百瓶逸酒

我が家にある各種開封・未開封のお酒を記録するのが目的のブログです。
単なる自分の整理のためだけですが^^;

イチローズモルト・秩父ザ・ファースト

2011年10月13日 | ジャパニーズ・ウィスキー



本日届きました。
待望の一本。おおげさに言えば、鳥居信治郎、竹鶴正孝には間に合わなかった時代の人間にとっては、
それに勝るとも劣らない感動と言えます。

総ボトリング本数は7400本。我が家に来たのは3805号。
ホワイトオーク材のバーボン樽熟成のモルト原酒(2008年5月~7月の樽詰め原酒)を31樽分ブレンド。
アルコール度数は樽出し度数の61%、もちろんノンチル・ノンカラー。しかし、3年とは思えない色。かなり早熟。

まだ飲んでいませんので、のちのちの記録用にメーカープレスのものを掲載。

テイスティングコメント
トップに柑橘系の果物の皮を連想するフレーバー、レモンからオレンジ系のドライフルーツ。
その後、キャラメルやトフィーを思わせるバニラ系の甘い香りが立ち上ってくる。
口に含むと、甘いデザートのようなスイートさ。
プリンのような甘味が口内で広がってくる。クリーミーで濃厚な舌触り。
わずか3年ながら、後味に樽由来の複雑なウッディーさ、余韻が続く。
じっくり愉しんでいただきたい一杯。
熟成年数からは想像ができない!
まさに、秩父の熟成環境が生み出した味わい。

しかし、この一本は保存用になるだろうけど…


宮城峡15年

2008年12月12日 | ジャパニーズ・ウィスキー

 本日のお酒。ニッカの宮城峡蒸留所で醸すシングルモルト、15年熟成のウィスキー。

 15年とは思えない熟成感を感じます。樽のニュアンスも強く感じられ、チョコレートや葉巻の芳香が。味わいあくまで柔らかく、見た目ほどのオイリーさはありません。ややタンニンを感じますが、メロウな後口で気になりません。その昔のニッカの資料を見ると、この宮城峡蒸留所をローランドと位置づけていますが、飲んでみると確かに合点がいきます。

 日本のウィスキーを味わうと、森、さらには朝もやでフィトンチッドの溢れた朝の森のイメージが浮かぶのですが、この宮城峡はさらにその奥の清流、つまりは”水”というものを強く感じます。もちろんそれらは壮大で人を寄せ付けない荒々しさではなく、盆栽や箱庭で自然の一部を小宇宙として切り取った日本人の感性に基づいた精緻さに由来するのではないでしょうか。

山崎12年・ミニボトル+ショットグラス

2008年11月17日 | ジャパニーズ・ウィスキー

 本日のお酒。なかなかアップできなくてすみません。この時期、公私ともにバタバタしまして…

 という訳で、今回も手抜きアップ。このシリーズは、サントリー系列のウィスキーをミニボトル+オリジナルショットグラス付で、1,000円前後で販売していたシリーズです。当面、このシリーズをアップして、お茶をにごさせてもらいます。_(._.)_

フォーチュン'80

2008年06月27日 | ジャパニーズ・ウィスキー

 本日のお酒。昔々のウィスキー、ニッカのフォーチュン'80です。その名の通り1980年発売、と思いきや、81年が初のリリース。

 等級は特級で、ニッカのレギュラー品の中でも鶴の次に(後にスペシャル・エイジの上級品であるグランド・エイジにそのポジションを奪われてしまうが)位置していた、高級ブレンデッドです。当時のキーワードとしては、濃醇、まろやかという言葉がよく出てきますので、マイルドでメロウなタイプのようです。というのも、わたし実際に飲んだことがありませんので。

 詳しくは分からなかったのですが、どうも90年代の初頭までリリースされていたようです。写真のボトルには従価税率適用の特級表示があります。

 ボトル半分を覆うメタリックカバーが印象的で、当時、日本パッケージング展で工業技術院長賞を受賞したようです。当時はひどく斬新なデザインだったのでしょう。工業大国を歩み始めた時期の日本だけに、ウィスキーにもやや暖かみにかけるフォルムが使われてるあたり、当時をしのばせます。そういや、テクノポップ全盛期の頃ですな。

 "Taketsuru"のサインが渋い。

サントリー・ザ・ウィスキー

2008年02月19日 | ジャパニーズ・ウィスキー

 本日のお酒。皆さんは日本の高級ウィスキーと聞いて何を思い浮かべますか?ブレンデッドなら響?竹鶴?それとも山崎?白州?余市?宮城峡?年数なら25年?30年?50年?
 その昔(といっても6~7年前まで)、サントリーが商品名をあえて「THE」だけ冠した商品がありました。それが写真のウィスキーです。陶器ジャグで、あまたあるモルトから最良のものをブレンドするため、その製造に半年は係ると言われたウィスキーです。あえて「THE WHISKY」と名乗らせた自身がありありと見えます。
 このボトルは70年代のもののようですが、特に年数も、ボトルの日付もありません。が、色々見ているうちに面白い箇所がありました。

 古くて汚いラベルで恐縮ですが、ネックに貼られたラベルの拡大写真です。赤線を引いた箇所、「大阪市北区堂島浜通」となっています。これはサントリーの本店所在地なのですが、現在は町名変更により、「堂島浜」となっています。この変更があったのが70年代の後半と聞いてます。このボトルを入手した際には、どうも大阪万博の頃じゃないか、と聞きました。そうであっても不思議ではない古さではあります。


