百瓶逸酒

我が家にある各種開封・未開封のお酒を記録するのが目的のブログです。
単なる自分の整理のためだけですが^^;

サンディ・マクドナルド・特級

2010年09月16日 | スコッチ・ブレンデッド

 本日のお酒。ブレンデッドの特級表示品。見た目オールド・パーに似てますが、その通り、同じマクドナルド・グリンリースのもの。

 肖像画はマクドナルド・グリンリース創業者、サンディ・マックのものです。この会社は19世紀、アレクサンダー・マクドナルド社とグリーンリース・ブラザーズ社との合併によって出来た会社で、この銘柄はアレクサンダー・マクドナルド社で作られていたもの。グリーンリース・ブラザーズ社ではオールド・パーを作っていました。

 結論から言うと、この銘柄、いやこのボトルは"当たり"でした。甘くなめらか、モルトの香りもバシッと効いて、経年の劣化も感じさせず、実に美味いブレンデッドでした。

 昔のボトルほど絶対美味い、というオールドボトル・ファンダメンタリストではないつもりですが、特にウィスキーは嗜好の変化に伴い、作りが変わってきたようには思います。時代とともに、シャープでドライな味に変容する傾向は確かにある気がします。


グレンロセス・1979

2010年09月02日 | スコッチ・シングルモルト



 本日のウィスキー。お馴染み不思議なボトル。こういうウィスキーにしては変わったボトルや、オフィシャルにも単独ヴィンテージにこだわるところは、やはりベリー・ブラザーズ&ラッドの影響大なのでしょうか。

 花や香水の爽やかな香りという印象だったロセスも、この79ヴィンテージでは幾分樽の影響が刻まれています。2002ボトリングですから、23年もたてばしょうがない面もあろうかと思いますが、後口がタニックなところがやや気になります。ただし香りは複雑で、若いロセスの一面的な香りに比べ、重層的でしかも重いハーモニーを奏でます。

 andrewsさんのテイスティング会に参加させてもらい、その際に開封したもの。他のヴィンテージと比較でき、大変有意義なテイスティングが出来ました。どちらかと言えば固有のハウススタイルが前面に出る銘柄と思っていましたが、良い意味で裏切られて、その多様性に驚きです。