百瓶逸酒

我が家にある各種開封・未開封のお酒を記録するのが目的のブログです。
単なる自分の整理のためだけですが^^;

ラフロイグ17年・1988サマローリ

2007年01月31日 | テイスティング会
さてテイスティングも最後。これはサマローリの1988-2005、ラフロイグ。シェリーカスクで45%。アードベッグに続き、これがお目当て。しかし、これが3杯目。水を飲みながらとはいえ、細かいテイスティングはこのへんが限界。やや疲れが出てきてとりとめが無くなってきてます。以下、その時のテイスティング・ノート。
香り
派手だが芯の強さはあまり感じられず。
①フロール→②かすかなヨード→③発酵香→(加水)→④南方系果実→⑤バナナ→⑥少し硫黄→⑦ゴム臭

ボディ ミディアム


①糖蜜→②砂糖→(加水)→③パイナップル→④若干の苦味

フィニッシュ
中庸、やや物足りない。苦味を感じるがその後に甘味。加水すると苦味が増すが、バニラも感じられる。

驚くほどラフロイグの個性が感じられない。熟成の長さか。たぶんシェリーカスクの影響が多いと思われる。ピーティーさよりもシェリー、アイラというより島モノのカテゴリー。スタンダードにはなれないが、こういう離れ業も面白い。印象は、代々軍人を輩出する家系に生まれたが、勘当されて遊女の所に転がりこんでいる遊び好きの次男坊。

アードベッグ1978・コニッサーズチョイス

2007年01月30日 | テイスティング会
テイスティングの第2弾です。
アードベッグの1978-2005、27年。40%。
わたし的にはこれが今回一番試したかったモルト。アイラの長熟ものは概して、非常に柔らかでなめらか、複雑さを増したモルトに成長する反面、魅力である野性味・強さを失ってしまうという事があります。うまくバランスのとれた熟成の着陸点があるのか、という事が今回の最大の関心でした。果たしていかに。

香り
①海草→②ヨード→③蚊取り線香→(加水)→④中華料理、ウイキョウ

ボディ
はっきりと軽い


①平板な甘味→②ミルク→③青臭さ→(加水)→ややバランスが崩れる→④プルーン、レーズン、乾燥果物の甘味

フィニッシュ
①軽いピート→②トフィー、ヌガー はっきり短い

結論から言えば、テイスティングの順番の失敗。前回のカリラの嵐が吹き止まぬうちにテイスティングしてしまった私のミス。いろんな要素が感じられながら、カスクと40%の度数の差で、どうしてもアードベッグの方がニュアンスの弱さを感じてしまう。香りが開く時間もやや長かった。これで印象が薄れがちに。このモルトは時間を置いて、単体でテイスティングし直したいところ。おそらくはこのモルトのよさがもっとわかるはず。印象としては、落ち着き払って端座した老武士。


カリラ13年・サウンド・オブ・アイラ

2007年01月29日 | テイスティング会
本日のお酒、ではなくてandrewsさんでのテイスティング会でのモルトです。
ボトラー(メイトランド)のサウンド・オブ・アイラシリーズのカリラ。シェリーカスクで56.4%。この日1杯目のテイスティングでした。

香り(経過順)
①シェリー、ポート→②焚き火→③オレンジピール→④ヨード→⑤グレープフルーツ→ここで加水→⑥ミルク、練乳→⑦微かに老ね香→⑧バニラ→⑨オロロソ(これはこの時点で実際のオロロソと比較して共通点を確認)

ボディ
一瞬ヘビーかと思いきやミディアム


①ピリピリ感、辛い→②甘味(度数のため?)→③日本酒、紹興酒の古酒

フィニッシュ
①砂糖を直接舐めたよう→②酸味→③若干の苦味→④辛さ、同時にやや硫黄臭

とにかく香りの複雑さが凄い。と、同時にカリラでシェリーカスクというためか、異なる要素が津波のように押し寄せてくるので、それらを捉えるのが一苦労したモルト。年の割りにスレた若僧という印象。これで経年すれば、大層な大物になったかも。これを一番初めにテイスティングしたため、良い意味でも悪い意味でも引っ張られてしまった。ランドマークとしては強すぎた感。

