百瓶逸酒

我が家にある各種開封・未開封のお酒を記録するのが目的のブログです。
単なる自分の整理のためだけですが^^;

睡龍 生もと純米 加水瓶燗火入れ 17BY

2009年01月29日 | 日本酒

 昨晩のお酒。まだまだ寒い日が続きます。こんな季節はコタツで燗酒。月並みですが、寒い冬に日本酒の燗を飲むと、日本で生まれた歓びを感じます。

 生もとで仕込まれ、2年余りを熟成に費やしたこの酒は、しぼりたての荒さ、アルコール感とは正反対の、駘蕩として悠然、艶冶な風情を持ってます。たおやかではあるが、芯は強い印象。

 生もとなので燗で楽しんだのですが、特筆すべきは冷や(常温)。固さはあるものの、口の中で少しづつほぐれていくように旨さが広がっていきました。こういう柔らかさの純米生もとはあまり記憶にありません。こういう危険な酒はえてして飲みすぎの元。自重自重。

ハーヴェイ・ブリストル・クリーム

2009年01月26日 | ワイン

 本日のお酒。前回のサクリスティアが非常に秀逸な美味さだったので、早速ガルヴェーのクリームを、それもあんまり甘いのは苦手なのでペール・クリームを探しに近くのワイン屋さんへ行っててみました。

 残念ながらガルヴェー社のものは取り扱いがなく、さらにクリームのうちペール・クリームは品切れ。残ったブリストルを購入してみました。

 で、甘いのが苦手といってるだけに、ブリストルは初めて。ついつい甘口=PXやモスカテルをイメージしてしまうため今まで敬遠気味で、大層な覚悟で飲んだのですが、意外(?)やとても口に合いました。冷蔵庫でキンと冷やし、シェリー・ブランデーを飲んだシメに飲んでみると、オロロソベースのクリームの香りとほろ苦さが、同じくオロロソ熟成させたサクリスティアの風味とベストマッチ。フィノ添加のペール・クリームではこんなにうまくいかなかったかもしれません。シェリーカスクのモルトにも当然バッチリ合いそう。

 現金なもので、こうなるといろんなクリームが試してみたくなります。シェリーの充実したBARで試してみよっと。

サクリスティア・ガルヴェー50年

2009年01月25日 | その他ブランデー

 本日のお酒。コニャック・アルマニャックに知名度は負けますが、中味の秀逸さ、その歴史の古さでは決してひけをとらないスパニッシュ・ブランデー。元々はシェリーの酒精強化のため必要不可欠なブランデーで、言わば副産物的な扱いだったものが、素晴らしいシェリー・ブランデーという逸品を造りあげることとなりました。

 ソレラ・グラン・レセルヴァ、すなわち単式蒸留器100%のスピリッツを、ソレラシステムで最低アヴェレージ3年、トータル8年以上熟成させたもので、このサクリスティアにおいては実にアヴェレージ熟成は50年以上という、安価なシェリー・ブランデーとは一線を画す造りになってます。

 印象的な、フレンチ・ブランデーとは全く違う響き。完熟したフルーツのハーモニー、皮革、火を点ける前のシガー、そしてやはり支配するのはオロロソ。味わえば幽玄、精妙、深甚なる熟成の山脈。その味を辿ればはるかかなたに落下していくごとく、幾重にも連なった地層の峡谷。

 「1780年1月10日、アイルランドの貴族ウイリアム・ガルベイがアイルランドとイギリス向けにワインを輸出したことから始まったガルベイ社(一部抜粋)」ですが、甘口シェリーに強いメーカーのようです。ガルヴェーのペールクリームあたりと合わせて飲んでみたいものです。
 願わくば日本にももっと沢山の優良なブランデー・デ・ヘレスが入ってくれれば、と願ってやみません。


シャトー・レザムルーズ/2005

2009年01月22日 | ワイン

 昨晩飲んだワイン。一昨晩、テレビの神の雫を見ておりまして、グロフィエのレ・ザムルーズ(シャンボール・ミュジニー)が出てきてるのを見て、おおワインが飲みたい、でもこんな高いワインは無い、と思い、ふと買い置きのワインを思い出して抜栓。単なる名前つながりでした。

