駅前のドラエモン

小田急線の向ヶ丘遊園駅の駅前で友人のＨさん、歯医者のＳさんと夕刻に落ち合う。先日、Ｓさんの持っているリコーの２８ミリ単焦点型コンデジで撮った優れた画像をもらう目的があった。ついでに町田で開業されているＳさんも帰りの途中ということで合流して、しばしの四方山話を町外れにある「ラーメンハウス」で行う。このお店は名前こそ風情がないが、過去に数回訪れてよい印象を持っていた。ところがその盛り付けの圧倒的ボリウムを失念していたせいか、でてきた野菜炒めの分量は普通店の二倍の凄さ！Ｓさん共々苦戦しあうことに。

最近の登戸、向ヶ丘付近にはデフレを逆手にとった日本系バーミヤンなどの表層的計算ずく中華を粉砕しようとする、中国人経営になる個人店輔の躍進が目につく。どこの店も日本の勝ち組、「バーミヤン」「餃子の王将」に負けまいと味の奥行き、惜しみないボリウムで勝負する。こうした流れはよい競争意識を鼓舞して在来の「ラーメンハウス」などにも影響を与えているのだろう。

この店は近くに府中街道が走っていて川崎の市街へ向かう長尾在にある。その付近に「藤子不二雄ミュージアム」がオープンしたらしい。向ヶ丘遊園駅の改札とロータリーを挟んだ舗道に記念の銅製のドラエモン像が新設置されていた。ドラエモンよりはるか以前の「魔太郎くん」「少年時代」など藤子不二雄というマンガ家が二人の合作ということを知った時の傑作を思い出す。付近の生田緑地には岡本太郎の記念館があって、こんどは藤子不二雄、なぜか川崎郊外のこの地には天衣無縫と縁のある人物が多いことに気づく。