百瓶逸酒

我が家にある各種開封・未開封のお酒を記録するのが目的のブログです。
単なる自分の整理のためだけですが^^;

サントネ・1erクリュ"パスタン"/1999・メゾン・フランソワ・マルテノ

2008年05月29日 | ワイン

 昨夜飲んだワイン。ここんところ仕事関係でバタバタしてまして、なかなかアップもままなりません。

 ブルゴーニュ地区の外れ、あまり人気のないサントネ。しかも、よく知らない生産者。1erクリュだろうが、99ヴィンテージだろうが、人気生産者のACブルよりも安い値段だったりします。
 色調は淡いガーネット。ストロベリーの香り。しかしなかなか固い。非常にタニックで、飲み頃を迎えてないのか、元々こういうキャラクターなのか不明。酸味もかなり強く、アフターまで引っ張られる。時間かけて飲んだけど、さほどふくらみも無いまま終了。決してまずいわけではなく、値段相応の美味さはあると思います。大多数のワインと同じく、「肩書き」が美味しくさせるわけではない典型。

パーカーズ・ヘリテージ・コレクション

2008年05月27日 | 外飲み


 ちょっと前にColonさんでいただいた酒(左側)。て言うか、画像が…。ひどいもんである。酔ってなかったんだけどなぁ。くわしくはこちらでご覧下さい。
 63.7%、ちょっとばかし覚悟のいる度数です。かなり時間かけて飲んだんですが、なかなか開くのに骨を折りました。

 「第6代マスターディスティラー、パーカー・ビーム氏が、49棟の貯蔵庫に70万樽もの原酒を保有するヘヴンヒル社の1996年に熟成を開始した選りすぐりの68樽の中から、3つのバッチをパーカー・ビーム氏の勤続45年を記念してリリース。」と、抜粋させてもらいましたが、以後感想。

 まずは嗅ぐのにためらうようなアルコール感。続いてキャンプファイヤーのような焦げ臭さ。ゆっくりとプラムのオー・ド・ヴィー。ここまでは強烈なアルコール感が支配。
 口に含むと、ブラックペッパーの爆発感。さらに焦げ臭さが支配。酒質はさすがに滑らかではあるが、高アルコールのためゆっくり味わうのは難しい。じんわりと、しかしいつまでも長いフィニッシュ。
 スワリングするが、なかなか扉をこじ開けられない。そこで少しづつ加水。ようやく本来の香りと味がはじけ出す。メープルシロップのかかったパンケーキ。熟して黒っぽくなったバナナ。ほんの少し柑橘系の香り。焦げた熱々のベーコン。チョコレートペースト。もったりとした芋飴のような甘さ。フィニッシュにはドライさと、ほんの少しの苦味も。
 加水したほうがポテンシャルを引き出せるタイプのウィスキー。何故、あらかじめ加水して販売しないのだろうか、と疑問に思ったが、加水の量を増やすたびに劇的に変化していくRAWの状態の方が飲む側にとっても一層興味深いものではある、と納得の一品。


アモンティリャード30年・ウィリアムズ&ハンバート

2008年05月23日 | ワイン

 本日のお酒。著名なウィリアムズ&ハンバート社のボトリングで、30年熟成のアモンティリャードは初めて。ソレラ・システムが一般的なシェリーのなかで、最低熟成年数表示があるというのも、まあ珍しくはあるのでしょうが、ウィリアムズ&ハンバート社などは昔からヴィンテージ・シェリーをリリースするなど、ソレラしないストックを持っていることでも有名です。
 開栓直後はややアルコール感が立っているのですが、徐々にアモンティリャードのナッティな香りが広がります。さすがに熟成が長いだけに香りも複雑で、紹興酒や屠蘇散の香り、味噌・麹系の香りも。味わいは非常にシャープで、まろやかと思いこみ、食後に飲んだのですが、食中、特に中華なんかに合いそうです。
 こんな長期熟成ボトルはまあ、例外的なボトルではあるのですが、これから暑くなるにつれて、キリッと冷やしたフィノやマンサニージャが欲しくなってきます。

