百瓶逸酒

我が家にある各種開封・未開封のお酒を記録するのが目的のブログです。
単なる自分の整理のためだけですが^^;

サゼラック18年・ライウィスキー

2006年11月30日 | アメリカン・ウィスキー
本日のお酒。サゼラック18年、ライウィスキーです。
バーボンに比べて、ちょっとマイナーな感じのするライウィスキー。オールド・オーヴァーホルトやターキー・ライなどが有名ですが、これはサゼラック社のプレミアムウィスキー。以前出回ったイーグルレア17年にボトルデザインが似ているな、と思ったら同じバッファロートレース系列でした。なるほど。
1983年春蒸留、2001年秋ボトリング。月ではなく、春とか秋と季節単位で記入するところが、アメリカ南部らしくのどかな感じでいいですね。度数45%、750mlです。
このサゼラックは、モルト・アドヴォケート・マガジンや、ウィスキーマガジンのアメリカンウィスキー・オブ・ザ・イヤーで過去何度も輝かしい実績をあげています。
メロウで豊かな香り、ややスパイシーですが、余韻がかなり長く続きます。
創業1850年と書いてありますが、このサゼラック社の大元のサゼラック・コーヒーハウスが開業されています。ここで”America's First Cocktail”が生み出されたとの事(裏ラベルによると)。ライウィスキーを使うカクテルのようです。なかなか由緒あるブランドの復活だったようですね。
その後、面白そうな来歴がラベルに書いてあるのですが、輸入者のラベルがべったり。いつも思うのですが、あれって他に貼るところがないんでしょうか。気になる内容が読めず大変困り者です。

コニッサーズ・チョイス・ブラドノック1988

2006年11月29日 | スコッチ・シングルモルト
本日のお酒。コニッサーズ・チョイスの商品は初めてご紹介します。
ブラドノック、ローランドの蒸留所で、現在は稼動していません。これもゆくゆくは幻のモルトになるでしょう。ローランドのモルトというと、実は飲んだことがない、という方が意外に多かったりします。確かに銘柄が少なかったり、個性が弱く思われがちだったりするからでしょうか。銘柄が少ないことは否めませんが、リトルミルやオーヘントッシャンなど一筋縄ではいかない曲者も多いと思います。思うに、とあるミュージシャンと同姓同名の某評論家による採点なんかが影響しているのではないでしょか。ローランドはあまり点数伸びてません。
香りは、柑橘からむせかえるような麦。味わいはあくまで骨太。オイリーさはあまり無いのですが、芯が太い酒質です。しかし、フィニッシュのぬけは早いので、しつこい感じはありません。そこがローランドの良いところ。アイラやスペイサイドの立派な立派な、立派としか言いようの無いモルトに疲れたら、こういうモルトもいいものです。
あっさり味の多いコニッサーズ・チョイスにしては、なかなか飲み応えのあるボトルでした。1988年蒸留、2001年ボトリング。40%です。
余談ですが、行き付けのBARでコニッサーズ・チョイスのインデントを見せてもらうと、バラエティ豊かなラインナップに感動してしまいます。業務店だけでなく、市場にももっとバラエティ豊かに流通してくれると、一消費者としては大変嬉しいのですが…
需要と供給のバランスには勝てません。

フェルネット・ブランカ

2006年11月28日 | リキュール
本日のお酒。全体を写しているのでラベルがよく見えませんが、70年代頃の流通品です。封紙がついています。
これは、以前書いたキナ・フェルネと同じ頃入手したもの。ラベルのデザインはほとんど変わっていませんが、容量が750mlになっています。(現行は700ml)
フェルネット・ブランカは非常に好きで、BARでもよく頼むのですが、現行のものは苦味が大変シャープで、どちらかといったらソーダ割りなんかで飲んでます。
しかし、この旧ボトルは苦味以外の味が大変幅広いです。雑味が豊富と言ったら語弊がありますかね。だからもっぱらストレートでちびちび。
この手の薬草系リキュールは好き嫌いがはっきりしてますが、私はハードリカーの合間に少し飲むと、翌朝が随分ラクになります。

