まあ、そこそこ古いサザンカンフォートです。このボトルは40%。
わたしにとっては、サザンカンフォートはジョップリンであり、逆も又真、ではないか、ヘロインもあった訳だし。いやそんなことはどうでもよろしい、彼女の愛してやまないアルコールであったのは間違いないようです。 アルコール中毒でもあったという説があるようですが、この40%の甘いリキュールを常飲していればそれも致し方のないことかもしれません。80年代頃に書かれたアメリカの小説を読んでいると、女性のアル中の描写にこのリキュールが出てきたりするとこを見ると、向こうではそういう象徴なのかもしれません。
現在は度数もぐっと下がって21%。度数の変遷も調べてみたら、70年代から86年までは43%、以降90年代後半まで40%時代が続きます。その後2000年に入り38%、さらに35%と、アルコール飲料全般に見受けられた、低アルコール化の流れにリンクしていきます。個人的には、今の低度数のサザンカンフォートは、全く別物、という印象です。少なくともジャニスは手に取らなかったんじゃないでしょうか。
このボトルも勢いで入手しましたが、わたしには甘すぎて無理。旧知の年若いバーテンダー氏のプレゼントにするつもりです。
以前にBARで飲みましたがかなりの甘さ。BARの最後にシメでいただくのが最適かと。こういうリキュールを味わうと、アメリカ人というのは酒飲みであろうが、なかろうが本当に甘いものが好きなんだな、と思います。
ボトルの置き場所にはホントに頭を悩ますばかりで、しかもこういうガブガブ飲んだりは出来ないものが幅をきかすようになると、思わず頭を抱えてしまいます。年の暮れの大掃除を考えると、今から背筋が寒くなってしまいます…
またまた画像ではわからなくて恐縮なのですが、液体の色が見事な緑。前回の色のボトルが浅黄色なのに対し、こちらは昔懐かしいソーダ水の色。飲むのに勇気のいる、まるでディズニー映画で魔女が作る秘薬のような色彩。味もなかなかどうも…
本日のお酒。酒屋さんで見つけたシリーズのラスト。これは正直驚きました。いまや滅多に出てこないリキュールといえます。イタリアの薬草系、コカ・ブトンです。このボトルは、輸入がストップになる前の木下商事の正規品です。ほんの7~8年前は普通にあった品です。
輸入禁止になった経緯はわかりませんが、そこは世界一他人のチェックが厳しい厚労省、コカの成分が薬事法で引っかかったと推察します。
そう。コカ・ブトンの"コカ"は、植物のコカです。で、誤解なきよう言いますと、生のコカの葉には依存性や精神作用は一般的に無いとされてます。そのような作用は生成されたコカインの特質で、ボリビアでは生のコカの葉を使ったお茶なんかも飲まれています。このリキュールは、そのコカの葉を浸出させたもので、コカイン分子は丁寧に除去されている旨の説明がなされています。
肝心の味はというと、脳天に衝撃が走るほどの激甘で、すいすい飲めるものでは到底ありません。このリキュールの紹介には、"温めてそのまま飲むか、カクテル・ベースに"とありますが、確かに、イタリア料理のコースで、デザートをパスしてこれを飲むといいかもしれません。
この手のリキュールは、すぐ入荷しなくなったり、製造元で生産中止になったりと、意外に寿命が短かったりするもんです。わたしも自宅でカクテルを作るわけではないので、なかなかリキュールまで手は出さないのですが、あれも消えた、これも消えたと耳にすると、このボトルみたいについつい買ってしまう時があります。我ながら、さもしいというか。
しかしいざ買ってみても、飲まないボトルを保管する場所とてなく、またしても途方にくれてしまうことに。後先考えない、とはまさにこの事。
BAR関係の方、どなたかこのリキュール使いませんか?
本日のお酒。最近見ないと思ってたら終売のようです。アメリカ製のリキュール。
ネットショップで驚きの高値になってました。で、どうしてこれがいまだに手元にあるのかというと、ちょっと苦手な味なんです、これ。未開封だったら、どなたにでも無料でお譲りしたんですけどねぇ。半分ほど残ってますが、100%死んでるでしょう。
最近、まとまってPCに向かう時間が取れなくて更新滞りがち。毎日見に来ていただいてる方々、申し訳ありません。という訳で今日もショートブログ。
以前に書いたフェルネット・ブランカの姉妹品。これも70年~80年代、イタリア周りの封紙が貼ってあります。
フェルネット・ブランカと同様、ビター系リキュールで、こちらのほうがハーブ含有が多いそうです。ミント系がはっきりしてるそうですが、BARで飲んだ時はあまり感じませんでした。甘味が強く、苦味が厚ぼったい印象がありますが。
今回撮影用に引っ張り出してビックリ。暗所に保管してたのですが、「冷」ではなかったので、若干液垂れ。フかせてしまいました。やはりリキュールだもんなぁ…
しょうがないので明日開封します。これで明日の晩酌のシメは決定。ちょっとワクワク♪
ミントのリキュールです。有名どころと言えばGET(ジェット)でしょうか。
このリキュールはドイツのもの。ミントの香りはどちらかと言ったら穏やか。昔、BARで教えていただいた銘柄です。そこではソーダ割りで出していたと思います(ベースは忘れましたが)。この味がガリガリ君そっくり。面白いので買ったのですが、なかなか夏以外は飲まないので、開封後随分たってしまいました。まだ飲んでも平気だろうか?
今夜は時々お邪魔するbar andrewsさんで、モルトのテイスティング会。初参加ですが楽しみです。テイスティングの結果はブログでアップしたいと思います。
BARでのビター系定番。我が家ではもっぱらバーボンにワンダッシュ。味わいがガラリと変化して飽きません。あ、あとスパークリングワインに落とすのも好きです。
このアンゴスチュラ、なんとなく南米あたりで作ってると勝手に思い込んでいたら、生産国はトリニダード・トバコでした。創業者一家がベネズエラから移住したそうです。道理でネックラベルに「Her Majesty Queen Elizabeth Ⅱ」と記載があって、エリザベス2世の紋章がプリントされてます。イギリス連邦ですもんね。
私はオールド・パルというカクテルを偏愛しています。ま、他にも偏愛しているカクテルはあるのですが、とりあえずオールド・パル。歴史は長いのに今様のカクテルではありません。おそらくBARでカンパリを置いていてもこのカクテルに使われることは少ないでしょう。しかし、この甘やかで、バランス良く、美しいカクテル。単純にして美しいレシピ。
ライ・ウィスキー 20ml
ドライ・ベルモット 20ml
カンパリ・ビター 20ml
材料をステアし、カクテル・グラスに注ぐ。
たったこれだけなのに、作る人によりがらっと変わってしまう。
家でも飲みたくて、カンパリは用意するのですが、作り、飲んだ後、残るのは使用後のグラスと後悔だけ。カクテルは外飲みに取っておいた方がいいようです。そのためこのカンパリはもっぱらロック。
甘いと思い込んでいて、初めて飲んだカンパリ・ソーダの苦味は忘れません。