百瓶逸酒

我が家にある各種開封・未開封のお酒を記録するのが目的のブログです。
単なる自分の整理のためだけですが^^;

イチローズモルト15年

2007年08月30日 | ジャパニーズ・ウィスキー

 本日のお酒。イチローズモルトの15年。これはセカンドボトリングで、ボトルの形が変わりました。度数46%で、家飲みにはちょうどいいくらい。
 さて早速開栓。直接ボトルから立ち上がってくる香りはかなりスモーキー。グラスに注いでからのファーストインプレッションは樹液っぽさ、オーク。海沿いのモルトとは違った森のモルト。派手さは無く静謐。ところが軽いスワリングでこれらの印象が消え始める。次に立ち昇ってくる香りは、メープルシロップ、きのこ、柑橘系、特にグレープフルーツ。徐々に花の香りも上がってきたのですが、スワリングしすぎてとばしてしまったようです。非常にバラエティに富んでいるが、示したい方向性は分かりやすいモルトです。ともかく香りの輪郭をたどり易い。
 味はというとスパイシー、口中で炸裂。はじめはとてもとても辛い。時間の経過とともにまろやかな甘さが。ボディは中程度からやや重。さほど粘性は無いようですが、その中央に通っている柱はかなり骨太。
 フィニッシュは意外なほどあっけない。香りから味まで起伏に富んで楽しめたから、余計にそう感じるのでしょうか。打ち上げ花火のような印象。独特の鼻にかかる甘さとフローラルは、後熟のコニャック樽由来でしょうか。
 とにかく香りが印象的。無理にスワリングして引き出そうとせず、ゆっくり時間をかけて、ひとつひとつの香りを追いかけていったほうがいいモルトです。印象のはっきりしたウィスキーでした。
 こんな感じで参考になります?BOOTCAMPさん。


シャトー・レ・プティ・モワン/2005

2007年08月29日 | ワイン

 本日の晩酌。またまた懲りずに2005ボルドー。いい加減飽きたが、まだある。ACプルミエ・コート・ド・ブライ。これはひさびさの濃いボルドー。濃縮カシス。そしてスパイシー。昨今のボルドーのスパイシー系は閉口。一体どこのワイン飲んでるのかわかりません。果実味はほどほど。
 本日はハッシュドビーフとパンで飲みましたが、特に重たさを感じませんでした。て、ことは、そこそこ重口ワイン。夏にはつらいね~。

 で、ただいまイチローズモルト15年、テイスティング中。BOOTCAMPさん、明日結果は上げますね。


タケダワイナリー・シャルドネ/2004

2007年08月28日 | ワイン

 あいも変わらず、残暑かつ猛暑が続いてます。みなさま夏バテなぞしてませんか。
 日曜の晩酌。日本の優良ワイナリーであるタケダワイナリーのノンバリックのシャルドネ、2004年ヴィンテージ。まぁ毎日毎日こんなに暑いと、多少痩せててもノンバリックで果実味を感じるものをキーンと冷やして飲みたいと思い抜栓。
 柑橘系の香りがなかなか良い。意外にふくよかさもあり、この時期心地よい酸がたっぷり。喉越しにまかせてグイグイ。あんまりツマミを考えず飲めました。たまにはビール(発泡酒、あるいはその他これらに類するアルコール飲料)無しでいきなりこんなのも良いですね。

八代…再び

2007年08月27日 | 外飲み
 8月25日(土)PM4:00。仕事の段取りを終えて、念願の八代へ。
ただ単に酒を飲むために電車へ。うーん、高まる期待。
しかし、残暑厳しい油照り。早くビールが飲みたい!
 八代駅でクロさんと合流。今夜はよろしくお願いします。

 時間は5時過ぎ。まだまだ本町もひっそりしてます。
腹ごしらえといきましょうか。そこで当方からリクエスト。


「小麦」八代市本町1丁目3-26
 前回は戸が開いていて、暖簾ごしに店内をチラリ。
オープンスペースで気持ち良さそうでしたが、今日はさすがにこの暑さ


レトロな店内で生ビール。コノシロ刺しとひともじぐるぐる、おでんで一杯。
うーん、満喫。生ビール×2と瓶ビール。


時間も6時を過ぎたようですし、そろそろ開いてる店もあるでしょう。


「そうせき」八代市本町1丁目6-20-1F

 ここも行ってみたかったBARのひとつ。
地元のカクテルコンクールではそうそうたる成績をあげている実力派バーテンドレスがいらっしゃいます。


店内はくつろいだ感じ。客層も若い人を中心にいろいろ。
地元に密着した肩肘の張らないダイニングBAR。
実に丁寧に作られたジンフィズとボストンクーラー。料理もかなり充実してました。
7時過ぎると、すでに店内は予約も含めて満杯。早々に席を空けましょうか。


