百瓶逸酒

我が家にある各種開封・未開封のお酒を記録するのが目的のブログです。
単なる自分の整理のためだけですが^^;

ロッキーマウンテン・ランチ・15年

2010年08月11日 | アメリカン・ウィスキー


 本日のウィスキー。"ロッキー山脈の牧場"という名の、牧歌的というか、なんとも安易なというか。

 ヘブンヒル原酒を使い15年熟成、101proofということで、熟成・度数ともにしっかりした味を予想しますが、意外とライト、特にロックで氷が溶け始めるとなんともだらしなく味がゆるんできます。正直あまり特筆するバーボンでもないような。

 "Small Barrel Bourbon"という表記がちょっと不思議。"Small Batch"ではなくて?わざわざ小さいBarrelを作ったのだろうか。うーむ。

 昔、ボトルデザインが少し違った15年があり、その後12年に変更され、それも見なくなったら突然この15年が発売。すでに完売で終売。よっぽど残った原酒をかき集めの販売だったようです。昔は100Proofだったようで、度数のところには金色のシール貼付で訂正されてます。残り物感満載。ラベルに書かれたロッキー山脈のなんともいえない下手くそなイラストも見どころ。

ホーム・オブ・ケンタッキー

2009年10月23日 | アメリカン・ウィスキー

 謎のバーボンです。多分、そこそこ出回っていたのでしょうが、全く資料がありません。よって書くこともなんにも無し(笑)

 ボトリングは93年。80プルーフの4年熟成、ここまではよくあるのですが、ボトリングした会社が、ルイジアナ州はニューオリンズの"Brass Bull Company"なるところ。そう、蒸留所がどこなのか全く分からないのです。恐らくどうってことない味と思いますが。
 
 という事で尻切れトンボの状態でブログ終了。どなたか情報をお持ちの方ご教示ください。

オールド・フォレスタ

2009年10月08日 | アメリカン・ウィスキー

 本日はバーボン、言わずと知れた超有名銘柄オールド・フォレスタです。まだバーボンを何も知らなかったころ、TVCMを見てボトルで買ってみた2番目の銘柄。当時のわたしにとっては結構考えて買う金額でした。当時の定価で4,000円足らずでしたが、二十歳になるやならず(コラコラ)の若僧には結構荷の重い金額。88年ボトリングの特級表示。買ったものに近い時期かな。

 前に買ったボトルがバーボン・デラックスだったため、前の銘柄の印象が強く、印象はとてもハードに思えました。もちろん、実際はそんなことは毛頭なく、メロウで、甘い穀物の香りのする、飲み口のいいバーボンです。

 オールド・フォレスタはバーボンで初めてボトルを採用した銘柄。樽売りでの安物の水増しを防ぎ、風味を保つことに成功しました。ラベルには創業者ジョージ・ブラウンの手書き文字が転載され、"There is nothing better in the market"という箇所にはアンダーラインまで付されています。並々ならぬ彼の自負がうかがわれます。

 このボトルより、その昔のボトル・イン・ボンドの"100プルーフ"ボンデッドのほうが数段美味いのですが、なかなか高価なオークション価格でしか見なくなり残念至極。

エンシェント・エイジ

2009年09月07日 | アメリカン・ウィスキー


 本日はバーボン。

 もはや細かい説明は不要の超有名ブランド。ラベルは現行と違っています。ボトリングは例により、瓶底のエンボスで確認すると90年。なので特級表示無し。

 1869年、フランクフォートにディステラリーを興したベンジャミン・H・ブラントンは、高級シングル・バレル・バーボンに自分の名前を残すことになりますが、エンシェント・エイジの発売はずっと下って、第2次世界大戦終結後の1946年。現代的、とは全く正反対の商品ブランドが、逆に懐古趣味をくすぐったのか、爆発的にヒットします。

 味わいはドライなバーボンで、酸味をそこそこ感じるタイプですが、決して飲みにくいものではありません。逆に普段飲みに最適なのかも。昔飲んだ時はもっと荒く感じたのですが、なにしろ酒経験値が未熟なころですからちょっとあいまいです。

