安い良盤が多い。
 タワーにバンディッツがなかったらどうしようかと思ったが、やはり、HMVより100円安い2400円で売っていた。明後日の23日からはWポイントということだったので、今日の購入はちょっと悲しかったが、まあ仕方ない。
 うちに帰って、アマゾンでチェックしたら、アマゾンはこれが2600円だった。Amazon.co.jpは最近高くなってきてるようだ。タワーより1000円も高い商品があったり、最近ちょっと不信感がある。まあ、マーケットプレイスを利用すればよいのかもしれませんが。
 しかし、新しいnugettsのboxがタワーでは10000円ちょいなのが、アマゾンでは7260円だったりと、一概にタワーが安いとは言えない部分もある。

 で、このバンディッツのCDですが、クリエイション時代のベスト、リマスター、レアトラックということで、最高!! CDの前半は人生の一枚でもある『LIFE GOES ON』を中心とした選曲(『LIFE』についてはこちらは稿を改めたい)。違う並びで聴くとまた新鮮だ。ライナーには一曲ごとの本人たちによる解説もある。
 残念だったのは、『LIFE GOES ON』で好きだった、ラストの曲に行く前の曲間インストである、12曲目「インターミッション」、これが入ってなかったことだ。まあこの曲が入ることはないだろうが。実は、シノワのアルバムの8曲目『in the bathroom』は、これを意識したモノです。ここで初めて公にしましたが、気づいておられた方はおられましたでしょうか?

このCD、厳密には再発ではないが、再発アワードのエントリーNO3に決定!

for 雀電動自転車さんへ

2005年11月19日 | アシッドフォーク
 本日、難波におられるお世話になっている方に電話をしたところ、こちらのブログを褒めてくださって、早速、先日ブログで取り上げた「ヒッコリーウィンド」を購入して下さったとの嬉しいお言葉をいただいた。
 
 話は変わりますが、うちの妻から指摘を一つ。ドラえもんのブログで「あったまテカテカ」と書いていたんですが、「あったまデカデカやで」と怒られてしまった。幼少からそう聞こえていたんです。よくあることですよ。こういうことは。
 あるイトコが小学校の時、チェッカーズの「ギザギザハートの子守歌」の「ララバイララバイおやすみよ」のとこを「ララバイララバイこえすぶえー」と歌っていた。まあ、そう聴こえてたんでしょうが、それはいったいなんだと思っていたんだろうか。
 皆様、すんませんでした。間違いがあればどうぞご指摘下さい。

 さて、冒頭の難波の方がもしこれを聴いておられなかったら是非に購入されていただきたいブツがあります。Agincourtの『Fly Away』です。なんて読むんだろうと思って、ずっと「アインコート」だと思ってましたが、「アジャンクール」と読むんだそうです。

 こちらは、京都のメディテーションズレコードさんのメールマガジンで知って、そしてそちらの通販で購入したブツです。ちなみにこのページで試聴できる音源はアルバムの一曲目。あとに述べますが、本当に名盤中の名盤。

 このCDが通販で家に到着した日と同じく、うちに新車が来たのだ。この新車は、高速道路での事故(詳しくはこちら)で僕たちの代わりに命を奪われてしまった車の子どもなのだ。その車の車両保険(全額出た)で購入した車なんです。つまり血を受け継いでいるんです。

 いつも新しい音楽ハードを買うと、魂を吹き込む新聴式を行う。簡略にいうと、そのハードで初めて聴くCDは必ずスモールフェイシズにするというものなんですけど。
 しかし、今回はちょうどその朝にアジャンクールが来たので、運試しということで、それをかけてみたのだ。
 初めての車の車内で聴く音がハズレだったら、それはその車の一生の不覚なので、かなりの賭けだった。だけど、その心配も嬉しすぎる誤算。これは生涯の一枚になりましたよ。

