百瓶逸酒

我が家にある各種開封・未開封のお酒を記録するのが目的のブログです。
単なる自分の整理のためだけですが^^;

第15回テイスティング会

2009年08月31日 | テイスティング会



8月29日の土曜日に、andrews恒例のテイスティング会に行ってきました。
今回はソサイエティの3本。
グレンファークラス14年・リフィルホグスヘッド 58.1%
ティーニニック21年・リフィルホグスヘッド 56.6%
カリラ19年・リフィルホグスヘッド 55.2%
年数もわたし好みですし、銘柄のバランスも好印象。


今回のアテは"だだちゃ豆"。濃い味でした。

お客さん持ち込みのおすそ分け。
竹中缶詰のハタハタとホタルイカ。美味。

これまたお客さんのおすそ分け。すべてトマト。
小さく鈴なりのもの、緑のまま赤くならないもの、黒いもの。
普段まったく見たことのない種類ばかり。佳味・珍味。



今回のモルトは総じて、強いインパクトはもたらさないものの、
綺麗でまとまりのいいボトルばかりだったようです。

グレンファークラス
香:ドライフルーツ、オートミール、フローラル。
加水すると、スケールが全体に大きく。
味:綺麗な酸味、円みがありバランスがとれている。
加水するとはっきりシェリー、樽熟のグラッパ。
余韻はゆるやかにながく。

ティーニニック
香:軽やか。花の香り、スイカズラ。うっすらとベリー系。
味:軽く、フレッシュ。果実味さえ感じる。レーズン。
余韻はゆるやかだが、アルコールのドライ感も。

カリラ
香:ピート、ヨードともにほどほど。熟成感を強く感じる。
味:甘みと、とにかくわかりやすい(ベタな)旨味。昆布だし。
余韻は長く、温かい。


ヴィーニャ・ノヴァーリ・ヴェルディッキオ・クラッシコ・リゼルヴァ /2003 モンカーロ

2009年08月27日 | ワイン

 本日のワイン。マルケ州はモンカーロ社のヴェルディッキオ。暑い時の白ワインは沁みます。

 スパイシーで、リンゴを思わせる香り。甘さを連想させる香りながら、キリッと辛口。冬場に飲んだら後悔しそう。飲みすすむうちに、ややまろやかさが出てくると、食事にぴったり。ホッケを焼いたものとはなかなかの相性。焼きナスもよかった。

 夏の終わり頃と、初夏にかけての白は格別。しかしイタリアには、最近とてもいいものばかり当たる。嬉しい限り。

黄八丈

2009年08月26日 | 焼酎

 朝晩は涼しくなったかのようですが、まだまだ8月。実際、わたしの住んでるとこでは9月いっぱいは夏。わたしは家では10月いっぱいは短パンです。まあこう日中暑いとどうしてもビールになってしまいますが、どうしたって他の酒も飲みたい。で、夏場は焼酎、ロックで。いま飲んでるのがこの麦です。八丈の"島酒"、3年古酒。

 昨今はやりの個性の強い、麦チョコのような香ばしい麦焼酎ではなく、香りはバニリックで、味も甘みはあるけど優しい味わい。ロックで飲んでもバランスよくのびるので食中にも最適。

 ラベルには蔵元の住所・電話番号が書かれてますが、東京都で市外局番5けた(市内局番ひとけた)というのがシブイです。「芝税務署承認番号562」明記もきっちり義理堅くてすばらしい。しかし税務署の職員さんも、酒税調査が大変でしょうねぇ。


バルバレスコ/2001 プロドゥットーリ・デル・バルバレスコ

2009年08月24日 | ワイン

 

 本日のワイン。協同組合による、コストパフォーマンス抜群のバルバレスコ。01は良年だけに、飲み頃としてはいささか早いかと危惧。しかし、早飲み好みのわたしとしては、なんのなんのと抜栓。

 案の定、開くのに時間がかかりそうです。ゆっくり飲むこととして、香りを楽しむ。こちらも少々時間がかかりそう。

 ゆるやかに香り始めたのは、心地よい花の香り。ベリー系のフルーティーさもたっぷり。味わってみると、やはりなかなか固い。鉄を舐めたような金属味に、かなり鋭い酸味。ちょっと疲れるなあ、と思い、放置して他のものを飲んで、小一時間。固さがゆるゆる崩れ始め、香りも高まってます。金属味もほぐれミネラリーに、酸味も程よい感じになり、腰の強い、しかし、きつ過ぎないタンニンも出てきて、全体のまとまりが良くなってきました。やっぱり美味い!

 ガンベロロッソでも"トレ・ビッキエーリ"を獲得し、評論家からも高評価。なのに価格が異常高騰しない。これだからイタリアって好きです。

グラッパ・ディ・アマローネ・イン・レーニョ/カポヴィラ

2009年08月20日 | マール・グラッパ


 欲しかったグラッパが届きました。皇帝"ヴィットリオ・カポヴィラ"リリースの珍しいグラッパ。しかも樽熟成。輸入されたのは今回が初めて?

