百瓶逸酒

我が家にある各種開封・未開封のお酒を記録するのが目的のブログです。
単なる自分の整理のためだけですが^^;

サンディ・マクドナルド・特級

2010年09月16日 | スコッチ・ブレンデッド

 本日のお酒。ブレンデッドの特級表示品。見た目オールド・パーに似てますが、その通り、同じマクドナルド・グリンリースのもの。

 肖像画はマクドナルド・グリンリース創業者、サンディ・マックのものです。この会社は19世紀、アレクサンダー・マクドナルド社とグリーンリース・ブラザーズ社との合併によって出来た会社で、この銘柄はアレクサンダー・マクドナルド社で作られていたもの。グリーンリース・ブラザーズ社ではオールド・パーを作っていました。

 結論から言うと、この銘柄、いやこのボトルは"当たり"でした。甘くなめらか、モルトの香りもバシッと効いて、経年の劣化も感じさせず、実に美味いブレンデッドでした。

 昔のボトルほど絶対美味い、というオールドボトル・ファンダメンタリストではないつもりですが、特にウィスキーは嗜好の変化に伴い、作りが変わってきたようには思います。時代とともに、シャープでドライな味に変容する傾向は確かにある気がします。


ロイヤルセントジョージ12年・特級

2010年08月19日 | スコッチ・ブレンデッド


 本日のウィスキー。オークションで手に入れたもの。ロイヤルセントジョージと言えば、"The Open Championship"のコースのひとつですが、あまりゴルフを意識したデザインでもないようです。もともとの語源である伝説の騎士、ロイヤルセントジョージにちなんだネーミングかもしれません。

 アンドリュー・マクドナルドという会社が他にどんなボトリングをしているのか全くわかりませんし、モルトの種類、配合もこれまたわかりません。5年、8年のラインナップがあるということだけがかろうじてわかるだけ。

 ま、難しく考えず、懐かしの特級の味を楽しみたいと思います。 


フェイマス・グラウス・プレステージ

2010年08月06日 | スコッチ・ブレンデッド


 本日のウィスキー。日本より他国で売れているフェイマスのプレステージ品です。とは言え、実際は見た目ほどの高級品でもなく、おそらくお土産品としてターゲットを絞ったものかと思われます。なにしろ厚手のガラスボトルに、超重量級のボトルキャップ(写ってませんが)。かなり重量だけかさ上げしているボトルで、おかげで冗談抜きにグラスにつぐのが大変だったりします。

 ここのところ、ずっとこれを飲んでたのですが、正直日本の夏に合うウィスキーとは思えません。香りも味も重量級。よく言えばどっしりですが、正直厚化粧なウィスキーという印象大です。ストレートで飲むブレンデッドで、暑いからといってロックにすると、とたんにバランスがおかしくなり、流行りのハイボールなんてとてもとても。

 

"HKDNP"が押されているので、香港周り、中国メインの輸出品でしょうが、裏には"PRESTIGE"の訳として"天威"と。堂々感がステキです。
 

 

 

 


ピッグス・ノーズ

2009年09月10日 | スコッチ・ブレンデッド



 ユーモラスな、しかしよく見るとリアルな豚がちょっと怖い、スコッチ・ブレンデッドです。

 スペンサーフィールド・スピリッツという会社のものだそうです。その昔は、かのハロッズでも売られていたという銘柄を復刻。5年熟成で、使用モルトは不明ですが、グレーンはインバーゴードンを使用しているようです。
 名前の"Pig's Nose"が、そもそも"Soft as a Pig's Nose"という成句からとっているように、"Smoothness"なウィスキーであるようですので、ローランドがメインに使われているのかな、とも思いますが、真相はいかに。

 ブレンドは、あのリチャード・パターソンが行っているということですので、凡百のスコッチでは味わえないブレンドの妙が楽しめるかもしれません。

 国内で扱われた銘柄は、ノンエイジングで こういう ↓ ラベル。


 画像の5年ものはイギリス国内マーケット流通のものです。


ローガン(旧ボトル)

2008年09月24日 | スコッチ・ブレンデッド

 本日のお酒。間隔があきましたが、前回の前フリで言っていたボトル。

 特徴としては、
 ①ローガンらしくない、グレーのラベル(著しい退色でなければ)
 ②短いスクリューキャップでホワイト      ↓

 ③形状は通常のローガンと同じ
 ④業者輸入品ではないらしく、輸入者の記載ラベル無し
 ⑤容量・アルコール分の記載無し

 といったところです。60年代までの鉛箔キャップではなく、スクリュータイプになっていることと、70年代後半に使われていた"LAIRD O'LOGAN"の表記ではないこと、80年代以降のラベルはある程度把握できることから、70年代初めから中頃のものか、と思われます。

