百瓶逸酒

我が家にある各種開封・未開封のお酒を記録するのが目的のブログです。
単なる自分の整理のためだけですが^^;

アードモア・オフィシャル

2009年04月24日 | スコッチ・シングルモルト

 本日のお酒。アードモ・ディスティラリーのオフィシャルリリースのボトルです。

 東ハイランドで最大級の蒸留所の一つの割りにあまりメジャー感を感じません。かといってサイレント・スチルではないので、「幻のモルト」的な希少感もありません。ボトラーでそこそこリリースされ、市場でもよく見かけますし。やはり、ほとんどがティーチャーズなどのブレンデッドに供給されてしまうのが要因なのでしょう。

 今回はそのアードモアからオフィシャルがリリース。「PEATED」と銘打ってますが、それほどのへヴィーピートではなく柔らかく、しなやか。シリアルやフルーツのスィートさが前に出てきて、ノンチルのせいかボディもそこそこふっくら、オイリーさこそそれほどでもありませんが、そのため軽快さも合わせ持って、飽きさせない多面性があります。

 46%でノンチル・フィルター、2008年のサンフランシスコ ワールド スピリッツ コンペティションでゴールド(ま、残念ながらダブルではありませんが)メダル獲得。悪くない、というより、結構美味いモルトで、価格は3千円台半ば。昨今の価格高騰モルトに比べたら、十分「買い」だと思いますが。

井上雄彦 最後のマンガ展

2009年04月21日 | 閑話
やっと行けました。

「バガボンド」を読んだことが無い人にとっては空間アート、
読んでいる人にとっては「最後のマンガ」の意味が深く分かる構成でした。


こと文化的ジャンルでは、田舎暮らしでアドバンテージを感じることはほとんどありません。が、今回は嬉しさひとしお。

井上雄彦 最後のマンガ展 重版[熊本版]

熊本市現代美術館
熊本市上通町2番3号
6月14日(日)まで


第14回 テイスティング会

2009年04月20日 | テイスティング会

すっかり恒例のandrewsさん主催のテイスティング会。

 今回は -SMWS 春のテイスティング会‐ ということで、ソサイエティのリリースモルトを3種類テイスティング、内一本はブラインドという内容。マリアージュは「じゃがバター塩辛」。これは激しく不安でした。
 しかしまあ、お代わりありでソサイエティ3本、会費は5,000円というのは、考えられない激安です。末永く存続を祈念。

 

 さて塩辛。じゃがバターにのっけ、という食べ方は北海道発祥と聞きましたが、以前に食べて、いまひとつネガティブな印象でしたが、今回はどうなるやら…



1本目
スプリングバンク
1997-2008 11y 59.0%
リフィル・バレル(バーボン樽)
香:バニリッシュ、柑橘、レモンピール
味:甘味、ふんわりとピート
フィニッシュ:暖かく長い
爽やかで、押し付けがましさのないスタイリッシュなモルト。
加水した方がキャラクターは立ってくるようでした。初夏向き。
塩辛との相性は、生臭さはあまり感じないが、
塩辛の塩気が強調され、少々疲れる。


2本目
グレンモーレンジ
1995-2009 13y 56.9%
リフィル・ホグスヘッド・バーボン樽
香:バニラ、白檀、カカオ
味:アルコール感の後、果実味 ジャミー
フィニッシュ:長く、スパイシー
複雑でエキゾチック、エロティックとまではいかない、
若い官能的な色気十分。年数以上に早熟。
塩辛との相性は生臭さにやや辟易。


3本目(おおなんてことだ、画像を取り忘れている)
カリラ
55.9% 18y ホッグスヘッド・バーボン樽
香:おだやかなピート、ココナッツ、グレープフルーツ
味:メープルシロップと苦味
フィニッシュ:力強さよりも、濃厚で重量感
塩辛との相性は可も無く不可も無く。

 3本目がブラインドで、アイラであることは事前に聞かされていたので、ありそうにないポートエレン、キャラクターでわかるブナハーブン、連続で来ないとヤマをはったボウモア(これは単なる記憶違い、前回はラフロイグ)を決め打ちで消去し、テイスティング。結果、回答をラガヴーリンと踏んだら地雷で爆発。辛さのない、ビッグな酒質のカリラを完全に見誤ってました。さすがにブラインドは難しい。


KO・クロ・ド・ラ・ロシュ/2006・ティエリー・ピュズラ 2種

2009年04月09日 | ワイン

 なかなか更新がすすみません。毎日、たくさんの方においでいただいてますが申し訳ないことです。

 さて本日のワイン。ティエリー・ピュズラのクロ・ド・ラ・ロシュ、"KO"とは変わったネーミングですが、品種のコー(Cot:マルベック)からもじったもののようです。

 同じ画像のように見えて、実は別のボトル。上のボトルは"clos de la roche"でヴァン・ド・ターブル、下のボトルは"in cot we trust"でACトゥーレーヌ。年違いでAOCになったか、VdTになったかであればわかるのですが、何故か両方とも2006年。なんだかよくわかりません。昔のヴィンテージはAOCのようなんですが…。ご存知の方がいらっしゃればご教示くださるとうれしいです。

 複雑な香りで、とてもジャミー。刻一刻と香りと味が変化するため、存分に楽しむにはたっぷり時間をかけたほうがいいでしょう。なんだか色んなものを食べながら飲んだんですが、一番相性が良かったのがホテイのやきとり缶。うーむ、やっぱり舌バカなんでしょうか…。

シャトー・ドゥ・ラ・ウスト/1997

2009年04月03日 | ワイン

 本日のワイン。ミッシェル・ロラン コンサルタントのACフロンサック。

 弱いヴィンテージでもあるし、飲み頃にはなってると思いきや、はやピークは過ぎて下り坂一直線。レンガ色のエッジ、というより、全体が枯れ色。香りも控えめ、すぐ開き、すぐ消え去ってしまう。しかし、ピークを過ぎたボルドーの哀愁が感じられ、しみじみと味わえる。どうだどうだと押し付けがましく前に出てくるものではなく、良ければ飲んでもらえません?的な。メルロー主体である事も良いほうに作用したのかも。

 良いヴィンテージでも、あまり長生きするワインではないし、そこそこ良いタイミングで飲んだのかもしれません。最近、ボルドーに偏り過ぎ。

ル・オー・メドック・ド・ジスクール/2004

2009年04月01日 | ワイン

 本日のお酒。ここんところなんだかんだでボルドー飲んでますが、これは以前ネットで買ったセットの中で、「神の雫」に載ったワインのシリーズに入っていたもの。Ch.ジスクールプロデュースのオー・メドック。
 
 しっかり熟成感は見えるのだが、妙にぺらぺら。見た目、レンガ色っぽさも見え、いい感じなのだが、香りあまり立たず。しょうがないので、2時間ほど放置して、別の酒を飲んでたら、不意に香るベリーの香り。飲んでみるとタンニンのこなれた、ジューシーで酸味もほどほどのった、なかなかに鋭い美味さのクラレットに変身。

 しかしまあ正直、お手ごろ価格のボルドー飲むのに、こんな手間がかかるのは正直めげまますが…