ボデガ・ロス800/2003

2008年05月22日 | ワイン

 昨晩飲んだワイン。スペインはDOCプリオラート。セパージュはグルナッシュが50%ということで、こんな感じかな、と思ったとおりのお味。裏切られず、狙い通りの時は、結構安心します。タンニン少な目、酸味十分。暖かくほっこりした印象。これまた妻お気に入り。 
 los800は、「このワインを造っている畑の一番大きい区画の標高を表して」いるそうです。昨今のワインの価格上昇を考えると、高品質のスペインは気軽に飲む分には最強です。


嫌な嫌な

2008年05月20日 | 閑話
事があった。
わたしの事ではない。仕事先でお客さんから聞いた話だ。
そのお客さんに起こった事で、細かい話は一切出来ないのだが、思い出すだに歯軋りしてしまう。
自分の事であれば、まだ我慢のしようもあるかもしれない。
しかし、他人の事だから余計に収まりがつかないという事もある。

そんな時にはどうするか。
ただ、黙って酒を飲む。

こんな飲み方をしてはいけないのは百も承知、二百も合点。
酒がとてもとても苦く感じる。


ただ、そんな酒を飲みこまなけりゃいけない夜もある。生きていくうちには。

ホッピー黒

2008年05月19日 | ノン・アルコール

 本日のお酒…、じゃなかったノン・アルコール。初めてですな。
 わたしはビールが無いと夜も日も明けない、というほどビールラヴァーではないのですが、昨今のビール類似飲料の味気なさには悲しみを覚える今日この頃。ふと酒屋で「ホッピー」発見。おお懐かしいではないか。学生の頃はよく、というほどでもないが、まあ、飲む機会も多かったです。ところが、今住んでる地方では飲める店が皆無に近い状況。懐かしさにかられて買ってきたのが先月。買ってから気が付いたのだが、ホッピー自体はノン・アルコール、これで割るための甲類焼酎(大○郎みたいな、ね)が我が家には全く無い。おのれのダンドリの悪さを自身罵倒しつつ、しょうがないから近くのコンビニで飼ってくるかと、ため息つきつつ家を出ようとした時。おおそうだ。ホワイトスピリッツなんか、うちに売るほどあるではないか。若干度数は高いが。いつもホッピーを飲んで思うのが、焼酎が一定量入るのでどうしても感じる味の「薄さ」。しかし、これも度数の高いスピリッツを使う事で緩和させられるではないか。
 ということで、ここんところずっとホッピーを飲んでました。ジン、ウォッカ、ラム、ウィスキー、ブランデー…。好みなのでなんとも言えませんが、味のしっかりのったスピリッツは結構キツイものがあります。一番好みにあったのは、めちゃ安モンのウオッカだったりしました。価格も実売100円前後だし、当分これでいこうかな…
 しかし、「低カロリー」、「低糖質」、「プリン体0」というキャプションには泣けるものがあります、中高年にとってみると…

ザ・フェイマス・グラウス・ヴィンテージ1989

2008年05月17日 | ブレンデッド・モルト

 本日のお酒。「あの有名な雷鳥のウィスキーをくれ」です。鳥のラベルはすっかりお馴染みとは言え、日本市場ではあまり売上が伸びてないようです。世界市場ではいつも上位、スコットランドにおいては、トップを争う銘柄なのですが。
 ブレンデッドが一般的なんですが、このボトルはモルトをバッティングしたもの。「100% Oak Matured Malt Scotch Whisky」との表記が。この表記も今後どうなることやら(最も今のヴィンテージはどうなってるのかわかりませんが)。中身のモルトが気になるところですが、裏のラベル表記によるとマッカランとハイランドパークがメインとのこと。それらの12年ものが入っているのであれば、お手頃価格ゆえ、そこそこのコストパフォーマンスと思うのですが、残念ながら各モルトの輪郭はそれほどたどれません。比較的スペイサイド優勢かな、と思う程度です。なによりオーク樽の印象が強い。これはオークでマリッジしてあるのですが、かなりきつめに樽香がついた感じです。もう少し、モルトの個性がはっきりしたボトリングでもよさそうなもんだが、などとも思うんですが。
 87年のファーストヴィンテージから始まって、92年までリリースされてます(確か)。垂直で試してみるのも悪くないですね。

