百瓶逸酒

我が家にある各種開封・未開封のお酒を記録するのが目的のブログです。
単なる自分の整理のためだけですが^^;

シャトー・シャス・スプリーン/2004

2007年11月30日 | ワイン

 昨日の続き。急遽開けたのがこれ。ムーリスのクリュ・ブルジョア。2004年は少し早いかな、と思いつつ、基本的に若飲みなので、なんのなんのと1本飲み切り。
 2003と2005というグッドヴィンテージに挟まれて、評判は微妙な2004年ボルドー。たぶん、ちゃんと飲むのは初めてだったと思うので、いろんな意味で楽しみ。
 香りはカシス。味はタンニンもこなれてきて、スパイシー。うん、すでにいい感じです。なんだか、随分久しぶりに、ボルドーらしいボルドーを飲んだ気分。古典的なボルドーです。いやー、手堅くていい作り。
 "Chasse-Spleen"は「憂いを払う」という意で、かのバイロン卿による命名の由。「酒は憂いの玉箒」を地で行く酒です。最近、バタバタとしてストレスが溜まってましたが、このワインですっかり解消。プチ満足。

ブルゴーニュ・ブラン/1997・アルベール・ビショー

2007年11月29日 | ワイン

 昨晩空けたワイン。月末にかけて、特に今月は地獄の蓋が開いたのかように、次々と災厄のような仕事が降りかかったきました。なかなか、余裕の「よ」の字も見えないのですが、とりあえず忙中閑あり。昨晩は晩酌の日。
 で、以前仕事で出かけた先の、実にクラシックで渋い酒屋さんの冷蔵庫でこれを発見。ACブルで、こう言っちゃなんだけど、とても熟成させて楽しむようなもんじゃないアルベール・ビショーの10年経過した白。果たしてどういう変化をしているか、好奇心だけで買って見ました。
 抜栓。やや蜜っぽさと果実の香り、しかし特徴の無いシャルドネって感じ。で、味。

ぐぇ。異様に辛い。ぺらっぺら。味が無い。

好奇心猫を殺す。あーあ。ガックリ。一杯で断念。仕方がないのでもう一本抜栓。そのワインは…


ベンチマーク 2種

2007年11月28日 | アメリカン・ウィスキー

 本日のお酒。わざわざブログのアップを分けてもしょうがないので、ボトルパターン2種同時掲載。左が新しいボトル。右はその前のもの。新しいものからは、"PREMIUM"の表記が消えてますね。デザインもガラッと変わってます。私は断然前のボトルがいい。新しいボトルはごちゃごちゃして、野暮ったくて。
 で、その"BENCHMARK"。測量用語の、高低測量の水準点を意味し、バーボンの基準点となるべくネーミングされたようですが、正直、現在では、コンピュータ用語(性能などの比較評価基準)のほうがポピュラーですよね。
 私個人の感想で言えば、いささか"水準点"よりメロウかつ甘目の気がしますが、嫌いではありません。昔あったゴールドラベルの方がより好みでしたけど。
 左のボトルは2001年のボトリング、右は1992年です。これは有名なネタなのですが、アメリカンウィスキー(ま、もちろん何にでも例外はありますが)のボトルの底面に、エンボスで数字が浮き出てます。これから、ロットナンバー、ボトリング年などが読み取れます。皆様のお持ちのボトルでも確認されてみられたらどうですか。

ロッセーゼ・リゼルバ・リグーレ・ディ・ポネンテ/2006 カッシーナ・フェイプ・ディ・マッサレッティ

2007年11月26日 | ワイン

 土曜日に飲んだワイン。速攻で売り切れたロッセーゼ。ひょんなことから手に入り、早速飲みました。まあ、実に愛くるしいワイン。タンニンを全く感じさせず、飲んでも飲んでも飲み疲れません。フルーツタルトのような香りと甘味。気がついたら、残りわずか。もったいないので、グラス一杯残して30分ほど放置。スパイシーさが出来てきて、さらに複雑な香り。しまった。半分翌日に残すべきだった。

第8回テイスティング会

2007年11月25日 | テイスティング会
 去る11月23日は、bar andrews恒例のテイスティング会。今回で本年最後ということもありますので、私も気合入れて持ち込みモルトをセレクション。さて、いってみよー!

 と、その前にまずは喉を湿して、腹ごしらえ。

 「上海ハウス」さんで坦々麺。もうすっかり老舗の味です。こってり&酸味のバランスがいいので、くどくありません。辛さはやや抑え目。他のものも注文したいとこですが、今日は我慢。この店、ほんと美味いです。

 さて、今日のラインナップ。左より「山崎オーナーズカスク1995・10年」、「軽井沢15年」、「駒ケ岳シングルモルト10年」、「宮城峡15年」。うーん、バラエティにあふれてます。今回、私としては各々の細かいテイスティングより、大きな個性の違いを感じるようなテイスティングを心がけたいと思ってました。

 今回のジャパニーズモルトは、全体的に静謐でノーブルな印象のモルトが多かったように思います。キーワードは「柔らかさ」だったのかも。同じ15年でも、宮城峡の熟成感と若さの同居に比べ、軽井沢のすでに「老い」を感じさせる落ち着きと、全く違う個性をみせるのが大変面白い。駒ケ岳は面白いポテンシャルがあり、長期熟成で花開くタイプかなと想像。山崎はまあ想像通り、開くのに一苦労。初めに苦手なセメダイン・溶剤系の香りがきたのでほっといたのですが、徐々にナッツ系の香ばしさが出てきて好印象。少しの加水ですごくスパイシーさが出てきました。シェリーの印象がかなり強いので、全体の中のデザート的印象。
 
