百瓶逸酒

我が家にある各種開封・未開封のお酒を記録するのが目的のブログです。
単なる自分の整理のためだけですが^^;

シャトー・グリヴィエール/1999

2008年12月29日 | ワイン

 長々とブログお休みしてました。今が仕事の繁忙期であることと、風邪がなかなか抜けず、ブログにも手が回らなかったもので。

 とは言え飲むものは飲む、という事で昨晩飲んだワイン。このボルドーもよくあるごとく、歴史は長いが質は落ち、オーナーが変わり近年めきめきと向上してきたワイン。特にラフィットの醸造長だったエリック・ファーブルを迎えてからは、その評判も急上昇。この1999ヴィンテージは、そのファーブル氏が手がけた最初のヴィンテージだったかと思います。

 が。 
 このラベルの上を見てもらえばわかるように、ワインの染みが。とある酒屋のアウトレットで、液漏れ承知で買ったボトルです。見てみると、さほどひどいレベルではなかったので、ひと月ほど冷蔵庫で養生させてました。飲んでみたらそこそこ楽しめる。香りは大事なところがスコーンと抜けている感じですが、99年の割りに枯れた感じがなく、フレッシュさとも言える部分があったのが感心。ま、300円で購入したワインにあれこれ言うのも野暮なもの。

 2008年に味わう最後のワインでしょう(多分)。その割りに、なんとなくショボいチョイスだったかな、とも思うのですが、昨今の暗い世相を想うとこのくらいがちょうどいいのかも。厄払いは越年してからにしましょう。
 
 上半期と下半期にこれだけ落差のあった年もそうはなかったかもしれません。実際に周囲でも暗い話をいくつも聞きました。せめて来年は気分だけでもニコニコと美味い酒が飲めたら、と思います。皆様のご多幸を祈念いたします。来年が良い年でありますように。


ワイルドターキー・リキュールウィズハニー

2008年12月17日 | リキュール

 本日のお酒。このリキュールが終売になって、ワイルドターキー・アメリカンハニーが発売されましたが、こちらも市場ではほぼ完売状態。おそるべしターキー人気。

 以前にBARで飲みましたがかなりの甘さ。BARの最後にシメでいただくのが最適かと。こういうリキュールを味わうと、アメリカ人というのは酒飲みであろうが、なかろうが本当に甘いものが好きなんだな、と思います。

 ボトルの置き場所にはホントに頭を悩ますばかりで、しかもこういうガブガブ飲んだりは出来ないものが幅をきかすようになると、思わず頭を抱えてしまいます。年の暮れの大掃除を考えると、今から背筋が寒くなってしまいます…

ロイヤル・ロッホナガー12年

2008年12月15日 | スコッチ・シングルモルト

 本日のお酒。東ハイランドのシングルモルト、王室御用達のロイヤルを冠した3銘柄のひとつ。このラベルは現行の前か、その前。

 メイプルシロップのようであり、またカラメルのような甘い香り。ゴムの焦げたような臭いも。ボディの厚みはさほどでもなく中庸。一瞬むっとアルコールを感じるが、後半は甘味に満ちた味わい。最後の最後にドライなニュアンスを感じるため、シャープな印象が残る。苦味が残るのがやや惜しい。

 このモルトのエピソードでは必ず、ヴィクトリア女王が極上のクラレットにこのモルトを数滴たらして飲んだというものが出てきます。好みの話ゆえ、どう飲んでも構わんのでしょうが、個人的には両者をまずく飲ませる最適の方法と考えてます(以前、このモルトを使い、安ボルドーで試した経験上の話。もっとも5大シャトーでなければ駄目だ、と言われれば一言もありませんが)。

ちなみに御用達モルトを時系列に並べると、

ブラックラ    →ウィリアム4世(1830~1837)  1835年勅許
グレンユーリー →      〃            1835年勅許とされている。
ロッホナガー  →ヴィクトリア女王(1837~1901) 1848年勅許
           エドワード7世(1901~1910)   以後3代にわたってロイヤルワラントを受ける
           ジョージ5世(1910~1917)

宮城峡15年

2008年12月12日 | ジャパニーズ・ウィスキー

 本日のお酒。ニッカの宮城峡蒸留所で醸すシングルモルト、15年熟成のウィスキー。

 15年とは思えない熟成感を感じます。樽のニュアンスも強く感じられ、チョコレートや葉巻の芳香が。味わいあくまで柔らかく、見た目ほどのオイリーさはありません。ややタンニンを感じますが、メロウな後口で気になりません。その昔のニッカの資料を見ると、この宮城峡蒸留所をローランドと位置づけていますが、飲んでみると確かに合点がいきます。

