いよいよ押し詰まってまいりました。何かと気ぜわしいこの時期、こんなノーテンキなブログ書いておっていいのかと思いつつ、これが本年最後のブログです。
今晩飲んだワイン。今年最後のワインなので、少し気張ったものをと思い抜栓。このワインは、とある事のお礼(決してそんな大した事ではなかったにもかかわらず)にいただいたもので、恐縮しつつ喜んで飲ませてもらいました。
この生産者は、某アメリカ人評論家に辛口のコメントをもらった事で有名になったのですが、近年はメキメキ品質をあげているようです。しかし仕事とはいえ、評論家というのは罪作りな商売ですねぇ。
樽香からのバニラの香りが心地よく、糖蜜の香り、柑橘系フルーツの香り。複雑に絡み合っています。そしてネットリした酒質。美味く熟成がすすんだ高品質の白ワインの味わい。年の最後にいいものを飲ませていただきました。それにしても、まだまだ枯れていない、やや硬さも残すところは、この生産者の頑固な作りを感じさせるとは勘繰りすぎでしょうか。
今年も一年くだらない駄文を書き連ね、皆様のお目を汚しました。来年も変わらず、マイペースで書いてまいります。お暇な時には、また覗きに来てくださいませ。
皆様良いお年をお迎えください。来年もよろしくお願いします。 作者敬白
先日飲んだお酒。福島県二本松、奥の松酒造の全米吟醸です。純米ではありません。
安易な引用は嫌なのですが、私が駄文を連ねるより、HP文を引用させてもらったほうが百倍も明瞭ですので以下に紹介させてもらいます。
「全米吟醸」(以下、奥の松酒造HPより抜粋)
「奥の松では本物=純米酒とお考えの方やアルコールを添加すること自体に不満や不安を感じている方にも吟醸酒のすばらしさを伝えたい。そして納得して飲んで頂けるためには醸造アルコールを自社の純米酒から造るという発想を致しました。醸造アルコールの代わりに自社の純米酒を蒸留し、ハイクオリティな米スピリッツを製造致しました。 (中略) 醸造アルコールの味わいまでも自社で手がけることにより奥の松の風味を出し、精米から一貫した製造ラインにまたひとつの安心と新しい旨さをプラス出来たものそれが「全米吟醸」です。」
少々長く引用しましたが、こだわりが手に取るように分かります。純米で出したほうがはるかに手間はかかりませんよね。 派手な吟香は無く、米の旨味がよく伝わり、下手な純米にありがちな鈍重さもありません。
試しに、凉冷えから熱燗まで試してみましたが、特に燗がアルコールのツーンとくる感じが無くて、美味しくいただけました。
本日のお酒。またまたマイナー好きの血が騒ぎ、年末にも関わらず買ってしまいました。
フランスはブルターニュのシングルモルト、蕎麦を原料にしたウィスキーです。MENHIRS蒸留所というところで作られてます。シードルの醸造所だったという話。4~5年前にリリースされた覚えがありますが、久しぶりに再入荷してきたようです。
2回蒸留の表記がありますが、柔らかい口当たり。意外に余韻は長いようです。味わいは「フルーティー」との宣伝文句が多かったのですが、シリアル・ナッツ系の印象が強く、どちらかと言うとソバという印象は感じられません。樽の影響と原料のせいか、香りはかなり独特。バニラ、草っぽさ、バタークリーム、そしてまごうことない蕎麦焼酎の香り。ま、そりゃそうでしょうけど。
蕎麦を原料にしてもウィスキーと表記できるものなのか、やや感覚的に違和感はあるのですが、ラベルにはしっかり「WHISKY PUR BLÉ NOIR」の文字が。EU規定の条項を見ていないので厳密に言えませんが、熟成年数や度数の決めはあっても原料の縛りは無いのでしょう。確かに原料の縛りを設けると、グレーンウィスキーが困ってしまいますね。
1日が48時間あれば…、と思う日々が続いております。体調を崩しておられませんか?インフルエンザもすでに流行期に入りつつあるようで、皆様くれぐれもご自愛下さい。
