百瓶逸酒

我が家にある各種開封・未開封のお酒を記録するのが目的のブログです。
単なる自分の整理のためだけですが^^;

開運・特別純米

2009年08月17日 | 日本酒

 本日の日本酒。静岡の銘酒、開運。この銘柄、いろいろ飲んでいたつもりでしたが、特別純米は飲んでいませんでした。盲点。

 派手にアピールするタイプではありません。かといって"いぶし銀"の味わいというわけでもなく、普通に飲めて、普通に美味しい酒です。こんな当たり前(?)の酒をコンスタントに作り続ける事が、実はとてもとても難しいことであること、は想像に難くありません。

 香り・酸味・飲み口が常に程よく、飲み飽きしない、かといって味わいに乏しいわけじゃない。他にどんな銘柄があるか、と乏しい経験のなかで考えても、そういくつもは出てきません。インパクトのあった銘柄はいろいろ思い浮かぶのですが。では、それらインパクトのある銘柄を日常酒として飲み続けるか、と問われると、そこはやはり返事に詰まってしまう。"日常に耐える酒"の凄みを見たような気がします。

 なんせ、この暑さでクーラー無しの室内、常温で飲んで美味しく飲めたんですから。

早瀬浦・純米酒浦底・無濾過生原酒おりがらみ

2009年06月03日 | 日本酒

 ここのところ公私ともに不調続きで、ゲン直しにラベルだけでも派手なものを、と思い購入してみた酒です。なんとなくラベルを見ているだけでも高揚してきます。

 福井は若狭の早瀬浦は、わたしがよく買いに行く店でレギュラーに扱っている銘柄なので、割りによく飲むほうなのですが、無濾過の生原酒は初めてです。しかもおりがらみ。

 早瀬浦はいかにも海辺の酒、という感じに、明快でキッパリ、白黒、輪郭のはっきりした辛口です。時にはそのシャープすぎる酒質に疲れる時もあるのですが、この浦底はたっぷりふところ深く、悠揚迫らぬ存在感が感じられます。思ったほど飲み飽きもせず、十二分に日本酒を堪能できました。これはまたいい銘柄を知ったもんです。

悦凱陣・手造り純米・オオセト・無濾過生原酒・平成二十酒造年仕込十七~十八号

2009年05月13日 | 日本酒

 タイトルが長いです。しかしまあ、つくづく日本酒も頭で飲むのもになったなぁ、と思います。私の場合は感覚だけですので、詳細なデータは酒屋さんのHPをご覧になってください。

 香りの濃密さもさることながら、ファーストインプレッションが甘味。しかも結構どっしりとした甘さ。ちょっと嫌な予感のまま、食事するとこれがビックリ、甘味が米の芳醇な旨味に変わってとても飲みやすくなりました。最初は分からなかったキレも十分にあるため、飲み飽きもせず美味しく食事とともにいただきました。ただ、刺身(スズキ)は少々、酒に寄り切られた感じ。

 18~19度の原酒は、さすがに食事と一緒に飲むにはちょっと強すぎ。いつも和らぎ水を用意してます。これからの季節は、氷を一個浮かべてもいいですね。

初雪盃・吟醸・しずく媛

2009年05月08日 | 日本酒

 生原酒です。蔵元は愛媛は砥部町。銘柄自体は初めて飲みました。

 落ち着かせるため、1ヶ月ほど冷蔵庫で保管。そのせいか、声高に香り・旨味を叫ぶタイプではない分、どっしりと腰の座った、絞りたてとは思えない落ち着き。おりがらみでも妙に重苦しくなく、旨味の精髄の結晶のような繊細さでありながら、日本酒を飲む楽しさも十分満喫。

 若干値が張るなあ、と思いつつ、ま、たまにはいいか、の贅沢な味。

神亀・ひこ孫・純米

2009年03月20日 | 日本酒

 ここんところ飲んでるお酒。3年貯蔵させる贅沢な純米。確かに純米にしては、他の銘柄より比較的割高。しかし、その味わいを知れば、値段の文句は出ないはず、多分。

 なによりも燗。この神亀という銘柄は、冷やすと酸味と老ね香を感じてしまいがちですが、このひこ孫はどちらかというとそのニュアンスが少なく、特にぬる燗にすると、辛口と感じたその味わいが一瞬にして、まろやかな旨味として溶解します。ゆるゆると居間で、いつまでも飲んでいたいお酒。