テイスティング会

2007年01月28日 | テイスティング会
本日はお酒のアップはお休みで、昨晩andrewsさんでありましたシングルモルトのテイスティング会のご報告。
第4回目という事で、会も盛況。一部、二部に別れて1時間30分のテイスティングと、牡蠣とモルトのマリアージュを楽しみました。
テイスティングはアイラモルトでラインナップは、

カリラ(13y 56.4% サウンド・オブ・アイラ)
アードベッグ(27y 1978-2005 40% コニッサーズチョイス)
ラフロイグ(17y 1988-2005 45% サマローリ)

の3本。出席者ののりさんからもリンクウッドの持込をテイスティングさせていただきました。
テイスティング後は、一口で食べれないほど大きい生牡蠣が3個、焼牡蠣が1個。
それと他の限定アイラモルトが飲み放題。
私はついでにウィリム&ハンバートのシェリー、オロロソ12年をいただきました。
これで会費4,500円!ムフフなお土産まで頂戴して、大満足な夜でした。

のりさん、美味しいリンクウッド頂戴しましてありがとうございました。
がむさん、今度はビリケンいきましょう!広島焼おいしかったです。
桜乱坊さん、月イチといわずちょくちょく飲みに来てください。また飲みましょう!
koshinさん、騒がしい席が多かったので、あまりお話できませんでしたがまたどこかの店でお会いしましょう。
はるまきさん、課長さん、遅くまでありがとうございました。少々騒々しくしてしまいました。これに懲りずまた一緒に飲んでください。

最後にandrewsマスター、お疲れ様でした。マスターの八面六臂の殻剥きがなかったら今回の会の成功はなかったでしょう。出来うる限り次回も出席したいと思いますので、面白い企画楽しみにしております。

今回モルトのテイスティング内容は、順次アップしてまいります。

ハイト・クールパワー

2007年01月27日 | リキュール
本日のお酒。
ミントのリキュールです。有名どころと言えばGET(ジェット)でしょうか。
このリキュールはドイツのもの。ミントの香りはどちらかと言ったら穏やか。昔、BARで教えていただいた銘柄です。そこではソーダ割りで出していたと思います(ベースは忘れましたが)。この味がガリガリ君そっくり。面白いので買ったのですが、なかなか夏以外は飲まないので、開封後随分たってしまいました。まだ飲んでも平気だろうか?

今夜は時々お邪魔するbar andrewsさんで、モルトのテイスティング会。初参加ですが楽しみです。テイスティングの結果はブログでアップしたいと思います。

マックギネス・ゴールドタッセル7年

2007年01月25日 | カナディアン・ウィスキー
本日のお酒。カナディアンウィスキーです。
カナディアンウィスキーと聞いて皆さん何銘柄くらい思い浮かべます?私はC.C.とクラウンローヤル、シーグラムくらいしか思い浮かびません。それでもちょっと調べただけで10数銘柄出てきました。私の認識不足ということもあるのですが、やはり日本では一部の銘柄に人気が偏っているのかな、とも思います。
写真のゴールドタッセルは、マックギネス社の7年もの。随分昔から実家にあったものです。多分25年くらいたっているでしょうか、当然頂き物。バブル直前の景気高揚時期にはこういうハッタリの効いた形のものが喜ばれたのでしょう。これは未開封ですが、他に1本あってそちらはすでに完飲。コクや香りを楽しむというより、クリーンなのど越しを楽しむタイプでした。ライトでスムースというのはカナディアンに一貫したタイプなのでしょうが、水割り全盛の昔と違い、現在のシングルモルトの流行とはややベクトルが違うのかな、と思います。
不思議な形の特級ボトル。容量710mlというのもちょっと不思議。