さて、なかなかゆっくりPCの前に座る時間も無いまま、今日もちょっと前に飲んだワインネタ。カリフォルニアの雄、カレラのシャルドネです。非常にリーズナブルな価格。さすがカリフォルニア、シャルドネも果実味が開放的、南方系果実のニュアンスも感じさせます。旨味たっぷりで楽しめました。
が、翌日は本当に久しぶりの二日酔い。元々そんなに酷い二日酔いをしない体質なのですが、結構昼くらいまで苦しめられました。こちらの体調が良くなかったのでしょう。でもツラカッタ…
皆様、楽しいクリスマスを過ごせたでしょうか。巷は連休でも、私の場合はフルタイム、仕事漬けでした。いたしかたありません。家族と過ごすホームパーティーも、23日に早々に終了。
とりあえずは、そのとき飲んだワインだけでもアップ。
抜栓前に撮り忘れて、残ったのは空瓶。マコネー地区の白ワイン、ヌーヴォーです。そういや、ヌーヴォーは今年初めて飲みました。頂き物なので、味わいのことを書くのは無粋の極み。大変美味しくジャブジャブ飲みました。
続いてはCh.カルボーニュ・1999。マイナーなシャトーと微妙なヴィンテージ。すでに若干枯れた感じが。香りもボディもふくらみに欠けて、面白みのないボルドーの典型。などと、失礼ななことを思ってたら、食後にチーズを食べながら飲んでると、突然、果実味と甘さが爆発。思い上がりな感想に反省。十分に美味しい、しかし出来ればもう少し前に飲んでたら、素晴らしい体験が出来たワインだったようです。
ネタが無い時のうそこメーカー。新作が出てました。名前を入力すると、自動的に四文字熟語を作成。
では、早速。
けちすけを表す四字熟語
成金美人
…そ、そうっすか?わけわからん… んじゃ、本名でポチッ。
****を表す四字熟語
…あ、そ、そうっすね。否定は出来ません…
なんだか、1年の最後にトドメをさされた気がする…
鶴の友はひさしぶりに飲みましたが、あいかわらずの美味しさで、美味さを前面に主張するでなく、じっくりじんわり「普通」に旨い日本酒。気持ちのいい友と酌み交わすに最適なお酒でした。2時間ほどで一升がカラッポ。いい酒は蒸発するのが早いのです。
美味しいトマトもいただいて、クロさん、何から何までありがとうございました。感謝です。年が明けて落ち着いたら、また八代にまいります。
快く場所をお貸しいただいたandrewsのマスター、ご協力ありがとうございました。たまーに、またやりましょうね。
ジャン・ダールとフランソワ・リボと言えば、マスコミ嫌い、評論家嫌いで、ビオディナミの実践でも、かなりコアなことやってますが、某ワイン漫画で糞味噌に叩かれてました。「ひゃー、そこまで名指しで叩くか」とも思いましたが、やはりビオ、好き嫌いが分かれますね。確かに還元香がつらすぎるワインもありますしね。
本日のお酒。ヘーゼルバーン、セカンドリリースです。
ファーストリリースを飲んで、随分たってから購入したものです。正直、ファーストリリースは印象が曖昧でした。良く言えば瑕瑾の無い、意地の悪い見方をすればインパクトに乏しいボトルでした。
今回のセカンドエディションは、ズングリとした最近のスプリングバンク型の、私があまり好まない垢抜けないデザインに変わりました。「スプリングバンク第3の蒸留所」、「ノンピート」、「3回蒸留」など、ネット上に酒屋さんの惹句が氾濫してましたが、私にとってはヘーゼルバーンと言えば、竹鶴政孝氏のスコッチ留学の学び先の一つ。もちろん、その頃とは全く違うものですが、在りし日の郷愁を思い起こさせます。
3回蒸留ということで、短期間に熟成の早まりすぎたローランド・モルトを予想していたのですが、それよりはゆったり落ち着いた酒質のようです。花やフルーツを感じさせる香りはローズバンクを想起させます。甘味の多い味わいは、同時に辛さも感じさせるので、さほどくどくありません。全体によくまとまっていますが、もう少し熟成の長いもののほうが、よりポテンシャルを発揮出来そうな気がします。15年くらいが良さそうな気が。