お次は「BAR鴎」八代市本町1丁目2-40-1B
 ここもお名前だけはうかがってました。時間が早いせいか客は我々だけ。
クールな雰囲気の店内でしばしくつろぐ。デュワーズのソーダ割りが沁みる。
写真はとても美味かったジャックローズ。

 さて、そろそろbootcampさんに行きたいところだが、まだまだ開いてない。
クロさん曰くの「八代時間」だから、7時、8時ではまだまだ開店してない店も多い。
では、ということで、クロさん常連のお店に連れて行ってもらいました。


「BAR深海」八代市本町1丁目7-12-2F
 こちらもまだ準備中のあいだに来店。失礼しました。
店内はクラシックな雰囲気。昭和を感じさせる作りが素晴らしい。
こういう雰囲気って、いくらお金を積んでも買えない「時間」が作り出すものですね。


 さて注文。お、久しぶりにリトルミルでも飲んでみよう。
…ひゃー、リーデルのモルトグラスにたっぷり。こんなにたっぷり注いじゃっていいんですか!?
クロさんもマスターと楽しく話されてる。やはり行きつけの店はくつろぎますね。

 さて、本命のbootcampさんも開いたようです。
帰りの時間も迫ってきてますので、早速参りましょう。
今回はイチローズモルトをいただきました。紙とペンをお借りしてテイスティング、と。
うーん、酔ってるからなかなかまとまらない。


 イチローズモルト・ダイヤの3です。1988蒸留・2007ボトリング。
1stカスクはホッグスヘッド、2ndカスクはバーボンバレル。56%です。
 十分な熟成香と南方系果実と若干の柑橘系。マスタードのような刺激も。
味わいは甘味と辛味の入り混じった渾然とした味。ピートも感じ、ミント、バジルの香味も。
やはり年数分複雑。


 こちらはイチローズモルト・ダイヤの6。
おお、なんということだ。ラベルがちゃんと写っていない。
2000蒸留・2007ボトリング。
1stカスクはホッグスヘッド、2ndカスクはフレッシュバーボンバレル。60%のヘビー級。
 ダイヤの3とも共通して明るい色調。
熟成短めのため、複雑さは少ないが、カカオ・チョコレート系の香り。
麦のニュアンスがはっきり残っています。この辺は若さゆえか。
とにかくアタックが強いやんちゃ坊主。フィニッシュもかなり長い。

 うーん、なかなか面白いモルトだ。さて、次は…
げ。もう電車の時間が…。全然飲み足りない。
ていうかbootcampさんを満喫できなかった。よし、再度来訪しよっと。
 10時57分の最終に無事乗車。周りの乗客はみなさん熟睡中。
何を食べても飲んでも美味く、どの人も素晴らしい人たちばかりだった。楽しかったなぁー、八代。
 お邪魔しましたお店の方々、楽しい時間をありがとうございました。
そしてクロさん、なにからなにまで面倒見ていただいて感謝感謝です。
どうかこれに懲りずまたお付き合いください。


Ichiro's Malt/THREE of SPADES

2007年08月24日 | ジャパニーズ・ウィスキー

 本日のお酒。日本の、いや世界のモルトラヴァーから、今熱い注目を浴びているイチローズモルトです。今回、リリース分のメルマガを見て速攻購入。外は熱暑ですが、財布の中はすでに秋の風…
 さて、今回購入分はスペードの3。表・裏両ラベルとも、詳細な説明は英文。国内だけでなく、世界に目を向けてる姿勢がよく分かります。羽生蒸留所にて2000年蒸留、2007年ボトリング。ホッグスヘッドで熟成後、ニューアメリカンオークのホッグスヘッドで再熟成。ノンチル・ノンカラーリングの57%。ボトルナンバー188/354。
 さて試飲の感想ですが、57%のアルコール感はあまり感じません。香りはエステリーでバニラ。スムーズな香り。熟したバナナ。味わいは度数由来のピリピリ感。そしてかなりウッディー。非常に力強く長いフィニッシュ。香り・味ともやや閉じ気味。1週間も経てばまるで違う印象でしょう。
 しかしそれは凌駕する特質はそのすさまじい色。とても7年の色ではありません。先に書いたようにノンカラーリングですから、スピリッツカラメル無しでなぜこの色が?!
 そして全体から感じる脅威の熟成の早さ。7年にして早くも熟成のピークに近づいてきてる気がします。熟成の早さはホッグスヘッドのためでしょいうか?恐るべきポテンシャルを秘めた酒質です(あるいは熟成の技術のなせるワザでしょうか)。
 で、明日は八代行き。ブログはお休みいたします。楽しみ楽しみ♪
 

