百瓶逸酒

我が家にある各種開封・未開封のお酒を記録するのが目的のブログです。
単なる自分の整理のためだけですが^^;

ヴォーヌ・ロマネ/2004・フランソワ・ゲルベ

2008年07月26日 | ワイン

 毎日お暑うございます。更新はなかなか出来ませんが、元気にやっております。夏が一番好きなので、暑い暑いといいながら、食欲も全開になって困ったもんです。おおよそ夏バテには縁の無い体質でございます。

 さて、せんだって飲んだワイン。いつもより少しイイめのワインを抜栓。某アメリカ人好みのやたら濃いワインに対して、ここのドメーヌは昔ながらのブルゴーニュらしいワインを造っているようです。

 繊細、しかしながら線の弱さは無く、緻密で、スカスカした抜けの無い味。嫌らしい重苦しさの無い、しっかりした重量感。それでいて愛らしく感じられる香りや味わいは、女性による作り手によるため、というのは穿ち過ぎた見方でしょうか。

 後口がなんとなしにホッとしたところを感じられるのが嬉しい。ああやっぱり農産物なんだ。

 


天野酒・金剛山の雫

2008年07月17日 | 日本酒

 いやー、暑いですね。毎日体温と変わらない最高気温で、なかなかヘビーな日々が続きますが、皆様体調はお変わりありませんか?
 なにかとバタバタして、なかなか思うようにブログアップもかなわず、毎日ご訪問されている皆様、まことに申し訳ありません。

 ということで本日もさらっと、昨晩飲んだ酒。
 「あまのさけ・こごせのしずく」と読みます。大阪は河内長野の酒、太閤秀吉も口にした天野山金剛寺の僧坊酒は吟醸酒のルーツであると言われてますが、それを現代に蘇らせた天野酒の純米吟醸です。

 悠々としてせせこましくなく、スケールの大きな純米で、余計な付け香のない旨口吟醸。東北のキリリとした清冽な酒とは違い、どこか人をゆるりと蕩かすような味わい。ゆっくり晩酌するにはいい酒です。普段飲みにはもっと廉価なクラスでも良さそう。

佐藤・麦

2008年07月07日 | 焼酎
 えー、なにかにつけ諸事雑多に体を取られ、なかなかまとまってコンピュータに向かう時間もありません。
わざわざブログをご覧になってる皆様、アップ遅れですみません。ちょっとばかり不定期になりますので。

 昨晩は佐藤の麦。暑かったのでロックでグビグビ。香り・コクともに、いい意味で「ほどほど」で、飲んでいても心地よいです。家飲みでは強烈な個性よりも、ほどの良い程度のものでじゅうぶん。

 てなわけで、今日はショートブログ。

ベリーオールドセントニック・ウィンターライ9年

2008年07月03日 | アメリカン・ウィスキー

 本日のお酒。ヘブンヒル原酒のライウィスキー。個人的にはセントニックの17年を飲んで、バーボンに対する既成概念が大きく転向しました(これは美味さに感動という意味に非ズ)。
 
 St.Nick(聖ニコラウス)はアメリカでは、サンタクロースにすぐ結びつく言葉で、創業者のオールド・ニックがウィスキーを限定販売したのがクリスマス時期だった等の話がありますが、まあドラマタイズド・コマーシャルの一つでしょう。というかニックつながりの駄洒落?

 ウィンターライの名の通り、春収穫のライ麦を冬に蒸留し9年熟成させたもの。101プルーフという度数に由来するのか、ライウィスキーの中ではヘビーな味。元々セントニックは各種「濃い味」系が多くはあるのですが。同じセントニックのサマーライとは好一対。サマーライはミディアムで軽快、スッキリ洒脱な味わい。
 
 ストレートが良いと思うのですが、このウィンターライを使って、オールドパルを作ると、なかなかに迫力満点な出来上がりに。

 ふとライ麦のことを調べてみたら、以下の記述が。なんにでも歴史はあるもんですねえ。
 「栽培化の起源は、もともとコムギ畑の雑草であったのが、よりコムギに似た姿に進化することでコムギに擬態して人間による除草を免れ、さらに環境の劣悪な畑ではコムギが絶えてライムギが残り、穀物として利用されるようになったと考えられている。(Wikipediaより抜粋)」

ジェントルマン・ジャック

2008年07月01日 | アメリカン・ウィスキー

 本日のお酒。「ジャック」の名の通り、ジャックダニエルの兄弟分。どっちが上とか言うよりも、製法の違いによる差別化です。リリースははっきり覚えてませんが、80年代後半が最初だったかと。
 
 ジャック・ダニエル、ひいてはテネシー・ウィスキーのトリビアルな話題で必ず出てくるのは、チャコール・メローイング製法かと思われるのですが、このジェントルマン・ジャックは蒸溜後と、樽貯蔵後の瓶詰め前に、2回ろ過を行っています。その分すっきり雑味なく、メープルの甘い香りがのっているのですが、どうも後付けっぽく、わたしとしてはやや苦手。
 
 このろ過という過程、クリアさを得る反面、雑味と一緒に本来のウィスキーの味わい・旨味を失う結果となります。スコッチでは、ノンチルというジャンルがすでに確立してますし、日本酒でも本来の味を失わないように無濾過(一時期、炭濾過を明らかにかけすぎている酒が、"淡麗辛口"としてもてはやされた時代の反動でしょう)を出す蔵元が増えてきてます。なにごとも程度の問題なんでしょうけど。

 ジャック・ダニエルの本社があるムーア郡はドライ・カウンティ(禁酒郡)であるのは、これまたトリビアルな話。