![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/18/a34c3320462b2aa13d0c59b7bc99e645.jpg)
本日のお酒。すこし昔のOMCシリーズ。タクティカルという商品名は、例によって正式に蒸留所名を出せない苦肉の策で、中身はタリスカー。
すごくスイートで、柔らかな香り。口当たりもとてもソフトでなめらか。50%という度数を感じさせない喉越し。そう喉越し。ここで突如、タリスカーが牙を剥いてくる。喉をひっかくスパイシーさと、胃の腑を熱くさせる強さ。これぞタリスカー、の本領発揮です。
タリスカーを飲むと、オフィシャルであれ、ボトラーであれ、いつも、ああタリスカーだなあと思わせる個性(というかクセ)を感じます。体の内奥に火が灯るような。その連想で、タリスカーを飲むと、いつも頭の中に"Light My Fire"が流れます。このボトルは、さしずめホセ・フェリシアーノのバージョンでしょうか。清潔でシックだけど、"強さ"は感じられない。オリジナルであるジム・モリソンの焦げ臭さが漂うような"Light My Fire"に比べて。
1980年3月蒸留、2000年6月ボトリング、というのを見て、ふとそのころ自分はどうだったのかを考えたら、80年の3月といえば小学校卒業、2000年の夏といえば結構洒落にならない大変な手術を受けていたことを思い出しました。20年の熟成はウィスキーに大きな変化をもたらしますが、人間の20年も結構大変なもんですね。