 瓶には札が付いており、「人生の機微の解った35歳以上の大人に飲んでいただきたい」との事。年齢はクリアですが、それ以外は実に難しい注文。ま、結局飲むんですがね。


開運・純米・ひやおろし

2009年02月26日 | 日本酒

 昨晩飲んだお酒。なんで今頃ひやおろし?という感もあるかもしれませんが、なにせ冷蔵保存の手間がかからないこの時期、秋口に購入したひやおろしをじっくり4ヶ月常温(かなり低温ではありますが)保存させてみました。

 開運はたっぷりした旨味がその真骨頂であるのですが、貯蔵が浅いとどうしても旨味の乗りが不十分に感じ、なんとなくではありますが物足らなさを感じさせるときがあります。そこで夏越のひやおろしをさらに冬場の低温でじっくり寝かす、というのが今回のテーマでした。

 旨味たっぷりの開運は充実感をもたらす反面、生半可な肴では返り討ちにあってしまう"強さ"があり、時に飲み疲れを感じてしまうときがありますが、このひやおろしは、まずフルーティーな香りと細やかな酸がその重みを覆い隠してくれます。雑味ない透明感は開運独特のものですが、ひやおろしはその特徴が顕著にあらわれ、軽やかでありながら、その輪郭は太くたくましく、どっしりと地に足をつけながら融通無碍。なんともお見事なフットワークを見せてくれました。ぬる燗もいいかも。

睡龍 生もと純米 加水瓶燗火入れ 17BY

2009年01月29日 | 日本酒

 昨晩のお酒。まだまだ寒い日が続きます。こんな季節はコタツで燗酒。月並みですが、寒い冬に日本酒の燗を飲むと、日本で生まれた歓びを感じます。

 生もとで仕込まれ、2年余りを熟成に費やしたこの酒は、しぼりたての荒さ、アルコール感とは正反対の、駘蕩として悠然、艶冶な風情を持ってます。たおやかではあるが、芯は強い印象。

 生もとなので燗で楽しんだのですが、特筆すべきは冷や(常温)。固さはあるものの、口の中で少しづつほぐれていくように旨さが広がっていきました。こういう柔らかさの純米生もとはあまり記憶にありません。こういう危険な酒はえてして飲みすぎの元。自重自重。

〆張鶴・純米吟醸 純

2009年01月13日 | 日本酒

 週末に飲んだお酒。なんだかんだで〆張鶴が続くのですが、これもいただきもの。昔々、百貨店で賞味期限が近づいたため、バーゲンでかなりお得に手に入れて以来の銘柄。

 思った以上に吟香が高く、ちょっと苦手なタイプかと思いきや、純米の旨味もたっぷりのっているため、酒のアテにも負けず楽しめました。昔飲んだときは、もっとサラリとしたものだったと思ったのですが、やはり記憶はあてにならないものです。

 さて寒さも本番、燗酒が恋しくなる時期。燗に合う「生もと」も買っています。さらに去年買って保管していた冷やおろしも味がのってきている頃。いよいよ日本酒本番です。

〆張鶴・特選

2009年01月06日 | 日本酒

 さらに正月飲んだ酒。新潟・村上の〆張鶴、特選です。

 吟醸ですが、依然飲んだ吟撰に比べてあたりは柔らかな感じ。香りは控え目、吟香がうるさくなく、米の旨みが立った味わい。後口にシャープさがあるため、飲み飽きしないのが嬉しい。

 新潟の姉にもらったものですが、一人で杯を傾けるのと違い、親戚一同でわいわい飲んだ印象はまた違うものがありました。雰囲気での加点もあるかな。

〆張鶴・吟撰

2008年11月11日 | 日本酒

 ちょっと前に飲んだお酒。〆張鶴は何年ぶりでしょうか。

 なんとなく飲まずにいた銘柄ですが、その昔、初めて飲んだ吟醸がこれでした。当時学生で、チェーン居酒屋のベッタベタな日本酒ばかり飲んでいた頃、これを飲ませていただいて、魂が震えるほど美味かったことを覚えてます。

 なんとなくその印象が強烈で、その記憶が台無しになるのが怖くて吟撰を避けていたふしがあります。しかしまあ、〆張鶴の他のものは飲んでるし、もう長い時間も経っているのだから、ひさびさに試してみたくなり購入しました。その結果、当然昔の記憶は完全に忘れてしまっており、初めて飲む酒という印象で飲めたのですが、実に丁寧に、緻密に作られている酒なのかを実感。吟香穏やかですが、米の旨味の真髄が凝縮した味には脱帽。名前負けしてませんねぇ。意外に甘味を感じたことに驚き。当時はあま~い糖類添加日本酒ばかり飲んでたんですねぇ。