Rainy or Shiny 横濱ラジオ亭日乗

モダンジャズ、ボーカルを流しています。営業日水木金土祝の13時〜19時
横浜市中区麦田町1-5

THE BLUE ROAD

2011-05-24 11:38:57 | JAZZ
雨が降って伊勢原の小稲葉という地域にある「アヤメの里」
も見ごろを迎えたと予想して寄り道してみたら見事に外れた。
寒い冬の反動で菖蒲畑には冷たい雨と東よりの風にゆらぐ
数本の菖蒲がちょこっと咲いているだけ。
三ノ宮の比々多神社の水路では満開だっただけにこの様子
だと見ごろは6月の初旬だろうか?
あては外れたがこの畑の周りには、近在ではみかけなくなって
しまった麦畑が「麦秋」を迎える風景、粟の未分化雑草みたいな
「えのころ草」が畑地の外縁を彩って、隙間には「紫ツユクサ」
が可憐に水滴を垂らすような季節の変化指標を観察できる寄り道
の魅力も溢れている。
ちょうど西の正面には晴れていれば大山の稜線を愛でることもで
きるし心のなかの遠近感を味わうにはもってこいの広々とした
眺望が好きである。

帰ってきてコーヒーと駄菓子をつまみながらフィッシャーアンプ
、モニターゴールドスピーカーを鳴らす為のBGMを捜す。
雨の日没時の一曲を絞ってみる。アトリエサワノの隠れベスト
セラー、「A BOY FULL OF THOUGHTS」
ベント・エゲルブラダの思念と叙情が高次元結晶を成し遂げた
1988年の傑作CDとして密かな人気を博している。
どこかスエーデン民謡の「懐かしのストックホルム」日本の「五木
の子守唄」の調子を彷彿させてくれるエゲルブラダが編曲した
オリジナル曲「THE BLUE ROAD」を別テイク曲と聴き
比べる。アルコベースとピアノのシンプル旋律の絡み、バッキング
するドラムがさわっとしたブラシで揺するテンポはまるで緑園の道
を歩行しているような懐かしい快感を呼び覚ます曲だ。


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