中に入ってた説明には、「取締役社長 佐治敬三」の名が。懐かしい名前です。


響 17年

2007年10月20日 | ジャパニーズ・ウィスキー

 本日のお酒。私ごときがどうこう述べる必要はないのですが、サントリーの高級ブレンデッドの17年。ちなみにこのゴールドラベルはギフト専用です。中身は変わらないでしょう。当然、自分で買って飲む人もほぼ皆無でしょう。私はオークションで、かなり格安に入手しました。
 普段飲みにしていたスタンダードスコッチが空き、せっかくだから贅沢な普段飲みバージョンで行こう、と開栓しました。考えてみれば、ジャパニーズブレンデッドは久しぶりです(但し某店での強制わんこそば?サントリーオールドは除く)。
 当初かなりのエステリーさを感じたのですが、ウッドのアロマがかなりふくらんできます。日本のウィスキー、特徴的な森の香りがあります。感心したのは、オン・ザ・ロック、トワイス・アップなどで飲んでみたのですが、だれる事なく伸びやかになった事。さすが、日本人の嗜好を熟知してます。
 印象的な「響」の文字は荻野丹雪氏によるもの。私、大河ドラマ「新撰組!」のファンでした。

イチローズモルト15年

2007年08月30日 | ジャパニーズ・ウィスキー

 本日のお酒。イチローズモルトの15年。これはセカンドボトリングで、ボトルの形が変わりました。度数46%で、家飲みにはちょうどいいくらい。
 さて早速開栓。直接ボトルから立ち上がってくる香りはかなりスモーキー。グラスに注いでからのファーストインプレッションは樹液っぽさ、オーク。海沿いのモルトとは違った森のモルト。派手さは無く静謐。ところが軽いスワリングでこれらの印象が消え始める。次に立ち昇ってくる香りは、メープルシロップ、きのこ、柑橘系、特にグレープフルーツ。徐々に花の香りも上がってきたのですが、スワリングしすぎてとばしてしまったようです。非常にバラエティに富んでいるが、示したい方向性は分かりやすいモルトです。ともかく香りの輪郭をたどり易い。
 味はというとスパイシー、口中で炸裂。はじめはとてもとても辛い。時間の経過とともにまろやかな甘さが。ボディは中程度からやや重。さほど粘性は無いようですが、その中央に通っている柱はかなり骨太。
 フィニッシュは意外なほどあっけない。香りから味まで起伏に富んで楽しめたから、余計にそう感じるのでしょうか。打ち上げ花火のような印象。独特の鼻にかかる甘さとフローラルは、後熟のコニャック樽由来でしょうか。
 とにかく香りが印象的。無理にスワリングして引き出そうとせず、ゆっくり時間をかけて、ひとつひとつの香りを追いかけていったほうがいいモルトです。印象のはっきりしたウィスキーでした。
 こんな感じで参考になります?BOOTCAMPさん。


Ichiro's Malt/THREE of SPADES

2007年08月24日 | ジャパニーズ・ウィスキー

 本日のお酒。日本の、いや世界のモルトラヴァーから、今熱い注目を浴びているイチローズモルトです。今回、リリース分のメルマガを見て速攻購入。外は熱暑ですが、財布の中はすでに秋の風…
 さて、今回購入分はスペードの3。表・裏両ラベルとも、詳細な説明は英文。国内だけでなく、世界に目を向けてる姿勢がよく分かります。羽生蒸留所にて2000年蒸留、2007年ボトリング。ホッグスヘッドで熟成後、ニューアメリカンオークのホッグスヘッドで再熟成。ノンチル・ノンカラーリングの57%。ボトルナンバー188/354。
 さて試飲の感想ですが、57%のアルコール感はあまり感じません。香りはエステリーでバニラ。スムーズな香り。熟したバナナ。味わいは度数由来のピリピリ感。そしてかなりウッディー。非常に力強く長いフィニッシュ。香り・味ともやや閉じ気味。1週間も経てばまるで違う印象でしょう。
 しかしそれは凌駕する特質はそのすさまじい色。とても7年の色ではありません。先に書いたようにノンカラーリングですから、スピリッツカラメル無しでなぜこの色が?!
 そして全体から感じる脅威の熟成の早さ。7年にして早くも熟成のピークに近づいてきてる気がします。熟成の早さはホッグスヘッドのためでしょいうか?恐るべきポテンシャルを秘めた酒質です(あるいは熟成の技術のなせるワザでしょうか)。
 で、明日は八代行き。ブログはお休みいたします。楽しみ楽しみ♪
 

スーパーニッカ

2007年06月01日 | ジャパニーズ・ウィスキー

 本日のお酒。スーパーニッカ。ほとんどのウィスキー好きの方がご存知の銘柄かと思います。その発売は1962年にさかのぼるといいますから、実に45年もの歳月を刻んだ堂々たるスタンダードと言えましょう。
 で、意外とひねりのないネタなのね、と思われそうですが、実はこのスーパーニッカは特級ボトル。20年以上前のボトルのはず。そして、

 …全然見えませんね(泣)ボトルネックの金色の部分なのですが、原材料の下に「琉球ニッカ」の文字が。そう、これは今は無きニッカの子会社にして、沖縄ウィスキーとして有名な琉球ニッカバージョンなのです。私は不幸にして知りませんが、内地のものとはかなり味が違うと。是非試してみたいと思います。
 泡盛からの、「沖縄」つながりでした。