 どなたこのボトルの情報をお持ちの方がいらっしゃったら、ぜひご教示下さい。


ローガン12年

2008年09月19日 | スコッチ・ブレンデッド

 本日のお酒。ホワイトホースの上級銘柄、ローガンです。

 このボトルは現行の前の前の、えーちょっとよく分かりません。750mlの43%というのが、少し前のものかな、という判断くらいで。というのもこのローガン、現在は正規輸入がされておらず、しかもラベルデザインがコロコロ変わってしまう、まことに蒐集家泣かせのボトルだったりします。白馬の位置が上になったり下になったり、はたまた無くなったり、"LOGAN'S"であったり"LOGAN"だったり、"DE LUXE"であったり"LAIRD O'"であったり。…しかしまあ、興味の無い方にはホントどうでもいい話ですね、これ。

 ある程度の年齢の方にとっては、そこそこ思いいれのある銘柄ではないでしょうか。今ではすっかり地位低迷の観ですが、エイジングのあるブレンデッドには一定のステータスが存在した時代もあったのです。

 で、それはさておき、今回のブログはうちにある古いローガンがいつ頃のものか知りたい、という単なる前フリです。近々アップしますので、情報よろしくお願いします。

ホワイトホース・マイルド

2008年09月12日 | スコッチ・ブレンデッド

 本日のお酒。一応特級表示ではありますが、その中でもさほど古いボトルではありません。恐らく級別廃止直前のものでしょう。このボトルは過去、飲んだことがありませんでした。

 大昔のホワイトホースは、ラガヴーリンをメインモルトにしている、とてもピーティーなブレンドでしたが、70年代後半からグレンエルギン、クレイゲラヒなどのスペイサイドモルトを核に据え、マイルドな路線に変更して以来、世界的なブランドへのし上がりました。 

 この「マイルド」も裏のラベルに、
 「その口当りのなめらかさ、マイルド感はホワイトホースの優れた特徴を受け継ぎながら、どこかが違う初めての味わいと香り。」
とあり、ここまでは良いのですが、
 「水割りにすると、いっそうメロウに溶け合い、」
というくだりには、完全に日本向けのボトルだったんだなぁ、と感じます。バブル期にジャブジャブ水割りで飲まれていたのでしょうか。

 最近こういうソフトなウィスキーは恐ろしい。ついつい飲みすぎてしまって、翌日が…

キャンベルタウンロッホ25年

2008年09月11日 | スコッチ・ブレンデッド

 本日のお酒。4~5年前に買ったボトルです。限定リリースだったため、現在は入手困難ですが、当時はよくBARで飲んでいました。ブレンデッドとは思えないほど、モルトの香味をたっぷり感じられる贅沢な逸品。

 21年と25年がリリースされましたが、確か25年が先にリリースされて、欠品後21年が出たかと思います。なにしろ、欠品→○○本だけ入荷、の繰り返しだったので、ちょっと記憶があやふやですが。

 当時飲み比べてみた時、21年はスムースで甘く、25年はその印象にプラスアルファとして、ピーティー、ヨードそして樽の強い影響を感じたました。
 好みは当然人それぞれですが、わたし的には断然こちら。21年は欠点のあまり無い、その反面通り過ぎるとどんな顔か忘れてしまうクール・ビューティーという印象でしたが、25年はその中にどこかしら破綻のある、また逆にその破綻が大いに魅力として感じられるインパクトがありました。

 結構普通に買えたボトルが入手困難になってしまうと、いつのまにか幻の銘酒になってしまうのは世の常。しかし、このボトルは価格面も含め、大変素晴らしいウィスキーでした。

トップ10

2008年09月01日 | スコッチ・ブレンデッド

 本日のお酒。ちょっとマイナーなブレンデッド、トップ10です。

 伝統的なアザミに、トップ10という軽ーいネーミング、伝統と現代の融合というコンセプトでしょうが、なんとなくチグハグ。このネーミングは、1960年代発売当初、イギリスの人気ラジオ番組からとったという話です。若い世代をターゲットにしたのでしょう。うーん、安易。

 発売元のJ&Gグラント・インターナショナル社は、グレンファークラス蒸留所を所有しているため、メインモルトは当然ファークラスでしょうが、このブレンデッド意外(?)にモルト配合率が高く、30%以上使われているというからビックリです。ヤング向け(死後)の銘柄だから、軽くシャバシャバ飲めるウィスキーかと思いきや、結構香り高いのかもしれません。いずれにしてもなんとなくチグハグで不思議な印象。

 現在でも発売されているのかは不明ですが、グレンファークラスのHP上では全く紹介されてませんでした。