百瓶逸酒

我が家にある各種開封・未開封のお酒を記録するのが目的のブログです。
単なる自分の整理のためだけですが^^;

ポイヤック・レゼルブ・スペシアル/2003 ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト

2009年06月23日 | ワイン

 ご存知ラフィットを醸す、ロートシルト家の「5本矢」エンブレムを冠したDBRコレクションのポイヤック。

 ラフィットのHPによると、「レゼルヴ・ポイヤックは、基本的にポイヤックACのさまざまなキュヴェをブレンドして造られます。レゼルヴ・ポイヤックは、DBRのチームが、伝統を尊重しながら、シャトーのワインと同じような手法で醸造しています。 」とのことですが、要するにロートシルトで作った単なる村名ワインじゃないかよ、ってツッコミたくもなります。

 それは価格。多分、ネットショップで4~5千円。わたしだったらまず買いません。これもワイン福袋に入っていたから飲んだのですが、多分もう買うことはないでしょう。決してまずいわけじゃありません。少々青臭いところがネガティブに感じることを除けば、ボルドーらしいボルドーで、手堅いつくりかなと思います。しかし断言しますが、この値段を出す気はとうていありません。

 なんとなくネガティブな内容一辺倒で、わたしのブログの主旨からは外れた内容なのですが、有名どころのラフィットの"もんどころ"を前面に出した商売感覚が何となくカンに障ったというところです。

ザ・イエロー・ローズ・オブ・テキサス8年

2009年06月20日 | アメリカン・ウィスキー

 まあ、ロマンチックな名前のバーボンではあります。重松貿易㈱さんのページでは"ザ・イエロー・ローズ・オブ・テキサスのブランド名である「テキサスの黄色いバラ」とは、「テキサス美人」という意味で、南北戦争時代(1861~65年)に歌われた同名のバラードと、それに登場する女性の名前から付けられたものです。"とのこと。

 味も香りも、良くも悪くも中庸。熟成の早いバーボンの割りに、エイジングを冠しているほど熟成感は感じません。骨組みもしっかりしているし、手を抜いたところも無い、しかし、肝心の"芯"が細いため、なんとなく落ち着かない風情があります。好みとしては、同銘柄の15年のほうが数段上の仕上がり。度数も90プルーフというのが弱さの原因なのか?

 このボトルは幾分古く、96年ボトリングのもの。おお、娘と同い年だ。そう言われると、なんとなく愛着も…

ボルゲリ・ロッソ/2007・レ・マッキオーレ

2009年06月16日 | ワイン

 最近、イタリアにハマリつつあります。CPやら、多様性やら、ま、色々と後付の理由は出てくるのでしょうが、単純に舌にあっているという事に尽きてしまうようです。それと普段の食事との相性もあるのかもしれません。

 マッキオーレは高級ワインばかりが注目されがちですが、村名の、言わば普及品でもあるこのボトルでも、きっちり作りこんできているスキの無さが感じられます。

 セパージュは、「メルロー50%・カベルネ・フラン30%・サンジョヴェーゼ10%・シラー10%」ということのようですが、それぞれの特徴を際立たせると言うより、渾然一体となった後に”マッキオーレらしさ”を屹立させるところは、さすがに「ただ自然に作れば美味しいワインになります」的なお気楽なワイナリーとは一線を画しています。肉厚でありながらしなやかさを持ち、尊貴ながら妖艶。

 お手ごろ価格でスーパートスカーナの片鱗を味わえるのうれしい限り。異常に高騰してしまった、どこぞのセカンドワインを飲むより、”CP”という点ではよっぽど高いと思いますが。

サザン・カンフォート

2009年06月15日 | リキュール

 まあ、そこそこ古いサザンカンフォートです。このボトルは40%。

 わたしにとっては、サザンカンフォートはジョップリンであり、逆も又真、ではないか、ヘロインもあった訳だし。いやそんなことはどうでもよろしい、彼女の愛してやまないアルコールであったのは間違いないようです。 アルコール中毒でもあったという説があるようですが、この40%の甘いリキュールを常飲していればそれも致し方のないことかもしれません。80年代頃に書かれたアメリカの小説を読んでいると、女性のアル中の描写にこのリキュールが出てきたりするとこを見ると、向こうではそういう象徴なのかもしれません。