 日本のモルトを飲むといつも感じる、「森」というキーワード。西洋の巨大で、決して人を寄せ付けない荒々しい森とは違い、小さく、森閑とし、神々しい「森」。そしてその香りの中に含まれる白檀の香りが、エキゾチックな「アジア」の中の「日本」を感じさせます。なんとも恵み豊かな味わいでした。


 さて今回の「アテ」は、上より時計回りで、「馬刺し燻製」、「ほたるいか」、「いなご」。思いのほか「いなご」が良かった。

 出席者のがむさんより、「謎2007」のお持込が。いやあ、これが飲めるとは。とてもバランスが良くて、妙な重さのない軽やかな味。スモーキーさも嫌味がなく、実に「程のよい」ウィスキーです。たぶんロックでものびがいいのでは。がむさん、感謝です。

 写真撮ってないのですが、これらのほかにも、「ニッカシングルカフェモルト12年」がいただけてしまいました。なんという行幸。クリーンでエステリー、後からバニラの甘やかな風味が。

 マスターも忙しい中、準備が大変だったでしょう。和気藹々とした中、楽しく満喫することが出来ました。マスター、出席者のみなさんに感謝です。また、来年の会でもよろしくお願いします。


奥の松・あだたら吟醸

2007年11月21日 | 日本酒

 本日の晩酌。たぶん、今日で飲み切り。奥の松の吟醸です。福島県産米に、奥の松の家付き酵母。そのせいか、純米ではないとはいえ720mlで1,000円を切る価格。実にフトコロに優しいお値段。
 確かに、山田錦や五百万石、協会酵母ではないせいか、がっしりと印象に残る味わいではありません。しかし、真面目に丁寧に作られてるな、という印象は残りますし、派手な吟香も無いので、ゆったり燗をつけながら飲みますか。あては焼秋刀魚。

ギンコー

2007年11月20日 | ブレンデッド・モルト


 本日のお酒。今、国内のウィスキー関連では一番ホットなシリーズではないでしょうか。ご存知イチローズ・モルトの新製品。これはブレンデッド・モルトになります。"Ginkgo"は銀杏の意。よく見るスペルだと思ったら、私の住む市の市木であるため、街路樹に多く使われており、"Ginkgo biloba"と学名を書いた札がくくりつけられているのを見ていたのでした。
 しかし、やってくれた、という思いです。このカテゴリーの通り、シングルモルトのみをバッティングしたものですが、その中身がすごい。全て国内ウィスキーメーカーのシングルモルトだけであるとのこと。おそらく、メーカーをまたいでの原酒のバッティングは、過去例が無いのではないでしょうか。銘柄・蒸留所名は当然出てきませんが、原酒提供した各メーカーの英断に拍手です。
 イチローズ・モルトは、主に海外市場に目を向けて、日本の素晴らしいウィスキーを海外にも普及させよう、との意気込みにあふれてます。そのため、裏面はすべて英文で、このボトルの場合、初めに銀杏の説明が。その中には、薬用成分や、種の特殊性が書かれてます。特に銀杏の"unique"さと、このウィスキーの"unique"さが言及されています。そのへんのイメージがネーミングに反映したのでしょうか。
 なんにせよ、開封が楽しみなボトルが、また増えました。


焼き鳥「幸光」

2007年11月17日 | 外メシ
 今日は仕事を早目に切り上げ、荒れ放題の外周りの生垣を剪定。妻と一緒にやったのですが、掃除まで終わったら二人ともぐったり。疲れたので、外食してしまおうと出発♪
 焼き鳥屋さんの「幸光」さんへ。かれこれ7年ほど行ってます。美味いし、お値段が超リーズナブル。とりあえず、焼き鳥を適当に注文。

 ま、あれやこれやオススメはあるのですが、私のイチオシはシロ。カリカリ油落とし系ではなくて、ふっくらジューシー噛み応え系です。旨味爆発。

 付き出しがわりに出てくるのがキャベツ。かけてあるのが、酢醤油、砂糖、レモン、おろし生姜といったところでしょうか。焼き鳥をこのたれにつけて食べるとサッパリして美味。

 そして豚足!他の地方では茹でたものが一般的でしょうが、うちの地方では炭火でこんがり焼き上げます。中のコラーゲンがトロトロに溶け出し、骨からの身離れもよくて、両手でかぶりつきです。上のキャベツのたれがかかっているので、見た目よりサッパリです。滋養が体に染み渡る気分♪

 とは言え、いつもよりかなりオーバーカロリー。さて、明日からまた節制節制。


ビーフィーター

2007年11月16日 | ジン


 本日のお酒。毎度お馴染み「牛食い」です。このボトルもまたデザイン変更しました。スタイリッシュなボトルになった分だけ、味もスリムになったのでしょうか。
 ラベルの衛兵は、ロンドン塔の衛兵隊であるヨーマン・ウォーダーをデザイン化してます。このボトルは、今から二代前のタイプになります。


 ちょっと見づらいですが、衛兵後ろのユニオンジャックのはためき方が、従価時代とこのボトルの後継は左へなびいてます。そもそも、衛兵の顔も全く違うのですけど。そろそろ、このタイプのボトルも見なくなりそうなので、記録に留めておくつもりでアップしました。
 ビーフィーターとは変わったネーミングですが、その語源を、「当初彼らに支払われていた給金の一部に、当時はまだ一般的に庶民が口にする食材ではなかった牛肉が含まれて」いた事に由来するという説をよく見かけますが、「貴族でもないのに国王の傍近くで比較的恵まれた境遇にある彼らの地位を妬んだ人々が、「汚職、太鼓持ち」のニュアンスを持つ"buffetier"(フランス語の「食事番」)という語を用いて揶揄したことから、という説」もあるようです。(出典:Wikipedia