 日本のウィスキーを味わうと、森、さらには朝もやでフィトンチッドの溢れた朝の森のイメージが浮かぶのですが、この宮城峡はさらにその奥の清流、つまりは”水”というものを強く感じます。もちろんそれらは壮大で人を寄せ付けない荒々しさではなく、盆栽や箱庭で自然の一部を小宇宙として切り取った日本人の感性に基づいた精緻さに由来するのではないでしょうか。

サイクリング

2008年12月08日 | 閑話

以前、自転車持込可能の電車について書かれてあるブログを読み、チャリ好きの私としてはこれは乗らざるを得まい、と日曜日に行ってきました。

熊本電鉄 (通称菊池電車)

冬晴れの良い天気、坪井緑地の周りをのんびり走り、乗車は「北熊本」駅から。


駅の裏からそのままホームへ。ワンマン車両なので改札はありません。


駅のホームに愛車を置き記念撮影。考えればシュールな画。

走っている車両が大手の中古払い下げなので、それはそれは楽しくも懐かしいもんです。
「ふるーい東急だ。」「丸の内線だ。」「いや三田線だ。」と、ひとしきり妻と盛り上がる。


車内でもパチ。


終点「御代志駅」下車後、本格的なサイクリング開始。意外とアップダウンが多いです。
ルートとしては、御代志→387号→孔子公園手前から合志川にそって317号へ。
この317号は起伏激しく、交通量多い割りに走りにくい自転車泣かせの道。


とりあえずの目的地である温泉到着。入浴料300円。
薄黄緑のお湯でぬるぬる。体の芯まであったまりました。
しかし源泉かけながしの温泉に自転車で入りに行くというのも不思議な感覚。

帰りは電車を使わずひたすらこぎ続け。光の森経由で帰り、当日の走行距離は33km。
なかなか面白い行程でした。また行こっと。


コカ・ブトン

2008年12月06日 | リキュール

 前回のコカ・ブトンで書くべきことは書いたのですが、ついでにこちらがなんの加減か、5,6年前に突如スポットで入荷してきたコカ・ブトン。

 またまた画像ではわからなくて恐縮なのですが、液体の色が見事な緑。前回の色のボトルが浅黄色なのに対し、こちらは昔懐かしいソーダ水の色。飲むのに勇気のいる、まるでディズニー映画で魔女が作る秘薬のような色彩。味もなかなかどうも…

コカ・ブトン・OB

2008年12月04日 | リキュール

 本日のお酒。酒屋さんで見つけたシリーズのラスト。これは正直驚きました。いまや滅多に出てこないリキュールといえます。イタリアの薬草系、コカ・ブトンです。このボトルは、輸入がストップになる前の木下商事の正規品です。ほんの7~8年前は普通にあった品です。

 輸入禁止になった経緯はわかりませんが、そこは世界一他人のチェックが厳しい厚労省、コカの成分が薬事法で引っかかったと推察します。

 そう。コカ・ブトンの"コカ"は、植物のコカです。で、誤解なきよう言いますと、生のコカの葉には依存性や精神作用は一般的に無いとされてます。そのような作用は生成されたコカインの特質で、ボリビアでは生のコカの葉を使ったお茶なんかも飲まれています。このリキュールは、そのコカの葉を浸出させたもので、コカイン分子は丁寧に除去されている旨の説明がなされています。

 肝心の味はというと、脳天に衝撃が走るほどの激甘で、すいすい飲めるものでは到底ありません。このリキュールの紹介には、"温めてそのまま飲むか、カクテル・ベースに"とありますが、確かに、イタリア料理のコースで、デザートをパスしてこれを飲むといいかもしれません。


コーディアル・カンパリ

2008年12月02日 | リキュール

 本日のお酒。これも前回に引き続き、酒屋探訪で見つけたリキュール。白いカンパリ。薬草系リキュールではなく、果実系(ラズベリー)リキュールで苦くありません。残念ながら現在終売。

 この手のリキュールは、すぐ入荷しなくなったり、製造元で生産中止になったりと、意外に寿命が短かったりするもんです。わたしも自宅でカクテルを作るわけではないので、なかなかリキュールまで手は出さないのですが、あれも消えた、これも消えたと耳にすると、このボトルみたいについつい買ってしまう時があります。我ながら、さもしいというか。

 しかしいざ買ってみても、飲まないボトルを保管する場所とてなく、またしても途方にくれてしまうことに。後先考えない、とはまさにこの事。

 BAR関係の方、どなたかこのリキュール使いませんか?