百瓶逸酒

我が家にある各種開封・未開封のお酒を記録するのが目的のブログです。
単なる自分の整理のためだけですが^^;

アルツ・ロマンティンカ/2005 デ・バルドス

2009年10月27日 | ワイン

 ひさびさにスパニッシュ。以前飲んだものに比べてリーズナブルなものですが、それにしてもスペインにしてはなかなかの価格。

 コンセプトを打ち出したワインで、"Ars Romantica"は邦訳すると"ロマンティックな芸術"だそうです。他にも"Ars Mitica"(壮大な芸術)、"Ars Epica"(神話的芸術)、"Ars suprema"(究極の芸術)があって、それぞれにキャラクターを変えてある様子。

 このロマンティカは、ティンタ・デル・パイスという品種でフレンチオーク14ヶ月熟成。見た目、飲み口はいかにもぼってりした濃い目のスパニッシュですが、よくあるスペインワインの垢抜けなさに比べ、しなやかなタンニンと柔らかな酸味がいかにもエレガントなワインにしています。ハーブの香りも好印象。全体に滑らかさがあり、いかにもロマンティック、ノクターンという印象でした。美味い。

 最近は買うワインが南のものに集中。コスパもさることながら、実に気が合うというやつですな。


ホーム・オブ・ケンタッキー

2009年10月23日 | アメリカン・ウィスキー

 謎のバーボンです。多分、そこそこ出回っていたのでしょうが、全く資料がありません。よって書くこともなんにも無し(笑)

 ボトリングは93年。80プルーフの4年熟成、ここまではよくあるのですが、ボトリングした会社が、ルイジアナ州はニューオリンズの"Brass Bull Company"なるところ。そう、蒸留所がどこなのか全く分からないのです。恐らくどうってことない味と思いますが。
 
 という事で尻切れトンボの状態でブログ終了。どなたか情報をお持ちの方ご教示ください。

パレオ・ロッソ/2003・レ・マッキオーレ

2009年10月14日 | ワイン

 先週は結婚記念日だったので、エイヤと気合を入れて開けたワイン。さすがにこのクラスのワインには、もはや多くを語ることが出来ません。なにしろそうそう飲める身分ではなし。

 高級なシガーの葉、プラムを思わせる香り。口の中に花が開いたかと思わせる芳香。口当たりあくまで柔らかく滑らか。とても官能的。とってもとてもバランスが取れていて、大きな円を思わせる。綺麗な酸が、行き過ぎず全体を引き締め、静かな余韻が長く長く楽しめます。

 いやー、ひさびさに美味いワインを堪能しました。感動ひとしお。

熊本暮らし人祭り みずあかり

2009年10月12日 | 閑話

みずあかりに行ってきました。

コンセプトは、
 "熊本城から続く、桜町から辛島公園にかけて続く道路。2004年から始まった「みずあかり」は、年を追うごとに熊本の新しい市民の祭りとして賑わいを増しています。
「みずあかり」の特徴は、水に揺らぐ灯かりの美しさにあります。そのコンセプトは、故郷・熊本の魅力を再発見し、“ここに暮らす喜びや切なさまでも共感できる市民と地域でありたい”ということ。秋の夜のシンボルロード一帯、花畑公園、熊本城長塀前・坪井川を2日間で5万4千個ほどのろうそくの灯かりが彩ります。"
 というもの。




 幻想的な光景に、普段心に染み付いた汚れが洗い流されるようです。

 官主催のイベントが、ことごとくピントがずれたままになって形骸化してしまうのに対し、ボランティアに支えられたこのイベントは、大きな予算をかけなくても、しっかりしたコンセプトと、市民目線にたった企画で素晴らしい成果を挙げているんじゃないでしょうか。


オールド・フォレスタ

2009年10月08日 | アメリカン・ウィスキー

 本日はバーボン、言わずと知れた超有名銘柄オールド・フォレスタです。まだバーボンを何も知らなかったころ、TVCMを見てボトルで買ってみた2番目の銘柄。当時のわたしにとっては結構考えて買う金額でした。当時の定価で4,000円足らずでしたが、二十歳になるやならず(コラコラ)の若僧には結構荷の重い金額。88年ボトリングの特級表示。買ったものに近い時期かな。

 前に買ったボトルがバーボン・デラックスだったため、前の銘柄の印象が強く、印象はとてもハードに思えました。もちろん、実際はそんなことは毛頭なく、メロウで、甘い穀物の香りのする、飲み口のいいバーボンです。

 オールド・フォレスタはバーボンで初めてボトルを採用した銘柄。樽売りでの安物の水増しを防ぎ、風味を保つことに成功しました。ラベルには創業者ジョージ・ブラウンの手書き文字が転載され、"There is nothing better in the market"という箇所にはアンダーラインまで付されています。並々ならぬ彼の自負がうかがわれます。

 このボトルより、その昔のボトル・イン・ボンドの"100プルーフ"ボンデッドのほうが数段美味いのですが、なかなか高価なオークション価格でしか見なくなり残念至極。

ドーポテアートロ/2003 ポデーレ・サリクッティ

2009年10月02日 | ワイン

 モンタルチーノの"ポデーレ・サリクッティ"。比較的設立は新しいワイナリーですが、オーナー自ら醸造まで行う、まさに"生産者"。そのため生産量も少なく、ドーポテアートロは2,000本前後。この'03ヴィンテージは市場でもほとんど見ません。

 ブルネッロは使わず(秀逸なブルネッロ・ディ・モンタルチーノをつくっています)、カベルネ主体のIGT。

 うっとりするほど魅力的、いや蠱惑的な香り。ブドウやベリー系よりも、もっと濃熟な果物を連想させます。非常にエロティック。しかし味わいにべったりしたいやらしさはなく、とても滑らかでのびのびとした味わい。余韻も長く、"飲んだ!"と実感する満足できるワインでした。