 グルナッシュの骨太さが前面に出た、グラスに足のしっかり残る濃厚ワイン。タンニン少なく、酸はまあまあ。ベリー系果実のジャムを舐めているような重甘さは、ボトル後半で若干飲み飽きました。ま、昨日はアテ無しで飲んだということもあったのですが。

 レザムルーズ(恋人たち)の名の甘さのごとく、恋人同士で飲むには楽しいワインでしょう。一人でリラックスして飲むにはちょっと重っ苦しい味でした。

第12回 テイスティング会

2009年01月19日 | テイスティング会

 ここんところ所用で参加出来なかった、andrewsさんのテイスティング会が土曜日に行われ、私も1部に参加。今回のテーマは、~アイラ、アイランドモルトと生牡蠣編~。冬のテイスティング会定番ともなっている牡蠣とのマリアージュ。今回も楽しみです。

 今回のラインナップは左より、
 シックスアイルズ、
 カリラ24年・1984・KBケルティック・バーボンホッグスヘッド・53.2%
 ラフロイグ8年・2000・アベイヒル・バーボンリフィルホッグヘッド・59.4%
 そして完全ブラインドの1本

 シックスアイルズは、以前にも飲んでますし、また、多分うちのアーカイブにもあると思います。で、香りは熟したバナナとほんのかすかに潮、味わいはなめらかなミルキーさと同時に、マスタードの刺激。フィニッシュは幾分トガり気味。

 カリラはよく練れたモルトで、独特の辛さは影をひそめ、香りはピーティーだが桃のフレッシュなフルーツ香を持ち、加水するとチョコレートの香ばしさが立ち上がってくる。スパイシーで暖かい味わいは、完熟をやや過ぎた果実の熟れ具合を連想。フィニッシュは春の雨のように静かで長い。

 一転ラフロイグはピートとヨードの爆弾。そのくせ奥の方に花の香りが潜んでいる、意外にデリケートな部分も。時間が経つとトーストの香味。度数由来の甘さがあるが、年数若い割りに舌に絡みつく感じがやや重たい。フィニッシュは非常に長く、一本調子。


 テイスティングの合間合間に牡蠣もいただきました。今回は三重県産。大きさが丁度良く、濃厚にして滋味溢れる味。個人的にはラフロイグをかけて食べるパターンか、シックスアイルズを飲みながら別に食べるパターンが良かったかと。


 そして、問題のブラインド。今回のティスティングの趣旨から考えれば、当然アイラ&アイランズのはず。実際に味わって消去法で行くしかないでしょう。

 とてもスイートなモルトで、淡いピート、柑橘、かすかにヨード、スパイシー。加水すると広がる、割りに伸びしろの大きいモルト。全体に柔らかくまったり。
 これで考えると、ダブってくるラフロイグ、カリラは除外、アードベッグ、ラガヴーリンとはキャラクター違い。ポートエレンは価格面で除外。ピートの感じ方からブナハーブン、ブルイックラディも却下。ボウモアの花、コスメ香も感じず除外。ここで思考はアイラから諸島へ。ジュラやスキャパのような軽快さはなく、かといってハイランドパークの重厚さも無し。レダイグやトバモリーのようなマイナー(失礼)な銘柄をブラインドでぶつける事も考えにくい。となると、タリスカーかアランではないかと選択肢が残る。ここで味わいに感じるスパイシーさに着目。よってタリスカーの8~12年くらいのものを想像。

…そして回答。








…クーパーズチョイスの13年・ボウモアでした。偉そうに書いてもこんなもんです。シクシク



 オマケ。MasqueradeさんでいただいたJ&B。スッキリ爽やか・ドライの印象だったはずなのに、モルトフレーバーが効いて飲み応えがありました。オールドボトルゆえ現行との違いは顕著。非常に美味しかったのですが、昔自分で持っていた特級ボトルの印象と全く変わってる…。舌までバカになってしまったのか…