 現在は度数もぐっと下がって21%。度数の変遷も調べてみたら、70年代から86年までは43%、以降90年代後半まで40%時代が続きます。その後2000年に入り38%、さらに35%と、アルコール飲料全般に見受けられた、低アルコール化の流れにリンクしていきます。個人的には、今の低度数のサザンカンフォートは、全く別物、という印象です。少なくともジャニスは手に取らなかったんじゃないでしょうか。

 このボトルも勢いで入手しましたが、わたしには甘すぎて無理。旧知の年若いバーテンダー氏のプレゼントにするつもりです。


シルバーマウンテン・シャルドネ/2004

2009年06月08日 | ワイン

 カリフォルニアは、サンタクルーズ・マウンテンのワイナリーで作られたシャルドネです。元空軍パイロットが設立したワイナリーだそうで。やはり大陸に比べて歴史の短いワイナリーは、オーナーさんの経歴も多彩。

 結構、当たり強目のシャルドネ、樽が結構効いてますが、そこそこすんなり飲めて後口が良いのが嬉しいところ。果実味は結構たっぷりしてお気楽ハッピーワインなんですが、押さえの酸も感じてなんとも程の良い一本でした。

 鯵のマリネ他と飲みましたが、意外に肉じゃがと喧嘩しないのが不思議。あんまり和食に合う白という印象じゃなかったんですが。


ベンリアック13年・マデレンシス・フサモス

2009年06月05日 | スコッチ・シングルモルト

 最近、個人的に最も注目している銘柄であり蒸留所。ベーシックなものから、新機軸、長期熟成となんでもありのオールラウンダー。意気込みがひしひし伝わってきます。

 このベンリアックは13年熟成。うち12年はバーボンバレル、残り1年はマデイラワインバレルで後熟。エンリケス&エンリケス・ヴィニョス社のものを使用。しかし特筆すべきは使用麦芽のフェノール値。約55%、ということはオフィシャルのアードベッグやラフロイグ以上ということです。スーパー・ノヴァやオクトモアなどとんでもないものがリリースされてきてるため、異常に突出してる感はないのですが、スペイサイドのモルトとしてはやはり異色と言えるのではないでしょうか。

 開封してないので香りや味のコメントは出来ないのですが、ピート香のほかに、バニラやミントのニュアンスがあるようで、ひと昔前のモーレンジ・マデイラウッドフィニッシュの感じがあればいいな、と思ってます。

 しかし、マデイラ自体飲んだことってあったかな?


早瀬浦・純米酒浦底・無濾過生原酒おりがらみ

2009年06月03日 | 日本酒

 ここのところ公私ともに不調続きで、ゲン直しにラベルだけでも派手なものを、と思い購入してみた酒です。なんとなくラベルを見ているだけでも高揚してきます。

 福井は若狭の早瀬浦は、わたしがよく買いに行く店でレギュラーに扱っている銘柄なので、割りによく飲むほうなのですが、無濾過の生原酒は初めてです。しかもおりがらみ。

 早瀬浦はいかにも海辺の酒、という感じに、明快でキッパリ、白黒、輪郭のはっきりした辛口です。時にはそのシャープすぎる酒質に疲れる時もあるのですが、この浦底はたっぷりふところ深く、悠揚迫らぬ存在感が感じられます。思ったほど飲み飽きもせず、十二分に日本酒を堪能できました。これはまたいい銘柄を知ったもんです。

ジュヴレイ・シャンベルタン/2005・ドルーアン・ラローズ

2009年06月01日 | ワイン

 畑持ちのドルーアン・ラローズ。グラン・クリュ目白押しですが、そうそう飲めるもんでもありません。村名ジュヴレイ・シャンベルタンでもやっとです。

 とても綺麗なイチゴの香り。なんともピノ・ノワールらしいエレガントな香りと味。ヴィンテージのせいか、造り手のせいか、なんともどっしりした頼もしい酒質。初めから最後までブルゴーニュをしっかり楽しめました。