きぼう屋

生きているから生きている

畳へ

2009年09月19日 | ホームレス支援のこと
市役所前炊き出しに来られる人数が若干増えています

政治の話題で持ちきりのこのごろのこの国ですが
政治というのは
市役所前炊き出しに来られる方が減るようにすること
だと思います

本日は71歳の男性が畳にあがる第一歩が支援する仲間のネットワークにより起こされました
感謝

今月中には具体的に次の生活が見えるようになればと願います


先日

スナック菓子に飴にプリンにヨーグルトにゼリーにジュースに牛乳をたずさえて
それもそれぞれうちの子ども5人分ずつたずさえて
だから大きな袋がパンパンになったものをふたつたずさえて

半年前に自立生活をスタートさせた方が訪ねてくださいました

ありがとう
でも
ごめんなさい

本当はこちら側が
何も持たないでもたずねてもらえる人間となり、家とならねばならいのに

その方はお酒でテンションをあげてもいました

ごめんなさい
僕がありのままでたずねてもらえる人間だったらお酒もいらなかったのに


ここ数年
自立された方で訪ねてくださる方がたくさんおられて
とっても嬉しく感謝するしかないのですが
今回のように極端でなくても
本質的に同じスタイルで訪ねてこられる場合が多いことに気づき始めています


確かにホームレス生活を強いられていた方の中では
人が好きだけれども人と会うのが苦手という
単なるシャイとは異なるタイプの方が多く・・・

そしてそれは
それまでの人間関係の中で
人と会うのが苦手にならざるを得ない経験をされているのだろうと私は推測しており
またそれは
ホームレスにならざるを得なかった原因の大きなものだと思うわけで・・・

だから
これからは
何も持たず
何も飲まず

人に会うことができるということを
当事者と共に目指す必要があると感じています

もちろんそれは
何も持たず
何も飲まず
ということを押し付けるわけではなく

他者と交わる
ことに確信をもつことを目指すということであり
その結果として
何も持たず
何も飲まず
が起こるということです


本日(もうとっくに昨日ですねえ)の昼は
元ホームレスの方との10年の付き合いをインタビューされました
本になるそうです

真正面から話すと言葉が詰まるので
なんか周辺部分を話してしまったような気がします
でも
彼のことを話すには
今はいろいろと生々しすぎて
ちょっと無理でして
もっともっと時が経つのを待たねばならないようです

すみません

しかし
いい本になったらうれしいです

いい本というのは
それを読んだ人が
間髪いれず
ホームレス当事者に会いに行く
という本です

ぜひともよろしくお願いいたします