キングズバリーズ・グレングラント15年

2006年11月27日 | スコッチ・シングルモルト
本日のお酒。キングズバリーの懐かしラベルです。
グレングラント、1980年蒸留、1996年のボトリング。
オークとシェリーの両方で熟成をかけています。色がかなり濃いめ。
トップノーズからかなりのシェリー香、この色目もシェリー熟成が効いてるようです。最後はしっかりバニラも追いかけてきますが、このモルトに関していえばシェリーフィニッシュ以外のなにものでもありません。15年もののグラントにしてはしっかりしたボディですが、それもそのはずの59.1%。加水しないとちょっと厳しい。それでも、もう少し寝かせればケルティックコレクションに使えそうです。
所有はシーグラム社になっています。昨今のメーカー間のすさまじい買収・合併の中で、今はどこが所有してるのでしょうか。

ボンベイ・サファイア

2006年11月26日 | ジン
本日のお酒。ジンです。
まずは色。中身は無色透明ですが、瓶の色がご覧の素晴らしいサファイア・ブルー。
センスの勝利ですね。
独特の香味がありますが、珍しくその香味のもとになるボタニカルが公表されています。
以下記すと、
アンジェリカ、コリアンダー、カッシア・バーク、クベブ・ベリーズ、グレーンズ・オヴ・パラダイス、アーモンド、レモン・ピール、リコリス、ジュニパーベリー、イリスです。
中でもあまり聞き覚えの無いのがカッシア・バーク、クベブ・ベリーズ、グレーンズ・オヴ・パラダイス、イリスあたりでしょうか。そう思ってネットで検索したら、意外と精油、香辛料や漢方などでポピュラーみたいです。カッシアはあの人気バンド、ケツメイシの名前の由来になった「決明子」の遠い親戚だそうです。なるほど。
こちらのBARに初めて行った時にジンの指定でこれを頼んだため、カクテルには必ずこれを使っていただいてますが、繊細な香りを壊さず美味しく作ってもらっています。
サファイアのブルーも元を正せば不純物のせい。この不純物の成分が変わればルビーになります。不純物と言っても世界で一番美しい不純物なのでしょうが。

ワイルドターキー12年

2006年11月25日 | アメリカン・ウィスキー
本日のお酒。ワイルドターキーの12年もの。レギュラー商品の長熟品です。
80年代から90年代にかけて洋酒を飲まれていた方にはわかると思いますが、バーボンがちょっとしたブームになっていた時期があります。
かくいう私も明けても暮れてもバーボンがなけりゃダメ、という時期がありました。カッとのどを焼く感じ、焦げ風味の中にあるコーンの甘さ、ロックで飲んでもだらしなく伸びない味わい。しかし、スタンダードクラスになると、モルトのような明確なキャラクターの違いは感じにくく、嗜好はより分かりやすいスコッチへと移っていきました。それにある時期から、バーボンの味わいが妙にうすっぺらい、なんとなく軽い風味になってきたような気がしてだんだんバーボンとは縁遠くなったりしました。
この12年も、ターキーが正面を向いていたころより、ボディがかなり軽くなってきたような気がします。少々寂しいと思う反面、若さにまかせてガツンとしたものを好んでいた頃に比べ、体力もすっかり落ちた今ではシッピング・ウィスキーとして飲むにはこのくらいが一番いいのかもしれません。

パイプメジャー25年

2006年11月24日 | スコッチ・ブレンデッド
本日のお酒。パイプメジャーというスコッチ、ブレンデッドウィスキーです。
写真では見えませんが、ネックシールに”OVER 25 YEARS”とあります。
このウィスキーを作るMONTROSE WHISKY COMPANY LTD.という会社は、他銘柄をリリースしているのかどうかはさだかではありませんが、このPIPE MAJORという銘柄は各種出ているようです。
ブレンデッドを飲んでいて感じるのは、せいぜい100数種しかないモルトと更に少ないグレーンの組み合わせでこうも多様な味を作り出せるものか、ということです。しかも商業ベースで通用するレベルのものを。この25年、とにかく第1印象で浮かび上がるのが蜜。糖蜜の甘さで、これがはんぱじゃない。しかし、べったりした甘さではなくとても上品な甘さです。非常にリッチで、チョコレートなどと合うかもしれません。たまたま手に入れたのですが5,000円程度でした。もう手に入らないだろうなぁ。
写真の人物は主席吹奏者(PIPE MAJOR)。戦闘時、軍の先頭に立ってマーチを吹き、全軍を鼓舞する役目です。
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グレンスコシア12年