 もともと、イギリスのフォークは何か難解な感じがしたり、もっと大人が聴く音楽だろうと思って、あまり聴いていなかったのだ。でもこれをきっかけにここの壁が無くなりました。
 ブリティッシュフォークのレビュー本にも、イギリスフォークでのアシッド系に分類されており、昔レココレのサイケ特集のコレクターの方の、リスニングルームの壁にも飾ってあったようなブツで、いわゆるサイケものということになるんでしょう。
 だけど、このグループの魅力は、とてもわかりやすいサイケなファクターやギミックなしで、ナチュラルなサイケ感がものすごく出ているということやということです。録音のせいかもしれないのですが、そういう空気がものすごくあるということだと思います。実はこれがいわゆるアシッドフォークの神髄なのかも。ロック的なアプローチでないことは確かですよね。勉強になりました。(ちなみに、アシッドフォークというカテゴリーについて、アメリカではB級以下のフォークはすべてアシッドフォークに一括されると、どっかで読んだ記憶がある)。

 冒頭のお世話になった方が以前されていたバンドが、実にこのアジャンクールのこういう感じだったので大好きだったんです。

 なお、こちらは某レコード屋の店長をも唸らせたブツ。自分がいうのもなんですけど、このブログを見ているすべての皆さんのCD棚にあって欲しいCDですわ。
 アジャンクールからithaca(イサカ)、という後継グループにつながるようなんですが、こちらはアジャンクールのセカンドみたいな感じに聴こえる。このithacaの方が好きだったという人もいました。この両者ともにプライベートプレスだったとのこと。メガレア盤だったのですね。ちなみに、この辺のバンドのいきさつについては、ここの記事に詳しいです。

 さらにはFRIENDSというグループも後に結成されたようで、アセテート盤一枚のみの幻のグループと言われていたようですが、今年目出度く再発!!イサカのセカンドのつもりだったとか??こちらはサイケ感は薄らいでる感じがしますが、それでもこの流れの基本的なものは全く変わっていない素晴らしいものです。2005年の再発アワードにノミネートさせていただきました!

2005シノワ再発アワード エントリーNO.1

2005年11月19日 | 米サイケ・ガレージ
 気づいてみれば、今年もあと一ヶ月わずかとなった。
 年末になると、本年購入したブツを振り返ったりしますな。

 さあ、今年の再発大賞のノミネート作品をあげ、そしてシノワ再発大賞を決定したいと思う。

 まず、エントリーナンバー1はDAISY CHAINの『STRAIGHT OR LAME』!

 60年代ガレージ・サイケ的な女性オンリーガールズバンドを見付けるとどうしても買ってしまう。例えば、ソフトロックで流行ったFEMININE COMPLEXとか、ソフトロック本に載ってたHONEY Ltd.、ROCK FOLOWERS、ガレージならLUV'D ONES、SHE、ACE OF CUPS、別格なとこではSHAGGSとか。
 
 ファミニズム反対論者でもないし、ケンカを売るつもりもないが、SHAGGSは除いてこれらのバンドは、結局永遠の一枚にはなりえない感があった。しかし、こういうバンドを見付けるとやはり買ってしまう「女性オンリーバンド幻想」にとらわれていた。

 このDAISY CHAINもこの幻想のもとに購入したブツ。だが、これにはちょっとビビッた。サイケの世界でもかなりオンリーワンな感じであるが、それを超えたロックバンドとしてかなりオンリーワン。独特の世界観と手触りを持っている感じ。買って全く損しませんぜ。

 全体的には、暗く、ダルであるが、それを上回るメランコリックさと、これらの要因であるぼんやりしたボーカルとコーラスワークが本気で最高。
 ホーンの入った、「がんばって元気な曲もやってます!」的な曲さえも、やっぱりぼんやりした感じが抜けない。録音のせいもあるだろうが、こういうところが最高にいい。

 確か、ディスクユニオンの広告には「幻想的なコーラスが飛び交う、WENDY&BONNIEファン必聴」というポップがあって、かなり的を得ている感じだが、もっとこれよりもオンリーワンな感じ。

 デイジーチェインは、ローズマリーバトラーさんという、大物アーチストのバックコーラスをたくさんやってる方の初期バンドらしい。日本でいう伊集加代子さんみたいな方なのだろう。

 いやー。エントリーNO1からさっそく本命が来ましたよ。
 「再発してくれてありがとう」と思わずいいたくなる一枚でした。