ゼラーバック・エステート/2005・カベルネ・ソーヴィニョン

2009年01月16日 | ワイン

 昨夜飲んだワイン。珍しくカリフォルニア。

 中味がわからないものを買うのは性に合わないのですが、正月の勢いで買ってしまった福袋の中の1本。今後ちょくちょくカリフォルニアが出てきます。このカリフォルニアが強いショップの福袋はなかなか楽しめそうな予感。痛いフランスワインをつかまされるようなショックはなさそうです。

 抜栓は前の日に、と断りが書いてあったので、数時間前に開けておいたのですが、それでも香り控え目。元々派手なワインではなさそう。かすかにミントの香り、ベリータルトを味わうような甘味、タンニンなめらか。地味目の酒質で、カリカベにしては陰性。でもまあ実売千円代であれば、コスパはなかなか。

 さて明日はandrewsでひさびさのテイスティング会。たのしみたのしみ。

〆張鶴・純米吟醸 純

2009年01月13日 | 日本酒

 週末に飲んだお酒。なんだかんだで〆張鶴が続くのですが、これもいただきもの。昔々、百貨店で賞味期限が近づいたため、バーゲンでかなりお得に手に入れて以来の銘柄。

 思った以上に吟香が高く、ちょっと苦手なタイプかと思いきや、純米の旨味もたっぷりのっているため、酒のアテにも負けず楽しめました。昔飲んだときは、もっとサラリとしたものだったと思ったのですが、やはり記憶はあてにならないものです。

 さて寒さも本番、燗酒が恋しくなる時期。燗に合う「生もと」も買っています。さらに去年買って保管していた冷やおろしも味がのってきている頃。いよいよ日本酒本番です。

コート・デュ・ローヌ・ルージュ・レ・ゼール/2004・エステザルグ 

2009年01月11日 | ワイン

 昨夜飲んだワイン。一部ワイン誌で非常に評価の高い旨安ワインのエステザルグ協同組合。フランス最小の組合だそうですが、ワインも丁寧に仕込まれた感がありました。
 
 ミシっと目が細かい酒質で、シラーのスパイシーさ・酸味よりも、グルナッシュの濃さが前面に出た感じです。しかし全体に軽いトーンと、熟成がピークの状態にあるため、しつこい重さを感じず、爽やかな果実味と甘味が楽しめました。

 タンニン苦手の嫁が、ここんところ飲んだワインで一押しとのこと。幾分値段相応(千円代半ば)の弱さも露呈しつつも、なかなかコスパ良い銘柄でした。

シングルカスク・シングルアイランド15年・グレンスコマ

2009年01月10日 | スコッチ・シングルモルト

 本日のお酒。ドイツの秀逸なボトラーであるグレンスコマの15年、蒸留所名は出ていませんがタリスカーです。以前にもアップしてますが、たまたま銘柄がカブってます。

 1989年3月23日蒸留、2004年5月ボトリング。カスクナンバー978で、336本のボトリング。オーク・マチュアードでアンチル・ノンカラーリング。52%の700ml。王道中の王道です。

 で、残念ながらまだこれは未開封。今度、テイスティング会があり、テーマが「アイラ&アイランド」ということなので、エクストラ・ボトルとして参加させるつもりです。よって、テイスティング内容は後日。スパイシーで辛口のタリスカーなら嬉しいのですが。

モンルイ・セック/2006・ティエリー・ピュズラ

2009年01月07日 | ワイン

 正月のお酒アップ、ラストです。ティエリー・ピュズラのシュナン・ブラン、というかフランツ・ソーモン氏のブドウを買付けて作ったもの。生産量は極小(2樽だとか)。

 まだまだ硬いという印象。開くのに多少時間が。リンゴと若干の柑橘、少しだけ花の香り。とてもシャープな酸でいかにもガードが硬い。ミネラリーさが特徴的。

 とか言いながら、歓談しながらあっという間に飲みきって、真価を見せる前に終了。サラダにはすごく合いましたが。