パラシオ・デル・コンデ1999 グランレセルバ 

2007年01月24日 | ワイン
本日のお酒。
スペイン、バレンシアの赤ワイン。
1999年はバレンシアではまずまず良好な年だったようです。…ま、ヴィンテージを言うような価格のワインではないのですが。
さすがに6年もたって落ち着いてきたようですが、ベリー系の香りはまだまだ健在です。湿気臭い、落ち葉のような香りはテンプラニーリョでしょうか。
夏場に飲んだら後悔するような、筋肉パワフル系。ちょっと前にはやった濃い口ワインでした。夕餉の雑煮と一緒に飲みました。まだまだ餅が片付かない。

オールドリップヴァンウィンクル15年

2007年01月23日 | アメリカン・ウィスキー
本日のお酒。
オールドリップの15年です。これも随分市場からは見なくなってしまいました。スコッチと違って熟成の早いバーボンを、15年も熟成させるとは考えてみれば贅沢なものです。
Handmade Bourbonと表記にあるように、手作りの丁寧な作りで定評があります。53.5%ありますので、最初はアルコール感が強く感じられます。しかし、その後にくるのは上品な甘さ。特にアフターフレバーが長く続きます。ちょっとだけ焼きたてのパンをかじった時のような香りと甘さがあるのは、原料に小麦の割合が多いからでしょうか。
リップ・ヴァン・ウィンクルとは、19世紀のアメリカの作家、ワシントン・アーヴィングの小説の主人公の名前。不思議な体験をし、その時に酔って寝てしまったために20年が過ぎ去ってしまった、というアメリカ版浦島太郎のお話。一般的に恐妻家としてのイメージが強いのですが、「時代遅れ」という含みもあるそうです。元々のネーミングはパピー・ヴァン・ウィンクル氏とかけたのでしょうが、古き良きバーボンを時代遅れに作っている、という思いも込められているのでしょうか…

チーフタンズ・カリラ11年

2007年01月21日 | スコッチ・シングルモルト
本日のお酒。チーフタンズシリーズのカリラ、アイラの蒸留所です。
1990年3月蒸留、2001年6月ボトリングの11年です。ボトルナンバー1540。カスクナンバーは90201-90205。カスクが離れてますが、間のカスクはあまりよくなかったのでしょうか。これまたラム・フィニッシュ。この頃は流行っていたのです。
ピート香、ヨード香ともに少なめ。ラムが利いてます。香りは甘め。味わいはカリラ独特の辛さ。水が欲しくなります。やや雑味が多い感じ。加水したほうが、辛味が引っ込み甘味がはっきりします。バランスが良くなりました。
43度ゆえでしょうか、カリラの特質でしょうか、悲しいかなボディが軽い。粘性も少なめ。これがモルトの本なら食前酒と書くところでしょう。
ところで日本で、食前にモルトを飲む人ってどれくらいいるのでしょうか?私はそんなことしたら確実に酔っ払ってしまいます。

ブルゴーニュ・アリゴテ1997/プリューレ・ロック

2007年01月20日 | ワイン
本日のお酒。
いまやビオは、ワインのみならずあらゆる食品のキーワードになってきてるようです。ビオロジック、ビオディナミ。色々なワインを飲みましたが、なかには首をかしげるようなワインにも当たりました。しかし、私にとっては喉の鳴る美味さといいましょうか、結構好きですね。あとこれはオカルトでしょうが、不思議と酒が翌日に残りません。
プリューレ・ロックもビオロジック農法のようですが、このアリゴテは不明。1997年だとフィリップ・パカレが醸造長をしていた時代のようです。安いアリゴテにありがちな酸に偏ることもなく、ミネラル・甘味・果実味が十分にのってます。そして際立っている青りんごの香り。10年たったとは思えないフレッシュさも残してます。香り・味のエッジの利いた、ハッキリ、クッキリ美味しさが判りやすいワインでした。