ボンテッラ/2004・カベルネソーヴィニョン

2008年05月13日 | ワイン

 最近ワインばっかになってます。画像だけが増えて、アップが追いつきません。やれやれ。
 これも大分前に飲んだワインでした。カリフォルニア自体飲んだのが随分久しぶり。でも、えらく美味いワインでした。とっても明るく陽気なカベルネ。太陽目一杯浴びて、すくすく元気に育った印象。カシスの香りも、まるでリキュールのような甘やかさ。タンニンも滑らかな喉越し。最近の嫁さん、イチオシのワインでした。ちょっとストレートで、ひねりは無いんですけどね。

東一・山田錦純米

2008年05月11日 | 日本酒

 昨晩飲んだお酒。佐賀の五町田酒造の醸す「東一」は某雑誌などで取り上げられ、特に大吟醸がつとに有名ですが、この純米もなかなかに侮れない味。
 精米歩合が64%と、そこは厳しく真精米歩合で表示してるのかなぁ、などと素人考えで半端なパーセンテージを見たりするのですが、実際に口に含むとその割合の意味がなんとなく分かる気がします(なんとなくね)。
 香りこそ、押し付けがましく主張してきませんが、一旦、口中に含ませると、米の香り、旨さが十分に広がってきます。この味・香りの表現こそが、この精米歩合にして、削りの限界を示しているように思います。この酒は、炊き立てのご飯、とまでは行きすぎでも、炊き込みご飯などを肴に飲みたくなる味、よってご飯のおかずになるもなら、なんでもアテになりそうです。
 旨味十分の酒は同時に、えてして飲み疲れもしたりするのですが、この酒の特筆はその酸の高さ。間違っても冷やして飲んだりしてはいけません。常温から上燗、特にぬる燗は、固く思えた酒質をゆるゆると溶かして、飲む者にもほろほろとした上質の酔いをもたらしてくれます。

ダンヒル・ジェントルマンズ・スペイサイドブレンド

2008年05月09日 | スコッチ・ブレンデッド

 本日のお酒。ダンヒルのオリジナルブレンド。オールド・マスターが有名ですが、これはそのセカンドブランド。最近さっぱり見ませんが。
 よくよく見ると、妙に左右が歪んで見えます。このボトルデザインは、1845年にダンヒル家に送られたデキャンタのプロトタイプを忠実に摸写しており、未熟なボトル製造のため、暖炉の熱で片側が溶けた部分まで再現してます。この時代はヴィクトリア女王統治時代、さもありなんとは思います。

 香りは、スペイサイド特有のシェリー香から、糖蜜、果物の醗酵臭。正直、香りはもっと平板かと思いました。好印象。味わいは、始めにアルコールの強さを感じ、これが辛口に感じられる。アルコールのアタックが消えた頃、蜜の甘さがじんわり立ち昇る。ただし同時に酸味が上がってきて甘さを払拭する。後口に若干の苦味。フィニッシュは意外に長い。

  ボトルには全て通し番号入り。ボトルに添付されている登録証で登録すると証明書が発行され、ロンドンのダンヒル本店に保管されている名簿に記載されるらしいです(今はさだかではないですが)。このボトルは"G051031B"。でもこの番号は裏面に記載、相変わらず無神経な輸入業者シールのため、確認するのにひと苦労でした。