2006年11月23日 | スコッチ・シングルモルト
本日のお酒。グレンスコシア12年、しょっぱなに書いたモルトの新定番です。
このグレンスコシアは原料不足やら不安定操業やらが言われてきましたが、そのせいか年数短めで新たにリリース。ラベルも一新。可もなく不可もなし。シンプルすぎて嗜好品ぽくありません。
前14年は結構あかぬけないラベルでしたが、味わいはとても好きなものでした。新しくなって、期待と不安入り混じりながら飲んでみました。

…随分スマートになりましたね。ボトルの形に合わせてしまったのでしょうか。
前ラベルのようなオイリーさが無くなり、さらっとした酒質に変貌。香りも平板な感じ。肝心の味も、ミルキーさやココナッツ風味が消え、麦が前面に出てきました。
ネガティブな事ばかり書きましたが、フィニッシュに、海沿いモルトに時々出るトロピカルフルーツの香りが残るのが好印象です。
期待が大きすぎた事もあったのですが、前のボトルとは大きくキャラクターが変わったのが残念。やはり、お手伝いのスプリングバンクの職人さんの作りが出てきたのですかね。
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カーデュ12年

2006年11月22日 | スコッチ・シングルモルト
本日のお酒。これまた懐かしいボトルです。
これも例によって、こちらで購入。
ジョニーウォーカーのキィモルトのひとつです。写真では見えませんがネックシールではストライディングマンが元気に歩いてます。
ジョニー・ウォーカーはご存知のように、ブレンデッドの超巨大ブランドで、赤、黒、金、青、他にピュアモルトの緑などがあります。当然、各種キィモルトの使い方が変わり、それぞれの個性が生み出されていくのですが、一貫して使われているのがこのカーデュだと言われています。
実際に味わってみると、甘く、華やか。切れ角がありシャープさもある。美味い。しかし、逆にあまりにバランスが取れすぎると良さが埋没してしまう、そう感じさせる種類のモルトです。シングルモルトは、全体の中でどこか破綻する要素があるものが、ある種のインパクトを与えてくれる場合があります。BARで何種類かモルトを味わう。しかし明日になったら記憶に止めておけるのだろうか、そんな危うささえ感じてしまいます。
ところがジョニーウォーカーと言えば、古今に鳴り響くベストセラー。世界中のどれだけの数の人々に愛されてきたのかわかりません。そのブレンデッドの味を支え続けたのがこのカーデュ。実は、強く主張する事無く、一歩も土台を揺るがせない渋いバイプレーヤーなのです。
声高に主張しなくてもきっちり自分の役割をこなし、逆にその人がいなければ成り立っていかない、組織の中の大事な裏方に徹する人。
素敵じゃありませんか?そんな人も、モルトも。
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アララット・5スター

2006年11月21日 | その他ブランデー
本日のお酒。再びアルメニアン・ブランデーの登場です。
アララットの5スター、5年熟成ものです。写真には写っていませんが、特級表示で、輸入業者が(株)ソユーズ。白樺の前身でしょうか。時代はわかりませんが、ラベルに印字で”210486”の数字。86年4月21日に輸入したものでしょうか。
このブランデーを入手するきっかけはさるBARでのマスターとの会話。
「S町かどのI酒店って知っとるですか?」
「あぁ、わかります。」
「入り口わきのディスプレイに古いアララットがあるごたっですよ。」
「ほんなこつですか!じゃ、買いにいってこよう。」

実際に買いに行った。
店内には無愛想(失礼)なおじさん。こうなれば単刀直入に切り出す。
「あそこに入ってるブランデーは売り物ですか?」
おじさん、ちょっとあっけにとられる。
「長いことあそこに置きっぱなしだから、飲めるかどうかわからんよ。」
「ください。いくらですか。」
おじさん、しばし黙考。やべ、ふっかけられる。
「500円でも貰おうか。」
頭の中では吉本新喜劇の全員こけるシーンが去来。しかし、間髪入れずおじさんに500円玉を押し付け、商品をかっさらって店外へダッシュ。その後BARで開封、祝杯。これだから古酒探しはやめられない。

割りに甘め。香りもコニャックのような複雑さもない。その代わり、全てにおいて骨太。一本太い筋が通っている感じ。どちらかと言ったらウィスキー飲みが喜びそうなブランデーです。

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