 1番初めに飲んだ銘柄はバーボン・デラックス。2番目はハードボイルド小説で見かけたフォア・ローゼス。3番目は松田優作氏が好きだったオールド・クロウ。4番目に飲んだのがこのエンシェント・エイジでした。不思議と、こんなことは忘れません。

ヘンリー・マッケンナ

2009年08月11日 | アメリカン・ウィスキー

  今回の台風豪雨や地震と、立て続けに起きた災害に被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。

 本日はバーボン。ヘンリー・マッケンナの旧ボトル。

 底のエンボスから、ボトリングは89年とわかりますが、特級表示は無し。89年は酒税法改正の年。輸入は改正後だったようです。

 創業者およびそのエピソードは他のページで見ていただくとして、このヘンリー・マッケンナ、細かいボトルデザインは別にして、現行のボトルと大きくデザインは変わっておりません。シルクプリントも昔から。

 "Kentucky's Finest Table Whiskey"という表記がちょっと不思議な気がします。テーブル・ウィスキー?あまり聞かない言葉です。西部劇に出てくるようなサルーンで引っ掛ける酒とは違うんだ、という意味でしょうか。確かにこのヘンリー・マッケンナ、他のバーボンと比しても、荒々しさは控えめでメロウなほうだと思います。しかし、この頃のマッケンナは現行のものに比べて、幾分ボディは厚かった覚えはあります。さらに古い70年代の頃のボトルには、焦げ臭がはっきり感じられました。

 昔は、フェイバリットバーボンだったのでよく飲んでましたが、そう言えば最近は飲んだ記憶があまりありません。昔に比べて手ごろなバーボンの銘柄が増えたせいもあるのでしょうか。

 ところでこの銘柄、昔は「ヘンリー・マッケンナ6年」と言ってたと思うのですが。

追記:2012年10月21日封切
 香り、味わいおとなしいまま。オン・ザ・ロックスでゆるゆる飲んでいたら、突然濃い香りと味わいが。
驚きと嬉しさで飲み続けたが、そのまま変化なく終息。このまま、ハイボール要員になるかも。
プラスクリュウーだし、古物バーボンは開栓後は逃げ足早し。一瞬の光明だけでもよしか。

 


ザ・イエロー・ローズ・オブ・テキサス8年

2009年06月20日 | アメリカン・ウィスキー

 まあ、ロマンチックな名前のバーボンではあります。重松貿易㈱さんのページでは"ザ・イエロー・ローズ・オブ・テキサスのブランド名である「テキサスの黄色いバラ」とは、「テキサス美人」という意味で、南北戦争時代(1861~65年)に歌われた同名のバラードと、それに登場する女性の名前から付けられたものです。"とのこと。

 味も香りも、良くも悪くも中庸。熟成の早いバーボンの割りに、エイジングを冠しているほど熟成感は感じません。骨組みもしっかりしているし、手を抜いたところも無い、しかし、肝心の"芯"が細いため、なんとなく落ち着かない風情があります。好みとしては、同銘柄の15年のほうが数段上の仕上がり。度数も90プルーフというのが弱さの原因なのか?

 このボトルは幾分古く、96年ボトリングのもの。おお、娘と同い年だ。そう言われると、なんとなく愛着も…

イーグルレア15年

2009年02月19日 | アメリカン・ウィスキー

 本日のお酒。廃番になって久しい、イーグルレアの15年です。後継で17年がスタイリッシュでスマートなボトルになって販売されていますが、残念ながら価格はダイエットされず、ポーンと跳ね上がってしまってます。

 これもサイクリングのかたわら、とある酒ディスカウント店で発見して購入。無くなってからもう10年くらいは経ってるはずですが、まだまだゴロゴロ売ってました。

 原酒はバッファロー・トレース、というより当時のエンシェント・エイジ蒸留所。日本向けのボトリングゆえ、香り高くメロウな原酒を選んでるでしょうが、度数由来の甘さと同時にアタックの強さも感じます。オン・ザ・ロックでも時間と共にダレる事はありません。