 グラッパの原料に対する偏愛ぶりや、超マニアックな湯煎式による蒸留など、"Kaiser of Monte Grappa"の名に恥じないものだけに人気も高く、なかなか国外には量がまわらないという、希少なブランデーです。割りにフルーツブランデーが輸入されていましたが、このボトルはグラッパ、しかも原料はアマローネ、さらに樽熟となかなかのレア。

 アマローネ、しかも樽熟ということで、かなり濃厚で甘い、と想像したのですが、かなりドライです。ただ華やかな香りと味わいの深みはさすがのひとこと。補糖などは一切行っていないとのこと、自然の甘味、いや旨味にあふれています。チーーーーンと響くフレーバーがたまらない逸品。

 可愛らしいラベルの裏には手書きで来歴。


バルバレスコ・リゼルヴァ/2003 テッレ・デル・バローロ

2009年08月19日 | ワイン

 本日のワイン。比較的廉価なバルバレスコをつくるテッレ・デル・バローロ、生産者組合です。03年ということで、期待して開栓。

 良年のイメージで味わったせいか、思ったほどふくらみを感じませんでした。綺麗にまとまった感はありますが、果実味は平板で、香りもいささか拍子抜け。むしろ02年と言われれば、納得しそうです。見た目良い感じのレンガ色で、熟成感があるかと思いきや、それももうひとつ。他のヴィンテージだったらもっと印象が変わったのでしょうか…

開運・特別純米

2009年08月17日 | 日本酒

 本日の日本酒。静岡の銘酒、開運。この銘柄、いろいろ飲んでいたつもりでしたが、特別純米は飲んでいませんでした。盲点。

 派手にアピールするタイプではありません。かといって"いぶし銀"の味わいというわけでもなく、普通に飲めて、普通に美味しい酒です。こんな当たり前(?)の酒をコンスタントに作り続ける事が、実はとてもとても難しいことであること、は想像に難くありません。

 香り・酸味・飲み口が常に程よく、飲み飽きしない、かといって味わいに乏しいわけじゃない。他にどんな銘柄があるか、と乏しい経験のなかで考えても、そういくつもは出てきません。インパクトのあった銘柄はいろいろ思い浮かぶのですが。では、それらインパクトのある銘柄を日常酒として飲み続けるか、と問われると、そこはやはり返事に詰まってしまう。"日常に耐える酒"の凄みを見たような気がします。

 なんせ、この暑さでクーラー無しの室内、常温で飲んで美味しく飲めたんですから。

ヴォーヌ・ロマネ2005/ ジャック・カシュー

2009年08月14日 | ワイン

 本日のワイン。お手ごろ(というか、あくまでも他の有名どころブル生産者に比べたら)ブルゴーニュが楽しめるジャック・カシュー。05のヴォーヌ・ロマネということで心ウキウキワクワク。

 きっちり詰まった凝縮感ですが、昨今流行ったドえらく濃いブルゴーニュとは違った、危ういところで踏みとどまるバランス感覚が気持ち良いワインです。当然、開栓直後は開かないのですが、時間経過とともに、ベリー系のあふれんばかりの香りが。それも果汁したたるような香り(なんか変ですが)。はじめにエレガントな飲み口だったものが、徐々に力強さが増していき、噎せ返るようなパッションにあふれた味に。しっかり楽しめるワインですが、さすがに後半疲れます。

南の島の貴婦人

2009年08月13日 | 焼酎

 画像がピンボケ、ではありません。フリーザーから出してすぐ撮影。撮影前にプリント部分の霜を必死で取ったのですが、すぐに霜がついてご覧のありさま。キンキンに冷えた焼酎を想像してお楽しみください。

 この"南の島の貴婦人"は奄美の黒糖焼酎である「朝日」の初留どりです。度数は44%。購入はかれこれ4~5年前になるのですが、フリーザーに放り込んだまま、やっと開栓です。

 初留どりはなかなか難しい、というのが印象で、常温で香りやコクをゆっくり味わうにはややアルコール感がキツイし、冷えたトロトロ感を口中からのど越しで楽しむには香りが強すぎるし、かといってオン・ザ・ロックではだらしなくノビてしまうものが多いという、なかなか困りものという思いが強かったのです。

 で、この焼酎。黒糖という原料のせいか、時おり初留に感じるツンとしたセメダイン臭はあまり感じず、甘い香りが支配するのが好印象。そして味の濃さ。これこそ初留に欲しい旨味であり雑味です。トロリとした液体を口中に含むと、清々しい涼味と濃厚な甘味が弾け、液体の冷たさと高アルコールのもたらす熱さが、ツルリとのどをすべり落ちていきます。抵抗感の無い飲み口のため、スイスイ飲めてしまいますので、くれぐれも飲みすぎにご用心。

 しかし、"南の島の貴婦人"っていうネーミングはちょっと赤面モノと思ってしまうのは、わたしだけでしょうか…

キュベ・エレーヴ/VdT メゾン・ブリュレ

2009年08月12日 | ワイン

 本日のワイン。ミッシェル・オジェ醸すところのメゾン・ ブリュレ。トゥーレーヌ地区のワイン。ロワールのビオです。名前の由来は「カオス(混沌)の後の誕生」を意味するギリシャ神話の“エレーブ”だそうです。全く想像がつきません。

 ロワールとは思えない濃さ。黒々としてます。タンニンもあまり感じさせず、うちの奥さんイチオシでした。美味いし、それなりに充足感は感じさせますが、価格ほどではないのかと。もう一度買うかと問われたら、うーん…