日出盛・純米吟醸・桃の滴

2007年08月23日 | 日本酒

 昨夜の晩酌。京都は伏見の日出盛。純米吟醸の桃の滴です。
 なかなかしっかりした造りの味吟醸。ぬる燗もどうぞ、の言葉通り、燗してへたる酒質ではありません。蔵元の自信の表れが商品に見事結実してます。
 季節柄、やや冷やして飲み、最後は常温で飲みました。ということは、最後はぬる燗(クーラーいれてません)。重さはさほど感じなく、つるっとした喉越しです。嫌らしさの無い甘みを、程よい酸が引き締めるため、肴が無くてもいくらでも飲めそうな感じでした。
 ラベルも可愛らしい、上出来の一本。


今週末の予定

2007年08月22日 | 外飲み

 やっと時間の余裕が取れて、土曜日に念願の八代行き。
 他の目的無く、ただ単に八代まで飲みに行く…。


 なんて幸せなんだ!


 とりあえず、BOOTCAMPさんは絶対だし、他に行ってみたいBARもある。
そうだ小麦も外せない。
 
 うーん、楽しみ。


 クロさん、よろしくお付き合いください。


鶴の荷車

2007年08月21日 | 焼酎

 本日のお酒。萬年を醸す、宮崎は渡邊酒造の長期貯蔵の麦焼酎です。
 焼酎の話で、「レア」だとか、「幻」などの惹句が着くと途端に、話が一段落ちてしまうようなので嫌なのですが、この鶴の荷車はほんとに市場に出回る数が少ない品です。百年の孤独のような知名度は無いのですが、知る人ぞ知る銘酒なのです。
 あらゆる焼酎を飲んだ、と豪語するつもりはさらさら無いのですが、そこそこの焼酎を見て、買って、飲んだつもりでした。しかし、この焼酎だけは全く初めての出会い。(あ、もちろん全てプレ値無しの話ですけど。)
 購入したのは木村屋酒店さん。ブログでたまたま見かけ、まぁ無いだろと思いつつ、行ってみたらあっさり入手。ほとんどイチゲン同然なのでビックリでした。もっともこの木村屋酒店さん、常連にしか珍しい酒を売らないような商売をされるようなお店ではありません。人気銘柄は転売防止のため、一本一本責任販売のスタンプを押されているし(目の眩むような手間!)、あくまで対面販売しかされない、という筋目を通したご商売をされてます。そういうところが蔵元からの信用を得るのでしょう。
 さて肝心の味は、42度の度数を感じさせない、きめ細やかでノーブルな味わい。麦の香味もずっしりと
厚く、原料の一粒一粒を舌先に感じさせるような端正な美味さがあります。
 もう1本欲しいところですが、こういう商品はあくまで独占せず、焼酎好きのかたにあまねく飲んでもらうべき商品でしょう。

シャトー・デ・ザラ/2005

2007年08月20日 | ワイン


 昨晩、一昨晩のお酒。またもやACボルドー、またもや2005年。暑苦しいぞ赤ワイン。
 ま、それはともかく、安旨ボルドーならいいなぁ、と思いつつ、抜栓。早速味見。
 ン?なんかこれ…
 あぁ、ダメだ。この手のは無理だ。なんかシャバシャバだし、妙なスパイシーさが鬱陶しいし、のどごしが引っかかる。ネガティブなことは書きたくないが、わたしには合わない。ほんとにACボルドーなのか、これ?
 ボトルを飲みきらないなんてことは、通常ほとんど無いのですが、これはギブアップ。別の焼酎に切り替えて(これが絶品、後日アップ)、買ってもほとんど使われなかったバキュバンを引っ張り出し、翌日に安置。
 一晩たてばいいかと、翌日飲んでみたけどありゃりゃ、ちょっとダメかもです。お好きな人もあるでしょうが、わたしはダメだったの巻でした。チャンチャン。


ジョニーウォーカー黒ラベル -その4-

2007年08月18日 | スコッチ・ブレンデッド


 本日のお酒。そしてブラックラベルの最終モデル。
 もう正直言って、前回以降はあんまり変遷を追ってません。飽きちゃってるんですね。味わいはだんだんシャープになって、スモーキーさが薄れていっている気がします。だから、昔のジョニ黒=高級品というイメージは、価格面でも内容面でも無くなって、単に普段飲み出来る美味しいウィスキーというイメージに定着しております。わたし的には。
 しかし改めて各種ボトルを見てると、700mlになってからは随分すっきりとヤセてしまいました。見た目も中身も。