 底のエンボスによると94年ボトリングという事はギリギリ70年代原酒ですか。

エンシェント・エイジ・プリファード

2009年02月09日 | アメリカン・ウィスキー

 本日のお酒。あまり種類は無いのですが、アメリカにもブレンデッド・ウィスキーというカテゴリがあります。これはその1本で、著名なエンシェント・エイジが作っているものです。

 アメリカン・ウィスキーのブレンデッドは、スコッチやスコッチの製法を基にしているジャパニーズ・ウィスキーとは違います。ちょっと長いですが、孫引きさせてもらいますと、

”ストレート・バーボンのようなストレート・ウイスキーを、アルコール度数50度に換算して20%以上使用し、残りを他のウイスキーやニュートラル・スピリッツなどでブレンドしたもの。度数40度以上で瓶詰めする。軽く爽やかな口当たりで、飲みやすいのが特徴。”(「サントリー・WHiSKY on the Web ウィスキーあれこれ辞典>ウィスキーの用語集」より抜粋させていただきました。)

 なんとなく、読んでるとあまり美味そう気がしないのですが、ハイボールで飲むにはいいのかもしれません。味と香りが強く主張しなければ、薄めに作ってビール替わりもよさそう。

 このラベル後、どのくらい変遷があったのかは、ちょっと見当がつかないのですが、ボトリング自体は1989年のようです。ラベルには特級表示無し。ちょうど端境期のものでしょう。

ヴァージニア・ブートレッガー

2008年11月30日 | アメリカン・ウィスキー

 本日のお酒。犬も歩けば棒に当たる、と言いますか、普段行かない酒屋さんに行くと、結構おや?!と思う酒に出っくわしたりするもんです。

 このボトルもその一本。コミカルなラベルですが、おじさんの足元に注目。ブーツの中にボトルの首が(見にくいですね)。これがこのウィスキーの名前、"Bootlegger"の意味。酒の密造者のことで、密造酒をブーツの中に隠していたことが語源です。

 その密造酒とは、言わずと知れたマウンテン・デュー、貯蔵しないウィスキーです。最近ではジョージアムーンが取り上げられて有名になりましたが、このボトルも同じコーンウィスキー。底の刻印から、93年ボトリングということがわかりました。この画像では見えませんが、色は完全に透明。「貯蔵30日以内」という言葉もお約束。

 カントリーウェスタンを聞きながら飲めば気分も出るのでしょうが、残念ながら味のほうはかなり覚悟して飲み干さなきゃいけないでしょうね。

ワイルドターキー8年(旧ボトル)

2008年08月15日 | アメリカン・ウィスキー

 本日のお酒。お馴染みターキーの旧ボトル。七面鳥がメンチきってきてる頃のラベルです。

 左のボトルは95年、右のボトルは91年のボトリングで、ほとんど時期的な差はないのですが、ラベルデザインはそこここに違いがあります。一番大きな違いとしては、ラベル下部の年数表示部分でしょう。書いてる事は同じなのですが、まったく違うデザインになってます。

 なぜこのような違いが出てくるのか。まず左のボトルは当時の正規品である日本ヒューブライン㈱のもの。正面ラベルにも"ウィスキー"の文字がありますし、裏面にも日本語の表記がきちんとあります。対して右のボトルは㈱大和物産という会社による並行品です。裏面表記も輸入者のシールだけで、それ以外は完全に英語表記です。しかし不思議なことは、当時別の並行品には⑧のボトルが確かにあったということ。とすると、このボトルは完全国内向けのものを海外輸出したのであろうか、という疑問がわいてきます。この辺、まったく推測で書いてますので、90年代のターキーに関して詳しいかたがいらっしゃれば、よろしくご教示ください。

 しかしなにより一番関心があるのは、当然両者の味の違いです。はたしてターキーが国内向けと海外向けとのブレンドを変えていたのか、あるいは日本向けとそれ以外との違いがあったのか。
 ということで、近々とあるBARのイベントで、大量にターキーあるいはバーボンが消費される予定ですので、そこに持参して飲み比べてみたいと思います。タノシミ